校長室便り

校長室便り

休日の部活動

今日は、13:30から野球部の試合があるので、午前中に学校に立ち寄ったところ、多くの部が活動していました。

①テニス部
→8時半ころ、西門付近を車で通過した際、テニスコートで生徒が草取りをしていましたので、まずは中学のテニス部から見学しました。今年は1年生がたくさん入部してくれたので、総勢33名の大所帯となったそうです。服部先生、富永先生の指導の下、今日は33名全員が参加しています。

②ラグビー部
→顧問の柾木先生とともに、朝早くから熱心に練習していました。男女が全く同じ練習をこなしていました。とにかくよく走っていました。


③中学野球部
→部員たちは、まずはキャッチボールから練習を始めていました。


④バレー部
→高校のバレー部は、ちょうど他校との練習試合を始めるところでした。新入部員も入部しずいぶん人数も増えました。チーム力も上がり、めきめきと力を付けてきているそうです。今日の練習試合はどうだったでしょうか。


→中学のバレー部も部員数が増え、充実した練習をしていました。だんだん強くなってきているようです。


⑤高校バスケットボール部
→高校生たちは第2体育館全面を使って、のびのびと練習をしています。


⑥吹奏楽部
→中高合同で練習しています。高校生がパートリーダーとして、中学生を良く指導してくれています。各パートごとに今日は8か所で練習をしていました。
高校生の指導は、非常に的確で感心しました。

<音楽室>打楽器のパートです。


<パソコン室>バスのパートです。


<英語演習室>トランペットのパートです。


<選択4教室>クラリネットのパートです。


<選択3教室>トロンボーンのパートです。


<教育相談室>サックスのパートです。


<教育相談室>ホルンのパートです。


<教育相談室>フルートのパートです。


*コロナの影響で、なかなか全体練習がやりにくい状況なのかと思いますが、中高合同の練習が、非常にうまく機能していると感じました。旭城祭での発表に向けて、頑張ってください。

PTA本部役員会が開かれました

本日、本校の選択3教室で「PTA本部役員会」が、以下の日程で開催されました。

本部役員会  9:00~10:10
専門部会  10:10~10:30
支部打合せ 10:30~11:00

PTA役員が一堂に会する集まりは、今年度で初めてでしたので、PTA会長、PTA会長代行、校長の挨拶に続いて、全員の自己紹介から始まりました。

議事としては、
(1)PTA総会資料について
(2)旭城祭への参加・協力について(仮)
(3)学校HPのリニューアルについて
(4)専門部会年間活動計画について
(5)支部会活動計画について
(6)その他  
以上について、協議しました。

その後、専門部会ごとに分かれて話し合いが行われ、最後に、支部会ごとに話し合いを行いました。


各支部ごとに集まっています。


この部屋は、足利支部の集まりです。

学校紹介動画撮影②

今日も、学校公開用の動画撮影が行われました。
その中から、いくつかの授業を紹介します。

1限目:中学3年3組「CTP」(高木先生・ALTアナ先生



今日の授業は、英語ディベートの試合形式の2回目です。
お題は「Traveling abroad  is  better  than  domestic  travel  as a  graduation trip.」
   (卒業旅行は、国内よりも海外旅行の方がいい)です。

ディベートは、立論(Constructive speech)から始まり、第一反駁(Attack  speech)、第二反駁(Defence speech)と続きます。

授業での発言の順番は、下の図のように、肯定側の立論①→否定側の立論②→否定側のアタック③→肯定側のアタック④→肯定側のディフェンス⑤→否定側のディフェンス、となっています。
最後に、ジャッジが肯定側、否定側どちらが優勢だったか(勝ったか)を決めます。


①肯定側の立論


②否定側の立論


③否定側のアタック


④肯定側のアタック


⑤肯定側のディフェンス


⑥否定側のディフェンス

*この試合は、高木先生のジャッジにより、否定側の勝ちでした。
理由は、スピーチが堂々としていたから、でした。やはり、自信を持つことが必要ですね。


5限目:高校2年1,2組「英語表現Ⅱ」(大嶋先生)の授業です。



こちらも、期せずして「英語ディベート」でした。それでは、中学生と高校生のディベートはどこが違うのでしょうか?
簡単に言うと、お題が高度になってきます。

今回のお題は、
Pandemic  lockdown  should  be  legal
(パンデミック時のロックダウンを法律化すべきだ。)

*中学校で英語ディベートをやっている学校は、県内ではまずありませんが、さらに、高校につながっていて、内容が発展していくところが、本校の中高一貫教育の大きなメリットだと思います。

学校紹介動画撮影

今日は、9月6日に合わせて「Web学校公開」用の動画撮影が行われました。

中学の授業と部活動を中心に、一日がかりで業者が撮影しました。私も動画撮影に同行し、授業見学させてもらいました。9月6日公開の動画を見ればわかることではありますが、それまで待てない皆様には、附属中ではどんな授業が行われているのか、簡単に紹介します。

