学校生活[全日制]

2010年6月の記事一覧

国際理解だより 5

 今回は、「国際化」のもう1つの考え方、「多言語文化社会」を取り上げます。
 世界はグローバル化と同時に多言語社会へも向かっていると、以前に書きました。多様な言語や文化を尊重する考え方は「多言語多文化主義」と呼ばれます。このような考え方に基づく場合、多様な言語や文化を理解することが大切になります。そのために互いに協調しあいながら共に生きることが求められるのです。
  こうした考えの基礎には、「競争しあう」を尊重する「競争原理」でなく、「共に生きること」を尊重する「共生原理」が働いていると言えるでしょう。

つづく

東北大学オープンキャンパス見学会の申込書を配付しました。


 7月29日(木)実施予定の「東北大学オープンキャンパス(大学説明会)見学会」の実施要項および参加申込書の保護者あて通知を、全校生徒に配付しました。申し込み締め切りは7月22日(火)で、参加費は4,500円となります。貸切バス(1台)を利用し、募集人数は40名を予定しています。
 なお、この日は夏休みの前期補習授業最終日となりますが、参加者は認欠扱いとなります。

国際理解だより 4

 前回、「グローバル化」とは、世界中で起きている「画一化現象」のことと書きました。
 画一化現象の特徴は、いわゆる「世界標準(グローバル・スタンダード)」を生み出したことであります。そして、世界の国々は、世界標準を生み出した国(=勝者)とその世界標準に乗り遅れた国(=敗者)とに大別されることになったのです。
 そのような状況にあって、人々が望むことは勝者になりたいということであり、結果として、世の中は「競争原理」に束縛されることになりました。
  ここには、問題も潜んでいるのです。

つづく

国際理解だより 3

 グローバル化とは、現在、世界中で起きている「画一化現象」のことといえるでしょう。グローバル化の象徴的存在であるハンバーガー・ショップの名前をとって、「マクドナル化」などとも呼ばれることもあります。
 20世紀後半に起きた工業技術の発達や通信網の飛躍的発達は、欧米などを中心とする先進諸国の経済システムと文化を、あっという間に世界中に拡散させました。その結果、世界には経済システムの画一化現象と、それに伴う文化的画一化現象が起きたのです。マクドナルドが世界中で見られるようになったのは、そのためなのです。

つづく