本校の防災教育

防災教育

防災教育No.5「地震避難訓練」2019年9月24日(火)

9月は、地震を想定した避難訓練を行いました。今回は、事前に避難訓練を行うことを児童生徒に知らせています。

本校では、過去2年間、気象台の「地震防災教育プログラム」をベースに、児童生徒の障害特性に合わせた防災教育や訓練を実践したり、「自分の身は自分で守る」ことができるように様々な指導の工夫をしたりしてきました。

今年度は、実態に応じてこれまでの指導案を改訂し、学部や学年、学級等、指導が行き届きやすい学習集団で事前学習を行いました。

内容としては、地震が起きたとき、➀危険なことは何かを考える(物が落ちる、倒れる、移動する)、②緊急地震速報を聞いたら身を守る、③特に頭を守る、という三点を中心に学習をします。危険の状態が具体的に分かるように、段ボールのロッカーを使って物が落ちる、倒れる、移動する様子を示すことで、どのように物が動くかを目で見て理解できるようにしました。更に、頭を守る動作「だんごむしのポーズ」を分かりやすく伝えるために、職員が実際に頭を守る避難行動をする動画を見ることで、頭を守ることの大切さの理解が深まった様子です。

また、本校には地震の時にはあ・つ・い・だんごという独自の合い言葉があります。たまをまもり」「くえのしたに」「ちにのさんで」「むし」というものです。地震の時に身を守る行動の大切さを分かりやすくするために本校の職員が考案したものです。これは、教室に掲示し、日頃から触れるようにしています。

 

当日は、本校に設置されている「緊急地震速報受信システム」の装置から流れる緊急地震速報の音を聞いて、素早く頭を守る避難行動を取る様子が多く見られました。小学部一年生の児童たちも事前学習で学んだとおり、机の下にもぐったり、「だんごむしのポーズ」を行ったりすることができました。

その後は、避難場所に移動し、全体で「あついだんご」の合言葉を確認し、各学級に戻ってしっかり事後指導を行いました。

 

5月のショート訓練では、初めての緊急地震速報に騒いだり泣き叫んでしまったりする様子が見られた児童生徒も、今回は避難訓練があらかじめ分かっていたこと、また、地震の時の行動を事前学習で学んでおいたことで、前回よりも落ち着いて避難行動を行うことができました。

これからも、それぞれが「自分の身は自分で守る」ことを身に付けていけるよう学校全体で取り組んでいきます。