数理科学科の活動の様子を紹介します
大阪・関西万博EXPO2025でオンライン発表しました!!
現在開催中の大阪・関西万博において、6/27(金)~29(日)の3日間、EXPOメッセ「WASSE」南ブースを会場に、栃木県公式催事として様々な催し物が行われました。その中の展示エリアにおいて、栃木県の魅力を来場者に伝えるために、県内の複数の学校・団体の学生たちが作成した「栃木紹介パネル」の展示が行われました。
6/27(金)、本校からも数理科学科2年の生徒が、オンラインで現地と中継しながら、昨年度の日光自然探究学習で実施した水質調査についてまとめたパネルの紹介を行いました。英語による発表であったため、テスト期間も含めて英語科の先生のサポートもいただきながら、この日に向けて一生懸命練習を重ねてきました。
当日、現地の会場にとてもたくさんのお客さんがいらっしゃることがわかり、大変緊張した様子が見られましたが、その皆さんが画面越しに大きく手を振ってくださったおかげで少し緊張も和らぎ、リラックスした雰囲気で発表することができました。中継は短時間ではありましたが、普段の学校生活では味わうことのできない貴重な体験ができ、生徒にとって大変充実した1日となりました!
日光自然探究学習(フィールドワーク2日目)
日光の2日目の朝は、森の中の涼しい快適な環境で迎えました。
生徒たちは6時20分には起床し、部屋の整理や身支度を整えました。7時に朝食をとり、8時からいよいよ班別の探究活動をスタートさせました。
地質(A・B)、菌類(A・B)、昆虫、動物、水質、植物の8グループに分かれ、それぞれの興味・関心をもとに探究活動を行いました。まずは講師の先生方との顔合わせ。各分野の専門の先生方はそうそうたる顔ぶれでした。先生方は好奇心旺盛な方ばかりで、少年のように目を輝かせながら生徒たちに熱く語りかけてくれました。
生徒たちは約4時間に及ぶ探究活動に熱心に取り組み、教室では決して味わうことのできない貴重な体験をしました。達成感も相まって、ホテルに戻ってから食べた昼食のカレーは最高でした!小休憩の後、講師の先生も交えながら大広間で班別活動の振り返りを行いました。最後に一人一言ずつ、探究の成果を全員の前で発表し合い、講師の先生方からの講評をいただき、予定されていたプログラムはすべて終了しました。
今後は、夏休みを挟みますが、探究活動での成果を班ごとにまとめ、文化祭やポスターセッション、日光自然探究学習発表会に向けて準備を進めていく予定です。
日光自然探究学習(フィールドワーク1日目)
7月25日(木)~7月26日(金)に数理科学科の1年生を対象に、日光自然探究学習が実施されました。
早朝5時20分に集合し、 1年5組の40名を乗せたバスは予定通り5時40分に小山高校を出発し、日光へ向かいました。
バスは8時頃に赤沼駐車場に到着し、低公害バスに乗り換え西ノ湖入口へ。涼しさを求めて低地から登ってきた、多くのアキアカネたちに出迎えられました。
西ノ湖入り口付近で開校式を行い、自然観察をスタートさせました。
日光自然博物館の仲田桂祐先生のご指導のもと、西ノ湖周辺~千手ヶ浜までの約4㎞の道のりを全員で歩き、奥日光における動植物の生態を中心に観察を行いました。歩き疲れたこともあり、千手ヶ浜で中禅寺湖を眺めながら食べる昼食は格別でした。
その後はバスを乗り継ぎ、今回の宿泊先である「ほのかな宿 樹林」に移動しました。部屋に荷物を置いてすぐ、地下の大広間で引き続き仲田先生から奥日光に関する講話をいただきました。入浴、休憩、夕食の時間をとり、クラスの親睦を深めることができました。
夕食後は翌日の探究活動に備え、班ごとに分かれて事前の班別研修を行いました。探究に使う道具や行程等の最終確認を行い、最後は各班の代表者が探究活動への意気込みをみんなの前で発表し合いました。朝が早かったこともあり、生徒たちは21時30分には消灯し、眠りにつきました。(2日目に続く)
数理科学科1年 県立博物館研修
7/15(月) 数理科学科の1年生を対象に、
日光自然探究学習の事前学習として県立博物館研修に行ってきました。
館内の展示は大きく分けて、①日光地方の動植物を垂直分布に従い解説した「スロープ展示」、②地質時代から現在にいたるまでの栃木県の歴史を紹介した「展示室1」、③栃木県の身近な自然を紹介する自然系展示とテーマ展示室・企画展示室から成る「展示室2」の3つから構成されています。
当日は、開館前の9時の時点で雨で、半そででは少し肌寒い日でしたが、1年5組の生徒はみな意欲的に研修に参加していました。
入口で3グループに分かれた後、スロープ展示についてスタッフの方の説明を聞く時間と、2階の各展示室を自由に見学する時間を交代でとりました。
自分たちの興味のある分野の展示の前で足を止め、熱心に議論する生徒たちの姿が印象的でした。最後に参加者全員で記念撮影をし、充実した研修を終えました。
7月25日(木)~26日(金)に予定されている日光自然探究学習へのモチベーションの向上にも繋がる貴重な体験となりました。
最後になりましたが、お忙しい中ご指導いただきました、栃木県立博物館の先生方へ感謝申し上げます。
数理科学科1,2年生 日光探究学習情報交換会 が行われました
5/22(水)6~7限に数理科学科1,2年生において、日光探究学習情報交換会が実施されました。
6限は、2年生の3つの班(動物、水質、地質B)からプレゼンテーションがありました。1年生が真剣に先輩の話を聞き、懸命にメモをとる姿が印象的でした。質疑応答の時間では、様々な質問にも冷静かつ的確に応える2年生たちの対応力に感嘆の声もあがりました。
7限は、全体が2つの教室に分かれたあと、2年生4班ずつのポスターセッションが行われ、1年生が交代でそれを見学しました。6限のときとは少し違った、少人数ならではの和やかなムードの中、あっと言う間に時間が流れていきました。小山高校数理科学科での1年間を終え、立派に成長した2年生の振る舞いに、1年生は大きな刺激を受けたことでしょう。ますます今後の探究活動に期待が膨らみます。
今年度の数理科学科1年生の日光自然探究合宿は7/25(木)~26(金)の日程で実施される予定です。
数理科学科特別授業を実施しました(1年生)
3月13日(水)の6~7限に、数理科学科特別授業(1年生)を実施いたしました。
今回は、日本工業大学 基幹工学部 応用科学科 教授 佐野健一先生に、
「細胞の中に薬を運ぶドラッグデリバリーシステムの開発」というテーマでご講演いただきました。
佐野先生は2年生の課題研究についてもご指導いただいており、小山高校生が大変お世話になっている先生です。
普段の授業ではなかなか聞くことのできない興味深い内容に、生徒たちも大変喜んでおりました。
講演終了後には何人かの生徒が先生のところに積極的に質問しに行く様子も見られ、関心の高さが伺えました。
生徒たちの振り返りからは、
「いつも飲んでいる薬には様々な工夫が施されていることを知り、とても驚きました。」
「薬を有効性、安全性ともに高い状態で私たちの手元に届けるために、
一生懸命研究に取り組んでいらっしゃることに感動しました。」
「薬は少なすぎても多すぎてもダメだということが分かり、大変勉強になりました。」
といった感想が見られました。
充実した授業だったことが伝わってきますね。
最後になりましたが、ご指導いただきました日本工業大学の佐野健一先生、
