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3年化学「タンパク質②~調査研究~」

こんにちは理科教員です。

「卵白に硫酸銅を加えたら白濁した」――前回の実験結果から、今回の授業では「酵素の活性は何に影響されるのか?」という問いに、生徒たち自身が挑戦しました。

この授業は、探究型のスタイル。実験の方法や使う薬品は、すべて生徒たちが自分たちで考えます。どんな条件が酵素の働きに影響するのか?温度?pH?金属イオン?――グループごとに仮説を立て、実験計画を立てる時間に丸々1時間を使いました。

教室では、資料を見ながら議論したり、過去の実験結果を振り返ったり、図を書き出したりと、どのグループも真剣そのもの。普段以上に集中して取り組む姿が印象的でした。それぞれのグループが異なる視点から「酵素の活性」に迫ろうとしています。

 

 

次回はいよいよ1回目の検証。自分たちで考えた方法で検証し、結果をもとに考察を深めていきます。問いから始まり、方法を考え、検証する――そんな科学のプロセスを、生徒たちは自分の手で体験しています。

3年化学「タンパク質①~調査研究~」

こんにちは。理科教員です。

教育委員会からの調査研究の依頼により、3年生化学の授業において、以下のテーマのもと授業を進めてまいります。

 

『深い学び』を促す単元(題材)を見通した授業デザインの工夫~自ら学ぶ生徒の育成を目指して~

 

問いは「タンパク質の立体構造と機能の関係とは?」で、複数回の授業を貫く問いをもとに、生徒たちが探究的な学びに取り組みました。

 

導入では、「鎌状赤血球症」という病気を取り上げました。赤血球の形が変わることで、酸素をうまく運べなくなることがある――そんな話から、「タンパク質のかたち」がどれほど重要なのかを考えるきっかけになりました。

実験です。身近な例として、卵白を加熱して固まる様子を観察。透明だった卵白が白く固まるのは、タンパク質の立体構造が熱によって変化し、元の機能を失ってしまう「変性」が起きているからです。生徒たちは「いつも見てる現象に、こんな化学的な意味があったんだ!」と驚きながら、構造と機能の関係を実感していました。さらに、塩酸やエタノール、硫酸銅溶液でも白濁が観察されました。

グループでの話し合いでは、「形が変わると、なぜ働きも変わるのか?」という問いに対して、医療や遺伝の話にもつなげながら、活発な意見交換が行われました。

この授業を通して、生徒たちは化学の知識を、実際の生命現象や社会課題と結びつけながら学ぶ楽しさを味わっていました。

2年生物 カタラーゼの反応と温度

こんにちは。理科実習教員です。

2年生の生物でカタラーゼの実験を行ったので報告です。

ブタのレバーに含まれるカタラーゼと過酸化水素水を用いて、

温度によって反応に違いが出るのかを実際に実験で見てみました。

先生から手順の説明

今回の温度設定は、0℃、40℃、70℃

予想通りの結果になったでしょうか?

後片付けまで、協力してできています。GOOD!

 

実験自体はすぐに終わってしまいましたが、理科は実際に実験をやってみることが大事ですね。

見て聞いて匂って、経験を記憶してくださいにっこり

 

3年化学「アミノ酸②」

こんにちは理科教員です。

「アミノ酸の立体構造と性質」をテーマにした授業を行いました。

授業の問いは、「アミノ酸は有機物でありながら、融点が異常に高いのはなぜか?」。この謎を解き明かすため、まずアミノ酸の構造と官能基の性質に注目しました。

 

 

生徒たちは分子模型を作成し、立体構造を再現しながら考察を進めます。ヒントとして提示されたのは双性イオンの存在。模型を見ながら「なるほど、だから強いイオン結合が働くんだ!」と気づく瞬間があり、教室は盛り上がりました。

さらに、アミノ酸が緩衝作用を示すことにも言及し、血液や細胞内でのpH調整など、生物との関連を意識した学びを深めました。そして最後は、ペプチド結合を模型で再現し、生命活動を支えるタンパク質の構造へとつながるダイナミックな世界を体験しました。

次回はタンパク質です。

3年「アミノ酸①」

こんにちは理科教員です。

「アミノ酸って何?」をテーマにした授業を行いました。

導入では、「味覚はいくつあるの?」という問いからスタート。甘味・塩味・酸味・苦味、そして“うま味”という5つの味覚について考えました。

次に、うま味の正体を探るため、味の素誕生のドキュメンタリーを視聴。グルタミン酸ナトリウムがどのように発見され、日本の食文化を変えたのか、その科学と歴史に触れました。

そして、いよいよ実験タイム。おにぎりに味の素をふりかけて試食し、うま味の力を舌で体感します。「うまい!!」「こんなに違うんだ!」と驚きの声があがりました。中には、おにぎりを2個持ってきた食いしん坊な生徒もいて、さらに盛り上がりましたね!

化学は難しいだけじゃない、身近でおいしい発見がたくさんあることを実感できる授業になりました。

味の素創業者も「化学は無用の長物ではない」とおっしゃています。化学は実生活に大きく関わっています!

