校長室便り

2022年3月の記事一覧

【高校】マレーシアの大学進学

3月30日(水)、3月1日に卒業した猪瀬遥大君が、校長室に報告に来てくれました。猪瀬君は、海外の大学で学ぶことを強く希望しており、書類審査(高校の評定、英語の資格)が行われていましたが、この度、マレーシアのテイラーズ大学から入学許可(合格)の通知が届いたそうです。

Taylor's Universityはマレーシアの私立大学で、クアラルンプールの近くにあります。大学準備コースも提供する総合大学として、マレーシアの有名大学の一つだそうです。最新の世界大学ランキング(2021年版)において、総合で400位台と世界の上位3%に入り、人気の経営学部もマレーシアでトップクラスの質を誇っている、ということです。

猪瀬君によると、テイラーズ大学への入学は、来年の2月ということで、それまでは英語の勉強を続け、今年の秋頃には、テイラーズ大学の「大学準備コース」(語学学校)に入る予定だそうです。

猪瀬君は、前生徒会長で、在学中はSGHクラブに所属し、2年生の時の11月末に、SGH校である立命館宇治高校が主催する「フォーカス」という発表会に参加しました。そこで、日本の高校生とラオスの高校生たちが協働研究を行い、英語で発表する姿を見て、自分も海外の大学で英語を使って勉強したい、という気持ちを固めたそうです。

マレーシアのテイラーズ大学を選んだ理由は、英語でビジネスが学べることと、学費が日本の国立大学並みと安く、生活費も物価が安い、といったことだそうです。

*猪瀬君は、高校3年生になったときから、海外の大学1本に絞っており、今年度中に行き先が決まったのは、本当に良かったと思います。
*いろいろと不安もあるとは思いますが、なんの迷いもない、というところが、凄いと思いました。とうに腹を決めており、あとは必要なことをやっていくだけ、という潔さを感じました。マレーシア人の知り合いもでき、着々と準備を進めています。今後も、応援していきたいと思います。健闘を祈ります。

【中学】硬式テニス指導員、松本恭子さん

3月29日(火)、2年間に渡って、中学の「女子硬式テニス部」のご指導をいただいた松本恭子さんが、本日をもって退任されることとなりました。その間、関東大会に出場し、見事1回戦を突破することが出来ました。ご指導、本当にありがとうございました。テニスコートで部員たちとお別れをした後、校長室を訪れ、絵本を寄贈していただきました。



この絵本は、松本さんのご家族の松本瑠里さんが、昨年度、山田養蜂場のミツバチの絵本コンクール(イラスト部門、一般の部)で最優秀賞に選ばれ、このたび一冊の絵本として制作されたものです。




図書館で閲覧できるようにしますので、興味がある生徒は、ぜひ手に取ってみてください。

身近な風景 ~満開を迎えました

3月29日(火)、校庭の桜(ソメイヨシノ)は、ほぼ満開となりました。満開とは、八分咲きになった状態だそうです。これ以上、開花が進むと、最初に咲いた花が散り始めてしまうので、そうなる前の状態を満開としています。
日曜日の夏日(気温26℃)で一気に開花が進みました。開花からまだ4日しかたっていません。通常は、満開まで1週間はかかりますが、早すぎますね。


校庭北側の土手の桜も満開です。




本校のHP閲覧数100万アクセス突破!

3月28日(月)までのHPアクセス数が、記録を取り始めた2020年4月12日からの約2年間(716日)で、100万を突破しました。一日あたりのアクセス数は、2年間平均で約1400、今年度の1年間だと約1500アクセスでした。今年度だけだと55万アクセスを達成しました。

【高1】ハンセン病に関するシンポジウム

3月27日(日)13時から、厚生労働省等が主催する「ハンセン病に関するシンポジウム」が開催されました。第1部「高校生によるハンセン病回復者とそのご家族への聞き書き」で、本校生チームが発表しました。

高校1年生6名のチームにより、黄光男さん(ハンセン病家族訴訟原告団副団長)の「聞き書き」からわかったこと、そこから何を学び、なにをすべきか、等について、約30分間、発表しました。今回は、磯部さん、大山君、清水君、若林君の4名が代表で発表しました。

まず、大山育夢くんが聞き書きの概要やメンバーがどのような動機でこのプロジェクトを始めたのか、などから説明しました。

続いて、磯部詩葉さんが、黄さんのお話の中で、特に印象に残ったエピソードを正確な口調で再現していました。

次に、若林仁瑛くんが、「なぜ家族差別が起きたのか」について、わかったことや考えたことを伝えました。



次に、清水健成くんが「まとめ」として、聞き書きを行った感想や「学びと教訓」として、全員が感じたことを伝えました。

最後は、全員で「私たちがすべきこと」として、今回の「聞き書き」の結果を、多くの人に興味を持ってもらえるような作品にまとめ、さまざまな機会を通して、伝えていくことを宣言しました。



*本校生の発表は、黄さんからの「聞き書き」の内容を正確な言葉で伝えるとともに、その内容を分析し、「そこから学んだこと」を踏まえ、「私たちがすべきこと」を提言するだけでなく、自ら取り組むことを宣言しました。
*単なる「聞き書き」に終わらず、そこから、考え、行動しようと決意したことから、想像以上のアクティブな活動であったことを実感しました。


*黄さんご本人も登場され、本校生の「聞き書き」の発表を非常に高く評価してくださいました。本校生の考えるような取組を国がやってくれたら、差別はもっとはやく解消されたかもしれない、とまで発言してくださいました。

*とにかく、素晴らしい発表でした。本校生のポテンシャルの高さを思い知らされました。ここまで、お疲れさまでした。よく頑張りました。

*しかし、本校生の取組は、まだまだこれからも続きます。こうすれば差別がなくなる、ということを身をもって証明してほしいと思いました。このメンバーならできると信じています。頑張ってください。

身近な風景 ~さくらの日

今日3月27日は、「日本さくらの会」が定めた「さくらの日」だそうです。
日本気象協会のHP「tenki.jp」の今日のブログ中で紹介されていました。語呂合わせ、さくら(サ3×ク9=27)で、3月27日となったようです。本日、東京では満開ということですが、佐高の桜もかなり咲いてきました。3部咲き程度です。

定点観測している枝も開花しています。






校庭北側の桜です。


正門前の桜です。



垂れ桜は、満開です。

身近な風景 ~山伏との遭遇

3月26日(土)15時頃、栃木市岩舟町小野寺にある村檜神社の境内で、法螺貝の音が鳴り響いていました。そこには「山伏」の姿がありました。

せっかくですので、お話を伺いました。
このお方は、25歳の時、単身、インドに渡り、ネパール、タイ、マレーシア、チベットと旅し、僧院で修行していたそうです。インドで修行をしていた際に「オージャス」というお名前をいただいたそうで、お名前をお聞きすると「オージャスです。」とお答えになりました。
その後、日本に戻ってからは、娑婆の仕事(普通のお仕事?)をしながら、山伏として、日本中、巡礼を続けてきたそうです。実は、日本には、こうした山伏が、大勢とはいえないまでも、一定数いるそうで、定期的な山伏の集会もあるそうです。



山伏に出会ったのは、初めての体験でした。世界平和やコロナ退散を祈っているそうです。佐野高校・同附属中の生徒の安全も祈願していただきました。気さくで、とても素晴らしい方でした。

身近な風景 ~桜の開花宣言

3月26日(土)朝9時、校庭の桜の開花を確認しました。


毎回、モニタリングしてきた枝は、まだ開花していませんでした。


全体としては、もう少しで「一部咲き」といったところでした。これは朝の状態ですので、今日一日でさらに進むと思われます。





栃木市岩舟町小野寺の桜も開花していました(15時)。さすがに、クローンだけあって、シンクロして開花しました。

【中2】「日本語ディベート」東海地区第3位入賞!

