進路指導室より

進路指導室より

福祉施設(生活介護)の現状について

7月5日(月)雨後曇り
・先日、栃木県内の特別支援学校進路指導主事の会議がありました。
・そこでの各校情報交換で、標題の「生活介護」の受入状況について話題になりましたので、お知らせいたします。
・「生活介護」というサービスは、卒業後のライフスタイルの一つとして、本人に合った創作活動や散策など余暇的な活動を提供するのものです。
芳賀地区で現在このサービスを提供しているのは、『真岡ハートヒルズ』『はーとらんど』『そうそう長沼』『セルプ・みらい』『美里学園』『光輝舎』『益子マインド』『ともだち作業所』『けやき作業所』です。
・話題になったのは、県内各地域で、この「生活介護」が飽和状態になりつつある、ということでした。
本校でも、近年は週5日の通所が、定員の問題でできず、二つの施設を併用する卒業生がほとんどです。
配慮が多めな生徒さんについては、利用を断られてしまうケースも出ており、今後の動向が注目されます。
・進路指導としては、地区の自立支援協議会等に定員枠の拡充を求めるといったことをしていきたいと考えていますが、すぐに事態が好転するとは考えにくいところです。
保護者の皆様とも、密に情報交換を行っていく必要があると思っています。

校外作業学習について

7月2日(金)曇り後雨
今週の3日間、「カワチ薬品益子店」様の御協力をいただき、高等部2年生2名が校外作業学習を行いました。
本校卒業後の進路は、一般就労や福祉サービス利用となります。
2年次における各種実習は、生徒が進路を選択し、決定していく上で大きな判断材料となります。
  
今回このような機会をくださった株式会社カワチ薬品様、誠にありがとうございました。

ジョブコーチ支援等について

6月29日(火) 雨後曇り
・障害者が民間企業に就職する際に、「ジョブコーチ支援」という職場定着に向けての集中的な支援が行われる場合があります。
・この支援を担うのは、宇都宮市睦町にある「栃木障害者職業センター」で、専門のジョブコーチが職場に派遣され、障害者の仕事をコーチングしたり、雇用した企業に対して障害者理解を進めたりする業務を行います。
・本校でも、例年2~3名の卒業生が就労と同時にこの支援を受けて、職場定着を図っています。
 先日も支援関係者の会議に出席し、様々な情報交換を行ってきました。
・会議に参加して感じるのは、「企業側に障害者雇用についての理解は徐々に浸透していても、最後はその人自身の問題」ということです。
 これは就職した卒業生、会社の方双方とも、という意味です。
 当たり前ですが、社会は「人と人」の関係で成り立っています。
 障害者が職場に定着し、永く働いていくためには、職場に対する障害理解啓発を進めていくとともに、雇用される側も「愛されるキャラクターである」ということが大切だと、日々感じさせられます。

第1学期産業現場等における実習が終了しました

6月25日(金)曇り
本日をもって、第1学期の高等部「産業現場等における実習」が終了しました。
今回は3年生計23名が、企業や障害福祉サービス事業所で実習を行いました。
 【実習先】
 仙波包装株式会社様、元気寿司株式会社真岡店様、宝栄工業株式会社様、ヤマト運輸株式会社真岡営業所様
 トランコムSC株式会社芳賀営業所様、ファッションセンターしまむら真岡店様、株式会社サンデリカ様
 プランテーション真岡様、アグリ益子様、たすかる市貝様、友愛作業所様、プレリュード真岡様
 そうそう長沼様、スマイル上三川様、ふるさとジョアン様、みずほ福祉支援センター様、真岡さくら作業所様
 益子マインド様、フロンティアおやま様、セルプ・みらい様、美里学園レスパ様、光輝舎様
   
御協力くださいました各事業所の皆様、誠にありがとうございました。

新規学校卒業者の求人・求職・就職状況

6月18日(金)晴れ
・先日行われた「芳賀郡内県立学校進路指導主事会議」において、ハローワーク真岡から令和3年3月卒の求人状況と、今後の見通しが示されました。
・求人数は、真岡管内で前年同月比マイナス28.2%、県全体では同マイナス22.6%と、かなり厳しい状況だったようです。
・また、東日本大震災やリーマンショック、今般の新型コロナウィルス等「事が起こる」と翌年は新卒求人が大幅に減るという傾向があるようで、今年度はさらに厳しい状況も見込まれるという話もありました。
他の県立高校からの話でも、例年就職を見込んでいる大手企業から「今年度は採用を見送る」という連絡がすでに入っているようです。
・本校にも影響は少なからずあると思いますが、今できることをして、しっかり準備していくしかないと思っています。
 

