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歴史ある栃木高校に眠るお宝の標本たちを紹介します
栃高博物館 130 ダンベイキサゴ(團平喜佐古)
栃高博物館 130 ダンベイキサゴ(團平喜佐古)
分類 軟体動物門 腹足綱(マキガイ綱) ニシキウズガイ科
学名 Umboniumgiganteum
大きさ 成貝は4センチ(標本も4cm弱)
分布 男鹿半島鹿島灘から九州まで
貝の表面はつるつるしています。ブルドーザーのように砂底を
這いまわってデトリタス(有機物、細かくなった生物の残渣)
を集めて食べます。頼もしい砂場の掃除屋さんです。
別名「ナガラミ」といって食用になります。
「團平喜佐古」の由来は不明です。
栃高博物館 129 イモガイ
栃高博物館 129 イモガイ
分類 軟体動物門 腹足綱(マキガイ綱) 新腹足目 イモガイ科
学名 Conus(属名)
英名 Cone shell
大きさ 最大で23センチ
分布 すべて海産 浅海から深海まで
Coneは円錐形という意味です。日本でもサトイモに似ているので
この名前になりました。魚などを襲う 捕食性の巻貝です。 歯舌が
変化し、神経毒のついた銛状になっています。これで他の動物を
刺して麻痺させ、丸飲みにします。人が刺されて死亡することも
あります。アンボイナ貝は猛毒で有名です。
栃高博物館 128 サザエ
栃高博物館 128 サザエ
分類 軟体動物門 腹足綱(マキガイ綱) 古腹足目 サザエ科
学名 Turbo comutus
英名 Horned Turban
大きさ 殻高、殻径ともに10cm以上
分布 潮間帯から水深30m程度までの岩礁
波の荒い海では流されないように棘をつくり、波の穏やかな海
では棘がないとよく聞きますが、本当は結構混ざっているらしい
です。サザエの壺焼きはおいしいですが、殻の奥から出てくる
深緑の部分は食べると苦く嫌いな人も多いです。
ここは中腸腺という器官で肝臓に当たります。いわゆる「わた」ですね。
栃高博物館 127 ツキヒガイ
栃高博物館 127 ツキヒガイ
分類 軟体動物門 二枚貝綱 イタヤガイ科
学名 Amusium japonicum
英名 sun and moon shell
(saucer shell)
大きさ 約10センチ
分布 山陰、房総半島以南、砂地に棲息
「月日貝」と書きます。表が夜のように赤紫で暗く、
裏が真昼のように白いところからこの名前がついたと
いわれています。しかし別の解説を読むと
右殻は淡黄白色,左殻は赤褐色で,これを月と日に
見立てた、という説明もあります。
食用ですがまとまってとれないので、お店では見かけません。
栃高博物館 126 ヒオウギガイ
栃高博物館 126 ヒオウギガイ
分類 軟体動物門 二枚貝綱 イタヤガイ目 イタヤガイ科
学名 Mimachlamys nobilis
英名 noble scallop
大きさ 10センチほど(標本は4.5cm)
分布 房総半島以南 干潮線帯から水深20mくらいまでの岩礁
scallopはホタテ貝のことで、同じ仲間です。
ヒオウギガイは「緋扇貝」「桧扇貝」「日扇貝」と書くことも
あります。色彩は赤褐・紫・黄・橙色など個体により変化が
ありますが、標本はまさしく「緋扇貝」ですね。
貝柱を食用とします。また貝殻が美しいので加工して
おみやげになっています。
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