益子焼
本焼き:ガス窯

本焼きについて

■ガス窯と登り窯
素焼きよりも高い1280℃で焼きます。

昔は「登り窯」で赤松を燃料に焼いていました。
現在は灯油、電気、ガスのいずれかを使って焼いている窯元がほとんどです。

ここではガス窯を例に、登り窯と比較してみます。

なお、ここでは紹介していませんが、本焼きが終わってから絵付けをする手法もあります。

■ガス窯と登り窯の特徴

ガス窯 登り窯
窯詰め 窯の外に台車を出して作業するので、楽な姿勢で窯づめできます。 窯の戸口と中が狭いので、作業しづらいです。
燃料 ガス 赤松の薪。
今では入手しづらいです。
焼く様子 約20時間。ガス圧を徐々に上げていきます。
コンピューター制御も可能です。
窯の大きさによっては1週間~半月かかります。
点火したら、交代で薪をくべ、温度を上げていかねばなりません。
窯の中の場所によって火の回り方が違うので、経験に基づいた技術が必要です。
焼き上がり ほぼ均一に焼き上がります。 火のあたり方や薪の灰の影響で、予想外の焼き上がりになることがあります。

 ■ゼーゲルコーン

★「窯出し」に写真があります

ガス窯の色見穴から見える位置に立てます。

温度によって傾き方が決まっているので、倒れ方をみて、焼き加減を判断します。

炎の様子を見るための窓(色見穴)

勢いがあるときは、炎が噴出します

普段は耐火レンガを細工したものでフタをします

普段は耐火レンガを細工したものでフタをします

ゼーゲルコーン

ガス窯の風景

ガス窯 (扉側)

ガス窯 (煙突側)

ガス窯 (煙突側、斜め上から見たところ)

ガスの栓

窯詰めに使う道具の一種、サヤ。色々な形、大きさがある。

皿用の「サヤ」。サヤは刀の「鞘」、サヤエンドウの「サヤ」と同じで「包んで保護するもの」という意味です。

サヤを立てるための「サヤ受け」

台車の上に軸脚を使って棚板が組まれている様子です。接着剤などは使われていません。

ここに上から品物が詰められていきます。

「軸脚」いろいろな長さがあります。


ガス窯(1.20MB)