3月23日(水)放課後、「第26回 東海地区 春季(日本語)中学ディベート大会」で、初の第3位入賞を果たした「日本語ディベート」チームの中学2年生5名が報告に来てくれました。

左から、◎落合さん、田所さん、島田君、黒田さん、秋葉さんの5名。

試合は、3月19日(土)の8:30~17:00まで、学校からのオンライン形式で行われました。論題は「中学生以下のスマートフォンの利用を禁止すべきだ」でした。

第一試合:東海中学校Aチームと対戦し、勝利
第二試合:東海中学校Bチームと対戦し、敗退
第三試合:名古屋中学校と対戦し、勝利
(この試合で始めて、コミュニケーション点で満点をもらう)
2勝1敗で、3位決定戦へ
第四試合:東海中学校Bチームと対戦し、勝利 →第3位

日本語ディベートで3位入賞は初めて!

3月27日(日)には、実力校が30校程度参加する「関東地区大会」が開催されます。そこでのベスト4入りを目指しています。健闘を祈っています。

【高1】ラグビー・エンパワーメント・プロジェクト

3月23日(水)昼休み、高校1年3組の寺内音和さんが「令和3年度 ラグビー・エンパワメント・プロジェクト」の修了を報告に来てくれました。

このプロジェクトは、日本ラグビーフットボール協会が、ラグビーの発展に興味のある女子高生を対象に実施する初めての次世代リーダー育成事業です。

2021年10月から全国で20名を募集し、志望動機などによって選抜されました。月1回、計6回の講習をZoomによるオンラインで受講しました。
プロジェクト参加者一覧

座学及びグループワークによる講習です。
(1)ラグビーの歴史や文化、国内外のラグビー普及活動の学習
(2)海外ラグビー協会や選手へのインタビューを含めた英語学習
(3)インタビュースキル学習
(4)ラグビーに携わり活躍する方からのキャリア学習
(5)スピーチの作成と発表
(6)修了式

前回紹介した「新入部員募集ポスターのキャッチコピー」は、5回目の講習で、SNSの持つ影響力の大きさを学ぶ中で、ラグビーの魅力を知ってもらうための具体的な手段として、考えたそうです。
medium
『君にしかできないポジションが君を待っている』
→小学5年生の時、体が小さかったために、ラグビーを始めることをためらっていた時、恩師からの「この言葉」で、背中を押してもらいました。それ以来、ラグビーの魅力に目覚め、体が小さくても自分の持ち味を発揮できる「スクラムハーフ」というポジションを現在まで続けています。ラグビーは、体格の違いといった多様性を受け入れ、誰でもが輝けるスポーツであることを知ってもらいたいです。

*プロジェクト1期生である寺内さんは、来年度もプロジェクトに応募し、さらに、ラグビーの発展のために、自分ができることにチャレンジしたい、という決意を語ってくれました。まさに「キープ チャレンジング」の精神を貫いています。頑張ってください。応援しています。

【中1】2030年までに世界はどうあるべきか。

3月22日(火)5~7限目、中学1年生の「総合的な学習の時間」で、SDGs研究のまとめとして、「2030年までに世界はどうあるべきか」について、自分たちが住んでいる地域と環境を結びつけながら、未来はどうあるべきか、自分なりの提案を含めた発表を行いました。(一人5分)

4会場(各HR教室+選択2教室)に分かれて、オンラインで保護者に配信しました。



ところで、なぜ「2030年までになのか」わかりますか?
→そもそもSDGsは2030年までに達成すべき目標を示しているからです。
 中学1年生たちは、ちゃんとそれが分かっていて、自分たちにできることを考え、提案していました。











*発表するテーマについて、よく調べてあり、パワーポイントも非常に見やすく作られていました。中学1年生でこれだけの発表ができるなんて、びっくりしました。脱帽です。これまでに発表の機会があったので、生徒は先生に教わらなくても、完全に自分で全部できるようになっていました。みんな、よく頑張りました!

身近な風景 ~トウキョウサンショウウオの産卵

3月21日(祝)今日は、トウキョウサンショウウオの産卵状況を調査しました。
3月18日と19日のまとまった降雨で、両生類の産卵行動も活発になってきました。定点観察している地点では、19日と20日辺りに、15卵嚢の産卵を確認しました。

別の場所でも、19日と20日に産卵がありました。卵嚢の膨らみ具合で、産卵日をある程度、特定することが出来ます。

これまでに、合計60卵嚢の産卵を確認しました。例年、100卵嚢程度、産卵している場所ですので、まだまだ続くと思われます。この時期、まとまった雨が降ると、産卵があります。両生類にとって、降水は産卵行動の引き金になっています。

身近な風景 ~枝垂れ桜の開花

3月21日(祝)校庭の桜の開花状況を調べていたら、中学生の自転車置き場高校の部室棟の近くにある「枝垂れ桜」が開花していました。桜の品種はたくさんありますが、校庭の桜の開花の一番乗りは「枝垂れ桜」でした。

背景に見えるのは、天神様の参道です。

↓こちらの「枝垂れ桜」です。




身近な風景 ~桜の開花予想⑤

3月21日(祝)、佐高の駐車場脇の桜です。2日前(19日)と比べると、あまり大きな変化は見られません。連休中に開花するのでは?と予想していましたが、もう少しかかりそうです。

ちなみに、今年の開花予想は、日本気象協会(tenki.jp)だと、宇都宮で3月25日、日本気象株式会社(お天気ナビゲーター)だと、宇都宮で3月29日と、かなり差があります。ちなみに、各地の標本木(基準となる木、観測の対象として決めた木)で、5~6輪の花が咲いたら、開花宣言となるそうです。

