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校長室便り
2022年3月の記事一覧
【高1】総学「課題研究」論文作成
3月17日(木)7限目、高校1年生の「総合的な学習の時間」で、この1年間の課題研究の成果である論文作成に取り組んでいました。明日が提出の締め切りとなっており、4クラスの全員が集中し、真剣に作成していました。
少なくとも、栃木県内の高校で、ここまで完成度の高い論文を書ける高校1年生はいないと断言できます。そして、この体験は、大学入試はいうまでもなく、大学生になってから、さらには、社会に出てからも役に立つことは、間違いありません。皆さんの先輩たちが証明してくれています。是非、来年度の探究活動にも自信を持って取り組んでください。
【中2】第2学年保護者会(オンライン配信)
3月18日(金)13:30から「第2学年保護者会」がオンライン配信で実施しました。6限目は講演会があり、7限目に保護者会を実施しました。

6限目の講演会の様子
6限目の講演会の様子
6限目の講演会は、
「Sano グローカル構想とともに歩むこれからの佐野高校」
→Sano.G推進担当 教諭 大嶋浩行
「メイキングルールプロジェクトについて」
→主幹教諭 中條 康雄
7限目の保護者会は、
・学校からの挨拶(教頭)
・学年団挨拶
・学習指導部より
・生徒指導部より
・学年より
保護者会終了後の15:40からは、各クラスのミーティングルームに入り、学級懇談会が行われました。Zoomでの学級懇談は初めての試みでしたが、うまくいったようです。保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。
【中1】第1学年保護者会(オンライン配信)
3月17日(木)13:30~15:00、本日の保護者会は、まん延防止対策期間中であったため、急遽、校長室からオンライン配信で行いました。
1 学校からの挨拶(教頭)
2 学年スタッフ挨拶
学年主任の北堀先生
1組:高木先生、2組:安藤先生、3組:廣瀬先生、副担任:山田先生
3 生徒指導部より(安藤先生)
4 学習指導部 (高木先生)
偉人研究家:真山知幸(まやま・ともゆき)、教育評論家:親野智可等(おやの・ちから)共著 「天才を育てた親はどんな言葉をかけていたのか?」を参考として、親として、子どもとどのように関わったらよいのか、偉人を育てた親の言葉から学びました。

高木節がさく裂していました。素晴らしい内容でした。
高木節がさく裂していました。素晴らしい内容でした。
5 学年より(北堀先生)
「水到渠成」(すいとうきょせい)
学問を身につけると、それに伴って徳も自然に備わるということ。または、物事は手を加えなくても、時がたてば自然と望んだとおりになるということ。
学問を身につけると、それに伴って徳も自然に備わるということ。または、物事は手を加えなくても、時がたてば自然と望んだとおりになるということ。
「渠」は溝や堀のことで、水が流れると、土が削られていって、水の流れだけで溝が出来上がるという意味から。(「四字熟語辞典オンライン」より引用)
6 スライド上映「1年間を振り返って」(安藤先生作成)
「藍プロジェクト」(生徒作成)
7 さいごに(北堀先生)
こうして、初めての「オンライン保護者会」は大成功の裡に終了しました。
学年主任の北堀先生の下、担任団がそれぞれの持ち味を伸び伸びと発揮し、安定感があり、バランスのとれた学年経営をしていることが伝わったのではないかと思います。コロナ禍の中、本校独自の新たな取り組みにもどんどん挑戦しています。
生徒たちは、毎日、安心して、楽しい学校生活をおくっています。
保護者の皆様におかれましては、この1年間、学校や学年の運営方針をご理解・ご協力いただきまして、ありがとうございました。来年度も、引き続き、よろしくお願いいたします。
【高校】SGクラブ「ざぶんSDGs大賞」優秀賞受賞!
