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出前授業

1.行事名 


 SSH 出前講座 Ⅰ

   

2.実施概要 


 平成28年6月15日(水)

3.実施場所 


 本校(物理講義室・化学講義室・視聴覚室) 

4.参加者 


  1年生・2年生希望者

5.実施概要 


【物理学】 「世の中に役立つバブルな話」
  筑波大学大学院システム情報工学研究科
  准教授 金子暁子氏

  (1)泡の種類と運動の違い
  (2)泡の運動のしくみについて
   (速度勾配と摩擦係数、表面張力と界面活性剤のはたらきなど)
  (3)泡のさまざまな分野への応用
   (水質浄化などの環境分野,切削油洗浄などの機械分野、がんや結石治療などの医療分野など)
  (4)ニュートン流体と非ニュートン流体,ダイラタント流体について
画像や映像を交えて聞いた。




【化学】 「有機化学で働く分子を作る」
  お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系

  准教授 矢島知子氏

有機化合物とは炭素と水素を含む化合物で、生体反応はすべて有機化学反応である。
矢島先生の研究室ではフッ素を含んだ有機化合物を扱っている。フッ素は炭素との結合が強かったり、水素と大きさがほとんど変わらないことなど様々な特徴を持つ。
その特徴を活かし、様々なフッ素化合物が生み出されている。
フッ素の良点と欠点を見極め、含フッ素化合物を利用していくことが大切である。



出前授業Ⅰ 化学



【生物学】 「味と香りの話」
  お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系 

  准教授 近藤るみ氏
 
人間の五感の中で味覚と嗅覚という化学物質を感知する感覚に着目した。
 (1)ある種の苦みを感じる人と感じない人がいる
 (2)鼻をつまむと何の果物の種類の飴か分からない
等、生物が生きていくために味覚と嗅覚をどのように使っているか、生き残るためにどのように味覚と嗅覚を利用して進化してきたかを興味深く聞いた。



出前授業Ⅰ 生物


【講演について】

アンケートのほとんどの項目で良好な結果となっている。「内容が理解できたか」の質問に対しての回答が、「どちらかといえばそうではない」の答えが他の質問項目に比べて多くなっている。これは、物理の授業で、1年生に加えて2年生も20名ほど聴講に来ていたので、内容の難易度を少し上げていただいたことによるものと思われる。ただ、参加した1年生は「参加してよかった」と全員が回答しており、良い刺激になったと思われる。