貴重なお話をどうもありがとうございました。
数理科学科特別授業 を実施しました(2年生)
3月13日(水)の6~7限に、数理科学科特別授業(2年生)を実施いたしました。
今年度は横浜薬科大学の先生方(8名)にご協力いただき、2コースの講義・実験を実施していただきました。
横浜薬科大学 分子生物学研究室 川嶋 剛先生
「PCR法(ポリメラーゼ連鎖反応法)によるDNA増幅と遺伝子多型の同定」
-アルコール代謝に重要な役割を果たす2型アルデヒド脱水素酵素遺伝子の個人差-
横浜薬科大学 天然有機化学研究室 鰐渕 清史先生
「光の科学」
- ケミカルライトの作成を通して、光エネルギーについて考えてみましょう-
費用や機材の関係上、学校の授業の中ではなかなか取り扱えない部分を、ご講義・実験していただきました。
生徒たちからは、
「PCRについて、よく耳にはしていた言葉だったが、実際どのように操作するのか知らなかった。
今日の実験の中で、目で見て操作し、体感することができて、よりイメージできるようになった。」
「光がエネルギーの一つと知って、講義の中でさらに知識が深まった。
自分たちの身の回りに化学が生かされていることを知って、より深く学びたいと思った。」
と刺激のある時間になったようです
実際に大学でも行っている実験の一部を体験することで、これからの進路を意識した生徒もいました。
最後になりましたが、ご指導いただきました横浜薬科大学の先生方には、貴重な体験をさせていただきました。
心より感謝申し上げます。
数理科学科 課題研究報告会 が行われました
1月31日(水)の5~7限に、数理科学科2年生による「課題研究報告会」が行われました。
数理科学科の2年生が、数理科学科1年生と外部講師の先生、保護者の方の前で、一年間の探究活動について報告する恒例の行事です。
今年の2年生の探究活動では、一人1研究だったため、例年よりテーマも多く、様々な分野の発表が見られました。
特に、先週の1年生の発表会と同様に、音声や動画を使った発表が多く、視覚的に工夫されていました。
大学でしかできない実験をさせていただいた班も多く、大変貴重な体験をさせていただきました。
東京都市大学、日本工業大学、文教大学の先生方にはお忙しいところ、ご指導いただきましてありがとうございました。
2年生は、今後記録集を作成したのち、進路探究へと引き続き活動していきます。
今年度の経験が来年度に必ずいきることを願っています。
発表テーマ一覧
原始ピタゴラス数が無限にあることの証明
日本一周の最短ルートを出す
授業を通した 言語/非言語 情報の優先度とその実態
AI技術の理解と活用
マインクラフトによるプログラミング
夢と心理の関係性
色彩心理学の共感覚
音色の違いと人の印象の関係とその傾向 ~人が好む音色とは~
骨伝導による音の聞こえ方
木材の耐久性
バナナの皮は何グラムのせるとすべるのか
ポンポン船の仕組み
風力発電の羽の形状の違いによる発電量の違い
温度差発電の発電量の研究
紙飛行機の滞空時間
効率の良い上掛け式水車を作る
材質、水の強さを変えず、家の形を変え、どの形が最も津波によって倒れず元の場所から動かないのか
ハニカム構造を利用した地震対策
建物の高さの違いによって崩れ始める場所の違い
剛性調べ
日焼け止めタイプの違いについて
整髪料の吸着作用について
思川の水質調査
ハーブティーの色の変化と㏗の違い
界面活性剤について
酸化防止剤の種類と条件による効果の違いについて
渡良瀬川と利根川の岩石の種類を調べる
コイの食性
安価でバイオエタノールを作成する
がん遺伝子によるアメーバの行動制御
胃酸で死なない乳酸菌を探す
アクネ菌に対する医薬品の効果
血管が分岐することで血圧は変わるのか
数理科学科 日光自然探究学習発表会 が行われました
1月24日(水)の5~7限に、日光自然探究学習発表会が行われました。
この時間では、数理科学科1年生が今年1年間の探究活動の成果を発表しました。
数理科学科の2年生から昨年度と比較する質問がなされたり、教育委員会また外部講師の先生方から温かいご講評をいただきました。
日光でのフィールドワークは1泊2日と短いですが、 今年の1年生は事後研究で粘り強く取り組み、充実した発表が多かったです。
発表の仕方も工夫されていて、実際に採取したものを参観者に見ていただいたり、動画で変化の様子を見せたりした班もありました。
最後になりましたが、日光自然探究学習にご協力いただきました講師の先生方には、大変お世話になりました。
また、日頃の活動をあたたかく見守ってくださる保護者の方へ感謝申し上げます。
今後は1年間の内容を「探究活動活動記録集」に班ごとにまとめます。
その後、来年度の探究活動のテーマ決めをする予定です。
2年生での活動を今から計画するのは楽しみですね
発表テーマ一覧
・日光に生息している動物について
・日光の昆虫について
・湯ノ湖周辺に群生する木について
・奥日光の地形と地質について
・日光に生息する菌類と放射線、㏗との関係について
・日光に生息している鳥について
・日光の水~化学・生物的視点からわかる水質~
・日光の火山灰について
日光自然探究学習 ポスターセッション を行いました
10月6日(金)に、数理科学科1年生による 日光自然探究学習 ポスターセッション が行われました。
この時間では、1年生が7月末に行ったフィールドワークとその事後研究について、
同じく数理科学科2年生の先輩たちの前でポスターセッションを行いました。
今年度は、下記の8班に分かれて発表しました。
奥日光の地形と地質について
日光に存在する鉱物
日光の昆虫について
日光に生息している動物について
奥日光に生息している菌類
日光の水 化学・生物的視点から分かる水質について
湯ノ湖周辺に生息する針葉樹と広葉樹について
日光に生息している鳥について
2年生は昨年度の自分たちの研究と比較しての視点から、1年生に質問やアドバイスをしてくれていました。
今年の1年生は、昨年と異なる視点での調査が多く、発表も聞きごたえがありました。
次は12月の本発表に向けて、先輩のアドバイスから気づいた点をもとに研究を深めていってほしいです。
第2回 宇都宮大学高大連携科学実験講座
9月23日(土)に宇都宮大学で数理科学科2年生が実験講座に参加してきました。
「物体の運動と力」、「葉はなぜ緑に見えるのか」、「気温と高度の関係をICTで探究しよう」という
3テーマに分かれ、それぞれ実験を行いました。
~ 実験の様子 ~
2年生は今年で2回目の参加でしたが、高校とは違った大学で行う実験にいい刺激を受けていました。
この経験を、この後の課題研究に活かせるところは活かしていってください。
数理科学科 課題研究中間発表会 が行われました
9月20日(水)の5~7限に、数理科学科2年生による、「課題研究中間発表会」が実施されました。
この時間では、2年生が取り組んでいる探究活動の現状を、数理科一年生の前で報告しました。
今年は昨年までと異なり、基本的には一人1テーマを設定し、一人で実験や調査を行っています。
中間発表会時点では、下記の34テーマについて発表しました。
2年生からだけでなく、1年生からも複数の質問がなされ、終始活発な雰囲気がありました。
今後は、この報告会で気づいた点などをもとに、さらに深く調査・研究を進めます。
1月の発表会でも今回と同様に、意見交換が活発な会になることを期待しています!