こちらは、同じ桜の木で、少し離れた場所にある蕾です。花びらが少し見えています。


校庭のバックネット近くの桜です。同じような感じですね。


栃木市岩舟町小野寺の桜です。



*こうしてみると、ソメイヨシノは、クローン(同じ祖先から接ぎ木等で増やしているので、遺伝子的に全く同じ個体です)なので、個体差というのはほとんどなく、気象状況が同じであれば、横一線です。抜け駆け的に早く開花する個体はありませんでした。さすがはクローンですね。同じ木の中では、日当たりなどの条件で、早く開花する場所(枝)はあるかもしれません。

【高1】キャッチコピーに託した思い(ラグビーJAPAN)

3月20日(日)、「ラグビーJAPAN」HPで、高校1年3組の寺内音和さんが考えた新入部員募集ポスターのキャッチコピーが採用されたことが、リリースされました。

寺内音和さん(ラグビーJAPANのHPより転載)

寺内音和さんは、ラグビーJAPANの普及育成委員会教育部門の「ラグビー・エンパワメント・プロジェクト(REP)」に参加しています。本プロジェクトに参加している高校生が、新入部員募集のポスターのキャッチフレーズを考えました。

(以下、「ラグビーJAPAN」のHPからの転載です。)
キャッチコピーに託した思い

(寺内さんが考えたキャッチコピーが使われているポスター。「KEEP CHALLENGING」は両方のポスターのキャッチコピーの下に小さく使われています。)

『KEEP CHALLENGING』
男子選手とともに日々練習に励んでいる栃木県立佐野高等学校1年の寺内音和さん。

音和さんが考えたキャッチコピーは3つ。KEEP CHALLENGINGはすべてのポスターに起用されています。
「RWC2019の盛り上がりを絶やすことなく、私たち選手が挑戦を続けて認知度を上げたり、世界の強豪国にチャレンジできるようにこのキャッチコピーを考えました!」

『初めはみんな未経験。目指せ、日本代表』
「ラグビーはまだまだ競技人口が少ないため、男子も女子も高みを目指しやすい競技だと思います。そのため、誰にでも日本代表になれる可能性があります!あなたも、ラグビーで日本代表を目指しませんか?」

『君にしかできないポジションが君を待っている』
「私は、体が小さいのでラグビーを始める時にとても躊躇いました。しかし、体のサイズ、足の速さなど、各個人の多様性を受け入れてくれる競技がラグビーです。そのため、ラグビーって体が大きくなきゃだめでしょ?のような固定概念は捨てて、もっと多くの人達にラグビーを楽しんでいただいたいと思いました。」

高校生の思いからは、心からラグビーを楽しみ、その魅力を多くの人に知ってもらいたいというラグビーへの愛情が感じられます。
そんなラグビーの魅力が一人でも多くの未来のラグビー選手へ届くよう、ぜひ新入部員ポスターをご活用ください!

以上。

*寺内さんのラグビーにかける思いが、そのままキャッチコピーとして、全国のラグビー仲間へのメッセージとなっていました。とてもわかりやすいキャッチコピーです。説明を読むと、経験や事実に裏付けられていて、なるほど、とすっと入ってきました。(「クリティカル・シンキング」してますね。)その思いが届くといいですね。

身近な風景 ~ニホンアカガエルの初卵塊

3月19日(土)、栃木市岩舟町小野寺で、ニホンアカガエルの卵塊を今年初めて確認しました。先週の13日(日)には産んでなかったので、それ以降の産卵になります。新しい卵塊は、昨日の雨で産卵したものと思われます。

産み立ての新鮮な卵塊です。形がしっかりしていて崩れないので、ニホンアカガエルの卵塊であるとわかります。

身近な風景 ~桜の開花予想④

3月19日(土)13時頃、佐高の駐車場脇の桜の開花が近づいています。

3日前の3月16日の写真と比べてみてください。
一つの花の蕾かと思っていましたが、実はいくつかの花がまとまって入っていました。明らかに、ピンク色に色づいてきました。

少し離れた枝の蕾です。

もしかしたら、この連休中に開花するかもしれないですね。



ちなみに、栃木市岩舟町小野寺の桜の蕾の様子です。似たような感じですね。




近くの梅の花は、まさに満開でした。


【高校】「子どもたちに笑顔を」活動報告

3月18日(金)放課後、高校2年生の笹村色織さんと山﨑彩加さんが、「佐野市の子どもを応援する学生の会」の活動報告に来てくれました。本日付けの下野新聞にも、活動の様子が大きく取り上げられていました。

「学生の会」の笹村さんと山崎さん

「子どもたちに笑顔を」佐野「学生の会」発足1年 


下野新聞(2022年3月18日付け、19面)。許可を得て転載。
下野新聞R4.3.18.pdf

この会は、子ども食堂や学習支援などを行うNPO法人「子どものとなり佐野」でボランティアをしていた本校生が中心となり、この3月に卒業した山本朋果さんが会の代表として、2021年の春に立ち上げたものです。
(参考)「子どものとなり佐野」HP→ 子どものとなり佐野

大人たちの活動を手伝うだけでなく、高校生や大学生が中心となって企画・運営し、独自の活動をしたい。」という気持ちが芽生えたことから、会を発足させたそうです。「子どものとなり佐野」での活動も続けながら、「子どものとなり佐野」の熊倉さんからアドバイスを受け、この1年間、いろいろなことにチャレンジしてきました。
ちなみに、熊倉さんは「JICA栃木デスク」(国際協力推進員)として、栃木県国際交流協会で勤務されています。佐高に講師として何度も来てお話していただいていますので、面識がある方も多いと思います。

「学生の会」の活動の一例をあげると、
佐野高校での「フードドライブ」や12月の「ふゆまつり」などを企画運営し、成功を収めました。
(参考)校長室便り(12月19日)→ふゆまつり


このような1年間の活動を振り返るため、3月13日(日)に、「学生の会」のブラッシュアップ研修を行いました。会の代表の山本朋果さんが企画したそうです。

とちぎボランティアネットワーク」の矢野正広理事長を講師にお迎えして、これまでの活動を振り返り、お互いの意見を言い合える対面での会議、賛同者、活動の周知がいかに大切か、などを学んだそうです。

今日、校長室に来てくれた笹村さんと山崎さんからは、これからは、もっと仲間を増やしたい、という目標を聞かせてもらいました。

私からは、会がいつどんなことをやっているのか、どうすれば参加できるのか、などを皆さんにも知ってもらうため、チラシとかを配ったらどうでしょうか、という提案をさせていただきました。

また、「子どものとなり佐野」では、毎週日曜日の10時から12時に、子どもたちに勉強を教える「学習支援」も行っているそうです。

春休み中に、ちょっとした行動を起こしてみてはどうでしょうか。

【高校】SGクラブディベート班の活動

3月17日(木)放課後、SGクラブのディベート班の活動を見学しました。
今日の論題は、

もし、友人の恋人に恋をしてしまった場合、恋をした人はあきらべるべきか、否か
というものでした。(高校1年生が考えました。)
はたして、恋の行方はディベートで決着がつくのでしょうか。

