通級による指導より

お知らせ

【通級】令和5年12月6日(水)グループ学習(中学生)

 この日は中学1年生1名と、中学3年生1名の2名が出席し、小学4年生から6年生に向けて発表する「私の中学校生活」の発表準備を行いました。今日は前回のテーマに沿って小学生が見やすいように文字の大きさやイラストを工夫したり、読み上げ原稿を作ったりしました。実際の体験を交えながら小学生へのアドバイスも入れるなどそれぞれの個性があふれるものとなっていました。読み上げ原稿が完成した後には、実際に動画で撮影しながら発表の練習をしました。自分の動画を見返すことで声の大きさや発表の仕方などを意識して発表しようとする様子が見られました。

【通級】令和5年11月22日(水)グループ学習(小学生高学年・中学生)

 「冬の遊び(難聴理解カルタ)」を実施しました。初めに児童同士の対決を行いました。

テーブルに並べられた絵札に視線を向け、教師の読む読み札を集中して聞き、真剣に取り組んでいました。遠くにある札にも手を伸ばして頑張る姿が見られました。2回戦は、教師も参加して対決しました。児童も教師も勝ちを目指して真剣です。結果は児童の圧勝でした。                       

  

 次に、聞こえや困ったことなど自分の経験をもとに、カルタを作りました。「かたとんとんしてくれると気付くよ」「ほちょうきは、ことばの聞きとりよくするよ」など、絵札と読み札を考えました。作ったカルタを一人一人発表しました。

 

【通級】令和5年11月18日(土)〈栃聾祭の作品展に、通級による指導を受けている児童生徒の作品を展示しました〉

 児童生徒の皆さんが、在籍校の授業で制作した絵画や立体作品をお借りして、展示しました。栃聾祭当日は多くの来校者の方に作品を見ていただくことができました。

 

         

 

             

        

【通級】令和5年11月30日(木)グループ学習(小学生低学年)

今回のグループ学習では、①きこえについての学習②ことば遊びの2つを行いました。

①のきこえについての学習では、6月にも行った内容の復習も兼ねて、「補聴器や人工内耳は汗や水にぬれても大丈夫?」「イヤモールドの掃除は1年に1回で良い?」などの質問に〇×で答えました。答えを確認した後に「それはどうして?」などの質問をすると「壊れてしまうからだよ」「(イヤモールドの掃除は定期的に)自分でやっています」と6月に行った内容をしっかりと覚えている様子が見られました。

②のことば遊びでは、並べ替えクイズを行いました。「ぴんつえ」→「えんぴつ」などの問題を2人でペアになり解いていきます。「ぜんぷれとますくすり」「らーかいすれ」など難解な問題に「ん?分からない・・」と悩みながらも2人でよく話し合って答えを導き出すことができました。

【通級】令和5年11月9日(水)グループ学習(中学生)

 この日は中学1年生2名と3年生1名が出席し、「私の中学校生活」を小学4年生から6年生にプレゼンする準備をしました。例年、自分の経験をまとめて下級生に伝える学習をしています。特に6年生にとっては、先輩から中学校について聞ける楽しみな企画になっています。生徒達は、小学生に分かるように資料を作成する必要があるので、言葉の選び方や画面の構成など悩みながら作業を進めていました。まとめに中間報告をしてお互いの発表について意見を交わし終了しました。

  

正面の電子黒板に「UDトーク」による文字情報を表示し、生徒PCの間にある提示用PCにパワーポイントを表示しています。生徒は、ロジャータッチスクリーンマイクとの併用で、聞き取りにくかったときだけ、文字を確認していく様子が見られました。
 

  

 平行して「発音明瞭度検査」や「音場検査」も実施しました。明瞭度を把握することで、未定着の音の練習計画を立てたり、構音が崩れないよう意識するようにアドバイスしたり指導に生かしています。

  発音明瞭度検査をしています。

 スピーカーから音を出してきこえを確認しています。

 中学生の指導では音場検査で自分のオージオグラムの読み取り方を学びます。検査結果を自分でオージオグラムに記入し、聞き落としやすい音を確認し、自分のきこえの状態を正しく把握できるように支援しています。

【通級による指導】中学生グループ学習 令和5年10月25日(水)