施設説明会のアンケートについて

6月14日(月)曇り
先日の「福祉施設説明会」におきまして、皆様からいただいたアンケートの御意見についてお答えいたします。

【実施回数について】
・年何回か行ってほしい。
今回は感染症対策のため、施設数を少なくして実施しました。
そのため、お知りになりたい施設が参加していない、という保護者の方も多かったことと思います。
回数については、会場や準備等の関係で、年1回が今のところ現実的な回数となります。御了承ください。

【実施場所について】
・体育館だと隣の施設の説明が聞こえてしまい、集中できない。
・個別に教室を用意してほしい。

例年よりはゆとりをもった会場計画でしたが、御指摘のとおり参加施設からも話が聞きにくかったのでは、という声が寄せられました。
次年度は、例えば夏季休業中に教室を使用して実施する等、改善していこうと考えています。

【参加施設について】
・芳賀地区すべての事業所の説明が聞きたい。
・もったたくさんの施設に参加してほしい。
・宇都宮の施設にもっと参加してほしい。
・ざっくりとした説明しか聞けなかった
上記のとおり、感染症対策のため、またその上で様々な地域からお呼びするという方法になり、参加施設が少なくなりました。
宇都宮の施設については、地域性からどうしてもお呼びする施設が限定されますので、ぜひ直接見学に行かれると良いと思います。
説明の件については、参加希望用紙の裏面に事前質問を書く欄があります。
そちらに書いていただくと施設にあらかじめお知らせできますので今後は御活用ください。

【その他】
・できれば限られた時間、平日なんとか都合をつけて出向いているので、余談は少なくしてほしかった。
会の運営は予定の時間どおり実施させていただきました。
もし、施設の説明について、余談とお感じになったところがあったのでしたら、それも含めての御説明と思われますので、何とぞ御了承ください。
 

卒後支援を行いました

6月11日(金) 曇り後晴れ
令和3年3月卒業生の進路先を訪問し、卒後支援を行いました。
新社会人として、引き締まった表情で仕事に取り組んでいる姿が印象的でした。
まだまだ社会人のスタートラインに立ったばかり、これからいろいろな困難が待ち受けていると思いますが、感謝の気持ちを忘れず、周りの人々の助けを借りながら、長く働いてほしいと思います。
応援していますよ。
    

福祉施設説明会を開催しました

6月2日(水) 曇り後晴れ
地域の障害福祉サービス事業所の皆様をお迎えし、保護者向けの「福祉施設説明会」を開催しました。
新型コロナウィルス感染症対策のため、事業所数を少なくし、例年よりも小規模としましたが、当日は75名の保護者が出席し、活気のある説明会となりました。
なお、保護者の皆様からいただいたアンケートに対する回答は、後日HPにアップいたします。
  
お忙しい中御協力くださった事業所の皆様、誠にありがとうございました。

芳賀地区・近隣地区福祉ガイドについて

芳賀地区及び近隣地区の障害福祉サービス事業所の情報をまとめたガイドについて、今年度版が完成いたしましたので掲載いたします。


ガイド2021その3(なかま~未来).pdf

作成にあたり、御協力いただきました施設の皆様、おかげさまで素晴らしいガイドができあがりました。
この場を借りて御礼申し上げます。

企業からの御訪問&内定状況

12月24日(木)晴れ後曇り

令和2年の進路指導部としての更新は、これが最後となります。
本年も皆様には大変お世話になりました。
新年もよろしくお願いいたします。
さて、今回は二つのトピックスをお知らせいたします。

【企業の訪問がありました】
本日、株式会社ホンダスタッフィングサービス(本社:宇都宮市峰)より2名の方が来校され、次年度以降の実習受入について打合せを行いました。
高等部1年の生徒と面談し、業務内容等の御紹介をいただきました。
新型コロナウィルス感染症拡大の影響は顕著で、芳賀地区の企業も総じて実習受入に慎重になっている中、大変ありがたい機会となりました。

【高等部3年生内定状況】
これまで実習等の機会を通じて学校と調整を重ねてくださってきた企業から、複数の生徒が内定をいただいています。
池田興業株式会社 様(芳賀町)
泉食品株式会社 様(真岡市)
芳賀赤十字病院 様(真岡市)
社会福祉法人真亀会 様(真岡市)
株式会社ホンデン製作所 様(真岡市)
これまでの御尽力に感謝申し上げますとともに、今後とも引き続き御支援くださいますようよろしくお願い申し上げます。

