校長室より

令和4年度 校長室より

1年間の感謝を込めて

 卒業式が終わって2週間ほど過ぎた3月24日に、在校生全員が体育館に集まって、修業式を行いました。本当に久しぶりに、(マスクをしたままでしたが)声を出して校歌を歌うことができ、児童生徒が身体表現をしながら元気に歌っているのを見て、少しずつコロナ以前に戻っていくような予感を感じました。

 今年を振り返りつつこれからのことを考えると、来年度は、新型コロナウイルス感染症の対応が大きくかわる中で、子どもたちのために何ができるのかを改めて考えていく必要があると考えます。卒業式の式辞の中で私は、「地域に住む者同士、お互いが理解し合い、励まし合い、助け合い、支え合う社会になることで、子どもたちのだれもが、自分自身を精一杯、誇りをもって生きていけると思います。」と述べました。令和5年度は、地域とのつながりや、地域での体験的な活動を多く取り入れながら、変化していく時代をたくましく生きていける児童生徒を育てていきたいと考えております。

 4月には新たな児童・生徒・職員を迎え、明るい希望とともに新年度のスタートが切れるよう、職員一同、健康に十分注意して参りますので、ご家庭でもお子様の健康観察をよろしくお願いいたします。

 

  

今工からの寄贈品について

 先日、今市工業高校様より花台をいただきました。キャスターがついた可動式で、プランターを乗せたままでも移動がスムーズにできそうです。ありがとうございました。

弘済会からの助成金について

 先日、日本教育公務員弘済会様の特別支援教育支援事業として助成金をいただけることになり、栃木支部役員である大野薫様より目録の贈呈を受けました。

 公益財団法人である日本教育公務員弘済会は、今年創立70周年を迎え、全国の特別支援学校に対して、応募・申請の手続きを経て、一律20万円の助成を行うことにしたそうです。本校も応募した結果、申請が通り、助成金をいただけることになりました。多くの児童生徒に還元できるものとして、以下のものを購入し、有効に活用したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後に、公益財団法人日本教育公務員弘済会様におかれましては、70年の節目に際して、特別支援教育に対する支援事業を実施してくださいましたことに、深く感謝申し上げます。

 

開かれた学校として

 ひかり祭が終わると、どの学部でも例年、学校間交流に代表されるような今特以外の方々とかかわる活動が多く行われます。新型コロナウィルス感染症の状況にもよりますが、少しずつ以前のように外部の方とかかわる機会が持てるようになり、活動の幅が広がってきました。

 11月下旬から12月にかけて、表のような活動が行われました。(予定のものもあります)

学部等 日にち 交流相手 内容
小学部低学年 12/13(火) 鹿沼東高JRC部 お楽しみ会
  12/21(水) ボランティアかたくり 絵本の読み聞かせ
小学部高学年 11/28(月) 轟小5年生

ZOOMによるリアルタイムの間接交流

自己紹介、ダンス披露

  12/15(木) ボランティアかたくり

絵本の読み聞かせ

小学部 12/16(金) 音楽家の方3名

バイオリンを聴く会

中学部 11/14(月) 所野自治会長 プランター贈呈
  12/8(木) 読み聞かせボランティア 本の読み聞かせ
  12/17(土) 県内知的特別支援学校 ハートピックユニホック大会
高等部 12/8(木) 今市工業高校

間接交流  

自己紹介、学習内容の紹介

  12/12(月) 材木町公民館 地域貢献活動(公民館清掃)
  12/10(土) 県内知的特別支援学校 ハートピックフットサル大会

 直接かかわることのできる活動もあれば、間接になることもありますが、学校外の方とかかわる活動を通して、児童生徒には新たな発見があると思います。その発見が心を動かし、心の豊かさをはぐくみ、将来の社会的自立にもつながっていくと考えていますので、これからも積極的に様々な方に学校に来ていただいたり、子どもたちが学校の外に出たりする活動に取り組んでいきたいと思っています。

 直接交流ができなかった今市工業高校様から、生徒さんが作った製品を高等部にプレゼントしていただきました。ありがとうございました。

40周年記念式典、ひかり祭を終えて

 11月18日(金)は、創立40周年記念式典、19日(土)は、40周年記念ひかり祭が行われ、関係の多くの皆様にご参加いただき、誠にありがとうございました。

 40周年記念式典では、本校に関わってくださった多くの皆様と共に祝うことができ、本当にうれしく思いました。30周年の際に校長先生でいらした二ノ宮様と実行委員長を担っていただいた生井様が、懐かしく当時のことを振り返って語っていらっしゃり、その時一緒に30周年を運営した私も、大変懐かしく感じました。

