校長室から

校長室から

二学期が始まり、一週間が過ぎました

いよいよ二学期が始まりました。九月に入り、二人の転入生が院内学級に加わり、児童生徒数は45名になりました。

始業式は暑さのため、学部ごとに教室に集まり、リモートで行いました。夏休みは暑さのため、あまり外出ができなかったと思いますが、夏休みの記録を見ると、様々な経験や体験をしてきた児童生徒が多かったようです。この経験や体験を今後の学校生活に活かしてほしいと校長の話の中では伝えました。また、二学期は修学旅行ややまなみ祭といった大きな行事もあり、日頃の学習を活かし、行事に臨んでほしいことも伝えました。もちろん行事だけでなく、普段の授業にも前向きに取り組んでほしいことも伝えました。

通学や授業の様子を観察すると、元気に登校して、学習に前向きに取り組んでいる児童生徒が多いと感じます。夏休みに生活リズムが不規則になってしまった児童生徒も徐々にリズムを取り戻してくれると良いなと思いながら、引き続き様子を観察し、言葉かけをしていこうと考えています。長い二学期です。体調の管理に気を付けて、様々な学習に取り組んでいきましょう。

一学期の終わりに

 7月18日(金)に終業式を行いました。

 熱中症対策として、学部ごとに教室に集まり、高等部の教室を拠点として各教室、院内をリモートでつなぎ、式を行いました。

 校長の話では、始業式に話した「あいさつ」(あ:明るく、げんきよく、えがおで い:いつでも、どこでも さ:先に、じぶんから つ:つづけて、わすれずに)の小さな旗を作り、画面に提示しながら、できたかどうか確認をしました。登校時や下校時に様子を見ることが多いのですが、着実に自分から挨拶できる児童生徒が増えてきていることも伝えました。1学期の大きな行事である遠足についても、実施した場所の象徴的な写真やイラストを掲示し、学んできたことのまとめの掲示がよくできていたこと、興味を持ったことをさらに広げていってほしいことを話しました。 

 今年度に入り、院内学級に転入した児童生徒が5人になったこともあり、コミュニティ活動や普段の授業でふれあいながら、新しい友達と仲良くなれたかという問いかけも行いました。2学期以降もできる限りふれあう機会を作り、仲間づくりをしていけたらと考えています。

 夏休みの注意事項は生活指導部長から説明を行いましたが、校長からは夏休みの約束を守り、元気に過ごしてほしいこと、夏休みにいろいろな経験をしてほしいことを話しました。また、夏休み明けには元気に登校し、元気な挨拶と共に、夏休みの楽しかったことを話してほしいことを伝えました。

 保護者の皆様、1学期の間、本校の教育にご理解、ご協力をいただき、ありがとうございました。

栃木県障害者スポーツ大会に参加して

昨日、障害者スポーツ大会があり、本校の生徒も競技に出場しました。

私は午前中、フライングディスクの表彰伝達を行いました。風の影響が少なく、練習の成果を発揮してメダルを受ける方々は誇らしい表情をしていたことが印象的でした。惜しくもメダルを取れなかった方々も、競技をやり遂げたという表情でした。またメダルが取れず悔しがって涙をする方もいて、真剣に参加していることも伝わってきました。

スポーツ大会は、競技も多様で、年齢も幅広いため、過去に在籍した学校で関わった卒業生にも会うことができ、元気そうな様子も見ることができて、嬉しく感じました。

本校の生徒は、練習していた時よりも速いタイムを出せたり、初めての場所でパフォーマンスを発揮して、二人ともメダルを取ることができました。この経験が自信につながり、今後に活かすことができると良いと思いました。

