益子焼
素地加飾:急須の組立て

急須の組立てについて

急須を作る場合は、「注ぎ口」「胴」「取っ手」「フタ」を別々に作って、ドベ(*1)でつなぎ合わせていきます。

胴のカーブに合わせて接着部分を削ったり、使いやすい角度に取っ手をつけたり(*2)と、熟練の技が必要な作業です。
また、ちょうど良い具合に乾燥していないとうまく接着できないので、こちらも長年の経験が必要です。

用語解説
(*1)ドベ
「手ドロ」と呼ぶ窯もあります。
陶土を水に溶かして泥状にしたもので、ノリの役目をします。

(*2)取っ手の角度
急須の取っ手は、一見、90度に見えますが、実はもう少し狭い角度になっています。
職人は、この角度を勘で覚えているのです。

急須の部品

胴のカーブに合わせて、接合部分を切り落とします

接合部分を濡らして泥状にします

胴に注ぎ口をつけました

注ぎ口を斜めに切り落とします

取っ手も同じようにつけます

取っ手をバランス良くつけるには熟練の技が要ります

できあがり


急須の組立て(6.65MB)