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生物生産科より
生物生産科より
作物部便り(田植えの準備)
今年度のコメ栽培が始まりました。
コメ栽培はまず、下の機械で種子消毒と①浸種・②催芽を行います。
方法は消毒のすんだ種もみを発芽のそろいをよくするために水温10℃程度で7日程度水につけ吸水(浸種)させます。
十分に水分を含んだ種もみを32℃の水温に24時間つけいっせいに発芽させる(催芽)。芽が1mm以下の状態(はと胸状態のもみ)になると播種に適した種もみもみになります
<浸種・催芽機> <催芽後芽が1mm以下の状態(はと胸状態のもみ)>
浸種・催芽後、4/21に播種行いました。
<播種機>
~育苗期間中~
育苗期間中は苗の調子を見ながらかん水などの作業を行います。
育苗期間中に水田の準備を行います。
まず、生育に必要な肥料を下の写真を機械(ブロードキャスタ)で散布します
<ブロードキャスタ>肥料入れ <ブロードキャスタ>肥料散布
散布後はロータリで水田を耕し、水田に水を入れます。
水田に水がたまったら「しろかき」という作業になります。
<しろかき作業>
しろかきとは水田の砕土と共に土壌を均平にし、田植えの作業を容易にする。また水田の漏水(水持ち)をよくする効果がある。
これで田植えの準備は完了です。真岡北陵高校の田植えは5/13から始まります。
果樹便り(ナシの予備摘果)
本校のナシ園には「幸水」「豊水」「あきづき」「新高」「にっこり」等の品種が栽培されています。
4月に花が咲き、ミツバチが受粉することで結実(実がなる)します。
4月も終わりを迎え、現在は[摘果]という作業をしています。
今日は本校での予備摘果を紹介します。
○摘果とは?
結実後に果数を少なくすること。樹の大きさや樹勢に応じた結実をさせることで安定した生産と果実の発育や品質を向上させるために行う。
○摘果の種類
摘果にも時期ややり方により、大きく3つに分けられます。
①予備摘果
花芽1つに6~9個の花が咲きます。(「花そう」という)
花そう毎に数を少なくすることを予備摘果といいます。
本校では花そう毎に1果を残します。
②本摘果
1枝に対して葉数や枝の大きさにより個数を決め、果実を残します。
③補正摘果
成長の様子で果実数を調整します。
○残す果実のポイント
①大きくて形が整っていること。
②病害虫や傷がないこと。
③着果位置・着果場所がよいこと。等
※アンダーラインがポイントです。
生物生産科の2年生は休校中の課題や再開後の授業にも関係しますので、よく覚えていてください。
現在もナシは太陽の光をいっぱい浴びて順調に育っています。予備摘果が終わり、本摘果も終われば、果実はグングンと大きくなります。これからも果樹便りをとおして果樹園の様子をお伝えしていきます。
果樹便り(ナシ園の防除網張り)
農場東側にあるナシ園に防除網を張りました。
防除網はナシの果実を守るために張ります。
防除網を張らないとナシの果実が鳥害やひょう害等で品質が低下してしまいます。そういった被害からナシを守るために物理的に防除する防除網が大切になります。
例年、果樹専攻生が総合実習という授業を使い、行う実習内容ですが、新型コロナウイルス感染拡大防除として学校が休校となっているので、本年度は生物生産科だけでなく、農業機械科の先生方にも協力を頂き、農場教職員で張りました。
生徒達には休校明けに防除網の意義や張り方等をレクチャーする予定です。
[作業の様子]
また、北陵高果樹園にはナシ・ブドウの他に授業で用いる見本園としてリンゴやカキの木もあります。
リンゴの花は今が満開の時期です。
[園外のリンゴの花]
昨年に引き続き、これからも果樹園の様子や授業内容を「果樹便り」をとおして、お伝えしていきます。