正式な試合では、おそらく出題されることはない論題かもしれませんが、熱のこもったディベートが繰り広げられていました。












【高1】総学「課題研究」論文作成

3月17日(木)7限目、高校1年生の「総合的な学習の時間」で、この1年間の課題研究の成果である論文作成に取り組んでいました。明日が提出の締め切りとなっており、4クラスの全員が集中し、真剣に作成していました。

少なくとも、栃木県内の高校で、ここまで完成度の高い論文を書ける高校1年生はいないと断言できます。そして、この体験は、大学入試はいうまでもなく、大学生になってから、さらには、社会に出てからも役に立つことは、間違いありません。皆さんの先輩たちが証明してくれています。是非、来年度の探究活動にも自信を持って取り組んでください。




















【中2】第2学年保護者会(オンライン配信)

3月18日(金)13:30から「第2学年保護者会」がオンライン配信で実施しました。6限目は講演会があり、7限目に保護者会を実施しました。

6限目の講演会の様子

6限目の講演会は、
Sano グローカル構想とともに歩むこれからの佐野高校
 →Sano.G推進担当 教諭 大嶋浩行

メイキングルールプロジェクトについて
 →主幹教諭 中條 康雄

7限目の保護者会は、
・学校からの挨拶(教頭)
・学年団挨拶
・学習指導部より
・生徒指導部より
・学年より




保護者会終了後の15:40からは、各クラスのミーティングルームに入り、学級懇談会が行われました。Zoomでの学級懇談は初めての試みでしたが、うまくいったようです。保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。

【中1】第1学年保護者会(オンライン配信)

3月17日(木)13:30~15:00、本日の保護者会は、まん延防止対策期間中であったため、急遽、校長室からオンライン配信で行いました。

1 学校からの挨拶(教頭)


2 学年スタッフ挨拶

学年主任の北堀先生


1組:高木先生、2組:安藤先生、3組:廣瀬先生、副担任:山田先生

3 生徒指導部より(安藤先生)


4 学習指導部 (高木先生)



偉人研究家:真山知幸(まやま・ともゆき)、教育評論家:親野智可等(おやの・ちから)共著 「天才を育てた親はどんな言葉をかけていたのか?」を参考として、親として、子どもとどのように関わったらよいのか、偉人を育てた親の言葉から学びました。

高木節がさく裂していました。素晴らしい内容でした。

5 学年より(北堀先生)



「水到渠成」(すいとうきょせい)
学問を身につけると、それに伴って徳も自然に備わるということ。または、物事は手を加えなくても、時がたてば自然と望んだとおりになるということ。
「渠」は溝や堀のことで、水が流れると、土が削られていって、水の流れだけで溝が出来上がるという意味から。(「四字熟語辞典オンライン」より引用)

6 スライド上映
「1年間を振り返って」(安藤先生作成)
「藍プロジェクト」(生徒作成)


7 さいごに(北堀先生)

こうして、初めての「オンライン保護者会」は大成功の裡に終了しました。
学年主任の北堀先生の下、担任団がそれぞれの持ち味を伸び伸びと発揮し、安定感があり、バランスのとれた学年経営をしていることが伝わったのではないかと思います。コロナ禍の中、本校独自の新たな取り組みにもどんどん挑戦しています。
生徒たちは、毎日、安心して、楽しい学校生活をおくっています。
保護者の皆様におかれましては、この1年間、学校や学年の運営方針をご理解・ご協力いただきまして、ありがとうございました。来年度も、引き続き、よろしくお願いいたします。

【高校】SGクラブ「ざぶんSDGs大賞」優秀賞受賞!

2月22日、Sanoグローカルクラブは、「ざぶんSDGs大賞優秀賞ざぶんGlocal SDGs賞をダブル受賞しました。おめでとうございます。副賞として10万円いただきました。

SGクラブのメンバー(全部で20名ほどいるそうです)

「ざぶん賞」は、今年で20周年を迎えた由緒ある「賞」です。
栃木県教育委員会の教育次長様からも受賞のお祝いの言葉をいただきました。
「ざぶん」とは?.pdf


部長の山﨑彩加さん(2-2)と副部長の岸愛梨さん(2-1)です。




今回の受賞作品のポスターの一部




*普段の活動が評価された結果の受賞です。SGクラブは、毎週木金曜日に集まって活動しています。それぞれのメンバーがやりたい研究テーマごとにチームを組んで研究をしています。

身近な風景 ~トンガ応援Tシャツ

3月14日(月)朝の職員打合せ前のショットです。トンガは日本に多くのラグビー選手を輩出していることから、本校のラグビー部監督の石井先生の肝いりで、中高の管理職(校長、両教頭、主幹教諭)も協力しました。

皆さんもご存じの通り、トンガのフンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山は1月15日に激しく噴火しました。この噴火によってトンガの首都ヌクアロファの沿岸地域は津波が発生しました。火山噴火と津波の影響を受けたトンガの人々の当面の人道支援ニーズに応えるために、ユニセフでも人道支援を行っています。
ユニセフのHP


石井先生に、このTシャツによる支援は、どこに寄付されるのかを聞いたところ、
Tシャツを作成したメーカーが、Tシャツ1枚の価格1870円の内、1000円を「特定非営利活動法人 日本トンガ友好協会」に寄付したそうです。
この団体は、元ラグビー日本代表シナリ・ラトゥさんが代表を務めている団体で、関東協会はじめ、多くのチームがこの団体とリンクして募金活動をしているそうです。今月のラグビーマガジンでも紹介されています。シナリ・ラトゥさんは、石井先生が大学で現役だった頃、大東文化大学に在籍し、石井先生とも戦った仲間だそうです。

【高校】アメリカ留学した先輩のお話

3月15日(火)放課後、本校生の先輩でアメリカの高校に留学した「奥 海七(おく みな)」さんが来校し、アメリカの高校生活などについて、お話をしてくれました。

奥海七さんは、佐高で1年間過ごした後、父親の転勤に伴い、アメリカのシカゴ近郊のパラタイン村にある「ウィリアム・フレムド ハイスクール」の高校2年生に編入しました。アメリカの高校卒業後は、日本の大学に進学することを希望しており、このほど、東京海洋大学の帰国子女枠で、合格しました。「魚の養殖」などをするのが夢だそうです。



上の写真中のスライドは、高校の友達の家の庭だそうです。

どんな場所に住んでいたのか、アメリカの高校での授業や生活などについて、とても楽しく、ためになるお話をたくさん聞かせてくれました。

アメリカの高校では、自動車免許を取らないと卒業できないなど、日本では想像もつかないようなことが目白押しでした。また、アメリカの高校は義務教育なので、高校には難関大学を目指す生徒から、卒業だけできればいいという生徒までいるそうです。興味や進路に応じて、好きな授業をとることができ、授業によっては、受講するメンバーが全く違うそうです。