今まで指導し、引率をした教員、応援に駆けつけてくれた教職員、参加をサポートしてくださった保護者の方には感謝したいと思います。ありがとうございました。

新年度から1か月過ぎて

令和7年度が始まり、1か月が過ぎました。

新入生が入学し、適応期間を経て、日課にも慣れてきたように感じます。

ゴールデンウィーク明けに遠足を実施した学部もあり、今後遠足が続いていきます。行事に関しては、

行事の前の準備の学習、現地での活動、事後の学習で活動を振り返り、思い出をまとめていくことになります。

今年度も行事後のまとめの掲示がどのようになるのか、今から楽しみにしています。

また、行事だけでなく、普段の学習も児童生徒の実態を把握しながら、学習の様子を見て、教職員が様々な取り組みを

行っています。教職員のアイディアにはいつも感心をしています。引き続き児童生徒の経験を広げ、学習の積み重ねや

新たな発見を目指し、指導に取り組んでいきます。ホームページの学習の様子をこまめにチェックしていただければと

思います。

新年度を迎えて

 令和7年度も校長を拝命しました。遠藤洋です。

 一昨日始業式、昨日入学式が終わりました。

 今年度は小学部2名、中学部1名の新入生を迎えました。また、転校生も2名加わり、40名の児童生徒でスタートしました。新たに加わった教職員も含め、早く学校に慣れ、学習活動が行えるように取り組んでいきたいと思います。

 新学期を迎えるにあたり、児童生徒には挨拶を含めたコミュニケーションと経験を広げるために新しいことにチャレンジしてほしいことを話しました。教職員もそのための指導に取り組んでくれるものと思っています。

 学校経営方針についてはホームページでお知らせします。また保護者の皆様には各学部の目指す児童生徒像や目標をまとめたシートを配布いたします。年度始めですのでぜひご確認ください。

 一年間安全に楽しく学習に取り組めるように教職員が一丸となり指導していきますので、ご支援・ご協力をお願いいたします。

総合的な探求の時間・進路学習発表会

 2月14日(金)に中学部・高等部の生徒による総合的な探求の時間・進路学習発表会が行われました。総合的な探求の時間を使って、中学部・高等部の生徒が1年近くかけ、自分の身近なものについて調べ学習の成果をまとめてスライドにして発表を行いました。後半は、高等部生徒が施設見学や実習を行ったことをスライドにまとめて発表しました。

 総合的な探求の学習では、中学部はお勧めしたい本の紹介やバケツで稲を作り、収穫し、白米にするまでの工程を実際の動きも交えて発表しました。高等部生徒は、キャッシュレス決済やコンビニエンスストアの真相、ATMのしくみ、パラリンピック、私が思う足利の観光名所、日本の遊園地とテーマパークなどバラエティに富んだ内容でした。生徒それぞれの視点でまとめられていて、とても興味深く説明を聞くことができました。この知識を生活に役立ててほしいことを講評で伝えました

 進路学習の発表では、施設の見学や実際に施設で実習を積んだ様子、成果と課題についてまとめてあり、将来に向け、それぞれが経験を積み、考えるきっかえができたのだと感じました。3年生は卒業後に向けてより実践的な実習を行ってきたこともわかりました。講評では、2年生にはさらに実習で経験を積んでいってほしいことと、その中で卒業後の生活について考えてほしいことを話しました。また、3年生には卒業後は社会人としての生活があり、前向きに自分の生活を組立ててほしいこと、難しければ周りの人に相談してほしいことを伝えました。

 生徒たちが積極的に取り組む姿勢は本当に素晴らしく、今後の生活に活かしてほしいと感じました。

新年を迎えて

 新年を迎え、いよいよ3学期が始まりました。

 1月8日の始業式では、児童生徒と新年の挨拶を行い、「新年の目標を立てよう」という話をしました。感染症が流行っていたり、天候も厳しかったりするため、体調を崩している児童生徒もいますが、登校している児童生徒は、寒さに負けず、学習に取り組んでいます。また、冬休みの様子なども掲示物で知ることができ、休みの間、様々な体験をしてきたことがわかり、今後の学習にもつながっていくのかなと感じました。

 3学期は短いのですが、1年のまとめをし、次年度につなげていく大切な学期になります。日々の学習活動を大切にして、成長するための指導を行っていけたらと考えています。今学期も児童生徒の成長を楽しみにしながら、教職員一同、指導に取り組んでいきたいと思います。保護者の方々とも情報を共有しながら、取り組んでいきますので、御協力をお願いいたします。

