野球部

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News

JAN 2024 Vol.94

 令和6年も幕を開け、2年生にとってはいよいよ最後、勝負の年となりました。
 新チームのスタートからここまで本当に早かった気がします。そんな中、保護者会の協力を頂き、1月3日(水)に必勝祈願を実施することができました。この場を借りてお礼申し上げます。必勝祈願は最勝寺にて護摩を焚いて頂き、厳かな雰囲気の中、今年1年をケガなくプレーでき、悔いの残らないシーズンを過ごせるよう祈願しました。部員一同、気持ちを新たに精進していきたいと思います。改めて、気持ちの引き締まる思いがありました。
そして、36㎞マラソンについては、今回も本当に過酷なものとなりました。36㎞という距離に加え、アップダウンの激しい、厳しいコースにまずは“完走する”ことを目標に掲げ、選手1人1人が自分との戦いに挑みました。各自が限界に挑戦する姿を目の当たりにして、足工野球部員が頼もしく見えた1日でもありました。個人的には、一度決めたことは最後までやり切ることの大切さを感じています。部員は苦しみながらも完走したことにより、大きな達成感を実感したことでしょう。一見、不可能に思えるようなことでも、全員が本気になって取り組めば、大抵のことは成し遂げられるということです。今後、壁に突き当たることがあっても、この経験を自信として乗り越えて欲しいと思います。ただ残念ながら、このマラソンを走っただけでは、野球が上手くなるわけでも、打てるようになるわけでもありません。肝心なのは、この経験をもとに何を考え、どう行動するかです。
 選抜出場校も決まり、春もそこまで来ています。栃木県からは作新学院の出場が決まりました。本県代表として活躍を願うと同時に、甲子園の土を踏むという何事にも代え難い経験を積むことで、ますます強力な相手となることも意味しています。足工野球部として、昨秋は悔しい大会結果となりました。現状では、課題としているベスト8以上で勝負する実力には至らないのも事実です。本気で“甲子園”を狙えるレベルに到達できるよう、選手にはなお一層、日々の練習を大切にして来るべき春に備えて欲しいと思います。最後に、部員1人1人が「新春の抱負」を色紙に書きました。今年の目標、決意表明となっています。ご覧頂き、選手を温かく見守り下さい。本年も変わらぬ、ご支援をお願いします。

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News

DEC 2023 Vol.93

 今年は、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が“5類”に引き下げられ、これまでの暮らしを一変させたコロナ禍も一定の区切りを迎えました。ただ、感染者が大きく減少したわけではなく、加えてインフルエンザの流行もあり、依然として様々な点で注意すべき状況は変わりません。今まで当たり前だと思って生活できていたことが、どれだけ幸せだったかというのを実感しています。
 そんな中、本校野球部としては、複数部員による部外での問題行動が起きてしまいました。指導の至らなかった部分を感じ、関係した方々に多大なる迷惑をかけてしまったことを申し訳なく思います。再発防止のために、様々な形での話し合いの場を持ち、最終的には選手ミーティングから“足工野球部の見直すべき58のこと”を作成しました。他人事ではなく、自分のことと受け止め、1人1人が足工野球部員であるという自覚を持つことで、2度と同じことが起きないようにしたいと思います。
 そして部員1人1人が“今シーズンを振り返って”という作文を書きました。正しい自己分析と反省がなければ、大きな進歩は望めません。ご覧頂き、選手の頑張りを温かく見守り下さい。本来であれば、12月になり来春の飛躍を目指し、苦しいトレーニング期に入っているところですが、今年は大幅に予定が遅れました。ただ、普段の生活や考え方、意識が変わることで、その遅れも取り戻せるのではないかという期待もあります。部員一同、気持ちを新たに頑張ります。
 また、1月14日(日)には過酷な36㎞マラソンを予定しています。今後とも本校野球部の活動にご理解を頂き、変わらぬご支援をお願いします。

 

 

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News

NOV 2023 Vol.92

 足利市内大会では、たくさんの応援を頂きありがとうございました。秋季県大会後は、この大会で優勝することに目標を切り替え、練習してきました。しかし、初戦となった白鴎大足利戦は、タイブレークまでもつれる熱戦となりながら3対4での敗戦。秋季県大会の結果からも得点力不足が課題と分かっていながら、あと1点が取れませんでした。これまでの準備や取り組みについて、もっとできることはなかったかと悔いの残る試合となりました。チームのスローガンにもなっている“伝統校のプライド”を胸に秘めながら今後も練習に取り組み、この悔しさは来春に晴らしたいと思います。
 そして、11月23日には、足利地区の中学生を対象とした強化練習会を行いました。これは足利地区のレベルアップのため、市内の中学校と高校が連携して行っているものです。本校部員も普段とは違った立場から野球に接することで基本を再認識したり、教えることの難しさを実感する良い機会となったはずです。今後も切磋琢磨しながら、足利から甲子園に出場するチームが出ることを願っています。
 最後に、11月19日の試合を以て、今シーズンの全試合日程が終了しました。新チーム結成以来、皆様のお力添えにより、41試合を無事に消化できたことに感謝申し上げます。結果は17勝23敗1分け(1年生合同チームの対戦も含む)となりました。振り返れば、気持ちの整理もつかないままでの新チームスタート。土浦遠征をはじめ、猛暑の中での練習試合。そして、大会での悔しい敗戦など実に様々なことがありました。この経験を生かし、前進していきたいと思います。コロナ禍では、野球ができることは当たり前ではないことを学びました。好きな野球ができることに感謝して、1日1日を大切にしたいと思います。これからオフ・シーズンとなりますが、この時期の過ごし方が来シーズンの飛躍の鍵を握ります。“良いチーム”そして“勝てるチーム”となれるよう、これからも地道な努力を続ける所存です。今後も変わらぬご支援をお願いします。

