校長室便り

2022年9月の記事一覧

身近な風景 ~ヒガンバナ2022

9月10日(土)足利市の名草上町の土手には「ヒガンバナ」が咲いていました。もうすでに花が終わって枯れかけているのもありました。ヒガンバナは、その名の通り、お彼岸付近で咲くことが多いのですが、異例の早さです。9月初旬には開花していたことになります。一体、何があったのでしょうか? 佐野市内や栃木市内では、開花はまだ先です。謎がまた一つ増えました。

足利市名草上町のヒガンバナ(すでに盛りを過ぎているものもあります)

白いヒガンバナもまとまって咲いています。

 花の赤い色が白っぽくなっているのは、枯れかかっています。

 

これに比べると、佐野近辺はまだ開花には至っていません。

栃木市岩舟町小野寺のヒガンバナ(9月11日。ようやく茎が伸びてきました。満開まで1週間くらいかかりそうです)

身近な風景 ~中秋の名月がきれいです。

9月10日(土)、今日は満月、中秋の名月です。今週は雨模様の天気が続きましたが、今日はさわやかな一日となりました。夜空も晴れ渡り、中秋の名月がとてもきれいです。皆さんも、夜空の月を眺めてみませんか。

21時30分撮影

前日の9日(金)には、保健室の入り口でも、一足早い「満月」を見ることが出来ました。

うさぎの姿も見えますね。

身近な風景 ~クリケット(エンバシーカップ)

9月10日(土)16時30分~ 「佐野市国際クリケット場」(旧田沼高校跡地)で「2022エンバシーカップ」の表彰式とセレモニーがあり、佐野高校も招待されていましたので、参加しました。クリケットはイギリスで発祥したスポーツであるため、英連邦諸国ではサッカーなどと並び高い人気があります。会場では、エリザベス女王が8日に崩御されたため、献花台や記帳台が設けられ、セレモニーの開始前には、全員で黙とうしました。

エンバシーカップとは、各国の在日大使館(エンバシー)の職員によるチームの国際試合です。参加チームは、イギリス、インド、スリランカ、パキスタン、ネパール、アンザック(オーストラリアとニュージーランドの合同チーム)、日本です。公用語は英語が使われていました。

インド、パキスタン、バングラデシュなどでは最も人気のあるスポーツで、インドでは圧倒的に一番人気スポーツです。川俣先生も通訳を兼ねて参加してくれたので、インド大使館の方ともお話しすることが出来ました。日本の野球と同じくらい、インドではクリケットが人気だそうです。

「クリケット・ワールドカップ」は200以上の国と地域で視聴されていて、サッカーのワールドカップ、夏季オリンピックに次いで世界で3番目に視聴者数の多いスポーツイベントだそうです。(Wikipediaより)

佐野にある「国際クリケット場」は、なんと日本で唯一の施設であり、選手の皆さんは、「とても素晴らしい競技場だ!」と絶賛していました。クリケットをするために佐野を訪れる外国人のリピーター率は非常に高いそうです。

「鏡開き」(日本酒の酒樽のふたを叩いて割るイベント)が厳粛に行われました。

日本の「鏡開き」は、外国ではとても珍しく、たくさんのカメラマンが押し寄せました。

何人かの日本人によるスピーチ(同時通訳がありました)があり、日本ではちゃんと聞いていないと怒られそうですが、参加国の皆さんは、とても大らかで、思い思いにリラックスして楽しんでいたのが印象的でした。

この日は、とても爽やかで、時折、涼しい風も吹いてきて、気持ちの良い夕刻でした。空を見上げると、唐澤山に雲がかかっていました。多くの国の人々が一堂に会し、「あの雲、何に見えるかな」などと、ぼーっとできるのは、平和であることの象徴にも思えました。

ジャズの生演奏を聞きながら、会場を後にしました。

 

【中2】「数学」の授業見学(安藤先生)

9月9日(金)2限目、中学2年1組の「数学」の授業(安藤先生)を見学しました。今日の単元は、「3節 一次関数の利用」で、学習のめあては「2つの数量の関係を一次関数とみなし、問題を解決しよう」でした。

 

例えば、山に登ると、だんだん気温が下がってくることは、経験的に知っていることと思います。理科の授業では、100m上がるごとに気温は0.6℃下がる、と習うと思います。これは理論的な値で、実際にはきっちりその通りには行かないと思います。風向きや天候など、変動する要素があるからです。

しかし、逆に、実際の高度と気温のデータが複数あれば、そこから関係性(一次関数)を導き出し、測定していない地点の数値を予想することが出来ます。今日の授業は、富士山の五合目、六合目、七合目、そして地上の4つの地点のデータから、それらを一次関数とみなして、式を導き出し、八合目の気温を予想する、ということが「学習のめあて」に設定されています。数学が実生活でどのように役立っているかも実感することが出来ます。