企業実習に御協力ください

12月3日(木) 曇り遅くなって晴れ
本校高等部からは、企業様の御理解御協力を賜り、毎年10名前後の生徒が就職しています。
生徒たちは、在学中から複数回の企業現場での「実習」を経て、仕事を覚え、職場の先輩方との交流を行いながら、卒業後の就職を目指して頑張っています。
「実習」の受入に御協力いただける企業様は、ぜひ本校進路指導部に御一報ください。
           益子特別支援学校  電話番号 0285-72-4915
詳しくは添付のPDF資料を御覧ください。

企業向け学校公開を開催しました

11月11日(水)晴れ
ハローワーク真岡との共催で、今年度も「企業向け学校公開」を実施しました。
今年度は感染症対策により、参加企業を例年の半数以下の規模に縮小して実施しました。
授業見学や、『仙波包装株式会社』落合様による講演など、内容は充実したものとなりました。
  
『仙波包装株式会社』様、御参加くださった企業の皆様、誠にありがとうございました。
★御参加くださった企業★(順不同)
『社会福祉法人福桜会』様
『株式会社ホンダテクノフォート』様
『株式会社協和製作所』様
『株式会社モビリティランド ツインリンクもてぎ』様
『真岡鐵道株式会社』様
『中川ヒューム管工業株式会社』様
『株式会社カナエ』様

進路相談について

11月5日(木)晴れ
10月5日からの保護者懇談期間、大変お世話になりました。
その機会に「進路相談」を併せて申し込んでくださる保護者の方が少しずつ増えてきています。
今回は、小・中・高各学部の保護者の方から申込みがあり、進路指導主事がお子様の将来像について情報を共有する機会を作っていただきました。
障害者就労について知りたい方、福祉制度を知りたい方、「分からないことが何かもまだ分からない!」という方、皆様それぞれの状況に合わせたお話をいたします。
懇談期間以外でも「進路相談」の御希望がございましたら担任までお申込みください。
お待ちしております。

産業現場等における実習が始まっています

10月1日(木)曇り
9月23日(水)を皮切りに、高等部2・3年生の「産業現場等における実習」が始まりました。
日頃より受入に御協力くださっている芳賀地区の企業、福祉施設の皆様、誠にありがとうございます。
また、近隣地域への実習も増えています。
今学期は以下の地域外事業所に実習をお願いしています。
( )は生徒が実習しているサービスです。
【宇都宮市】
 泉が丘ふれあいプラザ(就労継続支援B型)
 株式会社たすかる(就労継続支援A型)
 みずほ福祉支援センター(生活介護)
 就労支援センターTBC宇都宮(就労移行支援)
 たてがみ(就労継続支援B型)
 とちぎライトセンター(就労継続支援B型)
【上三川町】
 スマイル上三川(就労継続支援A型)
【小山市】
 フロンティアおやま(生活介護)
【那須烏山市】
 ビストロ・ペールド・ヴォーテ(就労継続支援A型)
【茨城県筑西市】
 未来工房下館駅前(就労継続支援A型)

進路相談会を実施しました

9月25日(金)曇り
例年は7月下旬、夏季休業中に行われている「進路相談会」ですが、今年度は時期と規模を変更し、9月23日~25日の3日間、就労支援機関の方をお招きし、高等部3年生一般就労希望者(計12名)のみを対象に実施しました。
生徒たちはとても緊張しながらも、実習目標や卒業後の希望等についての質問に答えていました。
  
3日間御足労いただいた関係機関の皆様には、厚く御礼申し上げます。

進路決定までの流れについて

9月14日(月)曇り
いよいよ令和2年度も後半に入り、高等部3年生にとってはこれから進路決定まで期待と不安の毎日が続くことと思います。
以下に「高等部3年生進路決定までの流れ」を表にしたものを載せましたので、御参考になさってください。
なお、高等部3年生には紙資料も配付いたします。
小学部、中学部、高等部1~2年生の皆様も是非御覧ください。

高等部3年生進路決定までの流れ.pdf

卒後支援について

8月3日(月) 晴れ

本校では、卒業後3年間を目安に、「卒後支援」を行っています。
5~6月に進路指導担当が、夏季休業中に旧担任が、卒業生の進路先を訪問し、担当者の方や本人から聴き取りを行います。
今年度も、平成31年度卒業生の元気な姿を見ることができました。
進路先関係者の皆様には、実習時からの御尽力を賜り、誠にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
    