 

 

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News

OCT 2023 Vol.91

 10月に入り、日に日に日没が早まりました。そのため日々の練習では、強い打球を打つためのスイングやトレーニングなど、個々のレベルアップに主眼を置く活動が中心となっています。しかし、そのような状況の中でも1年生大会が実施されました。今回は栃木農業と合同チームでの参加となりましたが、変わらずたくさんのご支援を頂いたことに感謝しています。
 結果は、まず佐野・佐野東・清風の合同チームを相手に9対3。1年生同士の戦いということで当然、多くの課題はありますが、真剣勝負の貴重な大会経験をもう1試合積む権利を得たことに意味がありました。そして地区の代表決定戦となった次戦は、佐野松桜に11対7で競り勝ち、県大会への出場権を獲得。14回目となる1年生大会で、本校としては初めての県大会出場となります。今回は、特に合同チームでの参加ということで、大会に出たというだけで終わりにしたくないという気持ちがあっただけに嬉しく思います。ただ、現状では、県大会出場に値するだけの実力がないことも事実です。県大会では作新学院との対戦が決まっており、1年生には、この時期に作新学院と勝負できる意味を理解し、できるだけの準備をして欲しいと思います。対戦しただけでは終わりたくありません。
 また、10月22日(日)には選抜の出場権を懸けた関東大会を観戦することができました。各県の代表校の対戦ということでレベルが高く、選手には刺激になったはずです。足工野球部としての目標は甲子園出場であり、そのためにはどれだけの実力が必要かを確認する良い機会となりました。この観戦を機会に、選手の意識するレベルや基準が上がることを期待しています。
 11月11日(土)からは、今シーズン最後の大会となる秋季市内大会を控えています。新チームで臨んだ県大会では、どのチームも必死であり、簡単な試合はないこと。そして大会を勝ち上がるには、絶対的に実力が足りないことを実感しました。今回の市内大会も、秋季県大会で白鴎大足利が関東大会の出場権を獲得した他、本校に加えて足利高校と足利大附属も2勝を挙げるなど、意地と意地のぶつかり合う、ハイレベルな戦いが繰り広げられるのは間違いありません。本校としては、初戦となる12日の準決勝を、決勝戦のつもりで臨む所存です。笑顔で今シーズンを締め括れるよう、部員一同、日夜グラウンドで練習に励んでいます。選手の懸命なプレーに温かいご声援をお願いします。

  

 

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News

SEP 2023 Vol.90

 新チームで迎えた秋季県大会では、たくさんの応援を頂きありがとうございました。
 新チーム結成後は、この大会を勝ち抜くことを目標に練習してきました。そして迎えた初戦は、佐野松桜高校を相手に3対2。思うような攻撃ができないことから相手に勢いを与え、本当に苦しい戦いでした。大会で持てる力を発揮し、勝つことの難しさを改めて感じた試合でもあります。続く高根沢高校戦についても、乱戦となりながら14対9で辛勝。初回にいきなりの6失点。雷雨による継続試合という戦いでしたが、逆境にも挫けず、選手はタフに戦いました。初戦、2回戦とも内容には問題がありながら、試合には勝ったという点では評価しています。
 しかし、ベスト8を懸けた佐野日大戦は0対5での完敗。シード校に勝負を挑むには、攻守とも明らかに力が足りませんでした。こういった相手とも戦えるだけの実力を目指し、猛暑の中でも練習してきただけに悔しく思います。ただ、それでも立ち止まっている時間はありません。次なる目標に向けて再スタートを切るには、この結果を現地点の力と潔く認める必要があります。実際に、佐野日大とは、スイングの鋭さや守備の確実性で大きな実力差がありました。今大会を通じて浮き彫りとなった課題を克服するのは簡単ではなく、ベスト8以上を基準としての練習や取り組みを続けること。そしてチームとしての目標である甲子園出場に近づくためにも、普段の生活から、もう一度見つめ直す必要性を感じています。勝つためには確固たるチーム力が必要です。この悔しさを忘れず“良いチーム”“勝てるチーム”となれるよう、チーム一丸となって努力していく所存です。
 次なる目標は市内大会での優勝となります。秋季県大会では白鴎大足利が準優勝しての関東大会出場を決めただけでなく、本校の他、足利高校、足利大附属も2勝を挙げるなど、足利勢の活躍が目立ちました。今回の市内大会も、意地と意地のぶつかり合う、ハイレベルな戦いが繰り広げられるのは間違いありません。メンバー争いも白紙からのスタートとなります。懸命にプレーする選手に引き続き、温かいご声援をお願いします。
 また、10月は1年生大会も実施されます。本校の初戦は7日となり、合同チームでの大会参加は、なおさら貴重な経験となるはずです。1年生チームの頑張りをご期待下さい。本校野球部の活動に変わらぬご理解、ご協力をお願いします。