2月22日、Sanoグローカルクラブは、「ざぶんSDGs大賞」優秀賞とざぶんGlocal SDGs賞をダブル受賞しました。おめでとうございます。副賞として10万円いただきました。

SGクラブのメンバー(全部で20名ほどいるそうです)
SGクラブのメンバー(全部で20名ほどいるそうです)
「ざぶん賞」は、今年で20周年を迎えた由緒ある「賞」です。
栃木県教育委員会の教育次長様からも受賞のお祝いの言葉をいただきました。
「ざぶん」とは?.pdf
部長の山﨑彩加さん(2-2)と副部長の岸愛梨さん(2-1)です。
今回の受賞作品のポスターの一部
*普段の活動が評価された結果の受賞です。SGクラブは、毎週木金曜日に集まって活動しています。それぞれのメンバーがやりたい研究テーマごとにチームを組んで研究をしています。
身近な風景 ~トンガ応援Tシャツ
3月14日(月)朝の職員打合せ前のショットです。トンガは日本に多くのラグビー選手を輩出していることから、本校のラグビー部監督の石井先生の肝いりで、中高の管理職(校長、両教頭、主幹教諭)も協力しました。
皆さんもご存じの通り、トンガのフンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山は1月15日に激しく噴火しました。この噴火によってトンガの首都ヌクアロファの沿岸地域は津波が発生しました。火山噴火と津波の影響を受けたトンガの人々の当面の人道支援ニーズに応えるために、ユニセフでも人道支援を行っています。
→ユニセフのHP
石井先生に、このTシャツによる支援は、どこに寄付されるのかを聞いたところ、
Tシャツを作成したメーカーが、Tシャツ1枚の価格1870円の内、1000円を「特定非営利活動法人 日本トンガ友好協会」に寄付したそうです。
この団体は、元ラグビー日本代表シナリ・ラトゥさんが代表を務めている団体で、関東協会はじめ、多くのチームがこの団体とリンクして募金活動をしているそうです。今月のラグビーマガジンでも紹介されています。シナリ・ラトゥさんは、石井先生が大学で現役だった頃、大東文化大学に在籍し、石井先生とも戦った仲間だそうです。
【中学】卒業式前夜の「サプライズ装飾」
3月15日(火)、卒業式を明日に控えた夕方、昇降口から中3の教室まで、見事な装飾で彩られていました。各教室の黒板は3年生、それ以外は在校生による「サプライズ装飾」でした。
以下は、在校生による装飾です。
身近な風景 ~桜の開花予想③
3月16日(水)、ここのところ、気温が20℃を超える日が続いています。桜の開花は確実に近づいてきています。
つぼみの奥に赤い色が見えるようになってきました。
【高校】アメリカ留学した先輩のお話
3月15日(火)放課後、本校生の先輩でアメリカの高校に留学した「奥 海七(おく みな)」さんが来校し、アメリカの高校生活などについて、お話をしてくれました。
奥海七さんは、佐高で1年間過ごした後、父親の転勤に伴い、アメリカのシカゴ近郊のパラタイン村にある「ウィリアム・フレムド ハイスクール」の高校2年生に編入しました。アメリカの高校卒業後は、日本の大学に進学することを希望しており、このほど、東京海洋大学の帰国子女枠で、合格しました。「魚の養殖」などをするのが夢だそうです。
上の写真中のスライドは、高校の友達の家の庭だそうです。
どんな場所に住んでいたのか、アメリカの高校での授業や生活などについて、とても楽しく、ためになるお話をたくさん聞かせてくれました。
アメリカの高校では、自動車免許を取らないと卒業できないなど、日本では想像もつかないようなことが目白押しでした。また、アメリカの高校は義務教育なので、高校には難関大学を目指す生徒から、卒業だけできればいいという生徒までいるそうです。興味や進路に応じて、好きな授業をとることができ、授業によっては、受講するメンバーが全く違うそうです。
中学1年生から高校2年生まで、留学等に興味のある生徒が十数名、聞きに来てくれました。高校2年生で、将来留学を希望している生徒は、「いつか留学したいと思っていたので、生の意見がとても参考になりました。自分が何をしたいのか、ビジョンが明確になりました。」と答えてくれました。とても有意義な講話だったようです。
【中学】ビブリオバトル表彰式
3月15日(火)放課後、昨日行われた「ビブリオバトル決勝戦」の表彰式が校長室で行われました。決勝まで勝ち進んだ3名が「Best Biblio Battler」として、生徒会から表彰されました。

向かって左から、1年1組の西部心渚さん、2年2組の佐手隆成君、3年3組の渡辺隆太君です。