    

「産業現場等における実習」について

7月21日(火)曇り
新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、県内特別支援学校のほとんどが1学期の「産業現場等における実習」を中止としました。
しかし、6月に通常登校が再開し、「実習についても必要性が認められる場合には実施可能」となり、本校では「初回または2回目の企業実習」に限り、企業、生徒本人・保護者の合意を前提に、「産業現場等における実習」を実施しました。
生徒たちは、毎朝の検温、手指消毒の徹底、マスク着用といった普段とは違った決まり事が多く課せられる中、2~3週間の実習を行い、一回り成長して戻ってきました。
    
御協力いただきました「池田興業株式会社」様、「株式会社ホンデン製作所」様、「栃木県開拓農業協同組合」様、「芳賀赤十字病院」様、「はが野農業協同組合」様、「ヘイコーパック株式会社」様には深く感謝申し上げます。

障害福祉サービス等ガイドブック(2020年度版)を御活用ください!

7月14日(火)雨のち曇り
過日、対象学年の方にお配りした「芳賀地区及び近隣地区の障害福祉サービス等ガイドブック」につきまして、こちらにデータを掲載いたします。
ぜひ御覧いただき、御活用ください。


障害福祉サービス等ガイドブック〔2020年度版〕➊.pdf

障害福祉サービス等ガイドブック〔2020年度版〕➋.pdf

障害福祉サービス等ガイドブック〔2020年度版〕➌.pdf

仙波糖化工業様が見学に来校

6月15日(月) 晴れ
本校生徒の実習受入及び雇用を検討してくださっている「仙波糖化工業株式会社」の鈴木様が、高等部の授業見学にいらっしゃいました。
校内実習に取り組む生徒たちの様子を、熱心に御覧いただきました。
仙波糖化工業株式会社鈴木様、お忙しい中の御来校、ありがとうございました。

※今後も見学は随時受け付けております。
 実習の受入を検討してくださる事業所様、お気軽に本校進路指導部までお問合せください。
 電話番号 0285-72-4915

障害者法定雇用率の引き上げについて

4月28日(火) 晴れ後曇り一時雨
★障害者の法定雇用率引き上げについて★
近く予定されている障害者の「法定雇用率」引上げの動向について以下に紹介いたします。

 

法定雇用率とは

一定数以上の労働者を雇用している企業や地方公共団体を対象に、常用労働者のうち「障害者」をどのくらいの割合で雇う必要があるかを定めた基準のことです。
令和2年4月現在、民間企業では2.2%(常用雇用者が100人の企業は、障害者を2.2人雇用しなければならない)と定められています。


この法定雇用率を2.2%から2.3%に引き上げる時期について「令和3年1月1日」とする厚生労働省案について、3月末に労働政策審議会障害者雇用分科会で検討がなされました。
分科会は、「公益代表(大学教授等)」、「労働者代表(労働組合関係)」、「使用者代表(経団連、企業経営者等)」、「障害者代表(手をつなぐ育成会等)」で構成されています。
その中で出された意見等を抜粋して紹介します。

 

公益代表 6名

 ◎厚生労働省の案を了承する・・・4

 ○厚生労働省の案を条件付きで了承・・・2

 (意見)

 ・新型コロナウィルスの影響を注視しながら判断することが必要。(2)

 ・予定どおり引き上げを行わないと、障害者雇用に対する負のメッセージとなる恐れがある。

 

労働者代表 5名

 ◎厚生労働省の案を了承する・・・5

 

使用者代表 5名

 ○厚生労働省の案を条件付きで了承・・・1

 ▼判断を見送るべき・・・4

 (意見)

 ・案を了承するが、1年延長の選択肢もあるのではないか。

 ・障害特性によってはweb面接等の手段がとりにくく、通常の採用活動を行うことが困難である。

 ・当面は現社員の雇用維持を最優先に取り組むことが極めて重要である。

 

障害者代表 4名

 ◎厚生労働省の案を了承する・・・4

 (意見)

 ・新型コロナウィルス騒動の影響で障害者が真っ先に解雇されないようにするためにも必要だ。

 ・引き上げを見送れば、障害者雇用自体が一般雇用に対する「補完的意味」にとどまってしまう。

このように、雇う側(使用者代表)のためらいがはっきりと表れる結果となりました。
世界全体を襲ったウィルスの影響が、今後世界経済に対してどこまで深刻なダメージを与えるかについては測れませんが、雇用に関しては障害者雇用も例外ではなく、より厳しい状況に置かれることは覚悟しておかなければならないのかもしれません。