 

 

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AUG 2023 Vol.89

 今年も熱い夏が終わりました。夏の大会は、好投手を擁する栃木商業との対戦となり0対2。粘り強い戦いで、最終回には一打同点のチャンスも作りましたが一歩及びませんでした。あまりに早い敗戦でだけに、なかなか切り替えもできないままでしたが、多くの方のご尽力により新チームをスタートさせることができました。この場を借りてお礼申し上げます。
 さて、その新チームですが、今年も約1ヶ月間で18試合を消化するハード・スケジュールとなりました。現時点で多くの課題を抱えているのは当然ですが、メンバーも入れ替わり、苦しい戦いが予想される中で9勝9敗という結果は、よく頑張りました。そして何より、新チームのスタート時から、2年生9名と1年生7名の16名全員で、特に暑かったこの夏を乗り切れたことを嬉しく思います。部員1人1人が身体面だけでなく、精神的にも逞しく成長してくれたことを実感した夏でした。
 そして、8月5日から1泊2日での土浦遠征も無事、実施することができました。保護者の皆様にはご理解、ご協力を頂いたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。今回の遠征も普段とは違う環境の中、県外の様々なタイプのチームを相手に、選手は貴重な経験を積めたはずです。
 さらに、20日に実施された交流戦では、ブロック準決勝で青藍泰斗と対戦。選手は、今夏の県大会ベスト4、昨夏の交流戦ブロック決勝でも顔を合わせ、0対7で敗れた相手に立ち向かいました。しかし、結果は、ここでも一歩及ばない7対8。目標は勝つことであり、そのためには投打に、まだ力が足りないことを実感しました。あと一歩の敗戦とはいえ、この一歩の壁が思っている以上に厚いことも過去の経験から感じています。ただ、今回の交流戦では、やるべきことができれば、ある程度は戦える手応えも掴めました。スイングの弱さといった課題が浮き彫りになったのも収穫です。課題と正面から向き合い、克服できれば、本校にもチャンスがあると思っています。本番は次です。この経験を生かしながら秋季県大会では持てる力を発揮し、旋風を巻き起こせるよう一戦一戦、全力で立ち向かいたいと思います。
 最後に、今後も新型コロナウイルスの感染拡大等の心配は変わらず、予断を許さない状況が続きます。しかし、その中でも足利工業野球部としては、高校生らしい好チームとなるため日々の練習から真剣な取り組みを続け、努力していく所存です。選手の懸命なプレーに変わらぬご支援をお願いします。

 

 

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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JUL 2023 Vol.88

 夏の大会では多くのご声援を頂き、ありがとうございました。熱い応援に後押しされ、スタンドと一体となって戦っていることが実感できました。選手は心強かったことと思います。
 しかし、結果は栃木商業との戦いとなり0対2の敗戦。“足工魂”を体現するような粘り強い守りを見せながら、好投手の前にあと1本が出ませんでした。この段階で終わってしまうチームではなかっただけに悔しく思います。ただ、最後の大会では思うような結果は残せませんでしたが、選手が頑張ってきたことに変わりありません。胸を張って欲しいと思います。
 また、集計してみると昨夏の新チーム結成から113試合を消化し、通算成績は59勝48敗5分け(雨天ノーゲーム1)という戦績でした。振り返れば、新型コロナウィルスの影響がまだ色濃く残り、様々な制限がある中で決して順風満帆な1年ではありませんでした。そんな中でも保護者の皆様のご理解をいただき、土浦遠征や関西遠征を実施できました。選手についても、1人1人が自分との戦いに挑んだ36㎞マラソン。特別強化練習では、60本ダッシュ等にも取り組みました。そして何より、学校生活との両立に苦労しながらも頑張り抜いた日々の練習と、本当に様々なことがありました。3年生の頑張りには、頭の下がる思いです。ご苦労様でした。
 3年生にはこれから、それぞれの希望する進路実現に向けて努力して欲しいと思います。グラウンドでの頑張りがあれば、何でもできるはずです。足工のユニフォームを着て3年間野球をやり遂げたことに誇りを持って下さい。そして、3年生の保護者の皆様、今までありがとうございました。おかげさまで良い環境の中、思い切り野球をすることができました。これからも足工野球部は良き伝統を引き継ぎ、努力し続けます。今後も変わらぬご支援をお願いします。

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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JUN 2023 Vol.87

