益子焼
焼き物の知識

陶器と磁器

粘土を成形して焼いた器類を一般的に「焼き物」と呼んでいますが、性質によって大きく二つに分類されます。
しかし、厳密には区別が難しく、他にも色々な分類方法があります。

●陶器
坏土(はいど・・・焼き物を焼くために作った土)が褐色や淡黄色
少し気孔があり、あまりキメが細かくない物に釉薬(ゆうやく)をかけて焼いたもの
代表:「益子焼(ましこやき)」「信楽焼(しがらきやき)」

●磁器
坏土が白い色
キメが細かいものにヒビのない硬い釉薬をかけて焼いたもの
代表:「有田焼(ありたやき)」「九谷焼(くたにやき)」

こんな話知ってる?

■土瓶の絵
「表絵」と「裏絵」があるのを知っていますか?
注ぐときにお客様に向く面が「表絵」で、立派な絵が描いてあります。
反対側は「裏絵」で、簡単な絵になっています。
お客様には素敵な絵を見てもらおうという、もてなしの心遣いが伝わってきますね。

■絵付けの筆
赤犬がケンカをするときに首筋に立つ毛をハサミで切り、片手でそれを放さずに糸でくくり、根元のムダ毛だけを切り取ります。
それを竹の先端を四つ割りにしたものにはさみ、もう一度しばって毛をそろえて作ります。
筆は大変丈夫で、一本の筆が10年も使えます。

■山水画
益子焼には伝統的な柄がいくつかあります。
その中の山水画は「上山水」「中山水」「並山水」と分類され、上から順に手が込んだ絵となっています。