校長室より

令和3年度 校長室より

1年間、ありがとうございました

 24日の修業式は、久しぶりに在校生全員が体育館に集まって実施できました。卒業生が一足先に巣立っていたので少なくは感じましたが、みんなの元気な顔を見ることができ、1年間無事に過ごせたことに感謝いたしました。午後には、訪問教育の生徒の修業式を自宅で行い、全員が無事に修了、進級することになりました。保護者の皆様には、この1年間、様々な点でご協力をいただき、本当にありがとうございました。

 修業式の校長の話では、1年間の行事などを写真で振り返り、自分はどんなことができるようになったか、来年はどんなことをやってみたいかを子どもたちに考えてもらいました。だれもが、自信を持って「できた!」と思えることがあったようで、次年度への期待に胸を膨らませている様子が分かりました。お渡しした「学習のあゆみ」にも、お子様の1年間の成長が記載されておりますので、一緒に確認してみてください。そして新たな1年が、楽しくて、わくわくするものになるよう、春休みの期間に、心も体も万全な準備をしてくださいますようご協力お願いいたします。

 また、本校小学部と長く交流を行ってきた「小百小学校」の閉校式が、28日に行われました。148年の歴史のある学校でしたので、地域の多くの方々の思いの詰まった式でした。最後に、参加者全員で風船を飛ばし、皆の思いが空高く上がっていく光景には、私まで胸が熱くなりました。

 最後に、春休みに入ってから、毎日のように一斉メールで、児童生徒や職員の新型コロナウイルス感染症陽性者についてお知らせしております。職員も健康に十分注意して、安心して新学期が迎えられるよう努めますので、ご家庭でもお子様の健康観察をよろしくお願いいたします。


卓球バレーの用具の寄贈について

 11月に栃木県障害者スポーツ協会から、特別支援学校に在籍する児童生徒が、気軽に親しめるスポーツとして、「卓球バレー体験会」を実施したいとの依頼がありました。「卓球バレー」は、卓球台を使って、椅子(車椅子)に座ったままで、球がネットの下をくぐるのでゴロでプレーできるというスポーツで、だれもが簡単に楽しめるという特徴があります。

今年度本校では、オリ・パラ教育を受けて「ボッチャ」に取り組んできましたが、他のスポーツにも取り組んでみたいと考え、体験会に申し込みました。しかし、コロナの影響で実施することができなくなってしまい、とても残念に思っていたところ、栃木県障害者スポーツ協会の事務局長の新村様が来校され、用具一式を寄贈してくださいました。併せて、消毒液も200本近く寄贈していただきました。

私は、「卓球バレー」という競技をこの機会に初めて知り、卓球経験のある職員に卓球台にネットを設置してもらい、プレーを見せてもらいました。実際は、1チーム6人で、卓球台をぐるっと囲むような形で、椅子から立ち上がることなく、プレーするそうです。

今後は、児童生徒が体験できるよう、体育の授業に取り入れていきたいと考えています。

栃木県障害者スポーツ協会の皆様、本当にありがとうございました。
      

高校生合同作品展について

 1月20日(木)から24日(月)まで、市内の4つの県立校(今工、今高、今特、日光明峰)の生徒の作品を展示した合同作品展が杉並木公園ギャラリーで行われました。本校からも、13名の生徒の作品が展示されました。この作品展は、毎年この時期に行われていますが、今年は、いちご一会とちぎ国体、いちご一会とちぎ大会に関連する文化プログラム事業にもなっていました。

 作品の中で、高等部1年生の自画像が自身の特長をよく捉えていて、どのようにして描いたのかと来場者から質問があったと、担当の方がおっしゃっていました。写真を元に、トレースして描いた作品だと説明すると、納得していらっしゃいました。その他の作品も、一つ一つ時間を掛けて丁寧に仕上げたものです。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、多くの行事に突然の変更があった中、実施していただけたことには、本当に感謝いたします。ありがとうございました。




消毒スタンドの寄贈

昨日、今市工業高等学校の生徒の皆さんが作成した消毒スタンドを寄贈していただきました。

学校祭のために作成されたもので、好評のため何台か作成したうちの一つを是非本校で使ってほしいと、校長先生自らお持ちくださいました。本当にありがとうございます。  

耐久性やデザイン、持ち運びやすさなどに工夫が凝らされていて、物づくりの学校の素晴らしさを実感しました。

皆様にご覧いただけるような場所に設置いたしますので、来校の際は是非お使いください。

              

ICT支援員について

  先日のホームページで、タブレットを活用した学習についてお知らせしましたが、それを陰で支えてくださっているICT支援員という方が、2学期から週に1日、毎週水曜日に学校に来てくださっています。

ICT支援員は、児童生徒の指導に直接関わるのではなく、教員が指導する際に必要なスキルを教えてくださったり、子どもの指導に関わる時間を確保するために、校務の情報化を図ったりしています。

 先日は、学校にあるすべてのタブレット(155台)をアップデートしていただきました。使っていて不具合の出た機器の修理等にも対応していただきました。

 教員は、児童生徒を教える専門家ですが、すべての教員が教育の情報化に必要な高いレベルの知識を持っているわけではありません。学校評価アンケートでも、タブレットの活用を更に進めてほしいというご意見がございましたので、ICT支援員と連携しながら、児童生徒がよりよく学べるように努めていきたいと考えております。 