 日頃から足利工業野球部の活動に、ご理解、ご協力を頂き、ありがとうございます。
 今月も様々な取り組みを行い、特に5月31日からは特別強化練習を無事、実施することができました。保護者の皆様には、改めて感謝申し上げます。
 この強化練習に関しては、甲子園出場のためには県大会で6連勝する必要があることから、6という数字にこだわった走り込みのメニューが中心となりました。それにより“夏を戦い抜くための体力強化”。そして、苦しい練習を全員で乗り越えることで“チームの絆を深める”こと。さらに、練習試合に合わせた練習は敢えて行わず、体力的にも精神的にも“追い込まれた状況で、どれだけ我慢強く戦えるか”といった3つのテーマを設定しました。部員は厳しい状況の中でも、それを表に出さず、本当に頑張りました。足工野球部員の逞しさを感じた強化練習でした。夏の大会で選手が、この練習での成果を存分に発揮してくれることを願っています。
 目指すは足利工業野球部として7度目の甲子園出場。そのために日頃から、ベスト8以上の戦いで勝負できる力を意識してきましたが、まだ十分とは言えない状況です。ただ、優勝するチームは大会で“1試合1試合、勝ち上がるごとに強くなる”とも言われます。全国優勝した当時の作新学院は“決勝戦のシートノックまで上手くなれる”を合い言葉に練習、準備をしたとのことです。このことを肝に銘じ、最後の最後まで“悪あがき”をしながら大会に備えたいと思います。
 いよいよ3年生にとっては最後の大会が始まります。組合せ抽選の結果、初戦の相手は栃木商業に決まりました。選手の夏に懸ける意気込みも高まっています。選手には足工グラウンドで3年間練習してきたことを信じ、思い切りプレーして欲しいと思います。結果は自ずとついてくるはずです。選手の懸命なプレーに変わらぬご声援をお願いします。

“the worst condition is the best condition” 見せろ 足工魂!
全員で熱い夏にしよう!

 

 

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MAY 2023 Vol.86

 春季市内大会では本当にたくさんのご声援を頂き、ありがとうございました。選手にとっては心強かったことと思います。
 初戦となった足利清風戦を19対0でものにすると、続く白鴎大足利との対戦は、タイブレークまで、もつれる熱戦の末、4対3。土壇場の9回裏に追いつき、1点を追う10回に2点を奪っての劇的なサヨナラ勝ちとなりました。白鴎大足利には、秋季市内大会の決勝に続き、春季県大会でも敗れていただけに、嬉しい勝利でした。苦しい中でも最後まで、勝つという目標に向かってチームが一丸となれば、どこが相手でも勝つチャンスがあることを証明した試合でもありました。しかし、迎えた決勝は、足利高校を相手に4対8の敗戦。令和元年・春以来の優勝はなりませんでした。内容面を振り返っても、満足感より、悔しさの方が強い準優勝となっています。ただ、本当の勝負は夏です。今大会は、白鴎大足利戦の勝利に価値があっただけに、決勝での敗戦が悔しく、その両方を経験できたのは大きな収穫でした。まだ足りない部分も多い現状ですが、1つ1つの課題と向き合い、克服できれば戦える手応えも感じています。今回の悔しさを夏の大会で晴らせるよう部員一同、日々の練習に取り組みたいと思います。
 6月は最後の追い込みの時期であり、3年生にとっては“最後の夏”まで1ヶ月になります。ケガにはくれぐれも気をつけ、あとで後悔しないだけの準備をして欲しいと思います。この夏の栃木大会も実力伯仲で、何が起きても不思議ではない状況にあります。もう一度基本に返り、1人1人が役割を果たすこと。そして勢いに乗れば、本校にもチャンスがあると考えています。引き続き、選手の懸命なプレーに温かいご声援、ご協力をお願いします。

 

 

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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APR 2023 Vol.85

 春季県大会では、本当に多くのご声援を頂きありがとうございました。
 しかし、結果は白鴎大足利を相手に0対9の敗戦。この試合に勝つことを目標に、冬のトレーニングにも取り組んできただけに悔しく思っています。ただ、投打に渡って力負けであり、やるべきことの多さを感じているのも事実です。夏こそ、この悔しさを晴らすべく、グラウンドだけでなく学校生活から見つめ直し、頑張りたいと思います。多くの試合を経験して感じるのは、どのチームにも力の差はないということです。野球は難しく、本当に何が起きるか分かりません。選手にとっても、大会の中で持てる力を発揮し、結果を出すことの難しさなど、夏の大会を前に貴重な経験となったはずです。1つ1つやるべきことをやり、浮き彫りとなった課題を克服できれば、本校にも十分にチャンスはあると考えています。今回の敗戦を胸に刻み、部員一同、夏に向けての再スタートを切りたいと思います。
 また、コロナに関する扱いも変わり、徐々に通常の生活が戻りつつあることを嬉しく思います。この数年間で学んだのは、好きな野球ができることも決して当たり前でないということです。甲子園を懸けての戦いに挑むことすら叶わず、高校野球を終えた先輩もいます。部員には、感謝の気持ちを忘れずにプレーして欲しいと思っています。
 最後に、今年度についても部員不足に悩むチームが多い中、7名の新入部員を迎えることができました。高校野球の本来あるべき姿。そして“人間性豊かな工業人の育成”という本校の教育目標に加え、“向学”“愛隣”“剛健”“創造”という校訓を忘れず、令和5年度も努力していく所存です。今後とも、選手の懸命なプレーに温かいご声援、ご協力をお願いします。

 

 

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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MAR 2023 Vol.84