授業は、時間を区切って、何をどこまでできるようにするかが、最初に示されます。まずは、自分で考えてみます。その中で、わかりにくいところがあれば、グループの中で自由に聞き合うことが出来ます。その間、先生は、個別に教えるというのではなく、どこでつまづきやすいか、間違えやすいポイントなどを把握しています。

設定時間終了後は、問題を解く上でのポイントを再確認しています。

授業時間内で、その時間の「学習のめあて」を達成しています。

さらに、本当に理解しているかどうかを確認するための改善策として、授業の初めに、前時の学習内容が身についているかどうかを小テストで確認しているそうです。

その結果、ほとんどの生徒は学習内容を理解していることが分かりました。

理解が不十分な生徒に対しては、個別に教えることで、誰も取り残さない授業を目指しています。

 

授業の最後には、振り返りシートで、今日学んだことや、疑問点などを記入して提出しています。

*このような授業の進め方は、まだ一般の中学校ではやられていませんが、新しい学習指導要領に則った「個別最適学習」を目指した先進的な授業であり、おそらく、数年後はスタンダードな授業展開として広がっていくのではないかと思っています。生徒たちも慣れてきました。

【中2】夢中になるのは悪いこと?(道徳・高木先生)

9月9日(金)7限目、中学2年1組の「道徳」の授業(高木先生)を見学しました。「夢中になるのは悪いこと?」というテーマで、望ましい生活習慣について考えていました。スマホの使い方などが話題になりました。

 

授業では、まず、授業が終わってから、次の日に学校に行くまでの過ごし方をプリントに書き込み、自分の自由な時間について、話し合いました。

自由な時間の使い方として、ネットゲームが手放せないなどの「依存」に悩む若者の事例について、紹介されていました。そこで、携帯電話やスマホが手放せない人に対して、どんなアドバイスができるか、それぞれで考え、その結果を周囲で話し合ったり、発表したりしました。

「他にやりたいことを探せ!」「ケータイを閉じ込めろ!」「計画を立てて規則正しく!」などの意見がでましたが、それができないから「依存」になっていることも分かってきました。

また、「夜中でも友達からラインが来たらどうする?」など、身近な問題に対しても、それぞれの考えや思い込みなどがあることもわかりました。今はスマホを持ってない、という生徒もいますが、今後、スマホとともに、どのように生活するかは、誰もが考えなければならないことです。授業の中でも答えは見つかりませんでした。

しかし、課題であると認識すること(=課題の発見)が、課題解決の第一歩です。この授業をきっかけに、自分たちのスマホの使い方について、考えて欲しいと思います。さらに、この授業から、子どもにだけ課題を預けるのではなく、大人がお手本を見せることも大事なことだと感じました。(子供に注意していることを自分でもやっていたら説得力ありませんよね。)

【中3】数理探究「化石から見る地層の成り立ち」

9月8日(木)6・7限目、中学3年2組の「数理探究」の授業を見学しました。今回は、葛生化石館の奥村よほ子先生をお招きし、「化石から見る葛生地区を中心とした地層の成り立ち」と題して、講義と実習を行いました。

今回は、地層の成り立ちや葛生で産出された動物の化石などのお話に加えて、現在、葛生化石館で開催している企画展「歯の進化の話 ~今も昔も歯が命」に因んだ、動物の歯に関するお話もありました。歯が一本でもあれば、その動物の種名までわかってしまうこともあるそうです。

 

 

後半は、実際に葛生で採取された地層の断片から、化石(フズリナ、ウミユリ等)を探す実習が行われました。

フズリナとウミユリの化石がたくさん見つかりました。皆、夢中で探しています。

ウミユリの化石の断片から、実際の姿の復元に挑戦している生徒もいました。

 

最後に、代表の生徒が「お礼の言葉」を述べ、特別講義は終了しました。生徒の素晴らしい「スピーチ」に感動しました。

とても楽しい特別講義でした。生徒たちは、満足して帰っていきました。

中3の1組と3組については、9月30日に、奥村先生による特別講義が予定されています。

【中3】スピーチで社会に思いを届ける(国語・石塚先生)

9月7日(水)6限目、中学3年1組の「国語」の授業(石塚先生)を見学しました。「説得力のある構成を考えよう ~スピーチで社会に思いを届ける~」という単元で、ちょうど「スピーチの会」を行っていました。

 

聞き手の心に届くスピーチは、人々の価値観や行動に影響を与え、社会を変える力になります。この単元では、自分が心から訴えたいことを見つけ、クラス全体に向けて実際にスピーチを行います。

スピーチを行う手順として、以下のように進めていました。

①話題を決めて、情報を集める

②話の構成を考える

③スピーチの会を開く(本時)

タブレットを活用して、話題を探したり、情報を集めます。

それらをもとに、話の構成を考えます。

スピーチでは、タブレットを使って、図を見せながら行う生徒もたくさんいました。

 

