ブログ

2017年9月の記事一覧

出前講座Ⅱ

1.行事名

 出前講座Ⅱ

2.実施日時

 平成29年9月27日(水)
 
3.実施場所

 本校 物理講義室、化学実験室、明鏡寮ホール

4.参加者

 希望者

5.実施概要
 

【工学】「制御工学×車の動き」

 本田技研研究所 二輪R&Dセンター  勝又 美樹 氏

自動運転などの制御工学は、今、高校で学習している様々な内容の組み合わせであるので、今、学んでいることが大事であること、また、自動車エンジニアの仕事の内容やそのやりがい、進路や職業選択の観点についてもお話いただいた。

出前授業Ⅱ 1





【材料工学】「からだの中で活躍する金属」

 東北大学工学部材料科学総合学科 准教授 上田 恭介 氏 

東北大学工学部の概要から始まり、人工関節、ステントなどに用いられる金属についてお話いただいた。工学分野の研究の成果なしでは、医療技術の発展は望めないとのことであった。

出前授業Ⅱ 2





【医学】「自治医科大学循環器研究の最前線」
 
 自治医科大学内科学講座循環器内科学 教授 苅尾 七臣 氏

循環器の疾患の発症に大きく関与している血圧の時間的(日変化、季節変化、加齢による)変化の研究成果、さらに今後どのような研究を行っていくのか、自治医科大学のミッションについてお話いただいた。

出前授業Ⅱ 3





   
 


 希望者を対象としているため、参加生徒の意識は高いことがうかがえる。終了後、生徒から同時進行で授業があると、どちらも聞きたい場合に選択に困るとの意見が複数寄せられた。実施の仕方を再検討してもよいと思われる。以下は生徒の感想である。


【生徒の感想】
(機械工学)講師の方の大学受験のお話や大学生活、今の仕事に就くまでの経緯も伺うことができて、とても参考になりました。物を作り、それを人に使ってもらうまでには、様々な分野の人が協力が必要なのだと再認識しました。
(材料工学)材料工学という言葉を今日初めて知りました。「材料」は物のすべての基本なので、いろんな分野に関わることができることに魅力を感じました。また、今回の授業で研究とは何かを学べた気がします。
(材料工学)今まで工学部というと、ロボットなどのイメージしかなかったので、「材料」という分野を知ることができた。体に金属を入れるということが最初は分からなかったけれど、骨とくっつく金属があることが分かり、面白いとおもいました。
(医学)脳卒中や心筋梗塞は肥満などその人の体質だけが影響しているものだと思っていましたが、時間や曜日、気温などの要因が影響していることを初めて知りました。
(医学)これからの人生の中で本当に大切なものを知ることができました。「自分にしかできない」と情熱を持って取り組めることを見つけて、限りある命を有意義に使っていきたいと強く感じる授業でした。

理系卒業生のキャリアプランについての講演

1.行事名 


  理数系卒業生 キャリアプランについて講演会

 2.実施日時 


  平成28年9月13日(水)

 3.実施場所 


  本校 明鏡寮ホール
 

 4.参加者


  希望者41名
  

 5.実施概要 


【目的】
  今の研究等の活動を、将来のキャリアとつなぐことを考えさせる。
  第1部 全体会(卒業生によるプレゼンテーション)
     (内容) 大学・職場の紹介  研究内容等の紹介  高校から現在までの経緯  高校生へのメッセージ

  第2部 座談会(個別討論会)
      (内容) 質疑応答  ディスカッション

【参加卒業生10名】
  宇都宮大学大学院農学研究科生物生産科学専攻 修士1年3名
  宇都宮大学大学院工学研究科物質環境化学専攻 修士1年1名
  東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻 修士1年
  東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 修士1年
  東京大学農学部応用生命科学課程生命化学・工学専修 修士1年 2名
  東北大学農学部生物生産科学科生物海洋学コース 修士1年
  千葉大学大学院融合理工学府地球環境科学専攻 修士1年
  