向かって左から、1年1組の西部心渚さん、2年2組の佐手隆成君、3年3組の渡辺隆太君です。
投票により「校内最優秀賞」を受賞したのは、佐手君でした。
おめでとうございます。
3年3組の渡辺君は「学年最優秀賞」を受賞しました。
1年1組の西部さんも「学年最優秀賞」を受賞しました。
表彰終了後、生徒会長の恩田小春さんから「お祝いの言葉」がありました。
ビブリオバトルの発案者である「ビブリオ紗季」こと山口紗季さんからも「お祝いの言葉」がありました。
Best Biblio Battler の3名からは、それぞれ大好きな本の紹介が出来て良かった。これをきっかけに、本を読んでもらえると嬉しい、といった感想を聞かせてくれました。3人とも素晴らしいプレゼンでした。また、周到な準備をして企画運営し、大成功させた生徒会の皆さんもよくやってくれました。とても有意義な大会でした。
【中2】CTPの授業見学(富永先生、粂谷先生)
3月14日(月)3限目、中学2年3組の「CTP」の授業(富永先生、粂谷先生)を見学しました。今回は「Traveling abroad is better than domestic travel as a graduation trip (修学旅行は海外旅行の方が国内旅行より良い)」という論題で、英語でのディベートに挑戦していました。
授業では、まず、それぞれのメリットとデメリットを班ごとに日本語でまとめています。次に、それらのメリットやデメリットに対する反駁を考えます。
それが出来たら、メリット・デメリットを英語で表現してみます。
このように、まずは日本語で、ディベートの戦略を考え、それを英語化していきます。
中学のCTPの授業では、様々な取り組みや活動を通して、批判的思考力や論理的思考力を身に付け、それを英語でも表現できることを目標に取り組んでいます。英語でのディベート活動は、これまでに学んだCTPのいわば応用編ともいえる内容です。
*生徒たちは、英語を使うことで自分たちの表現の幅が広がっていくことを感じていました。英語を使うことを嫌がらず、楽しみながらやっている様子が垣間見れました。
*いきなりディベートを始めるのではなく、論題のベースとなる考えを整理することで伝える内容がよりクリアになっており、まさにCrithical thinking 批判的思考力をフル活用していました。よく考えられた素晴らしい取組だと思います。
【中学】ビブリオバトル最終決戦
3月14日(月)朝8時15分~30分、昨年末から始まった校内ビブリオバトルの「最終決戦」が行われました。各学年の代表1名、計3名によるプレゼンがあり、最後に、投票によりチャンピオンを決定します。結果は、明日発表されます。
さすがに、決勝に残った3名は、内容もおもしろく充実しており、思わず話に引き込まれました。誰が選ばれてもおかしくない出来栄えでした。
今回、初めて企画・運営してくれた生徒会のみなさん、ありがとうございました。
身近な風景 ~桜の開花予想②
3月13日(日)佐高の駐車場脇の桜の開花は、まだ先のようです。しかし、1週間前と比較すると、つぼみが少し膨らんできたような気がします。3月5日の写真と比べてみてください。
【中1】「技術」の授業見学(粂谷先生)
3月11日(金)3,4限目、中学1年3組の「技術」の授業(粂谷先生)を見学しました。木工製品を制作していました。

電動ヤスリは生徒自身が扱いますが、電動ノコギリは危険を伴うので粂谷先生が扱っています。事故が起きないよう細心の注意を払って指導しています。
電動ヤスリは生徒自身が扱いますが、電動ノコギリは危険を伴うので粂谷先生が扱っています。事故が起きないよう細心の注意を払って指導しています。
生徒はまず「こんなものがつくりたい」というものを考え、そこから設計しているので、一人一人違うものを制作しています。進捗状況もそれぞれです。
*来週の2時間で完成させる予定です。どんな作品が出来上がるのか楽しみです。
【中3】「イングリッシュキャンプ」スナップショット
3月11日(金)オンライン型の「イングリッシュキャンプ」が終了しました。6グループに分かれて様々な実習を行い、最後に、保護者にもスピーチ「3年前の自分へのメッセージ」をオンライン配信しました。生徒たちは有意義な体験をしていました。
以下のような日程で、イングリッシュキャンプ(オンライン型)が行われました。
Wednesday、9 March[1日目]
・Lesson1 Survival English Pre-Intermediate
・Lesson2 Speech Skills 1
Thursday、10 March[2日目]
・Lesson3 Pronunciation Skills
