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2025年7月の記事一覧

2年化学「酸の強さ」

こんにちは。理科の教員です。

 

授業の問いは「酢を飲んでも平気なのに、塩酸を飲んだらなぜ危険なのか?」です

 

 

生徒は様々な予想をします。

実際に飲むわけにはいかないので、マグネシウムリボンを用いて、酸の反応性を見ていきます。

多くの金属は、酸と反応すると水素が発生します。

水素の発生の様子を観察し、授業の問いに迫っていきます。

 

塩酸の方が激しく水素が発生しました。

なぜ、塩酸の方が激しく水素が発生するのか。生徒は様々な仮説を立てます。

「仮説を検証するにはどのような実験をすればよいか」と教員が投げかけます。

 生徒は様々なアイディアを出してきます。

 

時間があれば検証実験をしたかったですが、これで1学期の授業は終了です。

 2学期もたくさん実験していきます!!!

3年化学×社会「What is a good medicine for you?」

こんにちは。理科教員です。

 

今月はSTEAM月間ということもあり、化学×社会で教科横断型授業を行います。

 授業の問いは「What is a good medicine for you?」です。

 患者、医師、科学者、製薬会社、政府という異なる立場から見る“良い薬”とは何でしょうか?

 

 

生徒は各役になりきって、自分の考えを発表します。 

資料を読み、サリドマイド事件を題材に、なぜ薬害が起こったのかを考察します。

 

化学教員からは「薬効」、「鏡像異性体」、社会教員からは「倫理観、企業の体質」等について話がありました。

 

 今回は、新型コロナウイルスのワクチン、サリドマイドの新しい可能性等、深い学びがたくさんありました。模範解答のない“納得解”を探究する授業でした。見学に来られた先生方も、驚きが多々あったようです。

 

最後に、生徒は改めて「良い薬とは?」という問いに向き合いました。

3年化学「セッケン」

こんにちは。理科教員です。

 

本日はセッケンについて学習します。

 

 

まずは液性の確認です。セッケン溶液は、、塩基性(アルカリ性)です。

生徒は結構驚いていました。

 

続いて、塩酸を加えていくと、、、ろうそく状の物質が!

 

そして、水酸化ナトリウム水溶液を加えていくと、再び泡立つようになります。

 

 

加水分解反応、弱酸遊離の反応等、いろいろ復習できました。

 

最後に、あらかじめ試験管にとっておいたセッケン溶液に、塩化カルシウム溶液を加えます。

 

 

セッケンカスが生じ、泡立ちません。

 

地域によっては、水道水にカルシウムイオンが豊富に含まれるため、固形セッケンは泡立ちづらいそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

2年化学「酸と塩基」

こんにちは。理科教員です。

 

本日は2年生の実験です。

 

まずは、中学校の内容を思い出す実験をしました。

 

BTB溶液、フェノールフタレイン溶液の色の変化です。

けっこう忘れていました・・・か?

 

続いて、電気伝導性の確認です。

 

テスターを用いて、簡易的に電気伝導性を確認します。

 

酸・塩基の水溶液では電気伝導性が確認できました。

 

これらの結果から、酸と塩基がどのような性質を有するのかを推測します。

 

中学の内容と高校の内容がつながり、一部の生徒には達成感があったようです。

 

 

 

 

 

2年化学「溶液調製」

本日3つ目の実験は「塩化ナトリウム溶液の調整」です。

先日学習した、モル濃度の計算方法を活用して、正確な濃度の溶液を調製するという実験です。

各班で目標とする濃度が異なります。「できるだけ正確な濃度を調製しよう。塩化ナトリウムのロスを限りなく減らしましょう」という教員の声掛けにより、実験スタートです。

  

器具の使い方は図表などから調べ、主体的に実験に取り組んでいました。

 

 

溶液調製が終了したら、おまけの実験です。

 

 塩化ナトリウム水溶液に硝酸銀水溶液を加え、白色沈殿(塩化銀)を生じさせました。これを日光に当てると、、、黒く変色していく!物質には、光により反応が進んでいくものがあります。

 

3年化学「ヨードホルム反応」

本日実施した2つめの実験「ヨードホルム反応」の紹介です。

 

 有機化合物の構造決定において重要な実験となります。特有のにおいを放つ「ヨードホルム」の黄色い沈殿を作ります。

 「多くの沈殿を生じさせるためにはどうすればよいか? 溶解度や反応速度等に影響を及ぼす要因である温度に着目して、仮説をたて検証してみよう」という目標を立て、様々な温度設定を試しました。

 

 多くの班で実験がうまくいき、特有のにおいが実験室に充満していました。生徒は「病院のにおいがする」と驚いていました。

3年化学「銀鏡反応とフェーリング反応」

こんにちは。理科の教員です。

 

本日実施した、3年生理系の実験「銀鏡反応」・「フェーリング反応」のようすを紹介します。

アルデヒドの性質である“還元性”を確認します。

 銀鏡反応は、ホルムアルデヒドとグルコースで行います。

 ホルムアルデヒドで実験を行った場合の一般的な成功率が低めですが、多くの班が成功していました。

  

 

続いて、フェーリング反応ですが、班によっては“銅鏡反応”もおこっていたようです。

 

 色が変化する実験はおもしろいですね。