卒業生との座談1










卒業生との座談会2










卒業生との座談会3


 1年生で文理選択に迷っている生徒もかなり参加していたようである。
説明した卒業生は、SSクラスの出身なのでパワーポイント等を使ってプレゼンすることには長けており、一人3分間という短い時間設定だったが、それぞれ興味深い話をしてくれた。
そのお陰もあり、内容を理解して興味関心が向上し、進路の参考になった生徒が多かったようである。
以下は、在校生の記述である。

【生徒の感想】
・私はまだ大学で学びたいことが決まっておらず、またそれ以前に大学で学ぶというイメージができていなかった。
 今回の座談会でいろいろな先輩の話を聞くことで、すこしイメージできたと思う。
・自分が考えてもいなかった大学や分野の研究の話のことを知ることができ、とても有意義だった。
 自分の興味だけにとらわれず、今はこのような機会に沢山参加してみるのが良いと思った。
・一口に理系といっても、さまざまな研究分野があると実感した。
 自分の進路を決める場合には、希望以外の分野についても良く調べてから決めようと思った。
・先輩方がSSクラスで学んだことの良さを話してくれたので、とても参考になった。
 SSクラスの選択も検討してみようと思った。

【SSH】大学実験講座

1.行事名

 大学実験講座

2.実施日時

 平成29年8月24日(木)
 
3.実施場所

 宇都宮大学教育学部

4.参加者

 1・2年生希望者

5.実施概要
 

【物理学】 「身の回りの色のしくみ」

 宇都宮大学教育学部  教授 堀田 直巳 氏

①虹のしくみの学習後、ビーカーに入った水を水滴にみたて、白色光を照射し観察。
 さらに、色による屈折の違いを詳しく観察するため、プリズムでの観察後、虹プレートを作成し実際に虹を観察。
②青空と夕焼けの違いについて懸濁液で観察。
③簡易分光器を作成し、光源の観察を行った。
④スリットと回折格子を用い光の波長を求めた。

大学実験講座1





【化学】 「-200℃の世界」

 宇都宮大学教育学部 教授  山田 洋一 氏

液体窒素の温度の確認。CO2、Ar、O2,Hg等を冷却し、その変化や様子を観察。
その中で、ドライアイスを加圧して液化させたり、固体と液体のエタノールの密度を比較したり、O2が磁性を持つことなどを観察。
さらに、電気抵抗が減少する様子や、マイスナ-効果の観察を行った。大学実験講座2





【生物学】 「ゲル電気泳動」
 
 宇都宮大学教育学部 教授 井口 智文 氏

変態生物である両生類のイモリは、幼生時の胃と成体時の胃では構造だけでなく働く酵素の種類も違ってくる。
イモリを解剖し、内臓を観察、消化器を取り出して試料を得る。
この試料も含め、他の両生類の幼生時消化器と成体時消化器から得た試料をゲル電気泳動させ、さらに活性染色させ、消化酵素の種類を同定した。

大学実験講座3





   
 


 宇都宮大学のGSC事業と連携して実施している。
 課外の最終日に設定したためか昨年よりもやや参加者が減ったが、アンケート結果の「そうである」「どちらかといえばそうである」の割合は例年通り高い値であった。


【生徒の感想】
・分光器やビーズを作った実験はいつもみている光が異なる色に見えてとても面白かった。(物理)
・今まで物理で学んだ波は音波だけであったが、光も電磁波であり、同じ波なので関係があることがわかった。(物理)
・冷やすと体積が小さくなることはどの物質にも共通していたが、酸素は色が変化したりゴムが伸びなくなったりという違いがあった。(化学)
・様々なものをマイナスの温度まで下げると、普段の生活ではみることができない液体の二酸化炭素や酸素をみることができて貴重な体験になった。(化学)
・タンパク質の大きさや形によって種類を区別できる電気泳動の原理が良く分かった。(生物)
・生物は幼生と成体で酵素の種類が異なることに驚いた。生物の分野は新しい発見がたくさんあって、世界初の研究も沢山あるとあらためて感じた。(生物)