中学1年生から高校2年生まで、留学等に興味のある生徒が十数名、聞きに来てくれました。高校2年生で、将来留学を希望している生徒は、「いつか留学したいと思っていたので、生の意見がとても参考になりました。自分が何をしたいのか、ビジョンが明確になりました。」と答えてくれました。とても有意義な講話だったようです。

【中学】ビブリオバトル表彰式

3月15日(火)放課後、昨日行われた「ビブリオバトル決勝戦」の表彰式が校長室で行われました。決勝まで勝ち進んだ3名が「Best  Biblio Battler」として、生徒会から表彰されました。

向かって左から、1年1組の西部心渚さん、2年2組の佐手隆成君、3年3組の渡辺隆太君です。


投票により「校内最優秀賞」を受賞したのは、佐手君でした。
おめでとうございます。


3年3組の渡辺君は「学年最優秀賞」を受賞しました。


1年1組の西部さんも「学年最優秀賞」を受賞しました。

表彰終了後、生徒会長の恩田小春さんから「お祝いの言葉」がありました。


ビブリオバトルの発案者である「ビブリオ紗季」こと山口紗季さんからも「お祝いの言葉」がありました。

Best  Biblio Battler の3名からは、それぞれ大好きな本の紹介が出来て良かった。これをきっかけに、本を読んでもらえると嬉しい、といった感想を聞かせてくれました。3人とも素晴らしいプレゼンでした。また、周到な準備をして企画運営し、大成功させた生徒会の皆さんもよくやってくれました。とても有意義な大会でした。

【中2】CTPの授業見学(富永先生、粂谷先生)

3月14日(月)3限目、中学2年3組の「CTP」の授業(富永先生、粂谷先生)を見学しました。今回は「Traveling abroad is better than domestic travel as a graduation trip (修学旅行は海外旅行の方が国内旅行より良い)」という論題で、英語でのディベートに挑戦していました。

授業では、まず、それぞれのメリットとデメリットを班ごとに日本語でまとめています。次に、それらのメリットやデメリットに対する反駁を考えます。




それが出来たら、メリット・デメリットを英語で表現してみます。
このように、まずは日本語で、ディベートの戦略を考え、それを英語化していきます。
中学のCTPの授業では、様々な取り組みや活動を通して、批判的思考力や論理的思考力を身に付け、それを英語でも表現できることを目標に取り組んでいます。英語でのディベート活動は、これまでに学んだCTPのいわば応用編ともいえる内容です。













*生徒たちは、英語を使うことで自分たちの表現の幅が広がっていくことを感じていました。英語を使うことを嫌がらず、楽しみながらやっている様子が垣間見れました。

*いきなりディベートを始めるのではなく、論題のベースとなる考えを整理することで伝える内容がよりクリアになっており、まさにCrithical thinking 批判的思考力をフル活用していました。よく考えられた素晴らしい取組だと思います。

【中学】ビブリオバトル最終決戦

3月14日(月)朝8時15分~30分、昨年末から始まった校内ビブリオバトルの「最終決戦」が行われました。各学年の代表1名、計3名によるプレゼンがあり、最後に、投票によりチャンピオンを決定します。結果は、明日発表されます。




さすがに、決勝に残った3名は、内容もおもしろく充実しており、思わず話に引き込まれました。誰が選ばれてもおかしくない出来栄えでした。


今回、初めて企画・運営してくれた生徒会のみなさん、ありがとうございました。

【中1】「技術」の授業見学(粂谷先生)

3月11日(金)3,4限目、中学1年3組の「技術」の授業(粂谷先生)を見学しました。木工製品を制作していました。

電動ヤスリは生徒自身が扱いますが、電動ノコギリは危険を伴うので粂谷先生が扱っています。事故が起きないよう細心の注意を払って指導しています。

生徒はまず「こんなものがつくりたい」というものを考え、そこから設計しているので、一人一人違うものを制作しています。進捗状況もそれぞれです。






















*来週の2時間で完成させる予定です。どんな作品が出来上がるのか楽しみです。

【中3】「イングリッシュキャンプ」スナップショット

3月11日(金)オンライン型の「イングリッシュキャンプ」が終了しました。6グループに分かれて様々な実習を行い、最後に、保護者にもスピーチ「3年前の自分へのメッセージ」をオンライン配信しました。生徒たちは有意義な体験をしていました。

以下のような日程で、イングリッシュキャンプ(オンライン型)が行われました。

Wednesday、9 March[1日目]
・Lesson1 Survival English Pre-Intermediate
・Lesson2 Speech Skills 1

Thursday、10 March[2日目]
・Lesson3 Pronunciation Skills
・Lesson4 Introduction to Discussion

Friday、11 March[3日目]
・Lesson5 World of Food
・Lesson6 Traveling Abroad
・Lesson7 Discussion:Our Perfect School 
・Lesson8 Speech2:Presentation
・Closing Ceremony

以下に、1日目と3日目の各会場の様子をお伝えします。

<3-1教室>
[1日目]








[3日目]














<3-2教室>
[1日目]












[3日目]
















<3-3教室>
[1日目]




[3日目]














<選択1教室>
[1日目]






[3日目]
















<選択2教室>
[1日目]










[3日目]














<図書室>
[1日目]










[3日目]














【高2】主権者教育(佐野市選挙管理委員会)

3月11日(金)7限目、高校2年生を対象に「主権者教育」が行われました。佐野市選挙管理委員会の職員による講話を校長室から各教室にオンライン配信しました。


クイズ形式で出題するなど、わかりやすく説明してくださいました。


教室では、こんな風に見えていました。



高校2年生は来年度18歳となりますので、選挙権を持つことになります。
今年は、参議院議員選挙も予定されていますので、今日の主権者教育を参考にして、皆さんの一票を有効に活用してください。

【高1】「ハンセン病問題に関するシンポジウム」出演

3月27日(日)に開催される「第21回ハンセン病問題に関するシンポジウム」(人権フォーラム2022)本校生(高1)が出演します。3月2日(水)放課後、校長室に、そのことを報告に来てくれました。

左から、磯部詩葉さん、黒田紗良さん、清水健成君、坂田公希君、大山育夢君、若林仁瑛君の6名

本シンポジウムは、厚生労働省、法務省、文部科学省、全国人権擁護委員連合会の主催で、「国立ハンセン病資料館」から、オンライン開催(ライブ配信)します。


ハンセン病に関する予備知識(国立ハンセン病資料館及び佐賀県のHPより引用)

ハンセン病とは?
→ハンセン病は「らい菌」という細菌に感染することで引き起こされる感染症の一種です。かつては「癩」と呼ばれていましたが、差別的なイメージがつきまとうことから、現在はらい菌を発見したアルマウル・ハンセンにちなんで「ハンセン病」と呼ばれています。

