中学部

令和3年度 中学部の様子

移動科学教室

 11月11日(木)に、小学部6年生と中学部合同の移動科学教室が行われました。栃木県子ども総合科学館の職員の方2名が来校し、サイエンスショー「超低温の世界(液体窒素)」の実験を見せてくださいました。

 「液体窒素の中に花を入れたらどうなるか?」という実験から、熱湯の中に液体窒素を入れて一瞬で雲を作る大がかりな実験まで、いろいろな実験が目の前で繰り広げられました。子どもたちは初めて見る実験の様子に目をきらきらさせながら見つめていました。実験が成功すると歓声を上げたり、大きな拍手をしたりと感動を表現していました。

 また、実験の結果を予想するクイズも行われ、答えを考えながら実験を見ていきました。自分の予想と同じだったり、違った結果が出たりする中で、「何でそうなるの?」という素朴な疑問も生まれていました。職員の方の説明を一生懸命に聞いている姿も印象的でした。科学の不思議に触れることのできた1時間となりました。

 特に、中学部では昨年に引き続き「生活に生かせる理科・社会科教育の実践」に取り組んでいます。「何でそうなるの?」、「こういう結果になるのかな?」と教師に尋ねたり、友達と話し合ったりする活動を通して学びを深める貴重な体験になったと感じます。


オリンピック・パラリンピック教育実践中間報告

 本校は今年度、オリンピック・パラリンピック教育推進事業指定校となり、中学部では学習に取り組んできました。6月からこれまでに行った学習等についてお知らせします。

<事前学習>

 オリンピックやパラリンピックの基礎知識として公式種目やこれまでの開催地などの学習を行いました。特にパラリンピックについては国際パラリンピック委員会公認教材『Im POSSIBLE』の教材を使い学習を進めたことでパラリンピックに対する関心が高まりました。


<パラリンピックに関する調べ学習(総合的な学習の時間)>

 3つのグループに分かれてパラリンピックや公式種目など、それぞれの課題について調べたり、話し合ったりしました。


「パソコングループ」 主にパラリンピックについて(歴史やシンボルマーク、東京大会の競技についてなど)みんなで調べる内容を分担し、インターネットで調べました。


「読書・鑑賞グループ」 オリ・パラに関する本を市内の図書館で借りて、それぞれの本の見所を写真や文章で紹介する掲示物を作りました。


  

「スポーツグループ」 ボッチャのルールを調べた後に、今特中学部オリジナルのボッチャのルールを考えました。「いつも同じ人が勝つのはつまらない」、「誰が勝つか分からないドキドキ感を味わいたい」ということで、「円形クッションの輪の中に入ったら高得点」、「マイナスゾーンも作る」など意見を出し合いながら決め、オリジナルのルールで行うゲームとなりましたが、スポーツグループの生徒たちはみんな、楽しんでいます。中学部ボッチャ大会で全員が体験しました。

<中学部ボッチャ大会(1,2年生)>

 全学年で行う予定であったボッチャ大会ですが、新型コロナ感染症対応による分散登校の期間中だったため、1,2年生のみで実施しました。各学級でキャプテンや得点係などを決め、得点付けや集計、先攻後攻決めのじゃんけんなど、自分たちでできることは自分たちで運営しました。試合は3学級対抗で行われ、大いに盛り上がりました。最後には折り紙のメダルをもらい、肘タッチで喜びを表現しました。

     

<中学部1年生ボッチャ大会(訪問教育学級生徒とのリモート対戦)>

 他校からボールを転がす補助具のランプを借用して、訪問教育学級の生徒とリモートでボッチャを楽しみました。誰にアシスタントをしてほしいか、ボールの位置はどこにするかなど画面を通してやりとりをしながら、対戦を楽しみました。

  

<中学部2年生 車椅子体験>

 パラリンピックで車椅子の選手たちが色々な競技で活躍する様子を観た生徒たちは、車椅子に興味をもちました。学校にある車椅子に乗って自分でハンドリムを操作したり、友達が乗った車いすを押したり、押してもらったりしました。車椅子に乗って感じたことをワークシートにまとめました。「歩いているみんなが先に行ってしまうと焦る。悲しい気持ちにもなった。」「車椅子を急に押されて驚いた。」などの感想が聞かれました。

  

<オリンピック・パラリンピックに関するアンケート>

 大会の開催前には観てみたい競技を、閉会後にはテレビで観戦した競技について校内でアンケートをとりました。集計は、中学部の生徒がパソコンの表計算ソフトを使って文字入力し、グラフに表しました。いろいろな競技に関心があることが分かりました。
 