1限目:中学2年2組「数学」(柾木先生)


今日の「学習のめあて」は、「一次関数y=aX+bのグラフを書くことができる」でした。その方法は、①aとbを使って直線を引く。②2点を求めて直線を引く。この2つがあります。それらを使ってグラフを書く練習をしました。基本問題で慣れたところで、スペシャル問題が出されました。スペシャル問題は、①と②の方法を組み合わせて考える問題です。生徒同士で教え合ったりすることで、理解を深めていました。生徒からは、「スペシャル問題(発展問題)は難しかったですが、(生徒同士で)教わることでできるようになりました。」といった声が聞かれました。

2限目:1年3組「国語」(石塚先生)



授業の最初は、ペアワークで週末をどのように過ごしたか、お互いに発表し合いました。先生から指名された生徒がみんなの前で発表し、質問にも答えていました。これは、自分の考えなどを人に伝えるスキルを身につけるため、週の始めなどに定期的に取り組んでいるそうです。
次に、百人一首の練習(20枚のみ使用)がペアワークで行われ、対戦相手を変えて、何試合か行われました。これも冬の百人一首大会に向けて、全百種を覚えられるよう、少しずつ、定期的に練習を取り入れています。これは附属中ならではの活動ですね。
いよいよ今日の本題ですが、教科書の「さんちき」で、三吉の行動描写からどんな人物像がわかるか、教科書に付箋を貼っていく作業を行いました。次の授業で、この付箋を使って、班ごとにKJ法で、三吉の人物像をまとめていきます。さらに「ワールドカフェ」方式で、別の班から得た人物像を活用して、三吉のパーソナリティを分析します。1年生からかなり高度な活動をしていますね。
今日はいろいろな活動がありましたが、生徒たちは慣れたもので、楽しくスムーズに取りくんでいました。

3限目:1年3組「理科」(神戸先生)


今日の授業は、「酸素と二酸化炭素の発生とその性質を調べる」です。
班ごとに、酸素や二酸化炭素を発生させ、試験管に採取して、その性質を調べました。言われたことをただやるのではなく、実験器具をどのように使ったら目的が達成できるか等、各班で考えながら実験に取り組んでいました。(カメラが3台も入っていたので、生徒はだいぶ緊張しているようでした。)

4限目:2年2組「社会」(高野先生)


今日は歴史分野で、第4章近世、「天下太平の世の中」で、③各地を結ぶ陸の道、海の道、の単元でした。授業のめあては、「交通網の整備は、都市や産業の発達に、どのような影響を与えたのか」です。プリントと板書をうまく使って、わかりやすく説明していました。板書が非常に見やすく整理されていたのが印象的でした。

4限目:2年3組「英語」(栗原先生、高木先生)


お隣の2年3組では、英語の授業が行われてたので、ついでに見学させてもらいました。高木先生がTTで加わり、「思い出チャンツ」の真っ最中でした。チャンツとは、ラップみたいなものだそうで、テーマを決めてリズミカルに相手に話します。生徒に人気のある活動で、「○○チャンツ」のように使います。今日は、自分が8歳の時に何をしていたかを話す「思い出チャンツ」でした。最初は生徒同士のペアワークですが、指名されると高木先生とのチャンツです。8歳の時にバスケットボールをやっていたとのことから、バスケ部顧問の高木先生から鋭い突っ込みがありましたが、受けて立った生徒もりっぱでした。

6限目:3年3組「英語」(鴇田先生、アナ先生


今日は、Let's talk !「自分にとって~なのは、どんなこと?」というアクティビティでした。It is ……(for    )to ~.  という構文を使って、……にinteresting やnecessary、important、impossible などを入れ、周囲のクラスメートにインタビューしていきます。それをもとに、文章を書いてみるアクティビティにつながります。教壇の上の画面に映し出されたストップウォッチを見ながら、時間を決めて活動していました。


6・7限目:1年1組「家庭科」(森戸先生)


この授業は、動画の撮影はありませんでしたが、パンケーキを焼く甘い香りに誘われてしまいました。今日は、中学1年生の最初の調理実習です。調理用具の準備や後片付け、ガス台などの器具の使い方などについて、基礎から学びました。若干、焦がし気味のパンケーキもありましたが、皆おいしそうに食べていました。
森戸先生によると、最近は、ガス台ではなく、IHヒーターの家庭が多く、ガスの火を弱くする経験があまりないそうです。でも、調理実習をやっていくうちに火の使い方もうまくなってきますので、心配はいりません。

