生物生産科より

2020年5月の記事一覧

vegetable times (イチゴ)

本日は、本校で栽培しているイチゴについて紹介したいと思います。
本校では、親株から子株を増やし、定植に向けて準備しています。
  
上記の写真はプランターに植えた親株からランナー(ひものような茎)を伸ばして、子株苗を増やしている写真です。

  
イチゴの花の写真です。
現段階では、親株から咲いたイチゴの花は取り除いてしまいます。
理由は、花に栄養が行ってしまうと子株苗に行く栄養が取られてしまうからです。

この後も、定植までには「畑準備」「ランナー切り離し」「子株苗の育苗」などの様々な作業が入ってきます。

今後の様子も「vegetable times」にて発信していきます。

果樹便り(ブドウの整房)


ブドウの第2果穂摘みも終わり、現在は[房づくり]の一つである【整房】という作業を行っています。

【整房】とは?
 生理障害である「花振るい」の防止や花(果)穂の形を整えるために行う作業で、花穂を小さくする(花らいを少なくする)作業のこと。


    [整房前]               [整房後]

この作業により、おおまかな房の形が決まった上で、ブドウの花を咲かせ、結実していきます。
果粒1粒1粒が大きく成長するためにも大切な作業になります。また、花が咲く前にやらなくてはならない、時間との勝負の作業でもあります。

このあとブドウは[ホルモン処理]や[摘粒]、[袋掛け]等の作業をしていきます。ナシは[本摘果]等の作業があります。また、ナシやブドウの大きさもどんどん変化していきます。その様子も今後お知らせしていきますので、ぜひご覧ください。

バック・トゥー・ザ・畜産


本校畜産部門には乳牛(ホルスタイン種)、肉牛(黒毛和種)、豚(ハイブリッド)がおり、毎日の飼育管理をはじめ、牛乳や牛肉、豚肉の生産をしています。

今週は牛たちが食べる牧草の収穫作業をしました。
牧草にもさまざまな種類があり、本校では「イタリアンライグラス」というイネ科の牧草をメインに栽培しています。
刈り取りから収穫までにはさまざまな工程があり、使う機械も多種多様です。

これが出来上がりの様子です。↓



近所で見かけることがある白いマシュマロのようなもの。あれは牛たちのエサなのです。
サイレージといって、牧草を乳酸発酵させたもので、年間を通して食べるエサです。


~作り方~
①モアを使って牧草を刈り取る。
②テッタで刈り取った牧草を散らして適度に乾燥させる。
③レーキで散らした牧草を筋状にまとめる。
④ロールベーラで牧草を収穫し、円筒状に巻く。
⑤ラッピングマシンでラッピングをして出来上がり♪

これでおいしいおいしいエサができるんですね!
牛たちはホントにおいしそうに食べてくれるので、食べてみたことがあるのですが、乳酸発酵しているので、若干酸味があります。
人間が食べるとおいしいと感じるものではなかったです・・・。

今後もお楽しみに!

vegetable times(トマト管理・ネギ定植)

今回のトマト管理は、葉かきについて説明します。
葉かきとは、病気対策のために、余分な葉っぱを取り除き通気性をよくするために行
う作業です。
                                
         
      before                     after

今日は、ネギの定植を行いました。
まずは、ネギの定植を行うまでの工程を説明します。
     
  
まず、溝堀機(溝を掘る機械)を用いて、20㎝〜30㎝程の溝を掘ります。
     
次に機械を使って定植を行っていきます。苗を植える溝を掘り覆土までできます。        
  
機械を使って20列定植を行いました。

これからも引き続き「vegetable times」にてお伝えしていきます。

さくもつのしらせ(田植え)

5月13日(水)から水田の田植えが始まりました。
水田は全部で208aあります。
 ※1aは 100 m²のことです。
田植えの様子
   
 

田植え後除草剤を散布します。
 

秋の収穫が楽しみです。
本校水田はGLOBALG.A.P.を取得しています。
G.A.P.(ギャップ) とは、GOOD(適正な)、AGRICULTURAL(農業の)、PRACTICES(実践)のことです。
日本語では適正農業規範とも呼ばれ生産者みずから農作業の計画を立て作業内容を点検し、記録を残してそれをもとに作業改善などを行う農業生産工程管理のことです。GLOBALG.A.P.(グローバルギャップ)認証とは、それを証明する国際基準の仕組みを言います。

これからの作物のようすは「さくもつのしらせ」でお知らせしていきます。