発症の原因
→ハンセン病の原因となる「らい菌」は発症させる力が弱く、菌が体の中に入っても多くの場合は免疫機能により発症することはありません。しかし、乳幼児の時期に治療をしていないハンセン病患者に繰り返し接触した人が、免疫機能の低下により発症することがあります。栄養状態や衛生環境が悪い条件のもとでは免疫機能の低下を招くので、発症のリスクが高まります。

ハンセン病問題とは?
→ハンセン病問題とは、近代以降の国の間違ったハンセン病対策が原因で、患者、回復者およびその家族の方々の人権が侵害され、はなはだしい偏見差別にさらされた人権問題です。

隔離政策の開始
→近代以降の国のハンセン病対策は、患者の隔離を基本とするものでした。1907(明治40)年に明治40年法律第11号(通称「癩予防法」)が成立し、療養の方法がなく屋外で生活している患者(放浪患者)を療養所に隔離することが定められます。その背景として、多くのハンセン病患者が物乞いをしながら屋外で生活しており、それが「国辱」とみなされたことがあります。
 その後、1931(昭和6)年に「癩予防法」が改正され、全ての患者を本人の意思にかかわりなく強制的に隔離できるようになります。「強制隔離」はここから始まりました。
 1953(昭和28)年、「癩予防法」は「らい予防法」に改正されました。しかし、治療薬が普及しているにも関わらず強制隔離を続け、退所規定が設けられませんでした。一度療養所に入所したら一生そこから出ることができなかったのです。

患者や家族への偏見・差別
→ハンセン病患者は療養所に入所してからも、家族に迷惑をかけないようにと実名を捨て、偽名を名乗る人もいました。また療養所内では断種政策が行われていたため、結婚しても子どもを産むことが許されなかったり、家族や故郷とのつながりが途切れてしまったため、病気が治っても親や兄弟姉妹と一緒に暮らすことができなかったり、故郷の墓に埋葬してもらえなかったりという生活を、ハンセン病患者は長い間強いられてきました。

隔離政策の終わり
1996(平成8)年、「らい予防法」が廃止がされ、ハンセン病患者の隔離政策が終わりました。1998(平成10)年、入所者などによって、らい予防法違憲国家賠償請求訴訟が提起されました。「らい予防法」は日本国憲法に違反するものであるとして国家賠償を求める裁判を起こし、2001(平成13)年に原告の訴えを認める判決が熊本地裁から出されました。国は控訴断念を決めるとともに、患者、元患者に謝罪しました。また、佐賀県知事も療養所を訪ね、国の隔離政策に県が協力してきたことについて謝罪を行いました。
 さらに、2019(令和元)年には、ハンセン病元患者の家族に対しても、隔離政策により極めて厳しい偏見・差別が存在したことを国が認め、謝罪しました。「ハンセン病元患者家族に対する補償金の支給等に関する法律」が施行され、補償金の支給や名誉回復が図られることとなりました。

ハンセン病問題はまだ終わっていない
→約90年にもわたる誤った国の政策によって「ハンセン病は恐ろしい、治らない」という誤った認識が人々に植え付けられ、今なおハンセン病に対する偏見や差別は根強く残っています。隔離政策が終わってからも、療養所で生活をされている入所者は、すでにハンセン病は治っていても、高齢であることや後遺症による身体障害があり介護を必要とする人が多くなっていることから、療養所を出て生活することが困難になっています。また社会では今なおハンセン病に対する偏見や差別が残っているために、療養所の外で暮らすことに不安を感じている人もいます。

プログラム.pdf

このシンポジウムは、今回で第21回と、回を重ねていますが、その目的は、「ハンセン病に対する正しい理解をシンポジウムを通して深め、差別や偏見がなく、すべての人が「ともに生きる」、より良い社会づくりに貢献すること」です。

本校生6名は、シンポジウムの第1部高校生によるハンセン病回復者とそのご家族への聞き書き」の発表を行います。

6名は、「Sanoグローカルクラブ」のメンバーでもあり、高久先生から、やってみないかと声をかけられたとき、手を上げた人たちです。

1月末に、「ハンセン病の聞き書きプログラム」の講習を受け、両親と姉がハンセン病に感染し差別に苦しめられたという60代の男性を対象に、2月13日(金)と2月26日(金)、Zoomを使って2回のインタビューを行いました。それぞれ1時間半から2時間半かけて実施しました。インタビューは録画し、6人で手分けして、正確に文字に起こします。変換アプリを使えば、話言葉を文字に変換することも可能なのかもしれませんが、一言一言を聞き、そこにどんな思いが込められているかを感じながら、文字を打ち込むこと自体に価値があります。その内容をもとに、3月27日のシンポジウムで発表します。

Q1:なぜ、このプロジェクトに参加しようと思ったのですか?
→・参加すべき貴重な機会だと思って参加しました
 ・最初は軽い気持ちで、一緒にやってみるか、という気持ちでしたが、やってみて、その重要性に気がつきました。
 ・「聞き書き甲子園」というのがあり、聞き書きそのものに興味があったのがきっかけです。
 ・ハンセン病、という言葉は知っていましたが、あまりよくは知らなかったので、知的好奇心から始めました。
 ・自分は、女性問題という差別について研究していたので、差別という点で、共通するものがあるかもしれないと思い、参加しました。
 ・みんなに誘われた、というのが正直なところです。

*きっかけはちょっとしたことでもいいと思います。その結果、チャレンジしたことが大事です。

Q2:どのような話が印象的でしたか?
→・これまで、ハンセン病に関する間違った情報が、いかに広められてきたか、そして、そのことが訴訟の場で明らかになっていったこと。
 ・国のトップの判断で差別が生み出されていったこと
 ・自分が結婚するとき、家族がハンセン病であることを言えなかったこと。
 ・差別をした人には謝ってもらいたい、それで初めて救われる、という強い思い。
 ・訴訟に参加した人は500名くらいおり、訴訟の中で、やっと話す機会が与えられた。しかし、名前と顔を公表した人は10名程度であり、未だに差別が残っていること。

Q3:このプロジェクトに参加したことで、伝えたいことや学んだことは何?
→・上からの意見を鵜呑みにしないで、自分の頭で考えることが大事だということ。
 ・ハンセン病に関する正しい知識と人間が犯した過ち。
 ・過去から学べる人になりたい。
 ・本当に正しいかどうかを知るためには、批判的な思考力が大切だということ。
 ・周りに流されない、鵜呑みにしないために必要なことは何かということ。
 ・誰もが心の中に辛いことや嫌なことがあると思うが、そのことを聞いてくれる人がいることが大切だと思う。また、自分もそれを受け止められる人間になりたい。

