ブログ

農業経営科の日誌

農業経営科(エソジマモチ収穫)

みなさん、こんにちは。

農業経営科です。

白楊高校では「幻の陸稲」とも呼ばれたエソジマモチの栽培に挑戦しています。主に3年次開講の「グリーンライフ」や「課題研究」を通して実施しています。今回はその収穫の様子をお届けしたいと思います。

 

エソジマモチは、明治20年代に当時の栃木県河内郡横川村江曽島の篤農家・篠崎重五郎によって育成されました。その後全国に普及し、戦後まで半世紀以上栽培された陸稲品種と言われています。

粘りが少なく歯切れが良いため、せんべいやあられなどの米菓の原料に適しており、昨年は地元業者さんと協力して、「エソジマおかき」を作り、白楊祭等で販売も行いました。

 

今年度はコロナウイルス感染症の関係でなかなか農家さんの圃場に行けなかったため、例年通り本校農場での栽培に加えて高根沢農場でも栽培を行いました。

そして先日、9月28日に高根沢農場でエソジマモチを収穫を行いました。雨の影響でなかなか収穫ができずにやきもきしましたが、生徒たちが手ずから収穫し、はざかけまで行いました。

  

 

稲わらを束ねるには力が必要ですが、しっかり力を入れて束ねます。時には友人と協力することも。

  
 

乾燥後に脱穀、籾摺、精米を行いますが、収穫できたものを使って餅つきができたらいいなと生徒たちも期待しています。

今年で5年目の取り組みとなりますが、地元とのつながりも感じられる良い機会となりました。

農業経営科2年(野菜・草花・果樹)

こんにちは。農業経営科です。
めっきり秋らしくなりましたね。
「実りの秋」と言う通り、ナシやブドウの収穫もいよいよ大詰めです。
今回は2年生の「野菜」、「草花」、「果樹」の実習の様子をご紹介します。

「野菜」ではトマト、イチゴの施設栽培、ナスやピーマンといった夏作、ハクサイやネギといった秋作の露地野菜の栽培を行っています。
育てた野菜は販売するほか、近隣の小学校や保育園の給食に提供しています
秋野菜を定植する圃場の準備から行い、先日ハクサイの定植を行いました。
 
栽培管理と同時にどんな管理が必要か?どんなことに気をつけなければならないのか?座学でも学んでいきます!

「草花」では、春・秋の花壇苗の生産とシクラメンの栽培が中心となっています。
先日は丁度秋のパンジーの鉢上げ実習を行いました。2年生が育てたパンジーは10月中旬以降市内の小中学校などに出荷していきます。
  
また、2年生ではシクラメンの栽培管理についても学びます。とくに大変なのが葉組み!得意不得意は分かれますが、綺麗な花が咲くように頑張って取り組みます。
 

「果樹」では大きく、ナシとブドウの栽培を行っています。
現在はナシの収穫をほぼ終え、ブドウを少しばかり残すところです。
熟した果実を丁寧に収穫し、袋詰めしていきます。
また、ナシは校内での販売の他、近隣の小学校の給食に提供するなどの交流も行っています。

ナシは幸水、にっこりなど5品種。ブドウはシャインマスカットなど3品種を扱います。
品種ごとの数自体は少ないですが、それぞれの特性、それに合わせた栽培方法、出荷までの流れを学んでいます。
 
本校内にある圃場で一生懸命実習しています!

3年生で専攻ごとに分かれて学習を行うので、それを選ぶ基準にもなります。
以上、園芸系科目の実習の様子でした。

農業経営科(駅前緑化&グリーン・ツーリズム入門塾)

こんにちは。農業経営科です。
新学期も始まり、学校にも活気があふれています。
今回は夏休み中の2つの活動についてお伝えしたいと思います。

まず、8月24日(月)に宇都宮市景観みどり課との連携事業として、3年生の草花分会9名で宇都宮駅のペデストリアンデッキのウェルカムガーデン植栽を行いました。
 
講師の小原先生のご指導をいただきながら、
秋の花であるダリアを主役にした素敵な植栽を仕上げることができました。新型コロナウイルス感染予防のため、短時間での作業でしたが、てきぱき動いてあっという間に植え終えてしまいました!
みなさんも駅に寄った際には、ぜひ見ていただけると嬉しいです。
 
また、今回の作業風景やちょっとしたインタビューが宇都宮ケーブルテレビ【宮チャンネル(地デジ11CH)】の
宮NAVI(15分)で以下の日程で放映される予定です。
日程:9月6日(日)まで毎日 9時~、11時~、14時~、16時~、18時~、20時~、22時~
※番組内のニュース映像の一つとなるため,3~4分程度となります。