栃木県立博物館~特別展示「骨スペシャル」

今日は、栃木県立博物館の特別展示「骨スペシャル~わたしはだれでしょう?~」が昨日から始まっていたので見てきました。
展示の仕方がとても面白かったので紹介します。



展示されている標本は、すべて県立博物館所蔵のもので、特段珍しいものが陳列されているわけではないのですが、展示の仕方が秀逸だと思いました。企画・展示は、博物館の学芸部長で、私の盟友でもある林光武さんが行っています。

展示のコンセプトは、とてもシンプルです。
「よく知っている動物でも、骨格標本になってしまうと、その正体を当てるのは難しいもの。そこで、いろいろな動物の骨格標本が、「わたしはだれでしょう?」とみなさんに問いかけます。骨をよく見て、ヒントを読んで、彼らの正体を見破ってください。」

会場に入ると、右手には骨格標本が並んでいます。


一番手前は、魚類です。「わたしはだれでしょう?」骨格標本が語り掛けます。


例えば、これはだれだかわかりますか?

「栃木県の川にもくらしているよ。尾ビレと尻ビレはつながっていて一枚のヒレになっているよ。かば焼きで有名な、体が細長い、わたしはだれ?」


「海にくらしているけれど、栃木県の人たちは、わたしの親せきの切り身を「モロ」って呼んでよく食べるみたい。カマボコの原料にもなる、わたしはだれ?」


会場の左手の壁面には、その答えが展示されています。


上の6番と8番の答えは



どうですか。当たってましたか?

分類群ごとにクイズと答えが、標本で展示されています。
→両生類と爬虫類です。





→哺乳類です。




紹介はここまでにしておきましょう。博物館の収蔵庫で出番を待っていた骨格標本たちは、心なしか生き生きとしているように見えました。

なお、同時に、テーマ展「骨が語る動物の秘密」も開催されています。


9月22日までやってますので、ぜひ展示の妙を味わってみてください。

PS:博物館のレストランでは、毎回、企画展の展示に合わせた特別メニューが用意されています。今回は、テーマが「骨」なので、骨付きのスペアリブカレーでした。
ちょっと辛かったですが、おいしかったですよ。


佐高ミュージアム㉚

「佐高ミュージアム 研究室だより No.16~20」を公開します

宇都宮大学教育学研究科に内地留学中の1993年9月から1994年3月にかけての研究内容や、内留中に出会った人や生物について、紹介しています。

佐高ミュージアム 研究室だより No.16 「水銀灯に集まる生き物たち」.pdf
佐高ミュージアム 研究室だより No.17 「ヒカリゴケとヒカリモ」.pdf
佐高ミュージアム 研究室だより No.18 「思川のサケ漁」.pdf
佐高ミュージアム 研究室だより No.19 「サケムシとアミメカゲロウモドキ」.pdf
佐高ミュージアム 研究室だより No.20 「変わりゆく三かも山」.pdf

以上で、「研究室だより No.1~20」は終了です。この内地留学後、佐野高校から小山西高校に転勤になりましたが、転勤した年の小山西高校の研究紀要(1994年度)に研究報告(一般向け)を掲載しました。また、1998年には、「陸水学雑誌」という専門誌に論文(専門家向け)が掲載されました。大学ではどんな研究をしているものなのか、参考までに掲載します。興味があったら、読んでみてください。
なお、1994年の段階では、新種に名前がついていなかったので、「アミメカゲロウモドキ(仮称)」と表記していますが、1998年では、新種「アカツキシロカゲロウ」(朝方出現することから命名)と表記しています。

1994年→ 新種アミメカゲロウモドキ(仮称)の生活史について.pdf
1998年→ アカツキシロカゲロウの生活史と若齢幼虫形態について.pdf

とちテレの取材がありました。

今日は、とちテレが「佐野高校」の紹介番組制作のため、授業等の取材がありました。

そこで、取材に同行し、とちテレさんが、どんな授業を撮影していったのか紹介します。ただし、番組はおそらく数分間ですので、取材した大半はボツになってしまうと思われますので、ご承知おきください。なお、高校の紹介ですので、中学の授業の取材はありませんでした。

1限目:高校1年2組の「古典」(武田先生)の授業です。


今日の授業は「児のそら寝」を題材とし、助動詞「たり」の使い方を学んでいました。「たり」には、存続(~している)と完了(~してしまった)の2つの意味があるそうです。右の写真は、「し出したるさまにて、ひしめき合いたり」の文中の「たり(たる)」がそれぞれ、どちらの意味なのかをペアワークで話し合っているところです。

2限目:3年3,4組「コミュニケーションⅢ」(川俣先生)の授業です。


授業では、ペアワークや音読などをよくやっていますので、そうした活動を熱心に取材していました。


2限目:2年1組「日本史」(高久先生)の授業です。


今日の授業は、平安時代初期から前期にかけて活躍した「伴善男(ともの よしお)」が主人公でした。「善男」という今でもいそうな名前ですが、浮き沈みの激しい波瀾万丈の生涯を、一人芝居で演じきる高久先生の話術に思わず引き込まれました。