 “春は選抜から”とはよく言われますが、待ちに待った球春を迎えることとなりました。 本校も宇都宮商業戦を皮切りに、3月だけでも14試合を消化することができました。
 失点の多さなど、まだ課題が山積する状況ですが、やはり試合は楽しく、好きな野球ができる喜びを感じています。部員には浮き彫りとなった1つ1つの課題に対して、正面から向かい合う姿勢を持ち続けて欲しいと思っています。
 そして、今年も3月25日から28日の日程で関西遠征を実施することができました。アルバイトをして自分の遠征費を準備した経験にも、大きな意味があったはずです。実施にあたってのご理解、ご支援を頂いた保護者の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。部員には感謝の気持ちを行動で示して欲しいと願っています。
 今回の遠征についても、近畿地区の実力校との練習試合を実施しました。選手には、この経験を今後に生かして欲しいと思います。また、予定した選抜大会の観戦は残念ながら雨天中止となったものの、甲子園球場のベンチに入るなどの機会に恵まれました。選手はこの場所でプレーしたいという気持ちが、改めて強まったはずです。夏には、あの土を実際に踏めるよう頑張りたいと思います。
 最後に、春季大会初戦の相手が白鴎大足利に決まりました。4月8日(土)11:30プレイボール。とちぎ木の花スタジアム(栃木市営球場)を会場にしての一戦となります。選手も目標が明確になり、モチベーションも高まっています。今後も懸命にプレーする選手に温かいご声援をお願いします。

 

 

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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   FEB 2023 Vol.83

 新型コロナウイルスと、どうつき合うか。まだ先行きの見えない不安は続きますが、それでも新しいシーズンが開幕します。苦しいトレーニングに明け暮れた選手には、待ち遠しかったことでしょう。もう一段階上のレベルにステップアップするための総合的な身体能力の底上げ。ケガをしない体作り。さらに、課題となっているバットを振る力のアップや取れるアウトを取る力に加えて、精神面の強化も目指して練習に取り組んできました。一冬を越え、選手には逞しく成長した姿を見せてくれることを期待しています。
 そして今シーズンも例年同様、多くの試合を計画しました。春先からゲームを入れたのは、早い段階で多くの実戦経験を積み、厳しい戦いが強いられる春季大会に自信を持った形で臨みたいということ。さらに、この冬の努力で成長した多くの選手にチャンスを与え、新たなレギュラー争いを行うために必要と考えるからです。切磋琢磨して、チーム全体のレベルアップを図るためということをご理解下さい。
 また、今年も3月25日(土)から28日(火)の車中泊を含む3泊4日で関西遠征を予定しています。近畿地区のチームとの練習試合。さらに甲子園球場での選抜大会観戦と、またとない機会となるはずです。多くの収穫を得て、夏に繋げたいと考えておりますので併せてご理解、ご協力をお願いします。
 最後に、部員1人1人が「今シーズンに向けての抱負・意気込み」を書きました。ご覧頂き、足工グラウンドで懸命にプレーする選手を温かく見守り下さい。そして、今年度も記録集 第7号 「2021~2022夏の足工”伝統校のプライドを胸に」とDVD「2021~2022 足利工業野球部の軌跡」を完成させることができました。この場を借りて、お礼申し上げます。今シーズンも変わらぬ支援をお願いします。

 

 

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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JAN 2023 Vol.82

 令和5年も幕を開け、2年生にとってはいよいよ最後、勝負の年となりました。
 新チームのスタートからここまで本当に早かった気がします。そんな中、保護者会の協力を頂き、1月3日(火)に必勝祈願を実施することができました。この場を借りてお礼申し上げます。必勝祈願は最勝寺にて護摩を焚いて頂き、厳かな雰囲気の中、今年1年をケガなくプレーでき、良い結果を残せるよう祈願しました。部員一同、気持ちを新たに精進していきたいと思います。改めて、気持ちの引き締まる思いがありました。
そして、36㎞マラソンについては、今回も本当に過酷なものとなりました。36㎞という距離に加え、アップダウンの激しい、厳しいコースに、まずは“完走する”ことを目標に掲げ、選手1人1人が自分との戦いに挑みました。各自が限界に挑戦する姿を目の当たりにして、足工野球部員が頼もしく見えた1日でもありました。個人的には、一度決めたことは最後までやり切ることの大切さを感じています。部員は苦しみながらも完走したことにより、大きな達成感を実感したことでしょう。一見、不可能に思えるようなことでも、全員が本気になって取り組めば、大抵のことは成し遂げられるということです。今後、壁に突き当たることがあっても、この経験を自信として乗り越えて欲しいと思います。ただ残念ながら、このマラソンを走っただけでは、野球が上手くなるわけでも、打てるようになるわけでもありません。肝心なのは、この経験をもとに何を考え、どう行動するかです。
 選抜出場校も決まり、春もそこまで来ています。栃木県からは作新学院に加え、21世紀枠で石橋高校の出場も決まりました。本県代表として活躍を願うと同時に、甲子園の土を踏むという何事にも代え難い経験を積むことで、ますます強力な相手となることも意味しています。足工野球部として、昨秋は悔しい大会結果となりました。現状では、課題としているベスト8以上で勝負する実力には至らないのも事実です。本気で“甲子園”を狙えるレベルに到達できるよう、選手にはなお一層、日々の練習を大切にして来るべき春に備えて欲しいと思います。最後に、部員1人1人が「新春の抱負」を色紙に書きました。今年の目標、決意表明となっています。ご覧頂き、選手を温かく見守り下さい。本年も変わらぬ、ご支援をお願いします。