就労継続支援B型利用に係るアセスメントについて

4月15日(水) 晴れ
 高等部卒業後に、「就労継続支援B型」の利用を希望する生徒については、在学中に「就労移行支援」サービスの暫定支給を受けて、「B型の利用が望ましい」という結果を出してもらう(これをアセスメントと言います)必要があります。
 これまで益子特別支援学校では、1~2学期の「産業現場等における実習」において、「就労移行支援」サービスを設置している事業所にお願いし、アセスメントを実施してきました。
 今般のコロナウィルス感染症によって、学校再開後の「産業現場等における実習」の実施がどうなるか、見通しが立たない部分も多いのですが、4月13日付けで厚生労働省から関係機関に対し、アセスメントに関する通達が出されましたので以下抜粋します。

・就労継続支援事業B型における就労アセスメントの取扱いについて
 就労継続支援事業B型については、特別支援学校卒業者等就労経験がない者が利用する場合、原則として就労移行支援事業所等による就労アセスメントを受けることとしているが、今般の新型コロナウィルス感染拡大防止のため、今後、就労移行支援事業所における就労アセスメントが十分に実施できない事態が想定される。(中略)
 このため、今後、年度内に、就労移行支援事業所等において就労アセスメントが十分に実施できない事態が生じた場合においては、今般の新型コロナウィルス感染症の影響に鑑み、臨時的な取扱いとして、市町村において就労面に係る課題等の把握がなされていれば、就労アセスメントと同等の情報収集等がなされたものとして取り扱って差し支えない。

 この通達によれば、市町が「就労面に係る課題等の把握」ができるのであれば、あえてアセスメントの機会を設定する必要はない、ということなので、今後真岡市を中心とした1市4町が「どのように」「何をもって」「課題等の把握」とするのかによって方向性が決まると思います。
 卒業後に「就労継続支援B型」の利用をお考えの保護者の方には、御不安も多かろうと存じますが、方向性が決まりましたらその都度お知らせいたします。

新型コロナウィルス感染症による雇用への影響は?

4月10日(金) 曇り後晴れ
新年度の開始が延期となり、進路選択に関しても例年どおりの歩みを進めることができなくなっています。
今回は、本校生徒の就職にも影響してくる景気の現状についてまとめてみました。
以下は、内閣府HPの、『景気の現状に対する判断理由等』北関東(株式会社日本経済研究所による調査)からの抜粋です。

 

1 家計動向関連

・現状では新型コロナウィルスの影響で若干上向いているが、事態が長引けば商材の供給が不安定になることで厳しくなる。(スーパー)

・街中を高齢者が出歩かなくなっており、影響が大きい。(一般小売店)

・主要顧客層の高齢者における外出自粛傾向が顕著であり、売上減の主要因となっている。(百貨店)

・店の売上を牽引しているのは食品のみ。衣料品や靴、バッグ等は需要がない。(百貨店)

・1日あたりの来客数が100~200人減少している。(コンビニ)

・売上が通常の9割減で、このままでは店が存続できない。疲弊している。(衣料品店)

・売上が8割減と壊滅的な状況。(飲食店)

・給料が手取りで10万円を切る状況。(タクシー運転手)

 

2 企業動向関連

・各自動車メーカーの操業停止の影響で、4月以降の部品受注状況は悪化する。(機械器具製造業)

・売上減少などの影響は出ているが、下請製造業にはまだ受注残があり、大きく仕事量が減っている様子は見られない。(経営コンサルタント)

・12月までと比べて売上は3割減。(金属製品製造業)

・中国製の部品が入荷せず、生産がストップしている。(電気機械器具製造業)

 

3 雇用関連

・新規求人数は、4か月連続で前年比マイナスが続いている。
3月の新規求人数は、前年同月比で3割減である。(職業安定所)

・観光、旅客業で業績不振による解雇者が発生している。(職業安定所)

・製造業でも雇用調整を行っている様子がある。(職業安定所)

・生産関係の従業員が休職している様子が見られるが、製造業には一定の求人がある。
介護職、看護職は募集傾向が目立っている。
生鮮食品等のスーパーは良いようだが、衣料品は伸び悩んでいる。(人材派遣会社)