3年化学「糖の立体構造」

こんにちは理科教員です。

糖類の性質と構造について、ちょっと楽しい実験的な学びを進めています。

糖類ってどんな構造?
単糖や二糖類の特徴を整理しながら、分子の形や性質をじっくり観察。
ペーパークラフトで立体構造を再現!
α-グルコースとβ-グルコースの違いを、紙の模型で作ってみることで、教科書だけではわかりにくい立体構造をリアルに体感します。

 


スクロースはなぜ還元性がない?
模型を使って、スクロースの構造を確認しながら「なぜ?」を解き明かします。


この活動を通して、生徒たちは「分子の世界」を目で見て、手で触れて理解する楽しさを実感しています。

調査研究

こんにちは理科教員です。

県教育委員会より、教科指導の充実に関する調査研究を依頼され、現在取り組みを進めています。

今回の研究コンセプトは、「単元を貫く問い」を設定し、学びを深めることです。

その中心となる問いは、「天然高分子化合物の構造は生命活動にどのようにかかわっているのか?」

3年生理系クラスを対象に、探究的な学習を通して、深い学びの実現を目指します。

(研究成果の詳細は、1月末に開催される教育研究発表会にて報告予定です。)

今後、本HPでは、扱った実験等を抜粋して紹介していきます。

 

2年化学「酸化剤・還元剤」

授業の問いは、「ペットボトルのお茶にビタミンCが入ってるのはなぜ?」です。

「健康にいいから?」「味をよくするため?」など、いろいろな意見が出ましたが、今回は“酸化剤・還元剤”のはたらきに注目して、実験を通してその理由を考えてみました。

実験では、うがい薬(ヨウ素液)とビタミンC入りのジュースを混ぜて、色の変化を観察しました。最初は茶色っぽい液体が、ジュースを加えると…なんと透明に!

生徒たちは「えっ、消えた!?」「魔法みたい!」と大興奮。この反応は、ビタミンC(アスコルビン酸)がヨウ素を還元して、無色のヨウ化物に変えることで起こります。つまり、ビタミンCは“還元剤”としてはたらいているんですね。

 

 

 

この体験を通して、生徒たちは「酸化剤は電子を奪うもの」「還元剤は電子を与えるもの」という定義を、実感をもって理解していきました。

ペットボトルのお茶にビタミンCが入っているのは、酸化を防いで風味や色を保つため。身近な疑問から出発して、化学のしくみを学ぶことで、「なるほど!」がたくさん生まれた授業でした。

2年化学「酸化還元」

こんにちは理科教員です。

授業の問いは、「酸化・還元の定義は?」です。まずは中学校の復習です。ブレストで思いつく限り書きます。

 

行ったのは、次の2つの実験です:

・銅線を加熱して、酸化銅をつくる
・加熱した銅線を水素の中に入れて、還元される様子を観察
酸化の実験では、赤い銅線が黒く変化し、「おぉ、色が変わった!」と生徒たちは興味津々。還元の実験では、黒くなった銅が再び赤く戻り、「戻った!」「これが還元か!」と驚きの声が上がりました。

 

 

この変化をもとに、「酸素原子のやりとり」や「電子のキャッチボール」という視点で酸化還元を説明。酸化とは酸素を受け取る(または電子を失う)こと、還元とは酸素を失う(または電子を受け取る)ことだと整理しました。

さらに、電子のやりとりに関係する「電気陰性度」にも軽く触れ、「酸素は電子を引っ張る力が強いから、酸化されやすいんだね」といった理解も深まりました。

生徒たちは、目で見て、変化を感じながら、定義を自分の言葉で整理していくことで、酸化還元の本質に少しずつ近づいていきました。

これからも、「見て・考えて・納得する」授業を通して、化学の面白さを伝えていきます。

 

2年化学「弱酸の遊離」

こんにちは理科教員です。

授業の問いは、「卵の殻に塩酸をかけると何が発生する?その根拠は?」です。

「泡が出るから、二酸化炭素が発生するんじゃない?」という予想からスタートしたこの授業。でも今回は、“弱酸の遊離”という現象にも注目して、より深く考える実験を行いました。

実験では、以下の2つの反応を比較しました:

酢酸ナトリウム + 塩酸
塩化アンモニウム + 水酸化ナトリウム
塩化アンモニウムの反応では、アンモニア特有のツンとしたにおいが発生し、生徒たちは「うわっ、くさい!」「これがアンモニアか!」と大盛り上がり。一方、酢酸ナトリウムの反応では、酢のようなすっぱいにおいが漂い、「おえ!臭い!」と、こちらも教室が笑いに包まれました。

においの変化を“体感”することで、化学反応が目に見えるだけでなく、五感でも感じられることを実感。生徒たちは、強酸や強塩基が弱酸・弱塩基の塩と反応すると、弱酸や弱塩基が“押し出される(=遊離する)”という仕組みをにおいの変化を通して理解していきました。

卵の殻に塩酸をかけたときに起こる反応も、炭酸という弱酸が塩酸によって遊離し、二酸化炭素が発生するという流れで説明できることがわかりました。

実験を通して「なるほど!」に変わる瞬間。これからも、体験を通して深く学べる授業を大切にしていきます。