進路指導室より

進路指導室より

等価交換の原則

9月21日(木)

 

 本日は進路指導担当として仕事をする中で、ふと思うことを書いてみます。

 20年ほど前のアニメーションに「人は何かを得るためには相応の対価を支払わねばならない」という台詞がありました。資本主義社会の市場原理では至極当然のことなのですが、進路を決めていくにあたっても的を射た表現だな、と思うことが多々あります。子どもたちは学校での学習、校外での実習、余暇の過ごし方、いろいろなことの積み重ねで進路を決めていくわけですが、忘れてならないのは「必ず他者(支援者)との関わりの中で、支援を受けて生活していく」ということだと思います。

 支援する側にも「感情」があります。できるのにやらない、態度が横柄な人間と、できることは少なくても挨拶や返事はいつも元気一杯、ひたむきに頑張っている人間とでは、どちらに来てもらいたい、支援したいと思うでしょうか。

 最近、「挨拶をしない自由も認めるべきだ」という主張を耳にすることがあります。昭和世代の私からしたら驚きの主張ですが、まあこれも「相応の対価」を支払う覚悟があるなら個人の自由なのかもしれません。ただ、本校高等部生徒には、普段から「挨拶・返事・言葉遣い」について口酸っぱく伝えています。できることをできる範囲で精一杯やっていれば、必ずサポーターが周りに増えていくと思います。まさに「等価交換」ですよね。いや、むしろ対価以上の利益をもたらすことでしょう。

 たかが挨拶、されど挨拶。作業能力等を身につける前にできる「簡単なこと」について、今一度見直す必要があると感じています。

 

 

福祉施設説明会が行われました

8月7日(月)

 

 8月2日水曜日に芳賀地区及び近隣地区の障害福祉サービス事業所をお招きし、本校を会場に「福祉施設説明会」を行いました。午前の部と午後の部に分け、それぞれ11事業所様に御来校いただきました。コロナ禍がようやく落ち着きましたので、今年度は昼休みに事業所即売会を催し、とても盛況でした。御協力いただきました事業所の皆様、お忙しい中誠にありがとうございました。

 

  

教員の社会体験研修を行っています

8月4日(金)

 

 夏休みの期間を利用して、本校教員が地域の企業や福祉事業所で「働く体験」を行っています。関係事業所の皆様にはお忙しい中、快く研修をお受けいただき、誠にありがとうございます。

 

研修前の見学の様子です  

事前の見学の様子(栃木ハイトラスト様)      自動車部品加工(関研磨工業所様)

 

グループ研修教員の感想

 実際に作業を体験させていただくことで、作業を継続するために必要な体力、集中力等仕事をしていく上で大切なことを学びました。また、本校卒業生がいきいきと働いている姿を見せていただき、とても温かい雰囲気の職場に恵まれていることを実感しました。

産業現場等における実習が始まりました

6月5日(月)

 

 今年度最初の「産業現場等における実習」が、5月29日から始まりました。3年生が日頃の学習の成果を存分に発揮している様子を御覧ください。

 地域の事業所の皆様には、御多忙の中、実習をお受けいただき、誠にありがとうございます。

 

   

 

   

芳賀地区・近隣地区障害福祉サービス事業所ガイドブック

5月2日(火)

 

 今年度も「福祉施設ガイドブック」が完成しました。ぜひ御覧いただき、情報収集にお役立てください。作成に御協力いただいた施設の皆様、大変お世話になりました。

 

0一覧~9ハートヒルズ.pdf

10はーとらんど~19そら.pdf

20アグリ益子~29スマイル上三川.pdf

30ライトセンター~39アビリティセンター.pdf

卒後支援について

4月26日(水)

 令和4年度卒業生がそれぞれの進路に進んでから、まもなく1か月が過ぎようとしています。

 卒業生の頑張る姿を御覧ください。

 

    

  豚キムチ丼が得意!     分別が大切です      らっきょうの栽培     ミシン作業に集中

成人になったら(進路決定の場面)

3月3日(金)

 

 御存知のとおり令和4年4月の民法改正により、成人年齢が18歳に引き下げられました。本校高等部3年生についても在学中に「成人」となり、自分の意思に基づいていろいろな契約ができるようになりました。

 福祉サービス利用に関わる契約も、あくまでも本人の意思の上に成り立つものです。本日、「相談支援事業所らふ」(茨城県桜川市)の鈴木さんが、生徒が4月から契約する福祉サービスの「計画書案」に、本人のサインをもらうために来校しました。「計画書案」は「契約書」ではありませんが、利用者がどのようなサービスを受けることが望ましいのかを行政に示し、「受給者証」を発行してもらうために必要な書類です。今後は写真のような場面も増えていくことと思います。

 

実習先の数と進路先の関係について

2月9日(木)

 

 高等部3年生の進路先がおおむね決まりました。これまで実習の機会をくださった事業所の皆様には、改めて感謝申し上げます。

 さて今回は、進路先を決めた3年生が「卒業までに合計何か所で実習を行ったか」についてお知らせします。

 

  1か所 2か所 3か所 4か所 5か所
一般企業 2名(22%) 5名(56%) 2名(22%)    
福祉事業所 11名(44%) 7名(28%) 4名(16%) 2名(8%) 1名(4%)

 

 このように、福祉事業所に関しては同じところで実習を続け、お互いに理解を深めていくという方法で進路を決めているケースが多く見られます。一方で、何か所も異なる事業所で実習を行う理由としては、活動内容が合う合わないというよりも、自宅からの距離や送迎ルートに関するものが多い傾向があります。また、就労系・介護系どちらのサービスも、一般的には15:30から16:00で終了です。卒業後4月からは「放課後等デイサービス」の利用はできなくなりますので、もっと遅い時刻まで「日中一時支援」といったサービスで延長できるか、といった条件も福祉事業所選びには重要な要素です。

 在校生の皆様は卒業後どのような生活を送っていくのかについて、できるときにシミュレーションしておくと、高等部での実習先選びがスムーズになります。