二学期の大きな行事を終えて

朝晩の冷え込みが厳しくなり、吹いてくる風の冷たさにようやく冬の訪れを感じ始めました。

急激な寒さのため、体調を崩す児童生徒が増えてきました。体調管理の難しさを実感しています。

さて、2学期も残り2週間ほどになりました。今回は、2学期の行事ついて書きたいと思います。

9月に中・高重複障害学級課程2(あすなろ)の修学旅行と院内学級の遠足がありました。

10月は中学部通常・重複障害学級課程1の校外学習、小・中・高重複障害学級課程2(あすなろ)と訪問教育学級の校外学習、小学部通常・重複障害学級課程2の校外学習がありました。

11月は5年ぶりの運動会がありました。院内学級の校外学習と高等部重複障害学級課程1の修学旅行もありました。

(詳しい内容は学習の様子などをご覧ください。)

 どの行事も事前学習として、児童生徒がタブレットなどを活用し、情報を収集し、見たいもの、聞きたいもの、体験したいものを決め、実際に行った場所で体験をしてきました。その後、体験してきたことを元にまとめの学習をしていました。教員が児童生徒の実態に合わせ、興味関心を引くようなものを準備し、学習を進めていたので、児童生徒も期待を持って行事に臨み、様々な経験をすることができたと思います。学習のまとめや報告書を読むと成果が感じられます。このような経験を積み重ね、児童生徒の成長に関われることが教員の醍醐味だと思っています。経験をさらに次の経験につなげられるよう、引き続き指導に取り組んでいきたいと考えています。

二学期が始まって

暑い日が続きますが、2学期が始まり2週間が経とうとしています。

夏休みが終わり、子ども達は元気に登校してきてくれました。学校が待ち遠しかった子もいたようで、笑顔で登校してきてくれ、元気な挨拶もしてもらい、私も嬉しくなりました。

先日、院内学級も回りました。夏の集いで会えた子も多かったのですが、病室から出られない子には久しぶりに会えて、言葉かけもでき、学習の様子も見ることができました。子ども達の体調や様子を見ながらいろいろな季節にちなんだ学習に取り組む様子を見て、いろいろな経験を積み重ねてほしいなと感じました。これからはできるだけ院内にも足を運びたいなと思いました。

この後は修学旅行、遠足と行事が続いていきます。子ども達は体調を整え、学校での学習を踏まえ、新たな経験を積んでほしいなと願っています。私が参加する行事もあり、子ども達と一緒にいろいろな体験ができることを楽しみにしています。

夏休みの研修について

夏休みももうすぐ終わります。

夏休み期間中、教職員は様々な研修に取り組んできました。研修には、校内研修、校外研修、個人で自主的に参加する研修があります。また、今年度は第65回全国病弱虚弱教育研究連盟研究協議会栃木大会がwebで開催され、それぞれの教員が視聴を行いました。いずれの研修も今後の指導に役立てるためのものです。ホームページで紹介している研修内容もありますので、詳しくはそちらをご覧ください。

校内の希望研修として、私自身が担当したものもありました。一つは自立活動の指導に関すること、もう一つは足利を巡り、関連する施設や足利の歴史に関する知識を深めてもらう内容でした。自立活動の指導に関しては、しばらく現場から離れていたこともあり、もう一度過去の資料や学んだことを再構築し、研修に備えました。資料を作っていく中で、過去の記憶が蘇り、資料を丹念に読み込むとその頃のことが思い出され、自身の取り組みを再認識できました。研修内容は子どもとのかかわりの中からボディーイメージを作り、使うための準備とそれに伴うコミュニケーションの取り方を教員同士で実際に体験しながら行う内容でした。また、足利巡りの研修では、足利在住50数年の私が資料を作成し、それを元に足利の公共施設や福祉施設、史跡・名所などを解説しながら巡りました。随所に足利の方言や食べ物に関するクイズなども盛り込みました。どちらの研修も、今後の指導に役立ててもらえると良いと考えています。

一学期を終えて

 7月19日(金)に第1学期終業式を行いました。今学期は途中から院内学級の方も感染対応が緩和されて、活動も少しずつ元に戻すことができました。日々の学習の中で、児童生徒一人一人が様々な経験を通し、成長できたのではないかと感じています。これも保護者の皆様の御協力のおかげと感謝しております。ありがとうございました。