教室の前と後ろの2か所で、スピーチが行われていました。

「スピーチで大切な三つのポイント」は、信頼、感情、論理、とされています。それらが伝わっているかに注目しながら、相互評価をしています。

生徒たちは、国語の授業だけでなく、すでにいろいろな場面でスピーチやプレゼンを経験しているので、これまで自分たちが行ってきたスピーチやプレゼンが、本当に説得力があったのか、ふり返る機会でもあったようです。

授業終了後、どのスピーチがどのように良かったのか、わかりやすく説明してくれました。

【中高】囲碁将棋部の取材がありました。

9月7日(水)放課後、下野新聞の記者が来校し、高校3年の竹熊柊君(全国高校竜王戦準優勝)と中学3年の石原橙真君(全国中学校選抜将棋大会第3位)が取材を受けました。

近々、下野新聞で紹介されるそうです。

 

↑取材を受ける竹熊柊

↑取材を受ける石原橙真

 

*二人は、これまでにいろいろな取材を受けたり、報告をしたりしていますが、いつも謙虚に自分の考えなどを丁寧に伝えているのが印象的でした。

【中学】「日本語ディベート」全国ベスト16(報告会)

9月7日(水)放課後、中学の特設部である「日本語ディベート」の全国大会初出場・ベスト16の報告会がありました。全国大会に出場した中学3年生6名が校長室に来てくれました。

 

手に持っているのは、全国大会の予選リーグで戦った2校、そして、決勝トーナメントで戦った1校の対戦相手から贈られた色紙です。全国大会で戦った証として大切にしています。

予選リーグでは、強豪校の「愛知教育大附属中学校」に敗れたものの、熊本県の「マリスト学園中学校」に勝利し、決勝トーナメント進出を決めました。決勝トーナメントでは、1回戦で「名古屋市立浄心中学校」に僅差で敗れましたが、ベスト16という結果を残しました。

全国大会出場校の中で、本校は唯一の初出場で、それだけでも凄いのですが、決勝トーナメントでベスト16になったことで、佐高附属中の名が、改めて全国に知れ渡りました。本校で「日本語ディベート」が誕生してから8年目の快挙達成でした。

(左から)

部長の落合宥來さん

「今大会を終わって、全国大会の場でディベートをすることができた喜びを感じたと同時に、レベルの高さを実感しました。このメンバーと一緒に試合をすることができて良かったです。」

副部長の黒田詩乃さん

「初の全国大会で不安もありましたが、チームのみんなで乗り越えることができ、最高の試合になりました。この学校のディベート部で3年間を過ごすことができ、本当に良かったです。」

(右から)

副部長の松葉紳一郎

「今回初めて、この5人と一緒に大会に参加しました。試合には出ず、サポートに回っていました。もっといいサポートが出来たのではと、少し後悔していますが、楽しいディベートができて良かったです。」

島田琉睦

「初の全国大会ということで、少し緊張しましたが、全力で楽しむことが出来ました。オフラインの大会も初めてだったので、自分のベストをあまり出せなく、悔しい部分が残ってしまいましたが、それを含めて、良い経験をすることができました。本当に良かったです。チームと協力し、全力で試合に臨み、やり切りました!」

田所桜空さん

「全国の強豪と戦ってみて、全国を突破した壁があったように、全国には全国の壁がありました。他の中学校に勝つためには、まだまだスピーチの質を上げる必要があるなと感じました。中学生活の中で一番熱心になれたのがディベートでした。ここまで部員全員とこれて良かったです。」

秋葉ひなたさん

「全国のレベルの高さに驚いたとともに、もっと強くなりたいと思えました。ディベートに本気になれた幸せな3年間でした。」

 

*6人の報告を聞き、チームの団結力の強さを感じました。全国の舞台に立って初めて見える風景を目にすることができたことは、とても貴重な体験だったと思います。人間的にも大きな成長があり、ディベート活動で身に付いた力も大きいのではないかと思います。

また、せっかくの中高一貫ですので、これで終わりではなく、何らかの形で、今後もこうした活動を続けていって欲しいと思いました。

6人には、「表彰カード」を差し上げました。

 

 

【中高】「アンブレラスカイ」後片付け

9月6日(火)今日は、3日に開催された「旭城祭」の後片付けが行われました。アンブレラスカイで使った約100本の傘は、雨にぬれたりしていますので、一つ一つ洗剤で手洗いし、乾かしてから、丁寧に箱詰めされました。これらは、無償で貸してくださった館林市の谷田川さんにお返しする予定です。ありがとうございました。

中学生たちが丁寧に洗ってくれました。

洗った傘は、中庭で乾かします。

乾いた傘は、箱詰めしています。

作業は、放課後、2時間程度で終了しました。ご苦労様でした。