学びの活動

建築デザイン系の日々

「木造機械実習」 建築デザイン科3年(実習紹介⑥)

 建築デザイン科3年生では、木工機械加工による、仕口と継手の加工実習を行っています。
 仕口と継手は、木造住宅の軸組接合部で使われる非常に重要な部分です。機械加工と手加工で仕口と継手を完成させ、木造住宅の軸組工法を理解する授業です。
 安全指導のもと、生徒達は真剣な様子で授業に取り組んでいました。

 
 

「建築製図」 建築デザイン科1年

 建築デザイン科1年生では、建築製図を行います。
 建築製図の授業では、図面に必要な文字や線、記号の描き方から、平屋建て住宅平面図、立面図、断面図、部分詳細図などの模写を中心に図面を描きます。
 将来、建築士になるための基礎的な要素なので、全員が真剣に取り組んでいます。
 建築デザイン科1年の上田憩さん(宮の原中出身)は、「建築製図はとにかく楽しいです。」「課題図通り正確に線を引き図面を描けた時の達成感は最高です。」と話しています。
 この基礎を大切に、今後は環境を考え、人に優しい建築設計を目指して欲しいです。

  
 
 

「計算技術検定試験の合格に向けて」建築デザイン科1年

 建築デザイン科1年では、6月15日(金)に実施される、全国工業高校校長協会主催の計算技術検定試験3級を受検します。
 この試験は、工業技術者に必要な関数などを含む計算問題を解く形式で、四則・関数・実務計算の3種目があり、現在、授業や放課後の補習で全員合格に向けて特訓中です。
 建築デザイン科1年の齋藤輝さん(鹿沼西中出身)は、「関数計算が難しくて大変です。」「勉強と部活の両立を図り、絶対に合格したいです。」と、話しています。
建築デザイン科の2、3年生は、上位試験の1級、2級計算技術検定試験にも挑戦しています。
 頑張っている生徒たちの合格を願っています。

 
 

「セメントの強度実験」2年建築技術コース(実習紹介⑤)

    建築デザイン科2年生の建築技術コースでは、セメントの強度実験を行います。
セメントの強さは、コンクリートの強度に直接影響します。セメントの種類や粉末度、風化の程度、養生状態などで異なるので、授業ではJISに定める試験方法により試験を行います。
 生徒達はグループに分かれ、各班で強度の最高値を目指して実験に臨み、試験結果から考察を行い、ビル設計などで必要なセメントの強度や性質の基礎を学びます。

 
 

「ペーパーコードスツールの研究」 3年課題研究班

 建築デザイン科3年生の授業に課題研究があります。この授業は、生徒一人一人が研究テーマを掲げ、調査、研究、実験、製作などを1年間行い、最後に研究発表をします。
 この班では、ペーパーコードを使用したスツールの研究をしています。普段あまり馴染みのないペーパーコードを座面に利用し、編み方や色彩、デザインを研究しています。
 建築デザイン科3年の佐野大樹さん(陽東中出身)は、「ペーパーコードを巻き込む作業は、簡単なようですが、たいへん高度な技術が必要なことが分かりました。」「鹿の子編み以外にも、デザイン性の高い編み込みを考えたいです。」と話しています。
 基礎的な研究が終えると、色々な方法を用いてペーパーコードでのベンチ製作を考えているようです。
 研究の過程は随時掲載する予定です。彼らの研究成果を楽しみにしています。


 
 

「パソコン実習」 1年工業技術基礎(実習紹介④)

    建築デザイン科1年生の工業技術基礎では、パソコン実習(ワード、エクセル、パワーポイント、建築CAD)を行います。
 パワーポイントの学習では、自分の好きな世界の有名建築家の思想や、設計した建築物、デザインなどを調べ、報告書(プレゼンシート)を制作する授業です。ソフトの操作方法を覚えるだけでなく建築家の設計方法を理解できる授業で、生徒たちも興味を持ち積極的に取り組んでいます。

 
 

 

「2級建築大工技能士合格」 建築研究部木造班

 今年1月に行われた、2級建築大工技能検定試験(栃木県職業能力開発協会主催)に本校から4名(女子1名・男子3名)の合格者が出ました。
 建築大工技能士は、木造建築の大工工事に必要な技術を認定する国家資格で、社会人の方も多く受検し、たいへん合格が難しい検定試験です。
 本県建築系学科のある高校としても、最多の合格者を出すことができ、本校の建築大工技術の高さを見せることができました。
 合格した建築デザイン科3年の飯塚康太さん(大沢中出身)は、「高校在学中に難易度の高い国家資格を得ることができて大変うれしいです。」「支給材料を加工する木拵えカンナ掛けが難しく大変でした。」と話しています。
 今後は、得られた高い技術を後輩たちに伝授してもらいたいです。

 
 

「椅子型収納ボックス」の製作 1年工業技術基礎(実習紹介③)

    建築デザイン科1年生の工業技術基礎では、木材加工実習の一環で「椅子型収納ボックス」の製作を行いました。
木材の木取りを行い、木工機械で材料の長さや厚みを加工し、組み立て、塗装をして完成です。本校に入学してから初めての木材加工で、大型機械の取り扱いに少し緊張した様子で作業をしていましたが、次第にコツを掴み正確な木工製品を作ることができました。
    建築デザイン科1年阿部雄大(雀宮中)さんは、「見た目以上に精度を求める加工が多く大変でした。」「カンナ仕上げやインパクトドリルでの組み立て、蝶番取り付け、塗装など、初めて行う作業で良い経験ができました。」と話しています。
 彼らの今後の成長が楽しみです。

   
   

「木材の曲げ強度実験」 2年建築技術コース(実習紹介②)

 建築デザイン科2年生の建築技術コースでは、木材の曲げ強度実験を行います。
 木構造には、梁・桁・根太などの主として曲げの力を受ける部材が多く用いられています。曲げ強度実験の試験体は材軸と繊維方向とが平行な柱状とし、これを水平にして曲げ加重を加え同時にたわみも測定します。この試験では、木材の曲げ強度や性質を理解し、高品質な木造住宅設計の基礎を学びます。

 
 

「NC加工実習」 3年住環境コース(実習紹介①)

 建築デザイン科3年生の住環境デザインコースでは、NC加工実習を行います。
NC(numerical control)加工とは、数値制御(NC)による機械の加工方法で、ドリルなどに代表される切削用工具の刃先の動作を座標値によって定義し、その情報をもとに工作機械に内蔵されたサーボモータが動くことによって、工具や被加工物が動作し加工が行われるシステムのことです。
 生徒はオリジナルのデザインを考え、表札の製作に挑戦します。現在の木造住宅の軸組加工は、この加工方法を使いプレカット工場で木材を加工し、木造住宅の軸組を製作しています。この実習でこれらの基礎を学んでいます。