1「原始ピタゴラス数が無限にあることの証明」
2「遺伝的アルゴリズムで日本一周の最短ルートを出す」
3「授業を通した 言語/非言語 情報の優先度とその実態」
4「AI技術の理解と活用」
5「マインクラフトによるプログラミング」
6「夢と心理の関係性」
7「色彩心理学の共感覚」
8「音色の違いと人の感情の関係とその傾向 ~人が好む音色とは~」
9「骨伝導による音の聞こえ方」
10「木材の耐久性」
11「バナナの皮は何グラムからすべるのか」
12「ポンポン船の仕組み」
13「風力発電の羽の形状の違いによる発電量の変化」
14「温度差発電についての研究」
15「紙飛行機の滞空時間」
16「効率の良い上掛け式水車を作る」
17「材質、水の強さを変えず、家の形を変え、どの形が最も津波によって倒れず元の場所から動かないのか」
18「ハニカム構造を利用した耐震構造について」
19「高さの違いによる崩れ始める場所の違い」
20「剛性調べ」
21「日焼け止めタイプの違いについて」
22「整髪料の吸着作用について」
23「思川のCOD検査」
24「ハーブティーの色の変化とpHの違い」
25「界面活性剤」
26「酸化防止剤の効果と種類について」
27「渡良瀬川の岩石の種類を調べる」
28「魚がよく食べる餌や環境について」
29「安価でバイオエタノールを作成する」
30「粘菌と大腸菌を用いたがんの研究」
31「乳酸菌について」
32「最も効果的なニキビ治療薬」
33「血管が分岐することで血圧は変わるのか」
34「鳥の大群調査」
宇都宮大学高大連携科学実験講座
8月26日(土)に宇都宮大学で数理科学科の生徒が実験講座に参加してきました。
「物体の運動と力」と「葉はなぜ緑に見えるのか」という2つのテーマに分かれ、それぞれ実験を行いました。
物理チーム
物体の運動とそのときに働く力について、演示実験の観察とグループでの議論から理解を深めていきました。
生物チーム
葉の構造や細胞の観察と、抽出した色素の特徴を調べることによって、葉が緑に見える理由について考えました。
今回参加したのは全員1年6組だったので、初めての大学での実験に目を輝かせていました。
この経験を活かして、来年の課題研究にも意欲的に取り組んでいきましょう!
日光自然探究学習(フィールドワーク2日目)
日光の2日目の朝は少し肌寒いくらいで、エアコン不要の快適な環境でした。
朝の散歩に出かけた引率教員がなんと野生のシカに遭遇!自分たちが今、日光という大自然の中にいることを再認識させられました。生徒たちは6時20分には起床し、部屋の整理や身支度を整え、大きな荷物をバスに積み込みました。7時に朝食をとり、8時からいよいよ班別の探究活動スタートです。
地質(A・B)、菌類、昆虫、動物(A・B)、水質、植物、鳥の9グループに分かれ、それぞれの興味をもとに探究活動を行います。まずは講師の先生方との顔合わせ。各分野のエキスパートの先生方は錚々たる顔ぶれでした。先生方は好奇心旺盛な方ばかりで、少年のように目を輝かせながら生徒たちに熱く語りかける姿が印象的でした。
生徒たちは約4時間に及ぶ探究活動に熱心に取り組み、教室では決して味わうことのできない貴重な体験をしました。達成感も相まって、ホテルに戻ってから食べた昼食のカレーは最高でした!小休憩の後、講師の先生も交えながら大広間で班別活動の振り返り。最後に一人一言ずつ、探究の成果を全員の前で発表し合い、予定されていたプログラムはすべて終了しました。
今後は、夏休みを挟みますが、今回の探究活動での成果を班ごとにまとめ、ポスターセッションや日光自然探究学習発表会に向けて準備を進めていく予定です!
日光自然探究学習(フィールドワーク1日目)
7月28日(金)~7月29日(土)に数理科学科の1年生を対象に、日光自然探究学習が実施されました。
早朝5時20分の集合は大変でしたが、 1年6組の35名を乗せたバスは予定通り5時30分に小山高校を出発し、いざ日光へ。バスは8時頃に赤沼駐車場に到着し、低公害バスに乗り換え西ノ湖入口へ。涼しさを求めて登ってきた、たくさんのアキアカネたちに出迎えられました。
開校式を行い、いよいよ自然観察のスタートです。日光自然博物館の仲田桂祐先生のご指導のもと、西ノ湖周辺~千手ヶ浜までの約4㎞の道のりを全員で歩き、奥日光における動植物の生態を中心とする観察を行いました。歩き疲れたこともあり、終着点で中禅寺湖を眺めながら食べる昼食は格別でした。
その後はバスを乗り継ぎ、今回の宿泊先である「ほのかな宿 樹林」に移動。部屋に荷物を置いてすぐ、地下の大広間で引き続き仲田先生から研修講話をいただきました。その後は、コロナ禍ではなかなか実現ができなかった「みんなで入浴」「みんなで夕食」の時間をとり、クラスの親睦を深めることができました。生徒たちからも自然に笑顔が溢れていました。
夕食後は翌日の探究活動に備え、班ごとに分かれて事前研修。探究に使う道具や行程等の最終確認を行い、最後は各班の代表者が探究活動への意気込みをみんなの前で発表し合いました。朝が早かったこともあり、生徒たちは21時には消灯し、たっぷり休息をとりました。(2日目に続く)
数理科学科1年 県立博物館研修 に参加しました
7/17(月) 数理科学科の1年生を対象に、県立博物館研修が実施されました。
栃木県立博物館は、宇都宮市の中心部にほど近い栃木県中央公園内にあります。
館内の展示は大きく分けて、①日光地方の動植物を垂直分布に従い解説した「スロープ展示」、②地質時代から現在にいたるまでの栃木県の歴史を紹介した「展示室1」、③栃木県の身近な自然を紹介する自然系展示とテーマ展示室・企画展示室から成る「展示室2」の3つから構成されています。
当日は、開館前の9時の時点で30℃を超える真夏日でしたが、1年6組の生徒はみな意欲的に研修に参加していました。
入口で2グループに分かれた後、スロープ展示についてスタッフの方の説明を聞く時間と、2階の各展示室を自由に見学する時間を交互にとりました。
自分たちの興味のある分野の展示の前で足を止め、熱心に議論する生徒たちの姿が印象的でした。最後に参加者全員で記念撮影をし、充実した研修を終えました。
7月28日(金)~29日(土)に予定されている日光自然探究学習へのモチベーションの向上にも繋がる貴重な体験となりました。
最後になりましたが、お忙しい中ご指導いただきました、栃木県立博物館の先生方へ感謝申し上げます。
硫酸の実験をしました
今週の3年生の数理科では、硫酸の性質を調べる実験を行いました。
濃硫酸は重い液体なので、点眼ボトルを押さなくとも下向きにしただけで、液体が落ちます。
水に溶かすと、多量の熱が発生します。
多くの班で、10~15℃ほど水温が上昇していました。
さらに、下の蒸発皿にはショ糖が入っていますが、
そこに硫酸を垂らすと、右の画像のように炭化します。
→
最後に、初めに濃硫酸を水に溶かして調製した希硫酸の中に、金属片を入れます。
今回は鉄と銅ですが、鉄からは気体が発生しています。
今回の実験の操作はかなりシンプルなものですが、様々な硫酸の性質を体感することができました。
数理科 日光自然探究学習情報交換会
5月31日の6・7限に、数理科学科の1・2年生間での情報交換会が行われました。
この時間では、1年生の数理科学科生が、2年生の発表から昨年の日光での調査の様子を知ること、
また、質疑応答を通して探究学習の流れを理解することを目的に、例年行われています。
今年は、前半の時間に、昨年の菌類班、地質班、動物班、水質班が代表として発表し、
後半の時間では、それぞれの分野別の班にわかれて、質疑応答やアドバイスがなされました。
特に1年生からは、調査の手法やルートについて具体的な質問が複数出ていたところに、
関心が高く、積極的な姿勢が見えて素晴らしかったです。
また2年生は班別の時間に、持って行った方がよいものや、写真の撮り方について具体的に教えていたり、
実際に収集したものを見せたりしました。
実物を目にすることで、イメージが湧いた1年生も多かったと思います。
1・2年生にはこの機会だけでなく、今後も協力して探究活動を進めてもらえると嬉しいです。
課題研究発表会を実施しました
1月24日(火)の5~7時限に、数理科学科2年生による、課題研究発表会が行われました。
2年生で取り組んでいる課題研究の、一年間の集大成の発表会です。
保護者の方、数理科の1年生が見守る中、終始あたたかい雰囲気で進行しました。
今回は探究活動にご協力いただいている、東京都市大学、日本工業大学、栃木県教育委員会の先生方をお招きして、各班の発表についてご講評いただきました。
今年の2年生の発表テーマ一覧は下記のとおりです。(全15班)
- 魔法陣の解き方を学べるゲームアプリの開発
