農業科のできごと

2015年11月の記事一覧

【食品化学科】バター研究


那須塩原市は生乳生産本州一ですが
生乳生産本州一のまちでプレミアムバター普及に取り組む
那須塩原バター普及研究会の萩原敏夫先生をお迎えし、
バター作り講習会が2015年11月27日(金)に行われました。


拓陽高校、乃木農場で搾乳された生乳を60kg使いました。
遠心分離により、クリームと脱脂乳に分け、バター作りにはクリームを使います。
生乳60kgからクリームは6kgできました。

クリームは液体ですが
チャーンという機械で激しく撹拌すると
段々と白い液体だけだったクリームが
クリーム色の固体(バター)と白い液体のバターミルクへと分離してきます。
     

チャーンによるチャーニング(激しく撹拌すること)の後
冷水を加え、バター表面のバターミルクを洗い流します。

最後に、バター粒子を集めて練りながら水分を除いたり
塩を練り込むワーキングという作業を行いました。


できあがったバターは淡いクリーム色で滑らかな仕上がりになりました。
食品化学科の生徒が焼いたパンにつけて全員で試食を行いました。

「後味にものすごく牛乳の風味がいきてる!」
「美味しくてたくさん食べちゃいそう!」
みんなの笑顔で本日の研修会は終了しました。
  

本日は、生乳60kgから2.5kgバターができました。
改めて市販されているバターの値段が高い事にも頷けました。
また、バターづくりの中で出てくる副産物である
脱脂乳やバターミルクの有効活用への関心も高まる内容となりました。