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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DEC 2022 Vol.81

 今年も、新型コロナウイルスの感染拡大により大変な1年でした。様々な制限が続く中で、今まで当たり前だと思って生活できていたことが、どれだけ幸せだったかというのを実感しています。
 そんな中でも本校野球部は、来春の飛躍を目指して、苦しいトレーニング期に入りました。もう一段階上のレベルにステップアップするための総合的な身体能力の底上げ。ケガをしない体作り。そして課題となっている打撃力の向上や、守備での基本の徹底に加え、精神面の強化も、この時期に図りたいと思います。そのためには単調で、つらい練習の繰り返しが、どうしても必要になります。何事も根気強く、継続しないことには大きな成果ありません。冬のトレーニングを通じて、部員の1人1人が身体面だけでなく、精神的にも逞しく成長してくれることを願っています。来シーズンに思い切り暴れるには、この時期の過ごし方が鍵を握ります。今は土の中に潜り、大きく根を張ることに専心したいと思います。
 そして部員1人1人が“今シーズンを振り返って”という作文を書きました。正しい自己分析と反省がなければ、大きな進歩は望めません。ご覧頂き、選手の頑張りを温かく見守り下さい。伝統校のプライドを胸に部員一同、頑張ります。
 また、1月15日(日)には過酷な36㎞マラソンを予定しています。今後とも本校野球部の活動にご理解を頂き、変わらぬご支援をお願いします。

  

  

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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NOV 2022 Vol.80

 足利市内大会では、たくさんの応援を頂きありがとうございました。秋季県大会後は、この大会で優勝することに目標を切り替え、練習してきました。初戦となった足利大附属戦は、打線が19安打と機能して10対6。夏の借りを返す、嬉しい勝利でした。そして続く清風・松桜・佐東による連合チームとの対戦は、一時は6点のリードを奪われながらも、17対9で8回コールド勝ち。苦しみながらも決勝に駒を進めました。しかし、白鴎大足利には2対9での敗戦。攻守に渡って実力の不足を思い知らさ、悔しさの残る準優勝となりました。チームのスローガンにもなっている“伝統校のプライド”を胸に秘めながら今後も練習に取り組み、この悔しさは来春に晴らしたいと思います。
 そして、11月20日には、足利市の野球フェスティバルとして、初の試みである市内高校の選抜チームと全足利クラブとの対戦を実施。さらに23日には、足利地区の中学生を対象とした強化練習会を行いました。これらは、何れも足利の野球を盛り上げたいという目的によるものです。選手にとっては、新たな刺激を受けたり、初心に戻る良い機会となったはずです。今後も切磋琢磨しながら、足利から甲子園出場チームが出ることを願っています。
 最後に、11月13日の試合を以て、今シーズンの全試合日程が終了しました。新チーム結成以来、皆様のお力添えにより、48試合を無事に消化できたことに感謝申し上げます。結果は26勝19敗2分け(ノーゲーム1)となりました。振り返れば、気持ちの整理もつかないままでの新チームスタート。土浦遠征をはじめ、猛暑の中での練習試合。そして、大会での悔しい敗戦など実に様々なことがありました。この経験を生かし、前進していきたいと思います。まだ先の見通せないコロナ禍により、現チームも、これから何試合できるか分かりません。野球ができるのは当たり前ではないこと。さらに好きな野球ができることに感謝して、1日1日を大切にしたいと思います。これからオフ・シーズンとなりますが、この時期の過ごし方が来シーズンの飛躍の鍵を握ります。“良いチーム”そして“勝てるチーム”となれるよう、これからも地道な努力を続ける所存です。今後も変わらぬご支援をお願いします。

  

  

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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OCT 2022 Vol.79

 10月に入り、日に日に日没が早まりました。そのため強い打球を打つためのスイングやトレーニングなど、個々のレベルアップに主眼を置く活動が中心となりましたが、そのような状況の中でも1年生大会が実施されました。今回もたくさんのご支援を頂いたことに感謝しています。
 結果は、小山 北桜を相手に12対1。1年生同士の戦いということで当然、多くの課題はありますが、真剣勝負の貴重な大会経験をもう1試合積む権利を得たことに意味がありました。そして県大会への代表決定戦となった次戦は、國學院栃木に0対2で敗れたものの選手は持てる力を発揮し、全力で立ち向かいました。本校としては、1年生部員が9人ということで、新型コロナウィルスの濃厚接触者が1人でも出てしまえばチームとして棄権せざるを得ない厳しい状況だったため、保護者の皆様も気を遣われたかと思います。ありがとうございました。今大会は、部員不足から合同チームでの参加も目立つ中、本校は単独出場ができ、恵まれていることも感じています。1年生には、この時期の貴重な経験を今後に生かして欲しいと思います。実際に國學院栃木とはスコア以上の実力差があり、重要なのはこの後です。
 また、10月9日(日)には学生野球の“聖地”神宮球場で、東京六大学野球・秋季リーグ戦を観戦することができました。高校球児が甲子園に憧れるように、大学生の目標は神宮球場でプレーすることとなります。甲子園で活躍した選手。将来はプロ野球で活躍するであろう選手も多く、高いレベルの野球を肌で感じる良い機会となりました。本校野球部でも慶野空(帝京平成大学2年)に塩島健吾、小林蒼河(ともに関東学園大学1年)といった大学野球部に在籍する先輩部員の他、これから大学野球で頑張ろうとしている部員もいます。足工野球部としての目標は甲子園出場です。しかし、本校部員にはそれで終わることなく、その後も各々が目指す舞台で活躍して欲しいと願っています。
 11月12日(土)からは、今シーズン最後の大会となる秋季市内大会を控えています。新チームで臨んだ県大会では、悔しい延長戦での敗戦を喫しました。今回の相手は、夏の大会で敗れた足利大附属となり、この一戦を決勝戦のつもりで臨む所存です。今大会も、夏の大会で足利勢の対戦が続いたことからも意地と意地のぶつかり合う、ハイレベルな戦いが繰り広げられるのは間違いありません。笑顔で今シーズンを締め括れるよう、部員一同、日夜グラウンドで練習に励んでいます。選手の懸命なプレーに温かいご声援をお願いします。