- データサイエンスに関する一考察~KHcoderを用いたテキスト型データの内容分析~
- 事故を起こさないための自動運転車のプログラムの最適化
- 自作卓球マシンの球質やコースの制御
- 制震構造を生かした絶対に壊れないジェンガ
- グラスハープで奏でる音の変化とメカニズム
- 落雷と物体の可能性
- 蛍石の加熱による発光・割れの素因の考察
- 食品油をけん化した際の性質の違いについて
- プラスチックの軟化点の違い
- 酵母がパンに与える影響
- ハッカ油の昆虫に対する忌避効果
- 食品添加物によるカビの抑制
- マイタケのタンパク質分解酵素の熱耐性と部位による活性の違いについて
- 栃木県日光市湯ノ湖産ハコネサンショウウオの生態調査と種の同定
例年より少人数のグループや1人で活動する班が多く、発表数は多くありましたが、内容の濃い3時間でした。
スライドの表現の方法もさまざまで、制作したゲームや、実験の動画を載せることで、活動や実験の様子がよくわかりました。
お越しいただいた先生方からは、次のようにご講評いただきました。
・ほかの班の様子をみて気づいたことを反映して、条件を変えて実験繰り返すことこそが探究活動の意義であるので、これからの社会で必要とされる問題解決能力を養っているということを意識してほしい。
・社会では自分の意見と合わない人とでも、同じ目標に向かって働くことがあるので、その際に必要な力を身に付けるためにも、これからのグループ活動を大切にしてほしい。
・自分の研究だけを掘り下げるのではなく、ほかの人の研究にも興味を持ち、質問をすることで気づくこともあるので、積極的に質問をしてその経験を自分の研究にも生かしてほしい。
外部の先生方から、普段とは異なる視点で、かつ自分ごととして捉えられるアドバイスをいただき、こちらも身が引き締まる思いです。
ここから2年生は、「探究学習活動記録集」の作成に向けて、追い込みの時期です‼
発表会で得た気づきを記録集にも取り入れて、よりよい研究収録が完成することを楽しみにしています。
日光自然探究学習発表会 を実施しました
12月21日(水)の5~7限に、数理科学科1年生による、日光自然探究学習発表会が行われました。
今日は数理科の2年生、保護者の方、教育委員会の指導主事の先生や現地でのフィールドワークでお世話になった外部講師の先生方にもお越しいただき、新たな視点等をご指摘いただき、大変充実した時間になりました。
最初はかなり緊張気味だったと思いますが、発表の中盤ではほどよい緊張感で質疑応答も行われていました。
班ごとのテーマはこちらです。
奥日光の鹿の骨格と食物について
奥日光で観察したヘビとカエルの生態について
日光戦場ヶ原の湿地帯で変化していく植物について
奥日光の昆虫の生態について
奥日光の鳥の生態について
奥日光のキノコの生態について
奥日光湯滝の水質検査
奥日光の水生昆虫による水質調査
奥日光の滝に関わる地形の調査
ご来場いただいた先生方からは、自分たちだけでは気づかなかった点についてご指摘いただいたり、
別の調査方法など、専門的見地からのご意見をいただき、大変刺激になったと思います。
今日は複数の先生方から、目的・調査・報告の流れがあり、探究活動に向かう態度がきちんとしている、と高く評価していただきました。
また、今取り組んでいる探究活動が、これからの社会を生きる自分たちにとって必要な力を養成できるプログラムであることもお話しいただきました。
この日のために、毎晩遅くまでまとめを行ってきた1年生、お疲れさまでした。
ご指導いただいた外部講師の先生方、またあたたかく見守ってくださる保護者の方へ、感謝申し上げます。
調査研究という「学びの場」を提供してくれた、日光の自然にも感謝したいですね!
ここから、探究活動記録集の作成に向かって、もうひと頑張りです!もう一度内容をきちんと精査し、振り返り、研究としてのまとめをしっかりしましょう。発表して終わりでなく、ここからが大切な学びの時間です。皆さんの今年の集大成となるので、今日新たに気づいた点・深められる点を記録集に掲載する論文に反映できるよう、よりよい探究の時間にしていきましょう
科学実験講座(宇都宮大学)に参加しました
数理科学科の1・2年生が、宇都宮大学で行われた高大連携科学実験講座に参加いたしました。
例年宇都宮大学でお世話になっている実験講座ですが、今年も感染症等に留意しながら、
無事に参加することができ、大変刺激になりました。
高校ではなかなか見られない装置もありました。
「ミョウバンの合成」「葉はなぜ緑に見えるのか」
今年は夏と秋の2回にわたって開催されました。
中には8月の講座から2年生の課題研究のヒントを得たグループもあったようです!
第1回:8月27日(土)
① 『音を測って作るグラスハープ【物理】』 :夏目先生
② 『ミョウバンの合成と形【化学】』 :南先生
③ 『葉はなぜ緑【生物】』 :井口先生
第2回:11月5日(土)
① 『音の三要素と音階等【物理】』 :夏目先生
② 『葉はなぜ緑【生物】』 :井口先生
「音を測って作るグラスハープ」「音の三要素と音階等」
宇都宮大学のご担当いただきました先生方と学生の方には、お忙しい中大変お世話になりました。 この場をお借りして感謝申し上げます。
数理科学科2年生 課題研究発表会中間報告会 を行いました
10月11日(火) 5~7時限を使って、数理科学科2年生による課題研究発表会中間報告会を行いました。
下記の15班による、現時点での実験の様子、今後の展望について発表してもらいました。
「どういう研究なんだろう?」と興味を引くタイトルが多いですね!!
1班 魔法陣の特性とその有効性の考察
2班 データサイエンスの一考察~KHcoderを用いた、テキスト型データの内容分析~
3班 事故を起こさないための自動運転車のプログラムの最適化
4班 自作卓球マシンの球質やコースの制御の研究
5班 制震構造を生かした絶対に壊れないジェンガ
6班 グラスハープの音が出るメカニズム
7班 落雷による人や物への影響
8班 加熱による蛍石の発光・割れ方とへき開の具体的な関連性
9班 酸化した食用油をけん化した際の性質
10班 プラスチックの再利用方法の検討
11班 なぜ天然酵母パンは長持ちするのか
12班 ハッカ油の虫に対する忌避効果
13班 ソルビン酸によるカビの抑制作用
14班 マイタケのタンパク質分解酵素の活性の最適温度とその耐熱性について
15班 湯ノ湖で発見したハコネサンショウウオの種の同定
タイトルからは難しい内容なのかと思われる班も、スライドでの見せ方を工夫したり、簡単な表現に置き換えたりして、わかりやすく伝えてくれていました。
実際に使っている器具で実演したり、動画で実験の様子を見せたり、発表の仕方にも工夫がある班が今年は多かったです。
1・2年生からも徐々に質問がなされ、質疑応答のよい練習になりました。
実験・検証を何回も繰り返しできた班もあれば、立てた計画をもとにこれから実験を行う班もあります。
今年は班の数も多く、よりいろいろな分野での探究活動が見られそうです。
あと半年間と残り時間は短くなってきましたが、本発表に向けて内容をより深めてほしいです。
ガンバレ!数理科学科2年生 (^o^)
数理科学科2年生 小高STARTプログラム を実施しました
9月13日の3~4時限に、2年6組を対象として、課題研究の中間報告会のためのSTARTプログラムを実施しました。
この時間では、「優れた研究」とは何か?、「良い科学論文を書くポイント」に焦点を当てた講義を受けた後、
自分たちが取り組んでいる研究のテーマと、そのテーマ設定の理由をどう表現するか考えました。
テーマを一目見てその内容がわかること、テーマ設定の理由が明確であることに気をつけて表現することは、なかなか難しいことです。
最後に、それぞれの班にテーマとその設定理由を発表してもらいました。
例年、課題研究の中間報告会では、今何を調べているのか、今後の研究の展望などを発表しています。
今年は10月11日に、パワーポイントへ内容をまとめて発表する予定です。
当日は、同じ数理科学科の1年生の前で発表するので、1・2年生にとってお互いに刺激のある一日になることを期待しています
数理科1年生 県立博物館での事前研修
<研修後の振り返りで出た生徒たちの声より>
数理科 日光自然探究学習 情報交換会
「事前・事後調査や、過去の調査結果から考察することの重要性を学びました。」
数理科学科2年 課題研究発表会 が行われました
今回は、
各班の発表タイトルはこちらです。
1 水撃ポンプを用いた揚水式発電の省エネ化
数理科学科特別授業 が行われました
3月16日(水) 6・7時限に,1・2年生を対象とした「数理科学科特別授業」を実施しました.