*プロジェクトは、まだ途中ですが、すでに多くのことを感じたり、学んだりしているようです。3月27日の発表に向けて、頑張ってください。

PS 3月9日(水)放課後、3月27日の発表の内容や役割分担を相談していました。


身近な風景 ~桜の開花予想

3月5日(土)、この春一番の暖かさでした。もしかしたら、桜も開花?と思って、調べてみましたが、まだまだつぼみでした。東京の桜の開花予測は3月20日頃、ということですが、佐野の開花、一番乗りをウォッチングしたいと思います。


駐車場付近の桜の枝です。



職員室前の梅は、だいぶ見頃を迎えています。


梅の木の足下に咲いているホトケノザもよく見ると、複雑な造形をしています。



日向の空き地(格技場の南側)では、ナズナが満開です。

【中1】総合発表会「2030年までにできること」

3月3日(木)2限目、中学1年生の各教室では、3月22日(火)にオンラインで行われる「総合的な学習の時間」の研究発表のリハーサルを行っていました。

中学1年生は、これまで、SDGsについて調べてきましたが、今回の発表会は「生徒それぞれが住んでいる地域の環境問題の課題を、2030年までに解決する」ために、自分たちでどんなことができるかを研究しています。

<1組>






<2組>






<3組>






*自分たちで研究を進め、プレゼンも普通にできるようになってきました。1年間の成長を感じています。保護者の皆様、「オンライン発表会」お楽しみに!

【中1】「技術」の授業見学(粂谷先生)

3月3日(木)4限目、中学1年1組の「技術」の授業(粂谷先生)を見学しました。
単元は「材料と加工の技術による問題解決」ということで、日常の生活の場面で、こういう物があるといい、というニーズをまず考えます。そこで、どんな形状だと、その課題を解決できるか、という視点から、木工作品を自分で設計して、作品を制作します。

一人一人、全部違った物を制作しています。













完成した人は、自分が制作した作品の説明文を入力しています。

皆さん、だいぶ、完成に近づいているようです。

【中1】「美術」の授業見学(梅澤先生)

3月3日(木)4限目、中学1年3組の「美術」の授業(梅澤先生)を見学しました。ペットボトルと紙粘土を使った「ランプシェード」を作っていました。

1年1組と2組は、ほぼでき上がっていました。

皆さん、楽しそうに作っていました。







「いなずま」です。

「くじら」です。




美術室に展示してある「1年1組」の作品です。



同じく、「1年2組」の作品です。



*それぞれ独創的で楽しい作品ばかりですね。実際に、暗闇で点灯するとどんなふうに
見えるのか、楽しみです。

【中3】高校へのアプローチ

3月3日(木)、来年度、佐高に進学する中学3年生を対象に、数学、国語、英語の高校の先生による特別授業が行われました。高校での授業は、中学とはこんなところが違ってきますよ、ということが分かるよう、「高校へのアプローチ」と題して、ガイダンスや模擬授業を実施しました。

数学、国語、英語の3教科の授業を3年1組から3組まで、1時間ずつ、ローテーションで受講しました。

<数学:松井先生>









数学は、主観の入らない客観的・論理的な学問であり、その考え方は、これからの社会課題の解決にも不可欠であることなど、数学を学ぶ意義についても、やさしく説明してくれました。また、中学校で学んだ数学が、高校での基礎にもなっているので、中学の数学を確かなものにしておくことを、今のうちにやって欲しい、というお話がありました。生徒たちは、いままでやってきたこととつながっていることがよく分かったようでした。

<国語:青山先生>









万葉集を題材に、高校での国語ではどのように学んでいくのかを説明しました。国語では、なんとなくこうなんじゃないか、と答えを出すのではなく、論理的に考えて答えを導くことができる、という具体的な話があり、生徒たちはとても納得していました。この授業を受けて安心したという声を何人もの生徒から聞きました。

<英語:木村先生>









木村先生の授業では、シェイクスピアの作品に出てくるものを、図で表してみると、物語を理解しやすくなる体験をしました。また、鍵となる単語(Parrot)の意味が分かることで、物語が一気に見えてくることから、単語を覚えることの重要性を学びました。グループワークなどは中高共通なので、スムーズに授業を体験していました。

*「高校へのアプローチ」は、中高一貫である本校ならではの取組です。今から、高校生になることを意識して、貴重な時間を使いましょう。
生徒の皆さんは、高校入試関係で、3月4日(金)から3月8日(火)までの5連休になりますので、しっかり学習をしてください。

身近な風景 ~卒業式の生け花

3月1日(火)に実施された「卒業式」で飾られた生け花が、正面玄関に飾られています。花の名前は分かりませんが、生け花では、桃や桜が見頃を迎えていました。








桃の花?でしょうか






桜の花のようです。

他にも、こんな花が咲いていました。












【中高】Sano グローカル課題研究成果発表会

3月2日(水)10:00~14:35、「令和3年度 Sano グローカル課題研究成果発表会」を開催しました。感染症対策として、英語演習室からZoomを使って、中3、高1、高2の各教室に配信しました。

司会は、片柳賀那さん(高2年3組)と武藤玲矩君(高2年2組)です。


本日の日程です。


まずは、中学3年の代表班の発表です。


<中3:A 「ブルーギルをおいしく駆除」>



会場の高校1年生から、質問がありました。

きちんと答えることが出来ました。

<中3:B 「佐野市在住の外国人が過ごしやすくなるために」>





高校1年の教室から、Zoomで質問がありました。
質問者の納得のいく回答ができていました。

<中3:C 「食品ロスの削減について」>



ドギーバックの説明が分かりやすかったです。

高校1年の教室からの質問にも答えていました。

続いて、Sanoグローカルクラブの発表です。


<SG:① 「幼児教育の改善による男女差別の撤廃」>



会場から質問がありました。


高2の教室からも質問がありました。
いずれも、なるほどと思える回答ができていました。

<SG:② 「The method to maintain our health in the COVID-19 pandemic 
~Forewarned is forearmed ~」>



