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定時制日誌
PTA総会・第1回保護者給食試食会・授業参観【定時制】
5月9日(金)にPTA総会を開催しました。また総会に先立ち、第1回保護者給食試食会と授業参観を併せて実施しました。
年4回開催の保護者給食試食会については、370円で生徒と同じ給食を食べられるとあって毎回好評を得ています。13名の保護者の方が参加され、メニューは山菜おこわ・鶏肉のみそ焼き・えびしゅうまい・芋の子汁・春キャベツの塩昆布あえ・とちおとめ羊羹・牛乳で、「こんなに盛り沢山で、とてもおいしい!」と驚いていらっしゃいました。
PTA総会の前には、千葉里花様(卒業生保護者)により、応接室で会計監査が行われました。
その後の担任による授業参観では、生徒の多くが緊張の中にも、積極的に発言して活躍しようとする意気込みが随所に見られるなど、安心して授業に取り組む姿が見られました。
総会は3F定時制自習室で行われ、日下田すみれPTA会長様の議事進行により滞りなく進行しました。日下田会長は挨拶で、「卒業式に来賓として参列した。定時制は大勢の全日制に交じって少数にもかかわらず、入学時からすると自信に満ち溢れ、頼もしかった。」とお言葉をいただきました。また加藤達也校長は「PTA一丸となって、生徒が『自分を変えていく力』と『問題解決能力』を身に着けられるよう、ご支援いただきたい。」と話されました。続いて本校定時制の現状説明と職員紹介の後、クラス懇談が行われ、「中学時代より進んで登校し、学校が楽しいと言っている。本校に入学して本当によかった。」との声が多数聞かれました。授業参観には23名、総会には17名の出席があり、ここ数年で一番の盛況ぶりであったこと、厚く御礼申し上げます。
令和7年度 情報モラル教育 【定時制】
4月25日(金)に情報モラル教育を記念館講堂で行いました。今年度は『こんなつもりじゃなかったのに』,『SNSによる情報発信のリスク』という2つのテーマで、本校職員が栃木県総合教育センターから出ているGIGAワークブックとちぎを活用して実施しました。
SNSで意思疎通するときは『こんなつもりじゃなかったのに』とならないように、3つの視点(自分の視点,相手からの視点,俯瞰して全体を見る視点)を意識しましょう!
まずは『SNSによる情報発信のリスク』を理解し、少しでも不安が生じたら、近くの頼れる人に相談しましょう!
【定時制】本校創立記念日
4月18日(金)講堂に、佐藤務同窓会長様、千葉県美術会理事長で陶芸家の神谷紀雄様をお迎えし、創立記念式及び記念講演会が挙行されました。
加藤校長は挨拶の中で、「今日は本校の伝統を再確認し、これまでの歩みを振り返る日だ。当時の芳賀地区には尋常小学校卒業後の進学先がなく、地域の熱意ある嘆願に栃木県が動かされた。周辺地主22名が敷地を寄進、資金の半分を町民の私財寄付により、明治33年(1900年)に本県3番目の旧制中学校が開校し、今年で126周年を迎える。創立3年目には台風によって本館が半壊したが、学びを求める熱い意志をもった若者の熱意に答えて、明治37年に再建された。昭和44年に現校舎が完成して今日に至る。数多の著名な卒業生の中でも、野澤一郎氏(明治39年卒)は大正7年巴組(現・株式会社巴コーポレーション)を設立、考案したダイヤモンドトラス構造はディーゼル機関に匹敵する発明とされる。昭和32年には私財から野澤一郎育英会を創設した。氏の胸像は本人の遺志により上半身裸で校庭の南面に建つ。氏は『裸の私は真実の姿、人としての本質はその地位ではなく、生き方にある。志をもつことにより、いかなる困難にも立ち向かう気概をもって、みなさんが新しい光を添えてくれることを祈念する。』この言葉には、ここで学んだ『至誠』の精神が根底にある。君たちも校訓の具現化に努めてほしい。」と言葉を掛けられました。『至誠』とは「人を欺かず、己を欺かず、自己の良心を尊び、善と信ずることは必ず実行する。」ことであり、5つの時代に渡って脈々と受け継がれてきました。職員生徒一同、今後も実践していきたいものです。
