益子焼
成形:たたら

たたら作りについて

ろくろ成形ではできない楕円や角の皿や鉢を作る時に向いている方法です。

まず同じ厚さ・長さの木片(これを「たたら板」と言います)を何枚も用意します。
それを二組に分け、陶土の両脇に積みます。
水平にするために、両方が同じ枚数であるようにします。

次に、取っ手をつけた針金で、「たたら板」に沿って陶土を薄く切りとっていきます。
「たたら板」を両脇から除き、また切りとります。
これを繰り返していきます。

切りとった陶土は、型にのせて、はみ出した部分を切り取ります。
砂袋でよく形を整えた後、更にはみ出した部分を切り取ります。
最後に縁をなめし皮と水で滑らかにします。

時間をおいて裏返して型から外し、ふちをきれいに仕上げてできあがりです。

たたら板

皿の厚みによって、「たたら板」も使い分けます

水平になるように、両側を同じ枚数にします

切り糸

ヘラ

「たたら板」に沿って糸で切ります

丁寧にはがします

一枚ずつ「たたら板」を取り除いていきます

ヘラで表面をならします

表面がならされました

平皿の型(ウラ)

平皿の型(オモテ)

剣先

型に沿って、剣先で端を切り落とします

砂をつめた袋

砂をつめた袋で表面をたたきます

剣先を使って更に形を整えます

なめし皮

水に濡らしたなめし皮で表面をなめらかにします

この状態で少し時間をおいて型から外し、ふちをきれいに仕上げます

(左)石膏型に粘土が貼り付いている状態、(右)完成した平皿


たたら作り(4.85MB)