この時間では,
〈1年生〉
日本工業大学 先進工学部 データサイエンス学科長 粂野文洋先生
〈2年生〉
東京都市大学 データサイエンス教育センター 副センター長 河合孝純先生
をお招きして,『データサイエンス』をテーマに講演していただきました.
AIの技術が発達することでなくなる職業・なくならない職業について,
話し合いました.
「世の中の情報を集めて分析し,その先に問題の解決策を見つけるためには,
という声が聞けました.
2年生の部ではデータサイエンスとはそもそも何なのか,データサイエンスで何ができるのかについてお話しいただきました.
その後のグループワークではテキストマイニングという方法を用いて作成されたワードクラウド(文章に登場する単語の中で出現頻度の高い単語を選び,頻度に応じた大きさで図示されたもの)から考えられることや気づいたことなどを話し合いました.
今回のワードクラウドは,青空文庫から分析する作品を選定していただきました.ワードクラウドを見て様々な考察を生徒同士で積極的に話し合い,議論を深めていく様子がうかがえました.
1年生は,来年の課題研究,さらに自分の将来においてどのような意識をもつ必要があるか,イメージが湧いてきましたか?
2年生は,3年生になってからの進路探究へ繋がるお話をしていただいたと思います.
それぞれ次のステップに向けて,今の自分を振り返ったり,将来を考える時間になっていればうれしいです.
来年度の探究活動も,皆さんにとって充実した活動が送れますように
2年生数理科学科 課題研究発表会 の延期について
今の努力は、自分の進路開拓や研究者としての基礎固めに必ず役立ちます。部活動もできない今の時期に、「全集中」で頑張りましょう!応援していますよ。 (*^_^*)
2年生は昨年度作った経験を生かして、今年もよりよい記録集ができますように!
数理科学科2年生 課題研究発表会に向けリハーサル中!
今年は感染症拡大の影響により、保護者の方をお呼びしての発表会とはならず残念ですが、
数理科学科1年 日光自然探究学習発表会
4月から準備をし、7月には県立博物館、県立図書館で事前学習、7月29日、30日に奥日光でフィールドワーク、それをまとめて10月に中間発表(ポスターセッション)、そしていよいよ今回の発表会本番となりました。
1-6の生徒達は放課後や土曜日も遅くまで残り、発表用スライドや発表原稿を懸命に仕上げ、何度も何度もプレゼンの練習を重ねてきました。
当日は,栃木県教育委員会事務局高校教育課 指導主事 雫 晃 先生、フィールドワークでも大変お世話になった栃木県立博物館 主任研究員 栗原 隆 先生はじめ、学校評議員の方々、宇都宮商業高校、馬頭高校、小山城南高校の先生方、多くの保護者の方々、本校職員、そして1年前に同じ舞台を踏んだ数理科2-6の先輩達が熱心に見守る中での開催となりました。
昆虫、植物、水質、地質、動物、鳥類…。各班とも、2年生の先輩達から次々と質問が出て、1年生も班内で相談しながら精一杯答えます。研究会に臨む姿勢がどちらも素晴らしく、互いに切磋琢磨し、成長し合っているのを目の当たりにできました。
最後に、教育委員会指導主事 雫先生 と 県立博物館主任研究員 栗原先生から講評を頂きました。
雫先生からは「客観的なデータをとることの大切さ」や「見方・考え方を変えてみる事が探究テーマにつながる」といったお話があり、「たとえ失敗しても、『確実に失敗する』と分かれば、それはそれで立派な探究。安心して探究していい。」という言葉には勇気づけられました。
栗原先生からは「言葉を正確に使う」、「目的、方法、結果、考察をきちんと分ける」等のアドバイスがあり、「『松の木が枯れる原因』は虫、大気汚染、酸性雨等、はっきりしなかったが、落ち葉などで根が黴びるのが大きな要因になっていることが最近分かった」というエピソードから、「生き物を調べる事の難しさと面白さ」を教えて頂きました。
1年生は今日の収穫を生かして、探究学習活動記録集の原稿をまとめる段階に入ります。1月26日の2年生の課題研究発表会では、今日の先輩を見習って、沢山いい質問をして盛り上げて下さいね。それが数理科ならではの「恩返し」です。 (^_^;)
数理科学科2年生 電気分解 の実験をしました
2学期は他にも、中和滴定、酸化還元滴定など、様々な実験を行いました。
数理科の皆さんは、このページを見てどのような実験をして考察したか記憶がよみがえってきましたか?他の人にコンパクトかつ明確に説明できるくらい、きちんと振り返っておきましょう。これこそ期末テスト対策ですよね。(^0^)
数理科学科1年 日光自然探究学習ポスターセッション
↑開会式の様子
密を避け、2つの会場で時間指定で交替しながらのセッションとなりましたが、昆虫、樹木、草花、鳥、水質、地質、シカ、サンショウウオ等について研究した各班が、この日まで懸命にまとめてきた研究内容を発表しました。
1年生は定期テスト直後で、リハーサル時間も限られていたのですが、ほんの数日でプレゼンテーション力が目を見張るほど上達しました。聞いて下さる先輩や先生方によく伝わるように、発声、言葉遣い、話すスピード、アイコンタクト、何処をどう強調するか…等、工夫して頑張ってきましたが、当日も回を重ねるごとに上達し、自らコツを学び取って改善できているようでした。
更に、2年生の質問も本当に素晴らしいものでした。真剣に発表を聞き、ポスターを吟味し「研究がより良くなるにはどうしたらよいか」「これまでの自分たちの経験の中で1年生の参考になることはないか」「どう伝えたら1年生によく理解してもらえるか」考えに考えた上で、発言している姿は、それだけで1年生に大きな刺激になったと思います。
時間ギリギリまで熱心に質問し、それに1年生もなかなか的確な受け答えを瞬時に繰り出し、見応えのあるポスターセッションとなりました。
1年生の本発表は12月21日です。今度はパワーポイントでの発表となります。2学期期末テストを挟むので意外とのんびりできません。修学旅行から帰ってきた2年生に驚いてもらえるような発表となるよう、探究を進めていきましょう。(*^_^*)
数理科学科2年生 課題研究中間報告会
1月の本発表に向けて、研究の進め方や発表の仕方について見直しをしていく機会としています。
例年、2年生の発表を1・2年生が同じ部屋で聞いていましたが、
(左が2年生 右が1年生 それぞれ別の会場で視聴)
発表者は、若干緊張気味に見えましたが、プレゼンすることの難しさ、伝えることの難しさを実感できたと思います。残されている期間は長くはありませんが、数理科で3年間を過ごした「証」ともいえる、この「課題研究」が充実したものとなるよう、今手持ちのデータや文献をさらに「整理・分析」し、研究目的を達成できるよう「まとめ」つつ「次の課題」を見いだしてつなげていけるよう努力していきましょう。
夏休み中の課題研究
「プラスチック」の班では生分解性プラスチックの作成に励んでいます!
