学校生活[全日制]

2011年3月の記事一覧

教科書等の持ち帰りについて(第2学年)

 
  2年生で教科書等の荷物を取りに来たい者は3月18日(金)の午前10時から午後2時までの間に学校に取りに来てください。ただし、勝手に教室に行かずに、職員室で必ず2学年の担任(いない場合は副担任)に許可を得てから教室に行き、荷物を持ち帰ってください。
 なお、立ち入り禁止の場所もありますから注意してください。
 

教科書販売について

教科書販売について 
 
 3月18日(金)に教科書販売予定でしたが、販売日は延期になりました。具体的な日程が決まりましたら、その旨、HPでお知らせします。なお、販売に関しては購入表に以下のような記述があるので、もう一度確認しておいてください。
 
注意:
 ・教科書購入表にもれなく記入する。
 ・教科書販売日に教科書購入表と代金を持ってくる。
 ・代金はおつりのないようにする。
 
新2年生
文型
A 文型+音楽 5550円
B 文型+美術 6020円
 
理型
C 理型+物理 8875円
D 理型+生物 9105円
 
新3年生
 文Ⅰ 1975円
 
 文Ⅱ 2925円 
 
 理型 1540円

国際理解だより 29

ウィーンのオペラ③

 ウィーンで、このような虚構と真実との壮大華麗なパラドックスであるオペラが育ち、愛好されるには、それだけの理由があると思います。虚構と真実、あるいは見せかけとその裏に隠されたメッセージとのパラドックスのうちに成り立っているのが、バロック精神なのです。
 バロックという概念は狭い意味では、一定の特徴を持った芸術や建築の様式を指し、また、その様式が栄えた時代を指します。その特徴として、装飾性、演劇性、寓意性をあげることができます。精神運動として捉えた場合、宗教改革に対抗するカトリック側の反宗教改革運動といえるでしょう(興味のある人は、この時期の西洋史をひも解いてみてください)。ウィーンは、まさにバロック文化の都市として、バロック精神が長い時間をかけて都市の隅々まで、人々の感性や趣味にまで浸透していくのです。
 ウィーンは、ハプスブルク王朝の都としてバロック文化が結実した都市であります。そういう訳で、バロック文化はウィーンのオペラを理解する鍵なのです。

国際理解だより 28

ウィーンのオペラ②

 そもそもオペラとはどんなものなのでしょうか。
  オペラは見せかけ、つまり虚構の世界です。登場人物たちは、喜怒哀楽を歌で表現します。例えばヴェルディの≪椿姫≫では、可哀そうなヒロインは、肺結核で息も苦しい中、歌い、そして死んでいきます。死を前にして朗々と歌う人など現実にはいません。これは虚構なのです。オペラは舞台の上に、壮麗な舞台装置を作り上げ、その虚構の舞台で、登場人物たちは歌を歌い演じるのです。でも、そこからまるで錬金術のように「真実」を紡ぎだすのです。だから、人はオペラを観て心を動かすわけです。この虚構と真実との壮大なパラドックスこそオペラの醍醐味といえます。