<オリンピック・パラリンピックメニュー給食>

 9月には、4回オリ・パラにちなんだ世界の料理が給食に出ました。924日にはヨーロッパの料理でした。スペイン風オムレツの「トルティージャ」がおいしかったと大好評でした。

 

 様々な学習を通して、オリンピックやパラリンピックに対する興味・関心が高まったり、パラリンピックの正式種目であるボッチャを体験することでスポーツに親しみ、友達と共に楽しみ、喜びを共有したりすることができました。

中学部1、2校外学習

10月18日(月)に中学部1,2年生合同の校外学習で、鹿沼市自然体験交流センターに行ってきました。天候にも恵まれ、予定していた活動を全て行うことができ、大人数での活動の楽しさや他学年の友達との交流も味わえた一日でした。

〈杉板焼き〉

自分たちで薪をならべたり、マッチを使って火をつけたりしました。初めて使うマッチに戸惑ったり、間近でひ見て怖がったりする生徒もいました。火がついてからは、杉の板を火ばさみでつかんで板を裏返しながらまんべんなく焼きました。焼けて黒くなった部分をたわしでこすって、すすを落としました。ペンで自分の好きなデザインを描き、きりで少し穴を空けてねじを差し込んだら、ひもを通して完成です。

みんな満足のいく杉板焼きを作ることができました。

〈昼食〉
 昼食のメニューは、ボリューム満点のチキンカツ丼でした。生徒たちも「おいしい!」とうれしそうに食べていました。


〈ウォークラリー〉

 決められた時間内に戻ることとみんなで一緒に行動することをルールとして、クラスのごとに配られたクイズカードと地図を使って、自然体験交流センターの敷地内に用意されたチェックポイントを見付けていき、ゴールを目指しました。2年生は、学校の授業でも今市駅周辺の地図を作るなど地図に親しむ学習を行ってきました。それを活かしながらみんなで悩んだり、迷ったりしながら無事ゴールできました。


中学部 ミニ運動会

  今年度も運動会は新型コロナウイルス感染症の感染状況が悪化していたため、実施できませんでした。そのため中学部では、運動会種目発表会として10月14日(木)に中学部ミニ運動会を行いました。天候や気温にも恵まれ、気持ちよく実施することができました。

今回のミニ運動会では、タオル体操、徒競走、フライングディスクPKを行いました。様子は下記の写真で御確認ください。結果は白組の勝ちとなりました。負けてしまった紅組の生徒の中には本気で悔しがる姿を見せるなど、楽しみながらも真剣に取り組むことができたミニ運動会となりました。

・開会式
 始めの言葉の後、白組、紅組それぞれ代表の3年生が選手宣誓を行いました。


・タオル体操

 毎日、朝の運動で行っているので、みんなとても上手でした。最後の決めポーズは、生徒がそれぞれにオリジナルのポーズを決めました。


・徒競走

 闘争心をメラメラにして、ゴールまで30mを一生懸命に走りました。


・フライングディスクPK

投げる場所によって、点数が変わります。遠くから投げて高得点をねらうか、近い距離から確実に点数をとるか悩みながら自分で選んで投げることができました。


・閉会式

 待ちに待った結果発表。結果は、白組の勝利。負けた紅組も頑張りました。終わりの言葉の後は、白組、紅組ごとに写真撮影をしました。お借りしたオリンピック聖火トーチやパラリンピック聖火ランプを掲げて映る姿は立派なアスリートでした。

中学部 第2回校内実習

 本来ならば9月に実施する予定でした第2回校内実習ですが、緊急事態宣言下であったため、10月4日から8日に期日を変更して行いました。初日に準備、最終日に片付けや発表会を行ったため、作業日は3日間と短い期間でしたが、その分、集中して取り組むことができました。
 1年生は前回初めての実習を経験したことで、大まかな流れが分かり、午後の作業にも落ち着いて取り組むことができるようになりました。2・3年生は、さらに自分の目標を達成することを意識しながら、作業に意欲的に取り組む様子が見られました。実習日誌には、毎日「自分が頑張ったこと」を記入して振り返りを行い、「明日頑張りたいこと」を書くことによって一人一人が次の日への意欲を高めることができました。
 8日の発表会では、一人一人が自分の頑張ったことを自信をもって発表する姿が見られました。第1回目のときよりも互いの班への質問の時間には、活発に発言することができました。

 次回は1月に行います。次の実習でも一人ひとりが目標を達成できるように頑張ってほしいと思います。

    
 農園芸班:初めて耕耘機を操作して畝作り 
  
  
 リサイクル班:金づちを使った「穴開け」の工程

  
 発表会の原稿をパソコンで入力してみました!
 
  
 体育館で発表会をしました。