調査研究通信

県内初!「GIGAワークブックとちぎ」を活用した出前授業

 研究調査部情報教育支援チームが一般財団法人LINEみらい財団と共同制作した情報モラル教材「GIGAワークブックとちぎ」(R5年度調査研究成果物)を活用した出前授業が、6月26日(水)に宇都宮市立瑞穂野南小学校で実施されました。講師は、「GIGAワークブック」開発の協力者でもある、静岡大学准教授の塩田真吾先生で、第5学年の児童とその保護者が参加しました。
 授業のねらいは、子どもたちの情報モラルを高めることでした。「GIGAワークブックとちぎ」を教材として使い、「調べ学習ではどの方法で調べたらよいのか」「Webサイトの情報は本当に信頼できるのか」「データをすべて信じてよいのか」について、子どもたちが自ら考え、グループで協議し、発表を通して学びを深めていました。どうしてそう考えたのかについても自分たちの言葉で書き出していて、充実した時間になっていました。また、保護者に向けても、家庭での指導の重要性について、話されていました。
 

 
 「GIGAワークブックとちぎ」を活用することで、どの先生も、情報モラル教育を簡単に分かりやすく行うことができます。1つの教材に対して10分から15分という短い時間で取り組むこともできるので、授業の中の少しの時間や、朝の学習の時間などでもぜひ御活用ください。
 各校の年間計画、カリキュラムをどのように計画するかが今後の課題だと思いますが、それについても「GIGAワークブック2024活用サイト」が参考となりますので、ぜひ御覧ください。
 情報教育支援チームも、情報モラル講話やICT活用研修などで、引き続き本教材の活用を促していきたいと思います。「GIGAワークブックとちぎ」は「とちぎ教育ICTポータルサイト」にて、誰でもダウンロードすることができます。

令和6(2024)年度 高等学校における教科指導充実に関する調査研究 第2回調査研究委員会

6月18日(火)に第2回調査研究委員会を行いました。

始めに、本調査研究の担当者から、探究的な学習を充実させるためのルーブリックの活用及び作成方法について概要の説明を行いました。その後、各教科に分かれ研究協力委員の先生方とセンターの指導主事で、探究的に学ぶ生徒の姿をイメージしながら、授業計画について検討しました。どの教科も生徒の資質・能力を育成するために、工夫を凝らした探究的な授業実践になりそうです。2学期は、各学校で計画に基づいた授業実践を行う予定です。その様子はこの調査研究通信でもお知らせしていきます。

令和6(2024)年度 教育の情報化に対応した学校の在り方に関する調査研究 情報チーム打合せの様子

 研究調査部情報教育支援チームでは、2週間に一度のペースで調査研究の打合せを行っています。先日は、第7回の打合せが行われました。
 第7回までの打合せの目的は、各市町立の学校で行われているプログラミング教育に関する資料等を収集して情報を共有することです。幾つかの公表されている資料を見たり、直接お話を聞いたりしたことを基に、情報チームで話題になったことを以下にいくつか挙げてみます。

●プログラミング教育の全面実施となった2020年(令和2年)より前に、多くの自治体が事例や研修資料を出していたのではないか?
●2021年(令和3年)のGIGAスクール構想前倒しにより、1人1台端末の活用が喫緊の課題となり、プログラミング教育の実践より、ICT活用の方に重きが置かれるようになったのではないか?
●多くの自治体が実践事例を紹介しており、プログラミングを活用しながら教科のねらいを達成しようとする授業の事例が見られる。
●さらに幾つかの学校においては、プログラミング教育を通して育成する資質・能力に着目して、モデルカリキュラム、体系表、授業実践事例などを作成し、公開している。

 今後は、プログラミング教育のカリキュラムモデル作成に向けて、他自治体の取組例を参考に、さらに検討を進めていきます。
 引き続き、途中経過を掲載していきますので、ぜひ御覧ください。

令和6(2024)年度 教育の情報化に対応した学校の在り方に関する調査研究 学習会

 今年度、研究調査部情報教育支援チームが取り組んでいる調査研究のテーマは、「プログラミング教育の充実を目指して」です。小・中・高を通して児童生徒が習得すべき資質・能力及びカリキュラムの在り方等について調査研究を行い、本県のプログラミング教育の充実を図ることを目的としています。
 5月29日(水)、当センターにおいて、国立教育政策研究所の渡邊茂一教育課程調査官をお招きし、学習会を行いました。御講話の中で、たくさんの事例はもちろんですが、国内のプログラミング教育の現状、PISA2022等のデータを基にした国際比較による日本の課題、発達段階に応じたプログラミング教育のイメージや育成する資質・能力と指導上の課題など、今後の調査研究に向けたヒントを得るとともに、プログラミング教育に対する熱い想いを拝聴しました。
 また、学習会には所内の指導主事のみならず、市町教育委員会、各教育事務所、義務教育課、高校教育課、特別支援教育課の指導主事にも多数御参加いただきました。調査研究を進めるにあたり、関係各所とも連携・協力しながら進めていきたいと思います。
 今後は、本調査研究の途中経過を随時掲載していく予定です。お楽しみに。

 情報教育支援チームでは「とちぎ教育ICTポータルサイト」を運営しております。そちらでも調査研究の進捗を随時お知らせしていく予定ですので、ぜひ御覧ください。

 

令和6(2024)年度 教科指導充実に関する調査研究 第1回調査研究委員会・学習会

 今年度の高等学校における教科指導充実に関する調査研究のテーマは、昨年度に引き続き「教科における探究的な学習の充実~新しい時代に求められる資質・能力の育成を目指して~」です。今後は、国語科、数学科、理科(生物)、芸術科(音楽)、外国語科(英語)、家庭科、情報科の7教科で実践研究を行います。

5月16日(木)、当センターにおいて、第1回調査研究委員会・学習会を行い、早稲田大学教職大学院の田中博之教授をお招きし、ご講話をいただきました。田中先生の講話を通して、探究授業を創るノウハウが明らかになり、授業づくりの具体的なヒントを得ることができました。

今後は、研究協力委員の先生方とセンターの指導主事とで議論を深め、田中先生の講話から得たことを活かして、具体的な指導計画を立てていく予定です。生徒たちが探究的な学びを通して成長し、新しい時代に求められる資質や能力を育成できる授業実践を目指します。

この調査研究通信では、その途中経過を、随時掲載していく予定です。