  

  

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News

SEP 2022 Vol.78

 新チームで迎えた秋季県大会では、たくさんの応援を頂きありがとうございました。
 新チーム結成後は、この大会を勝ち抜くことを目標に練習してきました。そして迎えた初戦は、宇都宮白楊高校を相手に8対3。先手を取られながらも、2死後の5連打で試合をひっくり返しての逆転勝利となりました。経験の浅さが心配なチームでしたが、交流戦で3試合を戦えた経験が生き、焦らずに持てる力を発揮しての勝利は価値があると思います。
 しかし、2回戦となる宇都宮南高校戦は延長11回の末、4対5でのサヨナラ負け。リードを許しても最終回を含めて2度に渡り追いつく粘りを見せながら、あと1本が出ない本当に悔しい結果となりました。ただ、それでも立ち止まっている時間はありません。次なる目標に向けて再スタートを切るには、この結果を現地点の力と潔く認める必要があります。実際に宇都宮南高校は、好守により各イニングで2失点目を防ぎ、逆に走塁面では大きなリードから、こちらのミスを誘うなど勝つに値するだけのプレーをしていました。今大会を通じて浮き彫りとなった課題を克服するのは簡単ではなく、ベスト8以上を基準としての練習や取り組みを続けること。そしてチームとしての目標である甲子園出場に近づくためにも、普段の生活から、もう一度見つめ直す必要性を感じています。勝つためには確固たるチーム力が必要です。この悔しさを忘れず“良いチーム”“勝てるチーム”となれるよう、チーム一丸となって努力していく所存です。
 次なる目標は市内大会での優勝となります。今回の市内大会も、夏の県大会で市内対決が続いたことからも各チーム、期するものがあり、意地と意地のぶつかり合う、ハイレベルな戦いが繰り広げられるのは間違いありません。メンバー争いも白紙からのスタートとなります。懸命にプレーする選手に引き続き、温かいご声援をお願いします。
 また、10月は1年生大会も実施されます。本校の初戦は15日となり、この時期の大会経験は貴重な財産となるはずです。1年生チームの頑張りをご期待下さい。今後も新型コロナウイルスの感染状況により、どれだけの活動ができるか分からない状況にあります。それだけに感染には十分な注意を払いながら、1試合1試合を大切に戦いたいと思います。本校野球部の活動に変わらぬご理解、ご協力をお願いします。

 

 

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News

AUG 2022 Vol.77

 今年も熱い夏が終わりました。夏の大会は、矢板高校の猛追に苦しみながらも8対6。続く足利高校戦は、序盤の大量得点から主導権を握り、11対4で8回コールド勝ちを収めた一方、ベスト8を懸けた足利大附属戦は、2対3での惜敗に終わりました。好投手を擁する相手を追いつめ、あと一歩の敗戦だっただけに、なかなか切り替えもできないままでしたが、多くの方のご尽力により新チームをスタートさせることができました。この場を借りてお礼申し上げます。
 さて、その新チームですが、今年も約1ヶ月間で20試合を消化するハード・スケジュールとなりました。結果は12勝6敗1分け(ノーゲーム1)と勝ち越し。現時点で多くの課題を抱えているのは当然ですが、メンバーも入れ替わり、苦しい戦いが予想される中で選手はよく頑張りました。そして何より、新チームのスタート時から、2年生8名と1年生9名の17名全員で、この夏を乗り切れたことを嬉しく思います。部員1人1人が身体面だけでなく、精神的にも逞しく成長してくれたことを実感した夏でした。
 そして、8月2日から1泊2日での土浦遠征も無事、実施することができました。県教委からの規定に従い、可能な範囲での注意を払っての実施ではありましたが、新型コロナウイルス感染の心配がゼロではない中で、保護者の皆様にはご理解、ご協力を頂いたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。今回の遠征も普段とは違う環境の中、県外の様々なタイプのチームを相手に、選手は貴重な経験を積めたはずです。
 さらに、20日、21日、27日の3日間で交流戦が実施されました。初戦となった上三川高校戦は7対2。黒羽高校も6対2で退けたものの、秋季県大会のシード権を懸けた青藍泰斗戦は0対7での敗戦に終わりました。ただ、今回の交流戦は、やるべきことができれば、ある程度は戦える手応えを掴んだと同時に、課題も浮き彫りになるなど収穫の多いものでした。県大会を前に緊張感ある本気の戦いを3試合経験できたのも貴重です。本番は次です。この経験を生かしながら秋季県大会では持てる力を発揮し、旋風を巻き起こせるよう一戦一戦、全力で立ち向かいたいと思います。
 最後に、これからも新型コロナウイルスの感染拡大等により先が見えず、予断を許さない状況が続きます。しかし、その中でも足利工業野球部としては、高校生らしい好チームとなるため日々の練習から真剣な取り組みを続け、努力していく所存です。選手の懸命なプレーに変わらぬご支援をお願いします。