数理科学科1年日光自然探究学習2日目その2
立木観音湖畔駐車場、華厳滝観瀑台、竜頭の滝、赤沼を巡り、奥日光が形成された過程を岩石に着目して探ります。班の中で最も高低差があり険しいコース。採取した岩石を握りしめて赤沼駐車場に現れた班員達は、心地よい疲労感と満足そうな表情を浮かべていました。
動物班(シカチーム&両生類チーム)は ネイチャーガイドコンシェルジュ 安部 輝行 先生と湯滝から出発。シカの生態、食害の実態、駆除方法について探究します。安部先生は「何か違和感はない?」と問いかけ、班員自ら自然を観察し、発見し、学び取ることを促して下さいます。
続いてサンショウウオを探しに。幼生3匹に出会えました。
水に入ったり、ヘビと格闘したり、午後まで奮闘しました。
鳥班は引き続き刑部先生と赤沼から戦場ヶ原へ。班員達も望遠鏡や撮影にもすっかり慣れ、刑部先生に褒めて頂けるような一枚も撮れました。通りかかるハイカーの中には「何が見えるんですか?」と足を止め、一緒に耳を澄ませ、梢に目を凝らしていく方も。
ホテルに戻ったら講師の先生方にご指導頂きながら班ごとに活動をまとめ、閉講式で成果を発表しました。講師の先生方からも一言ずつお話頂き、この2日間をしっかりと振り返ることができました。
何時間も自然の中で汗を流し、水に浸かったり、岩をよじ登ったりしながら、観察し、考察し、撮影・録音し…。そんな中、全員が集中力を保ち続け、極めて熱心に取り組み、一人も弱音を吐かず、むしろ生き生きと、怪我も病気もほとんどなし。
これは決して当たり前のことではないと思います。この数理科学科のパワーに私は一番感動し、とても嬉しい気持ちになりました。
一緒に汗だく・泥まみれになりながら生徒達の好奇心を引き出して下さった講師の先生方、わざわざ日光まで下見に来て下さったり、お忙しい中、丁寧に準備をして下さり、本当に有り難うございました。その指導力には感銘を受けることばかりでした。我々スタッフにとっても、貴重な「学びの場」となりました。改めて感謝申し上げます。
そして生徒達を支え、送り出して下さった保護者の方々のお力があるからこその行事です。ご理解ご協力、感謝申し上げます。
探究活動は12月の成果発表会に向けて、次のステージに入ります。まずは資料や体験したこと、細かなデータをまとめ、分析していきましょう。お世話になった方々への感謝の思いを抱きながら、探究の旅路は続いていくのです。 (*^_^*)
数理科学科1年生日光自然探究学習(初日)
4月から時間をかけて準備してきた、数理科学科1年生の最大の行事です。
全員元気に小山高を出発。用具係は朝から、班別探究で使う重い荷物をテキパキとバスに運んでくれました。
日光自然博物館にて開講式。栃木県立博物館 栗原 隆先生から、ご専門の昆虫のお話を中心に「自然とは何か」「自然を探究するとはどういうことか」等、フィールドワークについての心構えを教えて頂きました。
その後、博物館内を見学。県立博物館とはまた違った、日光ならではの展示を楽しみ、各班のテーマに関する資料を熱心に撮影していました。
赤沼駐車場で昼食をとり、いよいよ西ノ湖へ。爽やかな森の中を気持ちよくトレッキングしながら、栗原先生が次々と植物、動物、昆虫、土壌などについて分かりやすくガイドして下さいます。
西ノ湖の景色に感動していると突然の雨。文字通り、身も心も洗われました。
遠くで雷も聞こえてきたので急いで記念撮影をして帰ります。
帰り道も最後まで熱心にご指導下さった栗原先生。
1日大変お世話になり有り難うございました。(*^_^*)
ホテル着。まず今日のまとめと明日の班別行動の用具の準備。
皆が協力してとてもスムースに進み、おいしい夕食と温泉をゆっくり満喫できました。
宇都宮大学教育学部の科学実験講座に参加しました
『宇都宮大学教育学部高大連携科学実験講座』に参加しました。
物理、化学、生物、地学の各分野ごとに、大学ならではの本格的な、かつ親しみやすくわかりやすい講座が展開されました。
物理分野では、ワイングラスをこすって音を出す「グラスハープ」を楽しみながら、音波について体験を通して印象的に学ぶことができました。
タブレットのアプリを使って、音の大きさ、高さ、声の違いで波形がどう変化するか観察しています。すぐにアプリを使いこなしていて、さすが数理科学科♪
アプリで振動数を測定しながら、グラスハープを調律していきます。
1年生は音波についてまだ詳しく学習していないので、先輩のアドバイスが頼りになります。
先生は見やすいパワーポイントで、目に見えない「音波」の現象を丁寧に説明して下さいました。学生のアシスタントの方もこまめに声を掛けて下さって、スムースに実験できました。
最後は「きらきら星」等を演奏して盛り上がりました。
宇都宮大学の先生方、アシスタントの方々、好奇心を刺激される楽しい実験を有り難うございました。
数理科学科1年生 体細胞分裂の観察 をしました
今回は、染色するところから自分でプレパラートを作り、分裂期の細胞を見つけることが目的です。
タマネギの根(種から発芽させたもの)と酢酸オルセインという染色液です。顕微鏡で観察ができるように、核を染めました。
(20℃の恒温器の中で3日目の様子)
カバーガラスの上にろ紙をかけて押しつぶします。
下の写真でもわかるとおり、
間期の細胞と比較すると分裂期の細胞は少ないので、探すのに時間がかかります。
1枚のプレパラートにすべての分裂像(前期~終期)があることはほとんどありません。
(こちらはすべての分裂像がそろっているように見えます。
準備した人もすべてそろっているのは初めて見ました!プレパラート 1/240枚)
上記の分裂像を並び替えたものがこちら↓
1クラス分のプレパラートのうち、
2種類の分裂像を確認・・・全員分
この実験では分裂像を探すまでが大変でしたが、
数理科学科では、このような実験を授業に多く取り入れています。興味を持った中学生の皆さん、一日体験学習などでもお待ちしていますよ!
数理科学科2年生 今週の課題研究(ミジンコ班)
今週は、
・夏休み中の活動計画をたてる
・研究に必要なものを調べ事前準備を進める
という目標をもとに活動しました。
「ミジンコの心臓の拍動を調べる」班では、
ミジンコがすでに学校に届いていたため、さっそく顕微鏡で観察をしていました。
(赤い○のところにいる点のように見えるものです。)
目をこらして見れば肉眼でも確認できるくらいの大きさです!
水槽から少量をビーカーにとり、
藻類を少しと、水道水を注ぎます。
(これでたくさん増える予定・・・<仮説!>)
最後には、心臓の拍動も記録することができました
今後、心臓の拍動の変化をどう調べるか、何を使うかなどを考えるよう、担当の先生から課題が出されました。
担任の先生からは、
「課題研究で充実した夏休みになることを願っています」と励ましの言葉をいただいたので、
昨年の日光探究学習での経験を生かして、今年の課題研究も、より充実したものになる予感がしています!