体操の実演をしています。


高校2年の教室からの質問に答えていました。

次は、高校1年の発表です。


<高1:① 「CLIL!」>



CLILは初めて聞く言葉でしたが、この班は、英語で他教科の授業をすることで、英語力が高まるかどうかを実証実験していました。

質問にも答えていました。

<高1:② 「Women Rights Matter」>



会場の中学生から質問がありました。


質問にもわかりやすく丁寧に答えていました。

<高1:③ 「Assist Their Chance 」>





発表に中で、ATCという企画を提案していました。それに対する質問もありましたが、その趣旨をうまく伝えることができていました。

<高1:④ 「痩せたいなら食べろ!」>



自分たちを被験者としてダイエット効果を確かめました。


研究の将来構想に関する質問もありました。


各教室では、こんなふうに参加していました。
以上で、午前の部は終了しました。

ここから、午後の部です。高校2年生の4班の発表があります。


<高2:① 「高校生ボランティアで災害復興促進」>



これまでの取組の経緯などを丁寧に説明してくれたので、やろうとしていることが明確に伝わってきました。



<高2:② 「もったいない」が子どもの笑顔をつくる>



校内フードドライブについて、実証実験を行いました。



<高2:③ 「透鏡(レンズ)越しのとちぎ ~イラストを用いた栃木県の宣伝について~>



実際に、佐野市の担当課とも相談していました。



<高2:④ 「余剰米でお肌つやつや計画」>



昨年度の研究を発展させています。



以上で、予定されていた発表はすべて終了です。


最後に、全体を通して、本校の「グローカル教育統括アドバイザー」の大学の先生から、講評がありました。まずは、宇都宮大学副学長 松金公正教授です。

松金先生からは、とてもよく頑張ったことを評価していただきました。そして、「次に進むために」として、具体的なアドバイスをいただきました。

①「人の力をかりる」→先輩や国、論文など、自分たちではない誰かがやっていることを最大限に活用する。
②量的な調査を心がける。→信用できるか、使う事ができるか、などを考慮する。
③先行研究の活用 →先行研究からは、ディスカッションの仕方や分析や整理の仕方なども参考にする。
④枠組み →SDGsに触れてはいるが、生かし切れていない。17の目標だけでなく、さらにその下にある169のターゲット、232の指標に落とし込めると、何をやればいいかが見えてくる。


「社会実装」という考え方を取り入れると、理想的な未来を考えることができる。

続いて、東京海洋大学の小松俊明教授です。

小松先生からは、今、君たちはとても素晴らしい体験をしている、しかし、この瞬間、ウクライナでは学ぶことすら許されない子どもたちがいることを忘れてはならない。こうした学びができる幸せを改めて感じて欲しい、という言葉がありました。
世界中を飛び回っている小松先生は、より現実的な問題として、悲しみを感じていることが伝わってきました。その上で、とても素晴らしい発表であったが、以下の点に留意するともっとよくなるというお話をいただきました。

①タイトルの付け方を工夫しよう →わかりやすいタイトルに!
②大人の力を借りよう →学校の先生はその分野の専門家ではないがファシリテーターではあるので、早い段階で自分からアドバイスしてもらおう。そうすれば、もっとよくなる。
③どうすれば実現できるか →課題研究では、現状分析が9割、その先のことが1割、というケースが多かったが、その割合が逆になるのが理想。どうすれば理想を実現できるかを考える事に時間をかけられるようにしよう。
④英語での発表 →英語で発表する場合は、どうすれば英語でも多くの人に理解してもらえるか、工夫が必要。英語で発表したということで満足してはいけない。伝える、という意味を考えて欲しい。
⑤大人の思い込みや固定観念を打破する、という発想はとても良い。
などのアドバイスをいただきました。

かなりキツイことを言われたように受け止めた人もいたと思いますが、小松先生はSGH以前から皆さんの活動を見てアドバイスしてくれていました。これまでの成果発表会で、他の講評者がどんなに厳しいことを言った時でも、小松先生は、生徒の良さを見出し、温かい言葉で励ましてくれていました。その時は、自分たちもまだまだだということはわかっていても、そう言っていただけるとなぜかほっとしました。
今回の成果発表会は、とても良い研究になったと思えるものがたくさんありました。一方、継続研究ならもっと深められたはず、彼らならこんなもんじゃないはず、と感じたものもありました。
 今回、小松先生が、皆さんがとても頑張ったことは十分認めた上で、さらなる要求を述べられたことは、生徒の皆さんのレベルが「高校生だから、これくらいでいいか」ですましてはいけない、ということを感じたのではないかと思いました。研究者として、大学生や大人に対するのと同じように、こうしたらもっとよくなる、というアドバイスをしなければ失礼だと思ってくれた結果なのではないかと思います。

個人的に、小松先生とは長いつきあいではありますが、ようやく、中学生、高校生であっても、本当に伝えなければならないことをストレートに伝えた方がいい、と思ってもらえるところまで生徒たちは成長し、かつ、自分の身内のように感じててくれているんだなあ、としみじみ感じました。
皆さんも、自分の親からはいろいろ厳しいことを言われたりしますよね。今回、ストレートにアドバイスを言ってもらえたことに、大きな意味を見出してほしいと思います。



今日の代表班の発表は、本当に素晴らしい内容だったと思います。
長い一日でしたが、学ぶものがたくさんありました。

探究することは、これから生きていく様々な場面で必要になってきます。そうした資質・能力を身につけるためのトレーニングの場としても、課題研究に取り組むことには大きなメリットがあります。また、先輩たちの中には、課題研究を通して、将来の職業や、挑戦したいこと、自分がやるべきことが見えてきた人もたくさんいます。
こうしたことに意識して取り組むことで、本校の「Sanoグローカル構想」が目指している「探究力」と「人間力」を身につけることを願っています。

【中3】アメリカの学生との国際交流会

2月28日(月)8:15~9:30、中学3年生の有志生徒22名が、コンピュータ室で、アメリカ(カリフォルニア州、ウィスコンシン州、ノースカロライナ州)の中学生・高校生・大学生、計17名と、国際交流会を行いました。

今回の国際交流会は「佐野市国際交流協会」の主催で、アメリカ(カリフォルニア州、ウィスコンシン州、ノースカロライナ州)で、日本語を学習している中学生・高校生・大学生17名と、交流を希望する附属中3年生の有志生徒22名によって、行われました。


国際交流のセッションは、全部で4つ(各15分)ありました。グループごとに、ブレイクアウトルームで会話します。
セッション1:英語のみ
セッション2:日本語のみ
終了後にグループの再編成あり
セッション3:英語のみ
セッション4:日本語のみ





会話のトピックは、
・アメリカと日本の学校生活の様子
・アメリカと日本の文化、等についてです。




*時間はあっという間に、過ぎて行ったようです。参加した生徒の感想をいくつか紹介します。

→・生まれて初めての「英語日本語交流会」だったので緊張していましたが、各グループセッションを通して、楽しい思い出となりました。会話の途中で沈黙があると自分の英語力のなさを残念に思いましたが、「もっと英語が話せるようになりたい!」という目標を見つけることができました。

→・最初は何を話せばよいか緊張していましたが、いざ始まると、みんな優しく積極的に話してくださり、時間が過ぎるのがあっという間でした。バリバリの英語かと思ったら、向こうの学生さんはジェスチャーなどを交えて、ゆっくりわかりやすく話してくれたり、外の景色をみせてくれたり、とても楽しく話すことができました。日本の「うどん」を知っていたり、お寿司や納豆が好きだと話していたことにも驚きました。

→・英語のセッションでは、相手がリードしてくれ、こちらが間違った文法で話してしまっても笑顔で頷いてくれました。一方、日本語のセッションでは、私たちが進んで話しかけることができました。あっという間の15分間で、チーム替えがすごく悲しく感じました。