益子焼
釉薬(ゆうやく)作り

釉薬について

釉薬は「うわぐすり」とも呼ばれます。
灰などの原料を水に溶かしたものですが、その分量や製法は様々で、研究がなお続けられています。
また、伝統的な釉薬は、データとしてまとめられ、保管されています。

益子焼(ましこやき)の釉薬として5種類が代表的に上げられます。

・柿釉(かきゆう)
芦沼石(あしぬまいし)の粉末だけを原料とします。
焼くと、落ち着いた渋い茶色になります。
・糠白釉(ぬかじろゆう)
籾殻(もみがら)を焼いた灰から作ります。
焼くと、白色になります。
・青磁釉(せいじゆう)
糠白釉に銅を加えて作ります。
焼くと、深みのある美しい青色になります。
・並白釉(なみじろゆう)
大谷津砂(おおやつさ)、石灰が主成分で、焼くと透明になります。
・本黒釉(ほんぐろゆう)
鉄分を多く含みます。
焼くと黒色になります。

釉薬は焼くとガラス質に変わるため、水に強くなり、美しいツヤが出ます。

釉薬の原料

ミル

ミルと釉薬の入ったタル

ミキサーで攪拌(かくはん)します

出来上がった釉薬

「柿釉(かきゆう)」

柿釉をかけて焼いた湯呑み

「糠(ぬか)」

糠をかけて焼いた茶碗

「青磁(せいじ)」

青磁をかけて焼いた茶碗

「並白(なみじろ)」

並白をかけて焼いた茶碗

「本黒(ほんぐろ)」

本黒をかけて焼いた茶碗


釉薬作り(2.22MB)