2限目:1年3.4組「数学ⅠA」、3限目:1年1,2組「数学ⅠA」(根岸先生)


今日は、二次不等式の授業でした。授業では、予習をしてきた問題の解き方や考え方をペアになっている生徒同士でお互いに説明し合って、理解を深めています。
(とちテレさんは、2限目までで「絵」は十分撮れた、ということで、残念ながら取材にはきませんでした。)

3限目:3年4組「生物」(清水先生)の授業です。
(→これも取材はありませんでした。とちテレさんは、校舎等の風景を撮影されていました。)


今日は、お茶の水女子大の臨海実習所から特別に送ってもらった「ウニの仲間(タコノマクラ)」の受精の観察を行いました。未受精卵に精子を混ぜると、受精が起こり、受精膜が上がりました。


昼休み:図書室で生徒会長(齋藤純香さん)のインタビューをしていました。




放課後:SGHクラブマレーシア班の「マレーシアの高校生とのZoomでの交流」を行いました。マレーシアの高校は新型コロナの影響で、まだ休業中で、生徒は登校できていません。そこで、マレーシアの高校生15名と先生2名は、それぞれ自宅から参加していました。



こうして、朝8時半ごろから、17時すぎまで、一日がかりの取材が終わりました。
とちテレさん、お疲れ様でした。

なお、放送は8月3日だそうです。結構速いですね。
詳細がわかりましたら、お知らせします。

*9月6日に予定していた「学校公開」に代わるものとして、「Web 学校公開」で公開する授業や部活動等の撮影は、今回とは別物です。あくまでも、とちテレさんが、自分の番組として製作するものです。
「Web 学校公開」用の撮影は、来週の20日(月)、21日(火)、22日(水)あたりで、専門の業者によって行われます。

中2(理科)の授業見学

本日の6限目に、中学2年3組の理科(中村先生)の授業見学を行いました。
今日は、「鉄と硫黄の混合物を加熱したときの変化」を調べる実験を行いました。本来は、もっと早い時期に行いますが、6月までは実験観察が出来なかったので、この時期に、確認実験として行いました。

授業が始まるときには、すでに黒板に実験の流れがわかりやすく書かれているので、生徒たちは、今日の実験の全体像を把握し、一つ一つの作業がどのような意味を持っているのかを確認したうえで実験ができるよう、工夫されていました。その際、電子黒板も効果的に活用していました。



この実験は、鉄と硫黄の粉末を混ぜて、試験管に入れて熱すると、別の物質(硫化鉄)ができることを確認します。この時、よく混ぜることが成功のポイントです。
生徒は安全のため、ゴーグルを付けて実験をしています。


鉄と硫黄の混合物を熱すると、高熱と光を出して反応します。反応が始まったら、金網の上に載せて、反応の様子を観察します。この過程で、硫黄の蒸気が発生します。ここまでを安全に行うことが、この実験では重要です。
中村先生は、注意点を的確に指摘し、全員が安全に反応を観察することが出来ました。生徒たちは、とても冷静に反応を観察できていました。

反応が進行しています。まるで溶岩のようですね。

実験は、この後、加熱させていない混合物と、反応後の物質を それぞれ試験管に取り、磁石にくっつくかどうか、塩酸を入れて気体が発生するかどうか等を観察することで、反応物が何なのかを考察します。
ここからは、2時間連続の2時間目の内容でしたが、残念ながら、7限目は高校の生徒会役員選挙だったため、続きの授業を見学することはできませんでした。

本校では、2時間連続の理科の授業が設定されていますので、実験とその後の考察や実験プリントの整理に時間をかけることが出来ます。実験観察は、やって終わり、というのではなく、今日やった実験を振り返り、実験によって何がわかったのかをじっくりと考察することが重要です。そこまで授業でできているところが、附属中の素晴らしいところだと思います。

放課後、生徒のノート中の「実験プリント」(すでに各自のノートに張り付けてありました。)をランダムに見せてもらいました。
↓大体こんな感じです。


自分で、ここは重要というところにマーキングしている生徒もたくさんいました。
一番下の欄は、自己評価と疑問に思ったことです。自己評価はこんなふうになっています。
・観察実験に関する知識や技能を身につけた(A B C)
・ねらいをよく理解して取り組むことが出来た(A B C)
・興味関心を持って、進んで取り組むことが出来た(A B C)
・班員と協力して、観察実験や準備、片付けができた(A B C)

→ほとんどの生徒がAに〇を付けており、生徒の授業の理解度や満足度は高いと思いました。