・Lesson4 Introduction to Discussion
Friday、11 March[3日目]
・Lesson5 World of Food
・Lesson6 Traveling Abroad
・Lesson7 Discussion:Our Perfect School
・Lesson8 Speech2:Presentation
・Closing Ceremony
以下に、1日目と3日目の各会場の様子をお伝えします。
<3-1教室>
[1日目]
[3日目]
<3-2教室>
[1日目]
[3日目]
<3-3教室>
[1日目]
[3日目]
<選択1教室>
[1日目]
[3日目]
<選択2教室>
[1日目]
[3日目]
<図書室>
[1日目]
[3日目]
【高2】主権者教育(佐野市選挙管理委員会)
3月11日(金)7限目、高校2年生を対象に「主権者教育」が行われました。佐野市選挙管理委員会の職員による講話を校長室から各教室にオンライン配信しました。
クイズ形式で出題するなど、わかりやすく説明してくださいました。
教室では、こんな風に見えていました。
高校2年生は来年度18歳となりますので、選挙権を持つことになります。
今年は、参議院議員選挙も予定されていますので、今日の主権者教育を参考にして、皆さんの一票を有効に活用してください。
【高1】「ハンセン病問題に関するシンポジウム」出演
3月27日(日)に開催される「第21回ハンセン病問題に関するシンポジウム」(人権フォーラム2022)に本校生(高1)が出演します。3月2日(水)放課後、校長室に、そのことを報告に来てくれました。

左から、磯部詩葉さん、黒田紗良さん、清水健成君、坂田公希君、大山育夢君、若林仁瑛君の6名
左から、磯部詩葉さん、黒田紗良さん、清水健成君、坂田公希君、大山育夢君、若林仁瑛君の6名
本シンポジウムは、厚生労働省、法務省、文部科学省、全国人権擁護委員連合会の主催で、「国立ハンセン病資料館」から、オンライン開催(ライブ配信)します。
ハンセン病に関する予備知識(国立ハンセン病資料館及び佐賀県のHPより引用)
ハンセン病とは?
→ハンセン病は「らい菌」という細菌に感染することで引き起こされる感染症の一種です。かつては「癩」と呼ばれていましたが、差別的なイメージがつきまとうことから、現在はらい菌を発見したアルマウル・ハンセンにちなんで「ハンセン病」と呼ばれています。
発症の原因
→ハンセン病の原因となる「らい菌」は発症させる力が弱く、菌が体の中に入っても多くの場合は免疫機能により発症することはありません。しかし、乳幼児の時期に治療をしていないハンセン病患者に繰り返し接触した人が、免疫機能の低下により発症することがあります。栄養状態や衛生環境が悪い条件のもとでは免疫機能の低下を招くので、発症のリスクが高まります。
ハンセン病問題とは?
→ハンセン病問題とは、近代以降の国の間違ったハンセン病対策が原因で、患者、回復者およびその家族の方々の人権が侵害され、はなはだしい偏見差別にさらされた人権問題です。
隔離政策の開始
→近代以降の国のハンセン病対策は、患者の隔離を基本とするものでした。1907(明治40)年に明治40年法律第11号(通称「癩予防法」)が成立し、療養の方法がなく屋外で生活している患者(放浪患者)を療養所に隔離することが定められます。その背景として、多くのハンセン病患者が物乞いをしながら屋外で生活しており、それが「国辱」とみなされたことがあります。
その後、1931(昭和6)年に「癩予防法」が改正され、全ての患者を本人の意思にかかわりなく強制的に隔離できるようになります。「強制隔離」はここから始まりました。
1953(昭和28)年、「癩予防法」は「らい予防法」に改正されました。しかし、治療薬が普及しているにも関わらず強制隔離を続け、退所規定が設けられませんでした。一度療養所に入所したら一生そこから出ることができなかったのです。
患者や家族への偏見・差別
→1996(平成8)年、「らい予防法」が廃止がされ、ハンセン病患者の隔離政策が終わりました。1998(平成10)年、入所者などによって、らい予防法違憲国家賠償請求訴訟が提起されました。「らい予防法」は日本国憲法に違反するものであるとして国家賠償を求める裁判を起こし、2001(平成13)年に原告の訴えを認める判決が熊本地裁から出されました。国は控訴断念を決めるとともに、患者、元患者に謝罪しました。また、佐賀県知事も療養所を訪ね、国の隔離政策に県が協力してきたことについて謝罪を行いました。
患者や家族への偏見・差別