 今学期も時々授業の様子を見せてもらっていたのですが、児童生徒の経験を広げるために、教職員は様々なアイディアを話し合い、授業の中で取り入れ、児童生徒の様子から軌道修正を行い、さらに授業の中に取り入れている様子がよくわかりました。本校の強みは児童生徒との関係を丁寧に築けることだと思っていますが、まさにそのことを実感しています。

夏休みも2週目が終わろうとしています。毎日暑く児童生徒の体調管理も大変だと思いますが、元気に乗り切ってほしいと思っています。

新入生を迎えて

 本日、入学式を行いました。新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。

小学部7名、中学部9名、高等部2名の18名が1年生として入学しました。

 昨日の始業式は在校生のみだったため、少し寂しい感じでしたが、今日は新入生が加わったことで、にぎやかになりました。昨日の始業式では、在校生に、新入生には挨拶を積極的にして、仲良くなってほしいことを話しました。新入生が新しい環境に少しでも早く慣れて、学校生活を送れるよう、教職員・児童生徒みんなでサポートしていきたいと考えています。新しい環境で、わからないこと、何か心配なことなどあると思いますので、教職員に遠慮なさらず、ご相談ください。

 新入生が新しい環境に慣れ、学習に取り組み、経験を積めるようになることを願っています。

 

二学期を終えて

 25日に終業式を行い、二学期が終了しました。

 77日間の長い期間に、児童生徒は様々な学習や経験を積みました。遠足や修学旅行といった大きな行事では、学校で学んだことを元に活動し、学んだことを確かめたり、現場で経験することで新たな発見があったり、教員も新たな発見をすることも多かったように感じます。このような経験を重ねることがとても大切だと再認識しました。

 そして11月29日には創立50周年の記念式典を挙行しました。多くの方に来場いただきました。PTA会長をはじめとして、様々な保護者にお手伝いもいただき、実施しました。小学部児童の映像によるオープニングから、本校の紹介をドローン映像で行い、式は厳かに行われました。最後に児童生徒が足利工業高校の生徒に教えてもらいながらランタンを製作している様子や児童生徒一人一人がボードにランタンをかける映像も流されました。最後に飾ったランタンで「祝50」の文字が披露され、会場からは感嘆の声と拍手が起こりました。本校らしい良い式典ができたのではないかと思っています。

 保護者の皆さんが児童生徒の健康に十分配慮していただいたおかげで、感染症が流行することなく、無事二学期を終えることができたので、感謝の気持ちでいっぱいです。ご協力ありがとうございました。

 年末年始、何かと慌ただしいと思いますが、普段できない経験をして、元気に新年を迎えてください。

3学期、児童生徒が元気に、笑顔で登校してくれることを願っています。良いお年をお迎えください。

二学期が始まって1か月

 そろそろ9月も終わりますが、まだまだ暑い日が続いています。朝晩の寒さと昼の暑さでなかなか体調が整わないのではないでしょうか?

 二学期が始まり1か月ほど経ちました。夏休み明け後も暑い日が続き、児童生徒の体調も気がかりでしたが、皆、元気に学校へ登校しています。夏休みの様子等が廊下に掲示されているのを見ると、普段の学校では経験できないことを経験したきたことがわかります。

 9月は演劇教室をはじめ、院内の遠足、あすなろ小学部修学旅行、あすなろ中学部修学旅行と校外に出る活動がたくさんありました。児童生徒はそれぞれの場所で様々な経験を積めたのではないかと思います。遠足や修学旅行には引率で参加しましたが、学校で見せる表情や反応とは違う表情や反応を見ることができました。自動車に乗っての移動、散策をするときの感覚、動物を間近で見たり、動きを観察したりする感覚、工場見学では映像だけでなく、においも出てきて、まさに五感をフル活用する必要があり、それが良い刺激で、いつもと異なる表情や反応を見ることができたのかもしれません。我々は普段何気なく感覚を使い、生活を送っていますが、改めて感覚を活用していることに気付かされました。これからも学校の学習の中で感覚に訴えることができるような内容を多く取り入れていければと思いました。ただ、その場でしか味わえない感覚もあるので、機会を作り、校外での学習も重視していく必要があると感じました。

