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校長室から
二学期が始まって1か月
そろそろ9月も終わりますが、まだまだ暑い日が続いています。朝晩の寒さと昼の暑さでなかなか体調が整わないのではないでしょうか?
二学期が始まり1か月ほど経ちました。夏休み明け後も暑い日が続き、児童生徒の体調も気がかりでしたが、皆、元気に学校へ登校しています。夏休みの様子等が廊下に掲示されているのを見ると、普段の学校では経験できないことを経験したきたことがわかります。
9月は演劇教室をはじめ、院内の遠足、あすなろ小学部修学旅行、あすなろ中学部修学旅行と校外に出る活動がたくさんありました。児童生徒はそれぞれの場所で様々な経験を積めたのではないかと思います。遠足や修学旅行には引率で参加しましたが、学校で見せる表情や反応とは違う表情や反応を見ることができました。自動車に乗っての移動、散策をするときの感覚、動物を間近で見たり、動きを観察したりする感覚、工場見学では映像だけでなく、においも出てきて、まさに五感をフル活用する必要があり、それが良い刺激で、いつもと異なる表情や反応を見ることができたのかもしれません。我々は普段何気なく感覚を使い、生活を送っていますが、改めて感覚を活用していることに気付かされました。これからも学校の学習の中で感覚に訴えることができるような内容を多く取り入れていければと思いました。ただ、その場でしか味わえない感覚もあるので、機会を作り、校外での学習も重視していく必要があると感じました。
学校評議員会の開催
6月26日(月)10時から第1回の学校評議員会を行いました。
学校評議員会の目的は、以下の3点になります
1 保護者や地域住民などの相互の意思疎通や協力関係を高め、地域社会に開かれた学校づくりを推進する
2 教育(PTA)・医療・福祉・地域の有識者等による学校運営等に関する意見を求め、今後の学校運営に活かせるようにする
3 学校評価の実施結果等についての客観性・信頼性を高めるとともに、本校の教育活動の改善に役立てる
5名の委員と本校の教職員11名で会議を行いました。校長の挨拶から始まり、自己紹介、今年度の学校経営について説明をした後、学校紹介のVTR視聴で本校の理解を深めていただきました。また、50周年記念事業についても説明を行いました。休憩をはさみ、本校の児童生徒の授業を参観していただき、各学部主事、あすなろ主任からそれぞれの学部の説明や授業についての説明を行いました。再び会議に戻り、学校評価についての説明を主幹教諭・教務主任から行いました。
学校評議員からは、学校間交流についての評価をどのような形で行っていくのかとという質問が出て、回答をしたのですが、児童生徒間の評価、交流校教員間だけの相互評価だけでなく、評価されたほうからの評価も考えたほうが良いという助言をいただき、方法を検討していくことにしました。ICT教育で、今年度も専門の担当者はいるのかという質問では、今年度も引き続きICT支援員が定期的に学校に来るので、活用していくことを話しました。授業を参観した感想では、「教員が児童生徒一人一人の様子に合わせて対応している様子が分かった」「児童生徒が楽しそうに学習していることが印象的だった」等の意見をいただきました。
学校評議員の方々には今後も授業参観、行事への参加をしていただき、様々な意見や提案をお願いしました。外部の方の意見を取り入れながら、より良い学校にしていけたらと考えています。
院内学級への挨拶回り
コロナの影響で病棟への挨拶回りが遅くなってしまったのですが、ようやく病棟へ行くことができました。児童生徒が病棟を出て、登校することはまだ先になりそうですが、病棟の中で毎日学習に励んでいます。校長を認識してもらうために、言葉かけや握手などをしてかかわったのですが、初めての声、初めての手の感触に「何だろう?」という反応をする児童生徒が多かった気がします。早く認識してもらえるようにしていきたいと思います。
病棟を回る中で嬉しいことがありました。ある病棟では、児童が校長の顔写真カードを持っていてくれて、そのまま散歩に出たのですが、散歩中もずっとカードを持っていてくれました。また、ある病棟では生徒が歓迎のメッセージカードを担任と制作し、手渡してくれました。(下記の写真参照)担任と一緒に色を塗り、メッセージや装飾のシールを貼り、制作してくれたものです。嬉しかったので、今、校長室に飾ってあります。カードを制作してくれた生徒からはミッションのカードも、もらいました。生徒の質問に答えたり、生徒の好きな鈴や鳴子を一緒に鳴らしたり、パラシュート遊びをしたりして楽しい時間を過ごしました。今後も病棟へ入り、児童生徒とたくさんかかわっていきたいと思います。
足特応援サポーター交流会
5月20日(土)足特応援サポーターの交流会に出席しました。足特応援サポーターとは、本校の学校支援ボランティアの名称です。7名のサポーターに参加していただきました。
校長挨拶の後、自己紹介をしていただきました。話す内容は、居住地、サポーター歴、最近はまっていることの3点でした。サポーターの方々の個性がよくわかり、はまっていることに関しては、学校支援に役立つような内容もありました。
その後、本校の教員から「本校の教育活動」の説明と「昨年度のサポーターの活動報告」をスライドで行いました。休憩をはさみ、足特〇×クイズでは足特に関するクイズを〇×で答えていただきました。正解の多かった方から順番に豪華賞品をお渡ししました。クイズの後は、「足特の第一印象」「足特応援サポーターとしてやってみたいこと」のテーマトークを行いました。「子ども達の笑顔に元気をもらえる」「先生方の子供たちへの接し方や教え方に感心する」という意見などがあり、普段、活動の中で感じていること、考えていることを知ることができました。
交流会全体を通じて、サポーターの皆さんは学校に対し好意的で、学校の教育活動に協力していきたいという気持ちを強く感じました。また、サポートの内容についても提案していただいたので、校内で共有し、できることからサポーターさんの力を借り、学校の教育活動に組み込んでいきたいと思いました。サポーターの皆様、今年度も学校の教育活動へのご協力をお願いいたします。
就任にあたって
4月から本校に赴任しました 遠藤 洋(えんどうひろし)です。
もう少し早くホームページでご挨拶をしたかったのですが、年度初めの業務などがあり、なかなかご挨拶ができなかったことをお詫びいたします。
さて、私は初任の学校が本校でした。今から32年も前のことになります。その頃は病院も国立療養所足利病院でしたし、今とは学校の様子も違いました。しかし、自然に囲まれた環境だけは昔のままです。初任から7年、本校で勤務をした後は、ずっと知的障害の学校で経験を重ねてきました。25年ぶりに本校に戻ってきたので、新たな気持ちで学校経営をしていきたいと考えています。児童生徒が「楽しい」と思える学校、「明日はどんな学習が待っているのか、わくわくした気持ち」で登校できる学校を目指していきたいと考えています。
今年度は体育館の改修工事が10月まであります。11月には創立50周年記念式典が挙行される予定ですが、児童生徒の日常の学習活動を大切にしながら、コロナ禍で縮小した教育活動を少しずつ取り戻していきたいと考えています。地域との連携などもできるところから戻していきたいと考えていますので、関係機関の皆様方のご協力、ご支援をお願いいたします。
〒326-0011
栃木県足利市大沼田町619-1
電話 0284-91-1110
FAX 0284-91-3660
ナビを利用して本校に来校される場合には、
「あしかがの森足利病院」で検索されると便利です。