    

本校の防災教育について

私は、今年度の学校経営方針として、「安全安心な学校を作る」ことを掲げました。その理由は、私が栃木特別支援学校に勤務していた2019年、台風19号の浸水被害を経験したからです。学校が3週間も休校になるような大変な被害で、本当につらく厳しい出来事でした。

そこから、大丈夫という根拠のない思い込みを持っている自分に気づき、最悪を想定して備えることの重要性を学びました。そして、訓練でできていないことは、いざというときにはできるはずがないことも改めて思い知りました。

本校の具体的な安全安心のための取組としては、年4回の地震ショート訓練、引き渡し訓練、地震・竜巻・火災を想定した避難訓練、防災備蓄品の準備、災害伝言ダイヤル体験などを、保護者の皆様にもご協力いただきながら行っています。さらに、保護者の皆様からいただいたご意見を生かし、今後の改善につなげていくために、防災教育についてまとめた『防災だより』を発行しました。

また、先日、この取組について、NHK宇都宮放送局の記者の方から、取材の申し込みがありました。

訓練の事前学習の様子や実際のショート訓練の場面、学校での訓練を家庭でも実践できた生徒へのインタビュー、職員の話し合いの様子などの取材を受けました。本校としては、今までやってきたことを繰り返し、続けていくことが危機に備える最も重要なことだと考えています。

放映されるのは、12月の予定ですので、その際にはまたお知らせいたします。

           教室の掲示                                   ショート訓練の様子(グランド)   
                  
        

10月の行事について

  9月までで今年度の前期が終了し、いよいよ後期になりました。

  夏休みの終盤に緊急事態宣言が発出され、様々な制約はありましたが、10月4日(月)からは、通常の学習が始まります。

  延期になっていた行事ができるようになり、10月はどの学年も校外での活動が盛りだくさんです。

  小学部は、市内の様々な場所に校外学習に行きます。




 中学部は、鹿沼市への校外学習と那須方面への修学旅行があります。



 高等部は、校内実習と産業現場等における実習が始まりますので、事前学習を行いました。



 新型コロナウイルス感染症についてはまだ油断はできませんので、十分な対策をしながら、秋にふさわしい実りの多い学習ができますよう、保護者の皆様の御協力を引き続きお願いいたします。


2学期からの給食

先日の文書でもお知らせしたように、2学期から給食の場所が変更になっています。

その様子を、写真でご紹介します。

食堂は、A組と1~4年生だけになり、5・6年生は、食堂の隣の機能訓練室を区切って、給食スペースにしました。


中学部生は、ワゴンで1年生の教室に給食を運び、新型コロナウイルス感染症対策として教員が配膳して、各教室で食べています。



高等部生は以前と変わりませんが、やはり、配膳はすべて教員が行っています。



子どもたちは、食事中は話をせず、黙々と食べています。

場所が広々としたためか、静かで落ち着いている様子は見られますが、会話しながら食べることができないのは残念です。

感染状況が改善して、楽しい給食の時間が戻ることを願っています。

1学期を振り返って

 1学期も残すところあと数日となりました。今週は、梅雨明けが近いせいか、連日下校時刻近くに激しい雨や雷になるので、こまめに雨雲を確認しながら、安全な下校の対応を考えています。

 そのような中、毎日教室を回っていると、校外学習や七夕集会、夏祭りなどそれぞれの学級が1学期のまとめの学習に取り組んでいたり、それぞれにすてきな作品が掲示してあったりします。新型コロナウイルス感染症の対応をしながらの学習ではあっても、昨年度の休校の時期と比べると、児童生徒の皆さんの成長が実感できて、大変うれしく感じます。

 学校全体としても、今学期は児童生徒の大きな事故や病気、けがもなく過ごせたこと、保護者の皆様の日々の健康管理のおかげであると感謝しております。今年もあつい夏になりそうですが、夏休みも体調を崩さず過ごしてください。

<小学部の作品>


<中学部の作品>


<高等部の作品> 


学校見学会とオープンスクール

 今年度の本校の学校経営方針の一つとして、私は「開かれた学校作り」を掲げておりますが、新型コロナウイルス感染症対策のため、様々な行事が今までと同じようにはできない現状にあります。

 しかし、できるだけ多くの皆様に子どもたちの頑張っている様子をご覧いただきたいとの思いから、教室内に入らず、外や廊下から参観するという対策をとって、学校見学会とオープンスクールを実施いたしました。学校見学会には29名の関係機関や他校の保護者の方に、オープンスクールには46名の保護者の方にご参加いただきました。

 当日は、雨の心配をしておりましたが天気はよく、逆に気温の高さが心配される状況でした。参加した皆様には、ご不便をおかけいたしましたが、子どもたちの様子を直接見ていただけたのは、有意義だったのではないかと思っております。

 これからも、様々な面で柔軟な対応をしながら、行事を実施していきますので、御協力よろしくお願いいたします。