 この日は中学1年生の2名が出席し、「こんなときどうする?」という学習をしました。

例年、難聴の生徒が高校生になるまでに学んでほしいトラブル対応や手続きや高校入試に関する事柄を取り上げています。

 1つめは、「一人で通院することになったらどうする?」です。

部活で捻挫をして、親から「先に受付だけしておいてね!」と連絡が入ったという状況を想定しました。

「必要な物は何かな?」という問いかけには、「名前は覚えてないけれど“カード”を持って行く。」と答えていました。

次に初診で必ず書くように言われる問診票を実際に記入しました。人生初の問診票にドキドキしながら記入していました。

近い将来、再診のときは一人で行ったり、高校生になったら一人で通院したりするはずです。今日の学習を通して、少し見通しや自信をもって通院できるようになると思います。

 2つめは、「高校入試の面接はどうする?」でした。

面接準備のプリントワークをしてから、高等部の教師が面接官に扮した模擬面接を体験しました。

一人3分程度の面接でしたが、ドキドキしながらもはっきりと大きな声で応答して、プリントで準備した答えを基にアレンジしながら話す様子が立派でした。

高等部の教師からは、「実際は志望の動機は聞かれることが多い。部活でがんばったこともあると良い。」等のアドバイスもいただきました。それを生徒はメモに取っていました。

明日からも勉強と部活がんばってね!と学習を終えました。

  

 
 小型モニターにはアプリ「UDトーク」による文字情報を表示しました。

模擬面接の際は、面接中の会話が文字表示され、見ている生徒も学習を共有できました。
 
 
 

 

【通級】令和5年10月17日(木)グループ学習(小低)

 今回は、Zoomを用いたオンラインの学習を行いました。児童の皆さんは、時間通りに入室し、カメラやマイクの確認などを保護者の方と一緒に行うことができました。

 「宝物を紹介しよう」では、自分が大切にしているゲームソフトや、マスコット人形などを理由を含めて発表することができました。

 「クイズ大会をしよう」では、事前にしっかりクイズの内容を考えてきており、パソコンの画面越しに画用紙を提示しながらはっきりと出題することができていました。Zoomの「挙手ボタン」を押して答えたり、正解したら「拍手ボタン」を押したりと、Zoomのリアクションボタンも活用しながら学習をすることができました。

  

【通級】令和5年10月11日(水)グループ学習(小学生高学年・中学生)

 今回のグループ学習は、Zoomを用いたオンラインの学習を行いました。

児童生徒の皆さんは、時間通りに入室し、カメラやマイクの確認、名前の変更など自分で行うことができました。

内容としては、「先輩の話をきこう」「手話ソングをきいてみよう」を行いました。

 「先輩の話をきこう」では、以前本校の通級指導教室を利用していた先輩が本校を来校されたときの映像を見ました。

現在は、高校生と大学生になる2人の先輩の生活や新しく始めたこと、通級の皆さんへのメッセージなどの内容でした。

 「手話ソングをきいてみよう」では、子供たちの手話勉強会「ジュニアあすか」の子供たちが行った手話ソングの映像を見ました。映像を見て自ら手話をまねするお子さんもいました。

 

【通級】令和5年9月27日(木)グループ学習(中学生)

 

 2学期初の中学生グループ学習でした。夏休み中に新規の生徒さんが2名増えて、7名になりました。この日は、部活の新人戦や中3生は模擬試験が近い等の事情もあり、中1生の2名が出席しました。

 「合理的配慮って何だろう?」「公正ってどういうことだろう?」教材のイラストを見ながら、ひとつずつ意見を交わしていきます。 

 次に進学して、“自分の聞こえ”や“こうしてもらえると助かる”という話をどのように中学校の先生や友達に伝えたのかを発表しました。二人で話し合ってみると、同じような経験をしたことも多く、お互いに共感していきます。 

 最後に昨年作成した“トリセツ”を更新しました。小学校と中学校では異なることもあるので、“トリセツ”も一部分更新していました。より具体的になって、自分のことを周囲の人にしっかり伝えられる内容になりました。

 通級による指導では、このようにセルフ・アドボガシー(自己権利擁護)を涵養する学習を行っています。

【通級】令和5年9月14日(木)グループ学習(小学生低学年)

 今回のグループ学習では、「夏の思い出を発表しよう」を実施しました。準備した原稿を書画カメラでモニターに映しながら発表しました。緊張している友達もいましたが、前に出て「大きな声で」「はっきりと」を意識しながら発表することができていました。聞き手の友達も耳を傾けて良く聞いていました。発表の後の質問タイムでは、みんな、聞きたいことがたくさんあったようで、次々に手を挙げて質問していました。「どんな色の花火がありましたか。」「一番おいしかった食べ物は何ですか。」などの質問に、発表した友達も嬉しそうに答えていました。

 最後は、次の学習内容である「宝物を紹介しよう」「クイズを作ろう」についての説明を聞きました。「宝物は2個紹介してもいい?」「もうクイズ、何にするか決めた。」など次の学習に向けて期待感を膨らませていました。次回、どんな宝物やクイズを考えてきてくれるか楽しみにしています。