数理科学科1年生 日光自然探究学習STARTプログラム
まず、探究学習において、本、研究論文、ネットなどから情報収集する場合の注意点や、引用する際のマナー、著作権に関する基礎用語について学びました。
各自好きな本を選び、実際に奥付を見て文献を引用する際の練習をしています。
後半は、各グループの研究テーマについて、具体的な研究内容を話し合ったり、そのために必要な情報を収集したりしました。
動物、植物、地質、鳥類、昆虫、水質…等、検討しているテーマは様々。
図鑑、先輩方の研究、栃木県立博物館の企画展図録… 皆、真剣な表情で見入っています。
学べば学ぶほど、当日のフィールドワークで得るものも大きくなることでしょう。チームワークを発揮して実りの多い現地調査になるよう、入念に準備していきましょうね。ここが「探究」の入口です!
数理科学科2年生 大学の先生との打ち合わせ
6/14~6/15に、2年生の数理科学科で課題研究のテーマごとに分かれて、大学の先生方と打ち合わせをしました。
東京都市大学の先生とは「Zoom」を使って・・・
日本工業大学へは、実際に足を運び・・・
それぞれが取り組む研究テーマについて方向性を定めたり、
具体的な研究方法についてアドバイスをいただきました!
可視光(人間の目に見える光)をテーマにしようとしている班では、
大学の先生から、「電磁波についてもよく調べてみた方がよい」
とアドバイスをいただいていました。
さらには、先生からの紹介を受けて、
「昆虫と人間の色覚の違いにも興味を持った!」と目が輝いていました
植物油による自然発火の対策や活用について調べようとしている班では、
研究方法について、より安全なやり方や具体的に必要な器具を教えていただいたようです!
大学の先生との打ち合わせを経て、今後の研究イメージが湧いてきたことと思います。
本格的に研究へ入る前に、少しは不安が解消できたのではないでしょうか?
数理科学科3年生 STARTプログラム
6月15日(火)の6・7限に、数理科の3年生を対象に「小高STARTプログラム」が行われました。
この時間では、3年生が今まで取り組んできた探究活動「日光自然探究学習」・「課題研究」を振り返って、今後の進路実現のために、何が必要かを具体的にすることが目的です。
まず前半の時間では、探究活動を振り返って、
・探究活動のはじまりとおわりを比較して、自分が成長できたこと
・今後取り組む上での改善点
について書き出したり、一緒に探究活動をした仲間と話し合ったりしました。
後半では、
・今後の進学先で何を学びたいか、研究したいか
・これからの社会に貢献するにあたって、どのような将来像をめざすか
・めざす将来像のためには、大学在学中に自分のどのような部分を成長させる必要があるか
をワークシートにまとめました。
この活動を通して、3年生は今後の課題が具体的になったようです!
(生徒のコメント)
「自分の進みたい学部の内容について、知識が不足していることに気づいた」
「課題研究で学んだことを、これからの進路探究活動にどのように生かせるか、よく考えたい」
このプログラムを担当した先生からは、
「今回友達と話し合った際に出された、自分とは異なる見方を大切にしてほしい。」
担任の先生からは、「探究活動という貴重な経験をぜひ生かして、進路の実現につなげてほしい」
と励ましの言葉を最後にいただきました。
3年生にとっては小山高校でだけでなく、今後の人生でも探究活動は続いていきます。
今までに身につけた探究心で、将来を切り拓いてくれることを願います
Bon voyage! (みなさんの探究の旅路に幸せなことがたくさんありますように)
硫黄の同素体 の実験をしました
数理科学科では、普段の授業で実験の時間を十分に確保して、知識が確実に定着するよう心がけています。その一例を紹介します。
5月の終わりから6月のはじめにかけて、
2年生・3年生のクラスで硫黄の同素体を作る実験をしました。
ガスバーナーを使用する実験のため、感染症対策として、
教室を二つ使い、普段の半分の人数で行っています。
同素体とは簡単に言うと、同じ材料でできた違うかたちのものです。
(例えば、チーズとヨーグルトなど)
今回の実験では硫黄の粉末から
「単斜硫黄」(右)「ゴム状硫黄」(左)
を作成し、そこに加えて
「斜方硫黄」の3つを観察しました。
これらは作り方が異なるだけで、すべて同じ硫黄の粉末からできています!
まず単斜硫黄を作るときは弱火でまんべんなく加熱し、
完全に液体になったらろ紙に流し込みます。
表面が氷が張り始めたような状態になったら、
ろ紙を開くと・・・
単斜硫黄の特徴的な針状の結晶が観察できます。
このろ紙を開くタイミングが、初見ではかなり難しいと思うのですが、
2年生も、3年生もよく見極めていました!
続いて、ゴム状硫黄の場合は、単斜硫黄とは違って強火で加熱していきます。
(もうすでに単斜硫黄とは違った様子が見られますね。)
液体の表面に気体が見え始めたら、水の中に流し込みます。
ビーカーの底に沈んだ物をピンセットでつかみだしてみると・・・
これを引っ張るとゴムのように伸びます!
伸ばしたときには「おぉ!」という歓声が上がっていました!
最後にルーペを使って、あらかじめ作られた斜方硫黄を観察しました。
こちらも単斜硫黄とは異なる、ひし形のような八面体(とくに青い丸)の結晶が観察できます。
この実験は最初、2年生だけで行う予定でしたが、
3年生からも「作ってみたい!」との声があり、
3年生でも実施することになりました!
3年生は、実験で実際に作ってみたものを観察してみて、
「結合の違いがこんな見た目の違いに現れるんだ」
と事前に学習したことと頭の中で結びついたようでした!
これからも、感染症対策を十分にしながら、様々な実験に取り組んで化学の楽しさを追求していきましょう。生徒の皆さんも白衣姿が板に付いてきましたね。(^_^;)
令和3年度 日光自然探究学習 情報交換会
これは、2年生が昨年取り組んだ日光自然探究学習の内容について、1年生へ簡単に発表することで、今度は1年生がモチベーションを高めることを目的としています。
「日光自然探究学習」は数理科学科の1年生にとって、事前・事後研修も含めて年間を通して取り組む大きな活動なのです。
今回2年生が紹介した内容は以下の通りです。
「日光の両生類・爬虫類」
「樹木の地上部と根の特徴の関係性」
「日光湯ノ湖西岸における土壌と木の関係性」
「戦場ヶ原における甲虫の生息場所と生態」
「奥日光に生息するチョウの種類」
「湯ノ湖周辺の鳥類」
「日光の地形を構成する岩石」
1年生は、発表の方法や見習いたい点について一生懸命メモをとっていました!
今年、実際に1年生が日光でフィールドワークをするのは7月末日を予定しています。
これから1年生は、調べたいテーマに分かれて事前研究をすすめます。
事前研究では、現地で特に何を観察してくるかを具体的にしたり、フィールドワークに必要な知識を深めていきます。
この時間に、2年生から1年生へ引き継がれた情報や課題をもとに、1年生がよりよい探究学習につなげてくれることを期待しています!日光を探究するバトンは、2年生から1年生に確実に渡されました。さぁ、数理科1年生の皆さん、頑張っていきましょう!