 
景気の動向を示す「景気ウォッチャー調査(内閣府)」を見ると、新型コロナウィルス感染症の影響が出始めた2月期から、本格的にマイナス局面に突入しています。
4月8日発表の下表では、3月は前月比で軒並み大幅減となっていますが、中でも飲食関連の数値は目も当てられないほどの落ち込みを見せています。
本校でも再度休業措置をとることが決まり、特に進路選択を控えた高等部3年生保護者の皆様は、先の見えない不安に駆られていることと思います。
これまでのデータが示すとおり、社会経済全体が冷え込んでおり、今年度企業就労を目指す生徒にとっては厳しい状況が予想されます。
こればかりは自助努力でどうにかなるものでもなく、ウィルスの終息を願うしかありません。
しかし、今後このような状況が長引いたとしても、心の準備をしておけばダメージを減らすことができます。
たとえば、卒業後すぐの就労ではなく、障害福祉サービスの『就労移行支援』を利用するというように、選択肢に幅をもたせることもひとつの考え方です。
幸い4月10日現在で、これまで実習を受けていただいた企業及び福祉施設に関しては、実習の受入れをストップすると答えたところはありません。
予定どおり学校が再開されれば、6月の実習ができるよう手続きを開始します。
休校期間中は、通勤経路の再確認をする、自転車の練習をする、はさみ等の道具を使う練習をするなど、各自ができる準備に取り組むよう御家庭での御協力をお願いいたします。

 

内閣府 ※景気ウォッチャー調査

(DI)

201910

11

12

2020.1

(前月差)

合計

36.9

38.8

39.7

41.9

27.4

14.2

-13.2

家計動向関連

34.9

38.3

39.0

42.2

26.1

12.6

-13.5

小売関連

31.4

35.6

37.8

42.6

26.7

16.0

-10.7

飲食関連

35.1

40.9

39.1

39.8

16.0

0.7

-15.3

サービス

関連

40.6

42.2

41.1

42.3

25.3

7.4

-17.9

住宅関連

41.0

42.2

40.1

41.9

36.3

19.0

-17.3

企業動向関連

41.0

39.2

41.2

41.7

30.1

19.2

-10.9

製造業

38.9

35.2

39.1

40.1

31.0

21.7

-9.3

非製造業

42.4

42.7

42.6

43.2

29.9

17.5

-12.4

雇用関連

41.1

41.1

40.8

39.8

30.4

13.6

-16.8

※内閣府が毎月発表している、毎月月末に調査が行われ、翌月に統計値や各種分析が発表される、日本全体および地域毎の景気動向を的確・迅速に把握するための調査。
北海道、東北、北関東、南関東、甲信越、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄の12地域を対象とし、経済活動の動向を敏感に反映する傾向が強い業種などから2050人を選定し、調査の対象としている。
分析と解説には主にDI(diffusion index・景気動向指数。3か月前との比較)を用いて指数的に計算される。
50%が「悪化」「回復」の境目・基準値で、例えば全員が「(3か月前と比べて)回復している」と答えれば100%、全員が「悪化」と答えれば0%となる。
本文中に用いられている値は原則として、季節動向の修正が加えられた季節調整済みの値である)が用いられている。
現場の声を反映しているため、市場心理・マインドが確認しやすい統計である。

産業現場等における実習が行われています

早い生徒では1月8日(水)から、3学期の「産業現場等における実習」がスタートしました。
今回は計40の事業所で、高等部2・3年生60名が実習を行っています。
地域の事業所の御協力をいただき、生徒たちは頑張っています!
   『栃木ハイトラスト株式会社』         『社会福祉法人恵友会 あさひ』
                 
     廃棄になる食品の梱包を解いています            部品のバリ取りをしています
   
    『株式会社アキモ』
     
     キムチをパック詰めしています

実習に御協力いただきました事業所の皆様、本当にありがとうございます。

保護者対象進路研修会

1月21日()晴れ
本校体育館にて保護者対象進路研修会を開催しました。
   
講話1   講師…昨年度卒業生飯山太陽さんとお母様のゆかりさん
       太陽さんには質問に答える形で講話をしていただきました。

太陽さん:進路先のそらまめ食堂では、皿洗いや調理補助、ホールでの接客を行っています。
      接客では、在学中に行っていた喫茶サービスの経験が活かされています。
      学校での学習が、ここで役に立つとは、と思いました。

ゆかりさん:18歳で就職、と将来を決定しなくても良い。
        本人のやりたいことをしてもらいたい。
        アートをはじめをたくさんの経験をしてからの就職でも良いと思い現在の進路にした。
        発達がゆっくりだからこそ将来を考える時間もゆっくりでいいと思っていた。
本校を選択し、卒業時の進路決定、そして現在の取組などについて御講話いただきました。
    