→ハンセン病患者は療養所に入所してからも、家族に迷惑をかけないようにと実名を捨て、偽名を名乗る人もいました。また療養所内では断種政策が行われていたため、結婚しても子どもを産むことが許されなかったり、家族や故郷とのつながりが途切れてしまったため、病気が治っても親や兄弟姉妹と一緒に暮らすことができなかったり、故郷の墓に埋葬してもらえなかったりという生活を、ハンセン病患者は長い間強いられてきました。
隔離政策の終わり→1996(平成8)年、「らい予防法」が廃止がされ、ハンセン病患者の隔離政策が終わりました。1998(平成10)年、入所者などによって、らい予防法違憲国家賠償請求訴訟が提起されました。「らい予防法」は日本国憲法に違反するものであるとして国家賠償を求める裁判を起こし、2001(平成13)年に原告の訴えを認める判決が熊本地裁から出されました。国は控訴断念を決めるとともに、患者、元患者に謝罪しました。また、佐賀県知事も療養所を訪ね、国の隔離政策に県が協力してきたことについて謝罪を行いました。
さらに、2019(令和元)年には、ハンセン病元患者の家族に対しても、隔離政策により極めて厳しい偏見・差別が存在したことを国が認め、謝罪しました。「ハンセン病元患者家族に対する補償金の支給等に関する法律」が施行され、補償金の支給や名誉回復が図られることとなりました。
ハンセン病問題はまだ終わっていない
→約90年にもわたる誤った国の政策によって「ハンセン病は恐ろしい、治らない」という誤った認識が人々に植え付けられ、今なおハンセン病に対する偏見や差別は根強く残っています。隔離政策が終わってからも、療養所で生活をされている入所者は、すでにハンセン病は治っていても、高齢であることや後遺症による身体障害があり介護を必要とする人が多くなっていることから、療養所を出て生活することが困難になっています。また社会では今なおハンセン病に対する偏見や差別が残っているために、療養所の外で暮らすことに不安を感じている人もいます。
ハンセン病問題はまだ終わっていない
→約90年にもわたる誤った国の政策によって「ハンセン病は恐ろしい、治らない」という誤った認識が人々に植え付けられ、今なおハンセン病に対する偏見や差別は根強く残っています。隔離政策が終わってからも、療養所で生活をされている入所者は、すでにハンセン病は治っていても、高齢であることや後遺症による身体障害があり介護を必要とする人が多くなっていることから、療養所を出て生活することが困難になっています。また社会では今なおハンセン病に対する偏見や差別が残っているために、療養所の外で暮らすことに不安を感じている人もいます。
プログラム.pdf
このシンポジウムは、今回で第21回と、回を重ねていますが、その目的は、「ハンセン病に対する正しい理解をシンポジウムを通して深め、差別や偏見がなく、すべての人が「ともに生きる」、より良い社会づくりに貢献すること」です。
本校生6名は、シンポジウムの第1部「高校生によるハンセン病回復者とそのご家族への聞き書き」の発表を行います。
6名は、「Sanoグローカルクラブ」のメンバーでもあり、高久先生から、やってみないかと声をかけられたとき、手を上げた人たちです。
1月末に、「ハンセン病の聞き書きプログラム」の講習を受け、両親と姉がハンセン病に感染し差別に苦しめられたという60代の男性を対象に、2月13日(金)と2月26日(金)、Zoomを使って2回のインタビューを行いました。それぞれ1時間半から2時間半かけて実施しました。インタビューは録画し、6人で手分けして、正確に文字に起こします。変換アプリを使えば、話言葉を文字に変換することも可能なのかもしれませんが、一言一言を聞き、そこにどんな思いが込められているかを感じながら、文字を打ち込むこと自体に価値があります。その内容をもとに、3月27日のシンポジウムで発表します。
Q1:なぜ、このプロジェクトに参加しようと思ったのですか?
→・参加すべき貴重な機会だと思って参加しました
・最初は軽い気持ちで、一緒にやってみるか、という気持ちでしたが、やってみて、その重要性に気がつきました。
・「聞き書き甲子園」というのがあり、聞き書きそのものに興味があったのがきっかけです。
・ハンセン病、という言葉は知っていましたが、あまりよくは知らなかったので、知的好奇心から始めました。
・自分は、女性問題という差別について研究していたので、差別という点で、共通するものがあるかもしれないと思い、参加しました。
・みんなに誘われた、というのが正直なところです。
*きっかけはちょっとしたことでもいいと思います。その結果、チャレンジしたことが大事です。
Q2:どのような話が印象的でしたか?