令和2年度 数理科学科 課題研究報告会
今年度はコロナ禍にあり,年度当初には長い休校が続きました。さらに,昨年度までのように大学を訪れて実験を行う機会が多く持てないなど,研究に制限や困難が伴いましたが,Zoomを利用して大学の先生と討論するなど工夫し,できることに精一杯取り組みました。
「テーマ設定の理由」「研究方法」「研究の結果」「考察」「今後の課題」。どの班も,自分たちの行ってきた研究の過程を,しっかり筋道を立て,みんなの前で堂々と発表することができました。1学年次の「日光自然探究学習発表会」のときよりも明らかな進歩が見られ,頼もしい姿を見せてくれました。この経験は数理科学科の皆さん1人1人にとって,きっと大きな糧となることでしょう。
さて,これからは「研究集録」の作成に取り組むことになります。まだ残された時間があります。「今後の課題」にしっかり取り組み,さらなる進化を目指しましょう。期待しています。
数理科学科1年生 日光自然探究学習発表会
12月22日(火)6,7時限目に、数理科学科1年生の日光探究学習報告会が行われました。同科の2年生も発表を見学し、質問もさせてもらいました。
今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、日光自然探究学習は半日の日程に縮小され、調査時間が短いという制限がある中ではありましたが、「できること」に精一杯取り組んできました。
本日の報告会には、保護者の方々も見に来てくださり、とても緊張感のある中で発表することができました。数理科学科の1年生として始めての発表でしたが、堂々と発表できており、2年生の課題研究にもつながる良い発表でした。学年の垣根なく積極的に質問が飛び交い、数理科学科1、2年生全員の熱意と科学に対する高い興味関心がうかがえました。質疑応答の中からさらなる課題が発見でき、次のプロセスが見いだせた人もいるのではないでしょうか。
<参加した先生方の感想・コメント>
・探究活動は「仮説→検証→考察→表現→次の課題・・」といった探究のプロセスが大切です。さらに意識して、2年生の課題研究につなげていってほしい。
・探究は、人と話すことも大切です。そこから新たな気づきが生まれます。
・探究をしながら見通しを持ち、常に振り返ることが大切です。その繰り返しが探究を深めることにつながります。
・考察をもっと深めると良いでしょう。そのためにもグループでもっと話し合い、考える時間をとってほしいと思います。
・もっと資料にあたり、図鑑や本で調べる努力をしてほしいと思います。インターネットの情報は二次資料の可能性があるので、注意してほしい。
今回の発表で学んだことを、来年の課題研究に是非活かしてほしいと思います。
1年生の皆さんは、発表内容も含め、冊子にまとめる作業が残っています。仕上げは丁寧に、念入りに頑張りましょう。ひとまず、お疲れ様でした。
2年生の皆さんは、課題研究発表会が来月に迫っています。後輩たちに模範を示せるよう頑張って下さい。「見通し」を持って常に「振り返り」ながら、ちょっとずつ前進していきましょう! (*^_^*)
数理科学科 日光自然探究学習ポスターセッション
今回のポスターセッションの目的は次の3点です。
1.自然探究学習のまとめを行うことにより、情報を編集構成する能力を身につけるとともに、今後の課題研究への取り組みの意識付けとする。
2.質疑応答により、課題の再確認をし探究を深める。
3.ポスタープレゼンテーションを行うことにより、情報発信能力を養う。
1年生にとっては、入学後初めての発表の場でした。これまで準備してきたことをもとに、一生懸命にプレゼンテーションしていました。教頭先生が仰ったように「相手意識を持って(聞き手のことを考えて)プレゼンに取り組む」ことができたでしょうか。
2年生は、1年生各班の発表をじっくりと聴き、多くの質問や指摘をしてくれました。後輩のためにMotivational Feedback(動機付けになるコメント)を行うことができたでしょうか。
今回のポスターセッションを通して、1,2年生ともに新たな課題が見つかったことと思います。今後の探究にしっかりと生かしていってください。
懸命に説明しようともがく1年生と、ビシビシと指摘をしたり感想を述べる2年生を見て、1年生の今後の伸び代に対する期待感と、2年生の確かな成長を感じることができました。今後の成果発表会までしっかり準備をしていくことになります。これからも頑張っていきましょう! (*^_^*)
数理科学科2年生 スタートプログラム
9月30日(水)5,6時間目に,数理科学科2年生のスタートプログラムが行われました。昨日9月29日に行われた中間報告会についての振り返りと研究のこれからの見通しを考え直すことが目的です。
6時間目には,先日の中間発表を振り返り,グループ内で話し合いを行いました。「研究テーマは明確であったか」,「研究内容や発表の表現方法,まとめ方は適当だったか」,「質問に対して明確な答えができただろうか」,「十分な掘り下げができていだだろうか」,「今後の研究のためにやるべきことは何か」など。昨日の発表を聞いた人からはたくさんの指摘を受けました。また,他人からの意見だけではなく,自分たち自身の気付きもたくさんあったようです。それらをどう受け止め,今後の自分たちの研究にどう活かしていくか、グループ内で熱心な議論がなされました。
7時間目には,6時間目の話し合いをまとめたワークシートをもとに,各グループの発表を行いました。どの班からも,熱い意気込みを感じることができました。
中間発表でうまくいったところも,失敗したところも,自分たちの研究をよりよく導くための薬としなければなりません。課題研究はまだ始まったばかりです。今後のがんばりを大いに期待しています。
令和2年度 数理科学科課題研究 中間報告会
今年度は感染症拡大の影響により、制約の多い中で研究を進めてきました。例年のような大学訪問ができず、大学の先生による直接のご指導や、大学での実験は叶いませんでした。そのためオンラインで大学の先生にご指導いただきながら、高校や家庭で実験を重ねています。さまざまな制約があるにも関わらず、生徒達は計画的に熱心に活動に取り組んでいます。
中間報告会ではどのグループも堂々と発表しており、大変分かりやすい発表がなされました。質疑応答も例年以上に活発に行われ、数理科学科1、2年生全員の熱意と科学に対する高い興味関心がうかがえました。
今後も、1月の報告会に向けてさらに研究を重ねていきたいと思います。
<参加した先生方の感想・コメント(厳しい意見もありますが、今後の参考にして下さい!まだまだここからが研究の本番です!)>
・高校生らしく、自己の研究が世の中のどの部分に影響を及ぼし、どんな未来を創りたいのか、自由な発想でもっと表現して欲しい。
・自己の研究でどんなことが「可能に」なるのか表現して欲しい。
・研究仮説がぼやけているので、具体的な検証が進まないのでは?先行研究が中途半端で、「考えて生み出した仮説」になっていないのではないか?
・データやエビデンスの示し方がはっきりしていない場面もある。どのデータを用いてどんなエビデンスに基づいて進めているかはっきりさせるべきです。「~と思う」は感覚的な表現なので、使用する場合には気をつけるべきです。
・プレゼンは、自分のために行うのでなく、聴衆に向けて行うものです。聞き手を意識した画面づくり(色使いやレイアウトなど)、話し方、伝わりやすい情報の出し方の工夫、等について意識すべきです。
・高度な研究を進めている班もありますが、聞き手に伝わらないプレゼンは自己満足の世界です。専門知識をまくし立てるだけでなく、情報を精査して「伝わる」プレゼンを心がけるべきです。
・質問が多かったのは素晴らしいことですが、質問者も感覚的な質問でなく、聞きたいことを精査して発表者に挑むべきです。そして、求めている回答が得られない場合は、もっと突っ込んで聞いたり食い下がったりしてもいいのではないでしょうか?
・時間が大幅に伸びましたが、これは皆さんの真剣さが生み出したもの。数理科学科の底力を見ました。今後に期待します。
・「仮説→検証→考察→仮説・・・」といった探究のプロセスを経ることが、課題研究で大切なところです。もっと意識して取り組んで下さい。
数理科学科1年生 スタートプログラム
現地調査で実施したことを振り返り、分かったことや気づいたこと等について、生徒一人一人が意見を出し合い、グループ内で活発に意見交換がなされました。この活動を生かして、グループごとに個性を生かしたポスターを作成し、調査した内容について「探究」することで、今後の課題研究につなげていきたいと思います。12月にはポスターセッションを踏まえたプレゼンテーションも予定されています。探究学習はここからが本番ですね! (^_^)