2021年7月の記事一覧

食料生産科の果樹より

   
 本校ではナシの栽培において性フェロモン剤と一部品種で有袋栽培を実施しております。性フェロモン剤があまり認知されていないということが生徒を通じて確認できましたので今回掲載いたしました。
 どちらも設置目的は害虫対策です。袋掛けは、おおよその予想通りではありますが、害虫(特に本校ではナシヒメシンクイ)の被害があるため、物理的に侵入を防ぐことができます。一方で性フェロモン剤は長期間にわたりオスの交尾する機能に作用し、メスが無精卵しか産卵できず絶対数を減らしていくことができます。
 薬剤散布は少なからず作業者の負担になる仕事です。栽培環境や物理的な面で化学防除に頼り切らない農業がこれからも充実すると良いなと思います。
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