中学部

令和3年度 中学部の様子

中学部 第3回校内実習

 

 
 1月25日(火)から27日(木)の3日間で第3回校内実習を行いました。今回は、普段の作業班と異なり、封筒班と袋詰め班に分かれて作業を行いました。
 封筒班では、「A4用紙を三つ折りにする」、「書類に判子を押す」、「封筒に書類を入れて、テープで封をする」、「封筒に差出人印を押す」の4つの工程を分担して行いました。判のインクがかすれていたり、書類の折り目や判の位置が曲がっていたりすると不良品扱いになってしまうため、生徒たちは慎重に、そして丁寧に仕上がるように根気強く取り組んでいました。
 袋詰め班では、「ねじの検品をする」、「5本ずつピッキングする」、「長短のねじを1本ずつ一つの袋に入れる」、「シーラー留めをする」の主に4つの工程に分かれて作業を行いました。曲がっているねじがないか、ねじの向きや数は合っているかなどに気を付けながら、集中して取り組むことができました。
 
 今回の作業は全員が初めて行う内容でした。自分で立てた目標を意識しながら、自らの仕事を覚え、何度もやり直しをしながら、より丁寧に、より正確に仕上げようとする様子が見られました。特に3年生は卒業後に高等部に進学することを意識して、報告の仕方や作業に意欲的に取り組む姿勢・態度など、1・2年生の手本となっていました。3日間ではありましたが、生徒自身が成長を実感し、達成感を味わうことができた実習となりました。


封筒班
    

袋詰め班
    

パラリンピック選手及び日本ユニバーサルボッチャ連盟の方との交流

       114()にロンドンパラリンピックのボッチャ代表選手である秋元妙美様と、日本ユニバーサルボッチャ連盟の古賀稔啓様、渡辺美佐子様をお招きして交流会を行いました。

  最初に、秋元様からロンドンパラリンピックに参加するまでの経験についてや今まで自分が大切にしてきた思いなどの話をしていただきました。また、デモンストレーションとして、秋元様が車椅子に座りながら、ボールを足で蹴るプレーを見せてくださいました。精密なコントロールでジャックボールのそばにボールが止まると、生徒たちからは「おお~。」「すごい!」という感嘆の声が上がりました。

  次に、連盟の方を講師にボッチャの体験会が行われました。シートやフラフープをボールを投げる目安として使ったり、一人一人に合ったアドバイスを受けたりすることで、徐々に投球が上手になっていきました。

  午後には、中学部全員でのボッチャ大会が開催されました。コートを2面使って、3グループずつの総当たり戦を行いました。各コートで順位を決めた後、3位決定戦、優勝決定戦を行いました。どの試合も白熱した熱戦が繰り広げられました。生徒からは「楽しかった。」「またやりたい。」などの感想が聞かれました。

  閉会式では、一日を通してパラリンピックやボッチャを教えてくださった3名の先生方に感謝の気持ちを伝え、楽しかった交流会は終わりになりました。


講話のタイトルは「もってもって 自分     休憩時間にはいろいろな話をしま    ランプを使って投球体験
らしく」。生徒達は真剣に話をきいています。  した。


アドバイスを受けながら投球    フラフープをめがけて投げると、    秋元様の指示を聞いてボールを
しました。            ジャックボールに近づきます。     セットする手伝いもしました。


いよいよ大会。どちらのボールがジャック       お礼の言葉を述べて、楽しかった交流会も
ボールに近いか真剣に判定しています。        終わりました。

中学部国際理解教育

 12月13日(月)に中学部で国際理解教育を行いました。栃木県国際課から国際交流員のメーガン・ハバーストロー先生にお越しいただき、アメリカ合衆国について学習をしました。まずは、一人ずつ名前と好きなことを英語で自己紹介をしました。そして、メーガン先生の自己紹介の後、アメリカ合衆国の自然や動物、有名な食べ物、文化など様々なことについて学びました。その後、生徒たちが事前に考えたアメリカ合衆国やメーガン先生についての質問に丁寧に答えていただきました。初めは緊張していた生徒たちですが、メーガン先生がサンリオのキャラクターを好きなことやマリオカートをすることを知り、一気に距離が縮まったようです。英語のスペル当てゲームでは、積極的に「はい!」と挙手する生徒が多く、大変盛り上がりました。アメリカ合衆国で日本のアニメやキャラクターがはやっていることを知り、生徒たちから「おおー。」と歓声が上がりました。最後は学年ごとに一緒に写真を撮りました。
 
国際理解教育により、アメリカ合衆国を身近に感じることができたのではないでしょうか。楽しい授業を行ってくださったメーガン先生に改めて感謝いたします。
 
 

中学部「第2回健康教育」

11月25日(木)にAB二つのグループに分かれて、第2回健康教育を行いました。

 