→・これまで、ハンセン病に関する間違った情報が、いかに広められてきたか、そして、そのことが訴訟の場で明らかになっていったこと。
・国のトップの判断で差別が生み出されていったこと
・自分が結婚するとき、家族がハンセン病であることを言えなかったこと。
・差別をした人には謝ってもらいたい、それで初めて救われる、という強い思い。
・訴訟に参加した人は500名くらいおり、訴訟の中で、やっと話す機会が与えられた。しかし、名前と顔を公表した人は10名程度であり、未だに差別が残っていること。
Q3:このプロジェクトに参加したことで、伝えたいことや学んだことは何?
→・上からの意見を鵜呑みにしないで、自分の頭で考えることが大事だということ。
・ハンセン病に関する正しい知識と人間が犯した過ち。
・過去から学べる人になりたい。
・本当に正しいかどうかを知るためには、批判的な思考力が大切だということ。
・周りに流されない、鵜呑みにしないために必要なことは何かということ。
・誰もが心の中に辛いことや嫌なことがあると思うが、そのことを聞いてくれる人がいることが大切だと思う。また、自分もそれを受け止められる人間になりたい。
*プロジェクトは、まだ途中ですが、すでに多くのことを感じたり、学んだりしているようです。3月27日の発表に向けて、頑張ってください。
PS 3月9日(水)放課後、3月27日の発表の内容や役割分担を相談していました。
身近な風景 ~桜の開花予想
3月5日(土)、この春一番の暖かさでした。もしかしたら、桜も開花?と思って、調べてみましたが、まだまだつぼみでした。東京の桜の開花予測は3月20日頃、ということですが、佐野の開花、一番乗りをウォッチングしたいと思います。
駐車場付近の桜の枝です。
職員室前の梅は、だいぶ見頃を迎えています。
梅の木の足下に咲いているホトケノザもよく見ると、複雑な造形をしています。
日向の空き地(格技場の南側)では、ナズナが満開です。
【中1】総合発表会「2030年までにできること」
3月3日(木)2限目、中学1年生の各教室では、3月22日(火)にオンラインで行われる「総合的な学習の時間」の研究発表のリハーサルを行っていました。
中学1年生は、これまで、SDGsについて調べてきましたが、今回の発表会は「生徒それぞれが住んでいる地域の環境問題の課題を、2030年までに解決する」ために、自分たちでどんなことができるかを研究しています。
<1組>
<2組>
<3組>
*自分たちで研究を進め、プレゼンも普通にできるようになってきました。1年間の成長を感じています。保護者の皆様、「オンライン発表会」お楽しみに!
【中1】「技術」の授業見学(粂谷先生)
3月3日(木)4限目、中学1年1組の「技術」の授業(粂谷先生)を見学しました。
単元は「材料と加工の技術による問題解決」ということで、日常の生活の場面で、こういう物があるといい、というニーズをまず考えます。そこで、どんな形状だと、その課題を解決できるか、という視点から、木工作品を自分で設計して、作品を制作します。
単元は「材料と加工の技術による問題解決」ということで、日常の生活の場面で、こういう物があるといい、というニーズをまず考えます。そこで、どんな形状だと、その課題を解決できるか、という視点から、木工作品を自分で設計して、作品を制作します。
一人一人、全部違った物を制作しています。
完成した人は、自分が制作した作品の説明文を入力しています。
皆さん、だいぶ、完成に近づいているようです。
【中1】「美術」の授業見学(梅澤先生)
3月3日(木)4限目、中学1年3組の「美術」の授業(梅澤先生)を見学しました。ペットボトルと紙粘土を使った「ランプシェード」を作っていました。

1年1組と2組は、ほぼでき上がっていました。
1年1組と2組は、ほぼでき上がっていました。
皆さん、楽しそうに作っていました。
「いなずま」です。
「くじら」です。
美術室に展示してある「1年1組」の作品です。
同じく、「1年2組」の作品です。
*それぞれ独創的で楽しい作品ばかりですね。実際に、暗闇で点灯するとどんなふうに
見えるのか、楽しみです。
緊急情報
特にありません。
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