学校評議員会の開催

6月26日(月)10時から第1回の学校評議員会を行いました。

学校評議員会の目的は、以下の3点になります

1 保護者や地域住民などの相互の意思疎通や協力関係を高め、地域社会に開かれた学校づくりを推進する

2 教育(PTA)・医療・福祉・地域の有識者等による学校運営等に関する意見を求め、今後の学校運営に活かせるようにする

3 学校評価の実施結果等についての客観性・信頼性を高めるとともに、本校の教育活動の改善に役立てる

 5名の委員と本校の教職員11名で会議を行いました。校長の挨拶から始まり、自己紹介、今年度の学校経営について説明をした後、学校紹介のVTR視聴で本校の理解を深めていただきました。また、50周年記念事業についても説明を行いました。休憩をはさみ、本校の児童生徒の授業を参観していただき、各学部主事、あすなろ主任からそれぞれの学部の説明や授業についての説明を行いました。再び会議に戻り、学校評価についての説明を主幹教諭・教務主任から行いました。

 学校評議員からは、学校間交流についての評価をどのような形で行っていくのかとという質問が出て、回答をしたのですが、児童生徒間の評価、交流校教員間だけの相互評価だけでなく、評価されたほうからの評価も考えたほうが良いという助言をいただき、方法を検討していくことにしました。ICT教育で、今年度も専門の担当者はいるのかという質問では、今年度も引き続きICT支援員が定期的に学校に来るので、活用していくことを話しました。授業を参観した感想では、「教員が児童生徒一人一人の様子に合わせて対応している様子が分かった」「児童生徒が楽しそうに学習していることが印象的だった」等の意見をいただきました。

 学校評議員の方々には今後も授業参観、行事への参加をしていただき、様々な意見や提案をお願いしました。外部の方の意見を取り入れながら、より良い学校にしていけたらと考えています。

院内学級への挨拶回り

コロナの影響で病棟への挨拶回りが遅くなってしまったのですが、ようやく病棟へ行くことができました。児童生徒が病棟を出て、登校することはまだ先になりそうですが、病棟の中で毎日学習に励んでいます。校長を認識してもらうために、言葉かけや握手などをしてかかわったのですが、初めての声、初めての手の感触に「何だろう?」という反応をする児童生徒が多かった気がします。早く認識してもらえるようにしていきたいと思います。

病棟を回る中で嬉しいことがありました。ある病棟では、児童が校長の顔写真カードを持っていてくれて、そのまま散歩に出たのですが、散歩中もずっとカードを持っていてくれました。また、ある病棟では生徒が歓迎のメッセージカードを担任と制作し、手渡してくれました。(下記の写真参照)担任と一緒に色を塗り、メッセージや装飾のシールを貼り、制作してくれたものです。嬉しかったので、今、校長室に飾ってあります。カードを制作してくれた生徒からはミッションのカードも、もらいました。生徒の質問に答えたり、生徒の好きな鈴や鳴子を一緒に鳴らしたり、パラシュート遊びをしたりして楽しい時間を過ごしました。今後も病棟へ入り、児童生徒とたくさんかかわっていきたいと思います。

 

 

 

 

足特応援サポーター交流会

 5月20日(土)足特応援サポーターの交流会に出席しました。足特応援サポーターとは、本校の学校支援ボランティアの名称です。7名のサポーターに参加していただきました。

 校長挨拶の後、自己紹介をしていただきました。話す内容は、居住地、サポーター歴、最近はまっていることの3点でした。サポーターの方々の個性がよくわかり、はまっていることに関しては、学校支援に役立つような内容もありました。

 その後、本校の教員から「本校の教育活動」の説明と「昨年度のサポーターの活動報告」をスライドで行いました。休憩をはさみ、足特〇×クイズでは足特に関するクイズを〇×で答えていただきました。正解の多かった方から順番に豪華賞品をお渡ししました。クイズの後は、「足特の第一印象」「足特応援サポーターとしてやってみたいこと」のテーマトークを行いました。「子ども達の笑顔に元気をもらえる」「先生方の子供たちへの接し方や教え方に感心する」という意見などがあり、普段、活動の中で感じていること、考えていることを知ることができました。