8月26日(水)には、科目「グリーンライフ」の一環で、16名の生徒が栃木県主催の「ふるさと発見 グリーン・ツーリズム入門塾」に参加しました。
グリーン・ツーリズムとは、農村地域において自然、文化、人びととの交流を楽しむ滞在型の余暇活動のことを言います。つまり、農山村での農業体験や農家民宿などで人や自然とのふれあいを楽しむ活動のことです。

今回は都市農山漁村交流活性機構の宍戸様に、グリーン・ツーリズムの考え方や実践事例などの講義をいただいた後、塩谷町の宿泊型体験施設「星ふる学校 くまの木」で実践事例を見学してきました。
 

星ふる学校は、1999年に閉校した熊ノ木小学校の校舎を活用した施設で、農業体験のほか、修学旅行などにも利用されるとのことです。
その土地の農産物を使った料理を食べ、自然や文化を感じることで農山村の魅力を再発見できる取り組みがなされています。
自然が豊かな環境で昔なつかしい小学校の校舎ということもあり、生徒たちも興味しんしんで見学していました。
  
農山村が持つ資源はとても魅力的ですが、一方でそれらを維持していく地域の人材が不足するなど、課題も多いそうです。私達もこのような事例を理解し、農山村の素晴らしさをPRすることで地域活性化に貢献していきたいと思います。

新学期が始まりましたので、今後は授業の様子も挙げていきたいと思います。

スマート農業の実践(農経科・キャリア形成支援事業)

みなさん、こんにちは。
猛暑が続いていますね。
農場での実習も熱中症に気をつけながら行っています。

先日、農業経営科3年生の作物分会・畜産分会のメンバーはキャリア形成支援事業の一環で、スマート農業の実践について学習しました。
高根沢農場にて、農作業受託Aroshの田代様を講師にお呼びして、ドローンによる空中散布の現状について講義をいただきました。


近年は、農業従事者の高齢化、後継者不足が問題視されています。そして40℃近い暑さの中での作業、同じ姿勢での作業、重い荷物の運搬など、従事者にとって大変な作業も課題のひとつです。
そこで、作業者の負担を減らすためや、農業を効率的に実践するためにAIやICTを利用した「スマート農業」が推進されています。

ドローンの活用もそのひとつです。
空中散布というと、ヘリコプターでの散布もありますが、ドローンを利用した方が安く済むこともあるそうです。
そのようなためになるお話もいただき、実際の散布も実演していただきました。
実際にドローンを飛ばすのには、申請や資格なども必要なことがあるので注意が必要です!


作業者の負担が少なくなれば、経験の浅い人の就農促進にも繋がるかもしれません。少ない人数でも効率的に作業を行うことができるスマート農業は、大きな存在となってくるでしょう。
今後の農業経営に関する視点、技術について学ぶことができました。

宇都宮市内緑化活動(農経草花分会)

こんにちは。農業経営科です。
長かった梅雨が明け、ようやく夏らしい暑さがやってきました。
作物達も太陽を浴びてぐんぐん育っています。

さて、農業経営科草花分会では7月29日(水)に市内の緑化活動の一環として、二荒山神社の下のバンバ広場と、栃木銀行馬場町支店様および足利銀行宇都宮支店様の店舗前にベゴニアの花を植えたプランターを設置させていただきました。
 

プランターの設置には今年の草花専攻生9名が参加しました。ずっしりと重いプランターなので1人で運ぶのは大変ですが、さすがの3年生、1基ずつ丁寧に運んでくれました。設置後は目立つ花柄を取り、終了です。


終了後は下野新聞社の方に取材を受ける一場面もあり、7月30日(木)の記事として掲載していただきました。


白楊高農業経営科では、宇都宮市景観みどり課様と連携し、市内の緑化活動を継続して行っています。
市内の緑化活動は、自分達の育てた花が町を彩るということを身近に実感できる活動の1つです。

オリオンスクエアや馬車道通りを彩る「まちなかハンギングバスケット大作戦」や城址公園で開催される「花と緑のフェスティバルうつのみや」などにボランティアとして参加したり、年2回のプランター設置、駅前の緑化活動などにも取り組んだりしています。
   

草花は、観賞して楽しみ、人々の暮らしを豊かにすることを目的に栽培するものです。
私達が育てた花が誰かの心を潤す手助けができれば嬉しく思います。