学校の様子

2015年2月の記事一覧

H26アカデミアとちぎ実施報告「能楽堂に行こう!2」講座

「能楽堂に行こう!2」講座は藤田智子教諭により全3回(14時~16時)で実施されました。
 

(小野栄二師を囲んで)
         「能楽堂に行こう!2」講座      藤田智子
「能」に関する講座は今年度で4回目です。毎年ご参加下さる方々に、心から感謝しております。昨年、はじめて講座の方と観世能楽堂に参りました。「また来たいです」の声にお応えし、今年度のこの講座は、最初から「能楽堂に行く」ことを前提に企画しました。観世流シテ方能楽師の小野栄二師にお願いしたところ、さくら清修高で講義をすることを快くお引き受け下さいました。12月9日小野師は『半蔀(はじとみ)』という能を舞う予定でした。12月9日の演目は、ほかに『熊坂』という能と狂言が一番という組み合わせです。
 講座の1回目は『熊坂』について詞章を読み込みました。2回目が小野先生のお話と仕舞い実演。3回目は『半蔀』のDVDを鑑賞し、「予習」を終えました。

(渋谷区松涛 観世能楽堂のロビーにて)
小野栄二師の『半蔀』の舞台はすばらしかったです。坂井音雅師の『熊坂』も勇壮な舞でした。後日談になりますが、パルティ(宇都宮市)で行われた文化庁主催の古典芸能普及のための講座にも皆さん参加して下さいました。「こんなすばらしい美しいものをもっと大勢の人がご覧になればいいのに」と異口同音におっしゃっていました。身近な場所で多くの方々が、謡や仕舞いに親しむ..そんな日が来ることを心から願っています。

H26アカデミアとちぎ実施報告「那須古代文化を歩く」講座

「那須古代文化を歩く」講座  鏑木理広 
那珂川中流域に点在する那須八幡塚古墳や那須官衙遺跡・笠石神
社(那須国造碑)などを見学しました。見学会当日は晴天に恵まれ、清々しい空気のなかで秋の一日を有意義に過ごしました。著名な史跡のみでなく、山の上にある枡の内古墳など、那須古代文化のロマンをかき立てる少しマニアックな史跡も選びました。見学の最後に、大田原市の「御亭山(こてやさん)」頂までバスで上がり、那珂川中流域を一望しました。
那須八幡塚古墳で
山の上の枡の内古墳で

H26アカデミアとちぎ実施報告「仏さまを彫る」講座

「仏さまを彫る」講座は吉澤順一教諭により全5回(毎回9:00から16:00)で実施されました。
               「仏さまを彫る」    吉澤 順一
円空の生涯や仏像について学びながら、像高25㎝の円空様の観音菩薩を彫り上げました。
実習テキストには三輪年朗『円空彫のすすめ』(日貿出版、2012年)を、材には北海道産の桂を、用具として鋸、鑿、小刀、彫刻刀等を使用しました。自宅で自主制作に励む方、2体目に彫り進む方もいました。講師も含めて、彫り上げた仏さまのお姿は様々でしたが、その求めるところは同一であったと深く実感しました。

H26アカデミアとちぎ実施報告「魅惑の七宝焼き」講座

「魅惑の七宝焼き」講座の講師は吉澤 順一教諭と稲野辺 洋様(新世界美工社)でした。
     「魅惑の七宝焼き」講座      吉澤 順一
七宝焼きの基本的な技法を3回に分けて体験しながら、オリジナルのアクセサリーを制作しました。色違いの釉薬(絵具)を引っ掻いて模様を作るマーブル、比重の軽い不透明釉を透明釉に湧き上げる噴釉(ふんゆう)、比重の重い粒状釉(フリット)を載せて焼くフリット技法。銅版に載せた釉薬の厚さや重ね方、焼成の温度と時間、そこに偶然性も作用し、毎回、個性的で魅力的な作品ができました。