 交流会全体を通じて、サポーターの皆さんは学校に対し好意的で、学校の教育活動に協力していきたいという気持ちを強く感じました。また、サポートの内容についても提案していただいたので、校内で共有し、できることからサポーターさんの力を借り、学校の教育活動に組み込んでいきたいと思いました。サポーターの皆様、今年度も学校の教育活動へのご協力をお願いいたします。

                    

就任にあたって

4月から本校に赴任しました 遠藤 洋(えんどうひろし)です。

もう少し早くホームページでご挨拶をしたかったのですが、年度初めの業務などがあり、なかなかご挨拶ができなかったことをお詫びいたします。

さて、私は初任の学校が本校でした。今から32年も前のことになります。その頃は病院も国立療養所足利病院でしたし、今とは学校の様子も違いました。しかし、自然に囲まれた環境だけは昔のままです。初任から7年、本校で勤務をした後は、ずっと知的障害の学校で経験を重ねてきました。25年ぶりに本校に戻ってきたので、新たな気持ちで学校経営をしていきたいと考えています。児童生徒が「楽しい」と思える学校、「明日はどんな学習が待っているのか、わくわくした気持ち」で登校できる学校を目指していきたいと考えています。

今年度は体育館の改修工事が10月まであります。11月には創立50周年記念式典が挙行される予定ですが、児童生徒の日常の学習活動を大切にしながら、コロナ禍で縮小した教育活動を少しずつ取り戻していきたいと考えています。地域との連携などもできるところから戻していきたいと考えていますので、関係機関の皆様方のご協力、ご支援をお願いいたします。

児童生徒たちの自立のために

 本校は昭和48年4月1日に、栃木県立足利養護学校として開校した病弱教育を行う特別支援学校です。本年度(令和3年度)は小学部・中学部・高等部・院内学級にて44名の児童生徒が学んでいます。
 本校の教育目標、スローガンは次のとおりです。
<教育目標>
 児童生徒の発達や特性を考慮し、一人一人のニーズに応じた教育を通して、社会で自立し、健康で心豊かに生きる人間を育む。
<スローガン>
 学びあい 育ちあい つながりあい みんなが輝く学校
 本年度は特に (1)学習活動の充実 (2)安全・安心 (3)意欲向上 (4)地域との連携 の四つを重点目標として、教職員一人一人が具体的な取組を進め、病弱教育特別支援学校としての自覚と誇りをもって、学校の教育力の向上に努めております。そして、私たちは、特別支援学校として何ができるのかということを考えています。
 文部科学省中教審の答申『「令和の日本型学校教育」の構築を目指して』にもありますように、日本の教育全体として「個別最適化」・「協働的な学び」をいかにして実現するかが大きな課題と新たな動きとなっています。GIGAスクール構想におけるICT機器の活用も直面する課題への対応と新しい動きの中の一つのツールです。従来の日本型教育の良いところを引き継ぎながらも、一人一人の児童生徒が自ら学ぶ姿勢をどのように育てるか、そのためには、児童生徒一人一人の興味関心をどのように育てるかが今後の学校が目指すところとなってきます。そして、我々教員が、どのように寄り添い、どのように自立のための伴走ができるかが重要となってきています。
 その他にも、本校が力を注ぐ「安全で安心して学べる学校環境づくり」については、新型コロナウイルス対策での学校休業の中で再確認された「精神的な居場所としての学校」の機能も重要になってきています。「安全で安心できる学校」が本校の存在意義の基本だと思いますので、その機能の維持に対しての高い意識を保持していきたいと思います。
 さらに、「学校・家庭・地域が一体となった学校づくり」に関しては、児童生徒の「社会での自立」が目標の柱ですので、教職員と家庭、病院の関係者という日常的に児童生徒たちが関わる方々の他、地域の方々などとの関係も重要な要素になります。今はそのような活動はできる状況ではありませんが、引き続き地域とのつながりを大切にしていきたいと考えております。
 これからも児童生徒一人一人の夢や希望が叶えられるよう、一日一日を大切に地道に歩んでまいります。今後とも保護者の皆様、地域の皆様、関係機関等の方々の温かい御協力御支援をお願い申し上げます。

栃木県立足利特別支援学校 校長 松野哲也