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News

JUL 2022 Vol.76

 

 夏の大会では多くのご声援を頂き、ありがとうございました。熱い応援に後押しされ、スタンドと一体となって戦っていることが実感できました。選手は心強かったことと思います。
 大会初戦は矢板高校との対戦となり8対6。一時は7対0とリードしながら猛追に遭い、本当に苦しい戦いでした。続く2回戦の足利高校戦は、力のある打線を警戒しながらも、序盤の得点で主導権を握れたことから11対4で8回コールド勝ち。一歩間違えば、逆の展開もあり得ただけに勝負の難しさを感じました。そして迎えた3回戦は、昨秋の優勝校である白鴎大足利を破って勝ち上がった足利大附属が相手。選手は、好投手を擁する相手にも、正面から堂々と立ち向かいました。結果は、2対3での惜敗に終わりましたが、チーム一丸となっての戦いは立派でした。今大会は、最後まで諦めないという“足工魂”を体現した戦いを後輩に見せてくれたという点でも足工野球部にとって大きな財産であり、3年生には胸を張って欲しいと思います。“このチームでもっと野球がやりたい”と思う、好チームでした。選手は本当によく頑張りました。
 また、集計してみると昨夏の新チーム結成から96試合を消化し、通算成績は57勝33敗5分け(雨天ノーゲーム1)という戦績でした。振り返れば、新チーム結成直後の夏休みをはじめ、新型コロナウィルスの影響で多くの活動が制限されるなど、決して順風満帆な1年ではありませんでした。そんな中でも1人1人が、自分との戦いに挑んだ36㎞マラソン。特別強化練習では、60本ダッシュ等にも取り組みました。そして何より、学校生活との両立に苦労しながらも頑張り抜いた日々の練習と、本当に様々なことがありました。3年生の頑張りには、頭の下がる思いです。ご苦労様でした。
 3年生にはこれから、それぞれの希望する進路実現に向けて努力して欲しいと思います。グラウンドでの頑張りがあれば、何でもできるはずです。足工のユニフォームを着て3年間野球をやり遂げたことに誇りを持って下さい。そして、3年生の保護者の皆様、今までありがとうございました。おかげさまで良い環境の中、思い切り野球をすることができました。これからも足工野球部は良き伝統を引き継ぎ、努力し続けます。今後も変わらぬご支援をお願いします。

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News
JUN  2022  Vol.75

 日頃から足利工業野球部の活動に、ご理解、ご協力を頂き、ありがとうございます。
 今月も様々な取り組みを行い、特に6月2日からは特別強化練習を無事、実施することができました。保護者の皆様には、改めて感謝申し上げます。
 この強化練習に関しては、甲子園出場のためには県大会で6連勝する必要があることから、6という数字にこだわった走り込みのメニューが中心となりました。それにより“夏を戦い抜くための体力強化”。そして、苦しい練習を全員で乗り越えることで“チームの絆を深める”こと。さらに、練習試合に合わせた練習は敢えて行わず、体力的にも精神的にも“追い込まれた状況で、どれだけ我慢強く戦えるか”といった3つのテーマを設定しました。部員は厳しい状況の中でも、それを表に出さず、本当に頑張りました。足工野球部員の逞しさを感じた合宿でした。夏の大会で選手が、この合宿での成果を存分に発揮してくれることを願っています。
 目指すは足利工業野球部として7度目の甲子園出場。そのために日頃から、ベスト8以上の戦いで勝負できる力を意識してきましたが、まだ十分とは言えない状況です。ただ、優勝するチームは大会で“1試合1試合、勝ち上がるごとに強くなる”とも言われます。全国優勝した当時の作新学院は“決勝戦のシートノックまで上手くなれる”を合い言葉に練習、準備をしたとのことです。このことを肝に銘じ、最後の最後まで“悪あがき”をしながら大会に備えたいと思います。
 いよいよ3年生にとっては最後の大会が始まります。組合せ抽選の結果、初戦の相手は矢板高校に決まりました。選手の夏に懸ける意気込みも高まっています。選手には足工グラウンドで3年間練習してきたことを信じ、思い切りプレーして欲しいと思います。結果は自ずとついてくるはずです。選手の懸命なプレーに変わらぬご声援をお願いします。

“the worst condition is the best condition” 見せろ 足工魂!
全員で熱い夏にしよう!