Aグループ〉

 自分の体の部位や臓器の働きを確かめたり、自分で脈を測ったりしました。また、思春期の心や体の変化について確認しながら、プライベートゾーンやパーソナルスペースについての学習をしました。最後には、男女に分かれてお悩み相談会を開きました。



Bグループ〉

 頭や鼻、足など名前を言いながら体の部位を触って、名前を確認しました。また、プライベートゾーンと言われる水着に隠れているところは「見ない、見せない、触らない、触らせない」を守ることや「前にならえ」の距離は、パーソナルスペースであるということをイラストや実際に行うことで確かめることができました。

中学部3年修学旅行

 10月21日(木)~22日(金)の二日間、中学部3年生は修学旅行で那須方面に行ってきました。

 

○第1日目

<道の駅那須高原友愛の森>

 ガラス細工でキーホルダーやペンダントを作りました。各自、事前にデザインを決めておいたことで、その場で迷うことなくスムーズに制作活動ができました。土台になる色ガラスを2枚選び、その上に小さなガラスのかけらを乗せていきます。生徒達はピンセットを上手に使い、自分の思ったとおりの場所に置いていきました。焼き上げる温度の違いで出来上がりの印象が違ってくるという説明を受け、温度設定も自分で決めました。どんな風に出来上がるか気になるところですが、焼き上がりまで時間が掛かるので、次の日の帰りに受け取ってくることで、後ろ髪を引かれつつ次の見学先に向かいました。

  


<お菓子の城那須ハートランド(昼食)>

本校生だけの貸切りスペースでお弁当を食べました。いつもの給食と同じく、とても静かに食事をすることができました。昨年、校外宿泊学習で訪問したときには止まっていたお菓子作りのラインが動いていたので、食後にお菓子作りの工程も見学しました。おいしそうなお菓子が出来上がっていく様子は、見ていて飽きず、いつまでも見ていたい気持ちになりました。

  

<那須トリックアートピア>
 絵の近くでポーズをとると、不思議な絵の一部になってしまいます。友達と一緒にポーズをとったり、交代して見たりしながらトリックアートの世界を楽しみました。


   

  

<那須テディベア・ミュージアム>

 園内に入ると、大きな熊のぬいぐるみが「ようこそ!テディベア・ミュージアムへ!」と出迎えてくれました。いろいろなサイズや時代のテディベアや『となりのトトロ』のぬいぐるみなどがたくさん展示してありました。熊をモチーフにしたお土産もたくさん売っていて、何を買って帰ろうか迷う生徒もいました。


  

  

<ホテルサンバレー那須>

 今回の宿泊先は、ホテルサンバレー那須でした。広いロビーでたくさんのホテルの方が出迎えてくれました。部屋について一息ついたら、一番広い部屋でレクリエーションタイム。みんなでウノをやって盛り上がりました。夕食は会場を貸切りでの黙食。たくさん動いておなかが減ったのか、みんなおいしくいただきました。夕食後は、チャペルの中でプロジェクションマッピングを見たり、周辺のイルミネーションや那須の澄んだ星空を眺めたりしました。大きなお風呂に入ってさっぱりした後は、部屋に戻ってリラックス、就寝準備です。楽しかった修学旅行1日目はこれにて終了。しっかり休んでまた明日に備えました。

  

  

第2日目

<那須どうぶつ王国>

 2日目は、那須どうぶつ王国からのスタートでした。先生達からカメラを借りて、動物の写真を撮りながら見学をしてきました。見学中ふと足下を見ると大きな亀が歩いていたり、鳥が頭上を飛んでいったりと、スリルを味わいながらも、近い距離で動物を見ることができ良い経験となりました。また、アザラシやペンギン、カピバラへの餌やり体験も行うことができました。昼食は、楽しみにしていた「和牛ハンバーグ御膳」をおいしくいただき、最後にお土産を買って次の目的地へ向かいました。

  

    

<ホテルエピナール那須 体験工房>

 革細工体験を行いました。事前学習で好きなチャームを選んだり、デザインを考えたりしていたので、生徒達がとても楽しみにしていた活動でした。体験では、スタッフの方がやり方を丁寧に教えてくださり、練習をしてから本番という流れで制作しました。ハンマーを使って革に模様が付くように刻印を打ち込んでいきます。最後にチャームを付けて、それぞれが納得のいくレザーチャームを完成させることができました。


    

<荒牧りんご園>

 りんご狩り体験をしました。外はあいにくの雨となってしまいましたが、持参したカッパを着用し、何とかりんご狩りができました。事前学習で取り方の練習をしていたこともあり、とてもスムーズにりんご狩りを楽しむことができました。


  

 旅行会社様をはじめ、多くの方に支えられ無事に修学旅行を終えることができました。修学旅行中は、生徒達の笑顔や生き生きと活動する姿をたくさん見ることができました。決まりやマナーを守り、友達と関わりながらたくさんの楽しい思い出を作ることができ、充実した二日間となりました。