講話2  講師:真岡市障害児者相談支援センター 社会福祉士 疋田友子さん

      演題「親から離れた後の子どもの生活」

障害の有無に関わらず、私たちは一人では生きていけない。
家族はもちろんのこと、地域で生活していくなかで、本人を応援してくれる「応援団」を作ることが重要である。
この「応援団」には、親、兄弟、いとこ、福祉関連の支援者だけでなく地域の人も巻き込んでいく。
「支援」という特別ものだけでなく、本人が安心できる場所、受け入れてくれる雰囲気なども必要である。
そういった繋がりの多さが本人の強みになる。
卒業後の親から離れたときのことを想定し、今から取り組めることや具体的な事業等について御講話いただきました。
     

御参加いただきました保護者の皆様、どうもありがとうございました。
そして、講師の飯山太陽様、ゆかり様、疋田友子様、お忙しい中、御来校いただいての御講話誠にありがとうございました。

進路だより第4号

令和元年度 進路だより第4号 を発行いたしました。
中学部、高等部の実習や、職場見学、がんばる先輩など内容はもりだくさんです。
ぜひ、御覧ください。

進路だより④.pdf

教員の社会体験研修報告

夏季休業の期間を利用し、「教員の社会体験研修」を行いました。
今年度は6名の教員が、障害者福祉事業所、喫茶店、製造業、老人福祉施設等で1~2日間の研修をしました。
この研修は、児童生徒の産業現場等における実習先、進路先を見据え、事業所と学校が相互理解を図る上で有意義な機会となっています。
以下は、研修に参加した教員の感想です。
◎高等部教員(研修先:製造業)
・パチンコ店で使用するリモコンの製造を体験させていただいた。
・写真入りの工程表に従って組立を行うが、不良品を出さないようにするためには細部までしっかりと確認をしなければならない。
・同じ姿勢で長時間立ち仕事をするため、事前の体調管理や日頃からの体力増強が必要だと感じた。
◎中学部教員(研修先:障害者福祉事業所)
・利用者の状況や思いに合わせて丁寧に対応している様子が印象的だった。
・子どもたちと一緒に食事の準備をしたり、誕生会を開いたりしている様子は、温かくアットホームな雰囲気で素晴らしかった。

本研修を快く受け入れてくださった、障害者福祉事業所、喫茶店、製造業、老人福祉施設等の各位に感謝申し上げます。

進路だより第2号

進路だより第2号
今回は、校内や産業現場における実習他についての内容です。
各作業班の取組や具体的な実習先なども紹介しております。
ぜひ、御覧ください。

進路だより②HP用.pdf

進路だよりweb

御覧いただき、ありがとうございます。

今年度、学校ホームページにて「進路だよりweb」を掲載して参ります。施設や企業の紹介、卒業生に関する現況、障害者を取り巻く社会情勢等、不定期にアップしますので、時間があるときに御覧いただければ幸いです。(進路指導担当:沼生)

 

施設紹介

事業所名:スマイルモード株式会社『スマイル上三川』

所在地:上三川町しらさぎ1-19-4

サービス:就労継続支援A型

利用定員:20名

2019年5月現在、空きあり)

勤務時間:1日4時間

 

【主な作業】

名刺アプリ「Eight」の下請け作業

 ・・・PC上で、名刺データの誤り等をチェック、訂正し入力する。

箱折り

 ・・・透明なプラケースを成形する。

自動車部品の検品・仕分け

 ・・・色、傷、形のチェックをしながら、シートに部品を並べていく。20ぐらいまで数が数えられる力が必要。

ふすま、障子、網戸の張り替え

施設外就労

 ・・・瑞穂野工業団地での倉庫作業

 

【身につけておいてほしいこと】

元気な挨拶ができること(何よりも大切!)

数を数えられること

○仲間と協調して働けること

 

【その他】

真岡駅西口からの送迎サービスあり。

昼食は各自準備。弁当を注文することができる。


保護者対象進路研修会


1月22日(火)、本校体育館にて保護者対象進路研修会が開催されました。

本校の卒業生保護者である若林健吾様と樋山弘子様を講師としてお招きし、ご講演していただきました。

       

若林様は、卒業生である粋美さんの益子特別支援学校への進学決定から、卒業後の進路決定までの紆余曲折を話してくださいました。
本校に進学し、様々なことを経験する中で粋美さんは自信をつけることができ、高等部2年生、3年生で行われる校外での実習では一つの職種、企業に限定せずに様々な場所へ実習に向かい、どのような仕事が自分に合っているのかを模索したようです。
最終的な進路決定は本人の意思を尊重し、利用者さんに「ありがとう」と言ってもらえることがとても嬉しかった介護支援施設に決定したそうです。

