学校長より

ご挨拶


 栃木県立宇都宮女子高等学校のホームページにようこそおいでくださいました。
 本校は、明治8年に創立され、現存する公立の女子校では日本で最も古く、県内では「宇女高」の呼称とともに地域に根ざし、3万数千余の卒業生が国内外で活躍しております。明治、大正、昭和、平成、令和とそれぞれの時代を経ながらこれまで築き上げられた伝統は、卒業生の真摯な学びとそれぞれの時代の要請に応えた教育の実践によるものであり、本校の歴史を辿ることはまさに日本の教育史そのものの変遷をみることと言えます。
 この140年を超える永い歴史と伝統に支えられた教育活動が本校の最大の強みです。そしてその強みを活かし継承すべきものを大切に守りつつも、今、求められている新たなものにも気概を持って取り組み、生徒、教職員とともに心を合わせて本校のさらなる歴史を刻んで参りたいと思います。
 本校の正門をくぐると、市街を流れる新川が構内にも水路をとり、そこに架けられた操橋とともに、本校の象徴的な風景をつくっています。春には桜をはじめとする美しい花が咲き誇り、常緑の姫小松などの高木がどっしりと構えます。さらに中庭に足を運ぶと、憩いの場となるガーデンテラスが広がり、初夏には本校の校章でもある白百合(マドンナリリー)や薔薇が凜とした姿で生徒を見守ります。
 本校では、こうした落ち着いた教育環境の下、「白百合よ、貴きをめざせ」を目指す学校像に掲げ、生徒一人一人の個性を伸ばし、高い知性と徳を育てる全人教育の理念に基づき、自らの人生を逞しく切り拓き、将来社会に貢献できる人材の育成に努めております。確かな学力の定着を図るため、二学期制と合わせて多様な選択科目を設置した教育課程、個々の深い学びを追究する「探究活動」や「自由研究」、自立的な学習を促す土曜講座(UJOKOZA)や学校開放、さらには運動部、文化部ともに活発な部活動、生徒会や各種委員会が主体となる学校行事など、今後も本校ならではの特色ある教育活動を展開して参ります。
 皆様の一層のご支援をお願い申し上げます。


栃木県立宇都宮女子高等学校長
前橋 均