 式典の最後には、児童生徒による校歌の身体表現が披露され、ご臨席の皆様から惜しみない拍手が送られ、大いに盛り上がりました。

 翌日のひかり祭では、オープニング、小学部の映像、中・高等部の販売PR動画など、各所で40周年であることを織り交ぜた発表があり、特別なひかり祭が印象づけられました。

 保護者の皆様にも、2日間、様々な場面でご協力いただき、ありがとうございました。

 これからまた新たな「いまとく」の歴史が始まります。子どもたちの笑顔や明るさが曇ることがないよう、これからも努力していきたいと、改めて決意した2日間でした。

  

 PTA役員の斎藤様から、校章をデザインしたコースターをいただきました。ありがとうございました。

校外学習

先月は、高等部の修学旅行の話題を取り上げました。先月末から今月は、そのほかの学部の校外学習や修学旅行が毎週あります。

小学部1年生は、だいや川公園ちびっこ遊具の広場、2年生は、日光運動公園ちびっこ広場、3年生は、電車に乗って日光ランドマーク、4年生は、3D迷路恐竜館とお菓子の城、5・6年生は、修学旅行で栃木県防災館、なかがわ水遊園、りんどう湖ファミリー牧場、那須ハートランドに行きました。

 

中学部1年生は、ダイヤルバスや徒歩で今市警察署とヤオハン今市店、2年生は訪問のお友達と一緒に、かましん今市店と今市図書館、3年生はこれからですが、修学旅行で東北サファリパーク、高柴デコ屋敷、スパリゾートハワイアンズ、アクアマリンふくしま、いわき・ら・ら・ミュウに行きます。

 

高等部1年生は、職場見学で就労施設事業所すかいきぬ川、2年生は、株式会社TNプランテーション 就労継続支援A型事業所に行って、進路の意識を高めました。

 

このように、本校の校外学習は、児童生徒の発達段階に合わせて、段階を踏んで計画されています。各学年で、体験的に楽しく参加して、学びが深まることを願っています。

2学期になりました

先週の高等部の修学旅行は、予定どおり無事に実施できました。新型コロナウイルス感染症の状況がどうなるか、ぎりぎりまで心配しましたが、参加者全員元気に過ごすことができました。

10月は、小学部、中学部の修学旅行も予定されております。学校も、万全の体制で準備しておりますので、ご家庭ではお子様の体調管理をよろしくお願いいたします。


 高等部の修学旅行で印象に残ったこととして、『東日本大震災』について松島の遊覧船の中での語り部さんのお話と、せんだい3.11メモリアル交流館の見学がありました。あれから11年たち、震災直後の写真と今の様子を見比べると、元通り復興しているように見えますが、語り部の方は「まだ自分のことは話せない」とおっしゃっていて、喪失感や心に秘めた悲しみといった見えないものの深さ、大きさについて考えさせられました。



また、20日(火)は、台風のために休業といたしました。栃木県では、2019年の台風19号のような甚大な被害がなかったことにほっとしましたが、これからも最悪を想定し、しっかりとした備えをしていきたいと考えています。

「備え」と言えば、修学旅行でも地震等の災害に備えて学校に準備してある災害備蓄品を、職員も含め参加者全員分持って行きました。それだけで、相当な荷物になってしまいますが、どこでどんなことがあっても、最低限子どもたちの安全を確保するためと考え、泊を伴う学習では全ての学部で同様の対応をしています。



更に、幼児が通園バスに取り残された事件のように、自然災害以外の危機もあります。県内の特別支援学校全てで、スクールバスにおけるチェック体制の強化を実施しておりますので、本校でもそのような事故やヒヤリとするような事案が絶対に起きないよう努めて参ります。