       

樋山様は、本校卒業生である拓夢さん、達也さんの在学中や卒後の様子だけではなく、障害者年金の申請について実際に申請した様式をご持参していただき、ご説明をしていただきました。
書式には生まれてから現在までの様子を記載するだけでなく、病院で書いていただく診断書の添付や市役所での申請等のご苦労をお話くださいました。


       

また、お二方に共通した話題として「余暇の過ごし方」がありました。
仕事や施設への通所から帰宅後、そしてその後より良い人生にしていくために必要な
余暇の過ごし方について、何か趣味や楽しみがあると良いとありました。

お忙しいなか御来校、またご講演いただいた三名の方に感謝申し上げます。

職員進路研修会

皆様、本年もよろしくお願い申し上げます。

1月10日、栃木障害者職業センターから、職業カウンセラーの髙田様をお招きして職員向けの研修会を実施しました。「働くための積み重ね」というテーマで、将来の職業生活につなげていくために、我々大人が障害をもつ子どもたちとどのように関わっていくべきかについて、御講話いただきました。その中で挙げられたポイントについて、簡単に紹介します。

・来るべき金融革命、情報革命に向けて社会が大きく変わろうとしている。そのような 中でも変わらずに大切なのは「かわいがられる人間」であること。
・職場で課題になることは、
 (1)生活リズムの乱れ(早寝早起き朝ご飯)
 (2)清潔感・身だしなみ
 (3)余暇の過ごし方(深刻になりがちなSNSトラブルも含め)
・障害特性に合った職種があり、それはデータに表れている。


企業向け学校公開を実施しました

 11月14日、真岡公共職業安定所との共催で、「企業向け学校公開」を実施しました。
 今年度は昨年度を大きく上回る、26社34名の方が参加してくださり、社会の障害者就労に対する意識の高まりを感じることができました。
 当日は、生徒たちの作業学習を見学した後、「株式会社ホンダテクノフォート」で企業在籍型ジョブコーチとしてご活躍なさっている、長嶋俊明氏による講演会が行われました。障害者と日々職務の中で関わる上での効果的な支援の方法や、障害者雇用の捉え方等について、ご自身の経験を踏まえて詳しく説明していただきました。

            

第2学期産業現場等における実習

 9月末から11月中旬にかけて、高等部2年生29名、3年生30名が産業現場等における実習を行いました。
 2年生は初めての実習ということもあって、それぞれに緊張しながら取り組んできたようです。反省会において実習先から出された成果と課題を整理して、3学期の実習につなげていきましょう。
 3年生は、さすが先輩というところを見せてくれました。実習後早々に内定をいただけた企業や、利用の内諾をいただけた福祉施設も多く、生徒たちの頑張りが評価され、とても嬉しく思います。今後は卒業後の生活を見据え、残りの学校生活を有意義なものにしていきましょう。

進路研修会


 7月31日(火)に本校職員と近隣の関係機関の方を対象に「子どもたちの未来」と題して進路研修会を行いました。
 今回は、有限会社メイユウ経営研究所 取締役副社長 鈴木智様
     ウィングラフィティ株式会社 代表取締役社長 島田利枝様
のお二人を講師にお迎えしました。
 
 前半は、お二人の今までの経験談や立ち上げの経緯などについてお話をいただきました。
 また、「聴す」と書いてなんと読むでしょう?
この質問には誰も正解が分からず、分かったときには「あぁ。」と多くの方が感銘を受けた様子でした。
 後半は、講師のお二人と一緒に円をつくってフューチャーセッションを行いました。語り合える感じの研修がとても良かったとの声がありました。
  
 参加者からお二人には
  ・経営コンサルタントを行っている中で、今までで印象に残っている方や出逢いについて
  ・夢を引き出すためには?
  ・精神的な病を抱えている人との関わり方や気を付けていること
  ・なぜ、障がい者を相手とした仕事を志したのか?
などの質問がありました。
                                                                                                                                                                                                               
                                                                   
      

 先ほどの「聴す」は、「ゆるす」と読むそうです。 相手の話をしっかりと聴くこと。
 「意識していきたい。」という感想がたくさんありました。

 限られた時間の中、とても貴重なお話をいただきました。
お忙しい中、講話をいただいた鈴木様、島田様に深く感謝を申し上げます。