学びの活動

2018年5月の記事一覧

「2級建築大工技能士合格」 建築研究部木造班

 今年1月に行われた、2級建築大工技能検定試験(栃木県職業能力開発協会主催)に本校から4名(女子1名・男子3名)の合格者が出ました。
 建築大工技能士は、木造建築の大工工事に必要な技術を認定する国家資格で、社会人の方も多く受検し、たいへん合格が難しい検定試験です。
 本県建築系学科のある高校としても、最多の合格者を出すことができ、本校の建築大工技術の高さを見せることができました。
 合格した建築デザイン科3年の飯塚康太さん(大沢中出身)は、「高校在学中に難易度の高い国家資格を得ることができて大変うれしいです。」「支給材料を加工する木拵えカンナ掛けが難しく大変でした。」と話しています。
 今後は、得られた高い技術を後輩たちに伝授してもらいたいです。

 
 

「椅子型収納ボックス」の製作 1年工業技術基礎(実習紹介③)

    建築デザイン科1年生の工業技術基礎では、木材加工実習の一環で「椅子型収納ボックス」の製作を行いました。
木材の木取りを行い、木工機械で材料の長さや厚みを加工し、組み立て、塗装をして完成です。本校に入学してから初めての木材加工で、大型機械の取り扱いに少し緊張した様子で作業をしていましたが、次第にコツを掴み正確な木工製品を作ることができました。
    建築デザイン科1年阿部雄大(雀宮中)さんは、「見た目以上に精度を求める加工が多く大変でした。」「カンナ仕上げやインパクトドリルでの組み立て、蝶番取り付け、塗装など、初めて行う作業で良い経験ができました。」と話しています。
 彼らの今後の成長が楽しみです。

   
   

「木材の曲げ強度実験」 2年建築技術コース(実習紹介②)

 建築デザイン科2年生の建築技術コースでは、木材の曲げ強度実験を行います。
 木構造には、梁・桁・根太などの主として曲げの力を受ける部材が多く用いられています。曲げ強度実験の試験体は材軸と繊維方向とが平行な柱状とし、これを水平にして曲げ加重を加え同時にたわみも測定します。この試験では、木材の曲げ強度や性質を理解し、高品質な木造住宅設計の基礎を学びます。

 
 

「NC加工実習」 3年住環境コース(実習紹介①)

 建築デザイン科3年生の住環境デザインコースでは、NC加工実習を行います。
NC(numerical control)加工とは、数値制御(NC)による機械の加工方法で、ドリルなどに代表される切削用工具の刃先の動作を座標値によって定義し、その情報をもとに工作機械に内蔵されたサーボモータが動くことによって、工具や被加工物が動作し加工が行われるシステムのことです。
 生徒はオリジナルのデザインを考え、表札の製作に挑戦します。現在の木造住宅の軸組加工は、この加工方法を使いプレカット工場で木材を加工し、木造住宅の軸組を製作しています。この実習でこれらの基礎を学んでいます。