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歴史ある栃木高校に眠るお宝の標本たちを紹介します
栃高博物館 125 イトカケ(糸掛貝)
栃高博物館 125 イトカケ(糸掛貝)
分類 軟体動物門 腹足綱(マキガイ綱)イトカケガイ科
大きさ 大きいもので8センチ(標本は3cm)
海岸の細砂中にすんでいます。色は通常白色です。
本校の標本もきれいな形で真っ白です。
殻の表面に糸を掛けたような肋(縦に走る糸状突起)を持ちます。
砂浜に打ち上げられる小さな巻き貝にもイトカケガイは
たくさん含まれています。
オオイトカケガイは殻高8cmもあり、とても美しいです。
ぜひネットでご覧下さい。
栃高博物館 124 ツノガイ
栃高博物館 124 ツノガイ
分類 軟体動物門 堀足綱(クッソクコウ)ツノガイ目
英名 Tusk shell
大きさ 数ミリから20センチ超(標本は3cm)
分布 海産 世界中 潮干帯から深海まで
Tuskとはゾウの牙のことです。そっくりですね。
二枚貝(二枚貝綱)でも巻貝(腹足綱)でもありません。
第3の貝です。貝殻は緩くカーブしていますが
ヒラツノガイはまっすぐです。また、ニシキツノガイは赤
ゾウゲツノガイは緑のグラジュエーションで、先の細い方に
向かって、色が薄くなっていき、とてもきれいです。
栃高博物館 123 アカニシ
栃高博物館 123 アカニシ
分類 軟体動物門 腹足綱(マキガイ綱)アッキガイ科
学名 Rapana venosa
大きさ 最大15センチ(標本は10cm)
分布 房総半島以南
「赤螺」と書きます。螺は巻き貝のことで田んぼの螺は
タニシです。殻口が赤く染まるのでこの名前があります。
標本は色が褪せて赤がピンクになってしまいました。
味もよくサザエの代用品になるそうです。
肉食性でアサリやカキを食べてしまいます。
栃高博物館 122 ハッキガイ
栃高博物館 122 ハッキガイ
分類 軟体動物門 腹足綱(マキガイ綱) アッキガイ科
学名 Siratus pliciferoides
英名 Japanese spike murex
大きさ 12センチぐらい(標本は6cm)
分布 房総半島以南
ハッキガイは「白鬼貝」と書いたり、「八鬼貝」と書くとき
もあります。表面に突き出た突起を鬼の角に見立てたので
しょうけれど、気の毒な名前ですね。ただ貝にとっては関係
ないですけど。
アッキガイ科は漢字で書くと「悪鬼貝」で、この名前も
インパクトありますね。この仲間にはもっと鋭いとげが貝
のまわりにたくさん出ているものもあります。そして最も
美しく商品価値のある貝が「ホネガイ」です。
栃高博物館 121 クマサカガイ
栃高博物館 121 クマサカガイ
分類 軟体動物門 腹足綱(マキガイ綱) 盤足目 クマサカガイ科
学名 Xenophora pallidula Reeve
英名 Pallid Carrier (carrier shell)
大きさ 8センチ(標本は4cm)
分布 茨城県より南の海域(水深100~300m)
巻き貝の表面に二枚貝や巻き貝の殻、小石を付着させながら生長します。
カルシウムでしっかり接着しているので取れません。カモフラージュのため
と思われます。名前の由来は、付着した貝類を、熊坂長範の背中の七つ道具
に見立てて、クマサカ貝とつけました。牛若丸の返り討ちに合った大盗賊です。
「能」の演目に「熊坂」があります。生物の名前も調べてみると、とても興味
深いです。(写真の説明 上から見ると巻き貝に見えません。下から見ると
軟体部の入る穴が見えます)
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