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吹奏楽部日誌
全国高等学校総合音楽祭 in 富山 吹奏楽部門に参加して来ました!
昨年の演奏が認められて県代表として推薦された全国大会。荻町先生は「50年に1度しかやってこない貴重な体験」とおっしゃっていましたが、私たちにはよくこの幸運がわかっていませんでした。でも、音楽室に貼りだされた当日の進行表をみると、私たちの前は90人以上いる静岡県浜松市の高校、私たちの次は鹿児島県の高校、いちばん多い学校は京都の120人、被災地の高校もいる!と、「全国大会」の実感がわいてきました。
5時間もバスに揺られ、日本海に興奮し、初めて聞く名前の街のホールでいつものような練習をし、まずは「交流会」に参加しました。周りは見たこともないような制服と聞いたこともないようなイントネーションの言葉ばっかりで、私たちはなんとなくそわそわしてしまい、地元富山の高校生が考えた「ご当地クイズ」ではあまりいい成績はあげられませんでした。
翌日のリハーサルはいつもの私たちのペースに戻り、笑って演奏が中断してしまうようなリラックスムードのなかでいよいよ時間になりました。半年も前から鹿沼南高の手芸部が準備してくれた、栃木県の紹介に使うイチゴと餃子のぬいぐるみをかかえて、ステージに。
コンクールとはまったく違った、「この県のこの学校はどんな演奏を聴かせてくれるんだろう?」という期待を感じる暖かいホールの雰囲気の中、栃木県の紹介も学校の紹介も、もちろん演奏も、とても気持ちよくできました。もうここ富山では一生演奏することはないだろうし、目の前のお客様に私たちの演奏を聴いていただけるのは最初で最後、と思って、いつもより元気で、優しい演奏ができた気がします。「パーテル・ノステル?」では客席も緊張しているのがわかり、嵐の「ワイルド・アット・ハート」では手拍子が起こり、この機会のために演奏を重ねてきた「故郷」では共感していただけているのが伝わってきました。
他県の演奏のなかではお隣茨城県の水戸女子高校の緻密な演奏に「かないっこない!」と絶望したり、ある高校には「どこでも苦労しているんだな…」と遠い県の学校を身近に感じたりしましたが、最後に登場した福島県の磐城高校の演奏には圧倒されました。
栃木県吹奏楽コンクールで県代表になりました!
新しく14人の1年生を迎え、今年の私たちは24人で活動しています。「音楽室がせまいね〜」なんてぜいたくを言いながら、でもやっぱり部員が増えてうれしいです。
今年のコンクール自由曲は八木澤教司先生の「パーテル・ノステル?」です。宗教的なことなど何もわからない私たちに、荻町先生は「ひとりの人間が、ある絶対的な強くて大きな存在の前で絶望するけど、声をあげ、泣き、そして仲間を見つけ、立ち上がってゆくんだよ。」と熱く語ってくださり、なんとか曲のイメージがつかめてきました。
あいかわらず4小節のために何時間もかかる練習の毎日ですが、今年は仲間が多いせいか、楽しいです。放課後、となりのパート練習の教室から笑い声が聞こえてくることも、去年より多くなった気がします。
小中学生に鹿沼南の吹奏楽部をアピールしようと、上都賀地区吹奏楽フェスティヴァルにも全力で取り組みました。「鹿南ってすごいね。」と中学生の声。やったね!
そして迎えた栃木県吹奏楽コンクール。予選は3番目と早い順番で不安はありましたが、金賞をいただけてほっとしました。1年生のなかには生まれて初めて金賞をいただいた部員もいて、とても感激していましたが、このあとの厳しさを知っている上級生は「とりあえずほっとしたね。」と涙はみせませんでした。いちばんうれしかったのは、作曲者の八木澤先生ご自身から「素敵な演奏で作曲者として幸せです」とのお言葉をいただいたことです!
8月4日、本選。伝えたい音楽があり、伝えられるように全力で練習した私たちは、本番は楽しんで演奏できた気がします。先生もリハーサルでも冗談を言って、リラックスしているようでしたが、いつものように本番ではそれまで見たこともないようなすごい指揮ぶりでした。
結果は最高位で代表!
でもまだまだ講評に書かれた欠点を克服しなければなりません。涙のうちにも「次の演奏までには直そう!」とみんなで決意を新たにしました。
アンサンブルコンテストでも金賞♪栃木県代表に!!
やっぱりすごく厳しい先生。口が痛くなっても、息が続かなくても、「もっと大きく!」「最後までしっかり伸ばせ!」と全然許してもらえません。でも私たちは、このつらい練習のむこうに、夏のコンクールでつかんだ「きちんとした演奏」が待っていると信じて、またも毎日毎日朝から6時まで、ひとつひとつ確かな音を出そうと努力を積み重ねていきました。
演奏後はそれでも失敗したところばかり気になってしまい、「力が出せなかったね。」と先生にも言われ、泣き出す部員もいました。もう他校の演奏など耳に入らず、発表の時も掲示板を見に行きたくない 、という部員のほうが多かったくらいです。
さっきまでの重く沈んだ雰囲気は吹き飛び、「よかった!」とみんな大喜びです。
でもやらなきゃいけないことはまだまだたくさんあります。
代表に恥じない演奏を目指して、これからもひとつひとつ積み重ねていきます。
東関東吹奏楽コンクール銀賞受賞♪
平成24年度全国高等学校総合文化祭(富山大会)出場決定!!
医療機関にて、新型コロナウイルス感染症・インフルエンザ・感染性胃腸炎・溶連菌感染症の診断があった場合には、こちらの申し出書を保護者の方が記入し、学校にご提出ください。