校長室便り

2022年3月の記事一覧

【高校】マレーシアの大学進学

3月30日(水)、3月1日に卒業した猪瀬遥大君が、校長室に報告に来てくれました。猪瀬君は、海外の大学で学ぶことを強く希望しており、書類審査(高校の評定、英語の資格)が行われていましたが、この度、マレーシアのテイラーズ大学から入学許可(合格)の通知が届いたそうです。

Taylor's Universityはマレーシアの私立大学で、クアラルンプールの近くにあります。大学準備コースも提供する総合大学として、マレーシアの有名大学の一つだそうです。最新の世界大学ランキング(2021年版)において、総合で400位台と世界の上位3%に入り、人気の経営学部もマレーシアでトップクラスの質を誇っている、ということです。

猪瀬君によると、テイラーズ大学への入学は、来年の2月ということで、それまでは英語の勉強を続け、今年の秋頃には、テイラーズ大学の「大学準備コース」(語学学校)に入る予定だそうです。

猪瀬君は、前生徒会長で、在学中はSGHクラブに所属し、2年生の時の11月末に、SGH校である立命館宇治高校が主催する「フォーカス」という発表会に参加しました。そこで、日本の高校生とラオスの高校生たちが協働研究を行い、英語で発表する姿を見て、自分も海外の大学で英語を使って勉強したい、という気持ちを固めたそうです。

マレーシアのテイラーズ大学を選んだ理由は、英語でビジネスが学べることと、学費が日本の国立大学並みと安く、生活費も物価が安い、といったことだそうです。

*猪瀬君は、高校3年生になったときから、海外の大学1本に絞っており、今年度中に行き先が決まったのは、本当に良かったと思います。
*いろいろと不安もあるとは思いますが、なんの迷いもない、というところが、凄いと思いました。とうに腹を決めており、あとは必要なことをやっていくだけ、という潔さを感じました。マレーシア人の知り合いもでき、着々と準備を進めています。今後も、応援していきたいと思います。健闘を祈ります。

【中学】硬式テニス指導員、松本恭子さん

3月29日(火)、2年間に渡って、中学の「女子硬式テニス部」のご指導をいただいた松本恭子さんが、本日をもって退任されることとなりました。その間、関東大会に出場し、見事1回戦を突破することが出来ました。ご指導、本当にありがとうございました。テニスコートで部員たちとお別れをした後、校長室を訪れ、絵本を寄贈していただきました。



この絵本は、松本さんのご家族の松本瑠里さんが、昨年度、山田養蜂場のミツバチの絵本コンクール(イラスト部門、一般の部)で最優秀賞に選ばれ、このたび一冊の絵本として制作されたものです。




図書館で閲覧できるようにしますので、興味がある生徒は、ぜひ手に取ってみてください。

身近な風景 ~満開を迎えました

3月29日(火)、校庭の桜(ソメイヨシノ)は、ほぼ満開となりました。満開とは、八分咲きになった状態だそうです。これ以上、開花が進むと、最初に咲いた花が散り始めてしまうので、そうなる前の状態を満開としています。
日曜日の夏日(気温26℃)で一気に開花が進みました。開花からまだ4日しかたっていません。通常は、満開まで1週間はかかりますが、早すぎますね。


校庭北側の土手の桜も満開です。




本校のHP閲覧数100万アクセス突破!

3月28日(月)までのHPアクセス数が、記録を取り始めた2020年4月12日からの約2年間(716日)で、100万を突破しました。一日あたりのアクセス数は、2年間平均で約1400、今年度の1年間だと約1500アクセスでした。今年度だけだと55万アクセスを達成しました。

【高1】ハンセン病に関するシンポジウム

3月27日(日)13時から、厚生労働省等が主催する「ハンセン病に関するシンポジウム」が開催されました。第1部「高校生によるハンセン病回復者とそのご家族への聞き書き」で、本校生チームが発表しました。

高校1年生6名のチームにより、黄光男さん(ハンセン病家族訴訟原告団副団長)の「聞き書き」からわかったこと、そこから何を学び、なにをすべきか、等について、約30分間、発表しました。今回は、磯部さん、大山君、清水君、若林君の4名が代表で発表しました。

まず、大山育夢くんが聞き書きの概要やメンバーがどのような動機でこのプロジェクトを始めたのか、などから説明しました。

続いて、磯部詩葉さんが、黄さんのお話の中で、特に印象に残ったエピソードを正確な口調で再現していました。

次に、若林仁瑛くんが、「なぜ家族差別が起きたのか」について、わかったことや考えたことを伝えました。



次に、清水健成くんが「まとめ」として、聞き書きを行った感想や「学びと教訓」として、全員が感じたことを伝えました。

最後は、全員で「私たちがすべきこと」として、今回の「聞き書き」の結果を、多くの人に興味を持ってもらえるような作品にまとめ、さまざまな機会を通して、伝えていくことを宣言しました。



*本校生の発表は、黄さんからの「聞き書き」の内容を正確な言葉で伝えるとともに、その内容を分析し、「そこから学んだこと」を踏まえ、「私たちがすべきこと」を提言するだけでなく、自ら取り組むことを宣言しました。
*単なる「聞き書き」に終わらず、そこから、考え、行動しようと決意したことから、想像以上のアクティブな活動であったことを実感しました。


*黄さんご本人も登場され、本校生の「聞き書き」の発表を非常に高く評価してくださいました。本校生の考えるような取組を国がやってくれたら、差別はもっとはやく解消されたかもしれない、とまで発言してくださいました。

*とにかく、素晴らしい発表でした。本校生のポテンシャルの高さを思い知らされました。ここまで、お疲れさまでした。よく頑張りました。

*しかし、本校生の取組は、まだまだこれからも続きます。こうすれば差別がなくなる、ということを身をもって証明してほしいと思いました。このメンバーならできると信じています。頑張ってください。