佐藤同窓会長様(昭和37年度卒)は、「今年は創立126周年、温故知新(故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る)、本校の歴史の光と影を紹介する。昭和8年は日本が国連を脱退し、戦時ムードにシフトした頃、旧制5年生数名が鉄拳制裁の上、操行(生徒の品性や行動、道徳的な行いの総称とされ、日々の言動にも優劣がつけられた)丙と査定され、中退を余儀なくされた。生徒の学校に対する不信感は極まり、学校側と対立した(同盟休校事件) 。昭和10年には卒業生が当時の大金108円を集めて2名の権威に依頼して完成した校歌は、戦前戦後と歌い継がれている県内唯一無二である。このように紆余曲折を経て今日に至る。みなさんは今日の記念の日に、先人たちの歴史を知り、自己確立を目指して勉学に励んでいってほしい。」と述べられ祝辞とされました。
記念講演会は、神谷紀雄様(昭和34年度卒)により、『出会い…その先に』と題してご講演をいただきました。自己紹介で「講演会に呼ばれるのは超一流大学卒の優秀な人だけだと思っていた。」と切り出され、会場は和やかな雰囲気に包まれました。「美術の世界は、いいものを数多く見て、感性を磨くことが肝心である。良い作品は表面的な美しさだけではなく、奥に何かを感じさせるものである。多くの出会いによって、優れた師匠から多くを吸収できた。真面目に一つの道を歩んできたから、この機会を得た。出会いを大切にしていってほしい。」と結ばれました。先生の作品制作のプロモーションフィルムは映像美の極致で、多くの職員生徒が感銘を受けていました。先生の陶芸作品「鉄絵銅彩梅文大鉢」をご寄贈いただきました。
【定時制】避難訓練
4月11日(金)の4限目に、避難訓練を行いました。3限目の全校集会と専門委員会が長引いたため、少し遅れての実施となりました。地震による火災の発生という想定で避難を行いましたが、あいにくの雨のため屋外には避難せず、体育館への避難となりました。1年生は不慣れな上に人数も多いため、点呼に少し手間取りましたが、皆落ち着いて避難することが出来ました。教頭の講評の後、教室へ戻って各担任による事後指導を行って避難訓練を終了しました。
【定時制】第1学期始業式・新任式・離任式・生徒対面式
4月8日(月)記念館講堂で、新任式・第1学期始業式・生徒対面式・離任式が行われました。この日は例年、慣れ親しんだ人との別れ、新しい人との出会いが交錯する日です。
新任式では、栃木翔南高校から加藤達也校長先生、県スポーツ振興課から渡邉伸夫教頭先生、小山高校から藤井淳先生(国語科)新たに濱野裕太先生(数学科)をお迎えしました。新任者を代表して加藤校長が、「真岡高校で教師生活をスタートし、7年間お世話になった思い出の場所に戻って来ることができ、この上なく幸せだ。皆さんの希望の実現に誠心誠意尽力していきたい。」と感慨深く語られました。
始業式で加藤校長は、「様々な立場の人が在籍している。昼間働いていたり、悩みを抱えていたり、各々にそれぞれのペースがある。無理に周りに合わせて悩むことなく、自分のペースを守ってへこたれず、友人を作り、先生方との関わりをもつ中で、一歩ずつ成長し、卒業後の進路を考えていってほしい。先生方も応援している。」とやさしく語り掛けられました。
生徒対面式では定時制課程60名が一堂に会する中、山口翔生徒会長(3年次)が歓迎の言葉で新入生を迎え、滝口華さんが新入生代表挨拶を述べて、記念館内に一体感が生まれたように感じられました。
離任式には3人の先生が来校されました。荒井博文校長先生は宇都宮大学アドミッションセンターに赴任されました。先生は別れの挨拶で、「みなさんの普段の挨拶はうれしかったし、仕事のやりがいにつながった。私自身が人生の節目に当たり、君たちの進学・就職で新天地に乗り出す気持ちに思いを巡らせることができた。これまでの頑張りを讃えたい。」
須藤優教頭先生は栃木高校に教頭として赴任されました。先生は「自分が勝手に考えていた約束を果たせなくなってしまったのが心残りだ。みなさんと話しているだけで、救われた気持ちになったり、助けられたりした。色々支援したいなと思っていたが、支援してもらったのは自分の方だった。1年生に話しておきたいのは、この学校は家族みたいな所だ。モヤモヤしていることがあったら、自分をさらけ出して他人に助けを求めてもいい。先輩方もそうしてきた。また会える日を楽しみにしている。」と目頭を押さえながら、熱く語りかけました。
足利高校に赴任された岡野晃先生は、「みなさん全員と話をしたことがあり、会話の内容も思い出せるのは私の誇りだ。この学校には、学校に行けてなかった人も来られるようになる環境がある。周りの生徒も先生も、学校の雰囲気も良い。自分を信じ日々努力を続けて、夢を実現してほしい。」とあふれる思いを吐露しました。新天地でのますますのご活躍を祈念しております。