1学期が終了しました

20日に終業式と引き渡し訓練が無事実施でき、1学期は終了しました。最後の日まで、保護者の皆様にご協力いただき、本当にありがとうございました。

今年度の1学期は、校外学習や校外宿泊学習が予定どおり実施でき、子どもたちにとっては充実した期間だったと思います。終業式の話では、写真で1学期を振り返りました。


加えて、夏休みに向けてのお願いを3つ伝えました。

①自分の健康について 手洗い、消毒、換気を忘れないようにしましょう。規則正しい生活をしましょう。

②安全について 熱中症や交通事故、水の事故にも十分に注意してしましょう。

③役割やお手伝いについて 自分でできる仕事を見つけて、毎日続けてみましょう。

長い休みになりますので、上記のお願いについては保護者の皆様のご協力が欠かせません。どうぞよろしくお願いいたします。

学校でのマスクの着用について

 梅雨に入り、湿度が高く蒸し暑い日が続いていて、子どもたちは少し疲れているように見受けられます。また、急に暑くなったため、熱中症で救急搬送されたというニュースも目に付きます。

このような季節になり、学校生活の中でのマスク着用の考え方について、県の指針の改訂がされました。栃木県のホームページには、子ども向けのかわいらしいイラストで、着用するときしないときを示したリーフレットがあり、先日から各教室に掲示してもらっています。

 

こちらからご覧ください⇒

(小・中・高校生用)

https://www.pref.tochigi.lg.jp/m09/hoken/documents/20220616094134.pdf

(小学校低学年用)

https://www.pref.tochigi.lg.jp/m09/hoken/documents/20220616094206.pdf

 

 新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として、様々な事情があったことを大人は分かりますが、マスクをすることが当たり前になってから2年以上たち、切り替えることが難しかったり、しないことに抵抗を感じたりするお子様もいるかもしれません。

 学校は、健康のことを考えつつ、子どもたちの気持ちにも寄り添いながら、一人一人に応じた指導を進めていくつもりです。ご家庭でも、お子様とお話をしながら、適切な対応をしてくださいますよう、お願いいたします。

5月の出来事から

 5月17日()に、獨協医科大学の雇用戦略室の川島様、伊藤様、中川様が来校され、大学の障害者雇用の状況について、ご説明をいただきました。川島様と一者に来校されたお二人は、特別支援学校を卒業して雇用戦略室の技術員として就労されている方です。実際に働いている現場の様子などを伺いながら、産業現場等における実習の受け入れも可能であるとのお話をいただきました。

 また、昨年度に続き今年度も、マスクと消毒液を寄贈くださいましたので、有効に使わせていただきます。ありがとうございました。

 今週末の5月22日()には、第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」のリハーサル大会が行われます。本校からは、陸上競技とフライングディスクに中学部と高等部から11名の選手が出場します。先週から、「今特スポーツ」も始まり、選手みんなの練習に力が入ってきました。

 また、児童生徒全員が集まっての壮行会はできないため、選手紹介動画を作成し、各学級で見てもらい応援の気持ちを盛り上げています。

 当日は、練習の成果を十分に発揮しつつ、楽しんで参加したいと思います。

新年度は新たな気持ちでスタート!

 48日の始業式、411日の入学式から10日ほどたちましたが、ご家庭でのお子様の様子はいかがでしょうか。学校では、教室や担任が変わった児童生徒もおりますが、少しずつ慣れて、スムーズに生活しているようです。特に、小学部1年生の児童は驚くほど学校になじんで、スクールバスでも、教室でも落ち着いて行動している様子が見られます。

また春休みには、児童生徒や職員の新型コロナウイルス感染症の陽性者についてのお知らせを何件かさせていただきましたが、全員待機期間を終了し、元気に生活しています。その後新たな感染者が出ていないのは、保護者の皆様のご協力のおかげと思い、感謝しております。

そして、415日は、本校の創立記念日、昭和58年に第1回の入学式が行われた日です。今年度は創立40周年を迎え、11月には記念式典を実施する予定で、思い出に残る式になるよう、準備を進めております。特に、児童生徒が関わることができる活動として、校歌に身振り(動き)をつけることを企画し、創立記念日集会で全校生にお願いしました。長引くコロナ渦の中、校歌をCDで聞くだけになっているので、声を出して歌えなくても歌っている気持ちになれればと考えています。




このような節目の年を迎え、今市特別支援学校は、引き継いでいくべき大切なことと、時代に合わせて柔軟に対応すべきこと、常にそれを見極めながら、前に進んでいきます。先の見通しの持ちにくい社会情勢ではありますが、子どもたちの笑顔に支えられ、新たな気持ちで今年度がスタートできますよう、保護者や地域の皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。