校長室便り

2022年7月の記事一覧

【高校】美術部作品集「ACANTHUS」創刊!

7月14日(木)放課後、高校美術部の代表4名が、顧問の大田原先生とともに、完成したばかりの美術部作品集「ACANTHUS」を持ってきてくれました。

(左から)磯村二葉さん(1-2)、永島春佳さん(部長、3-2)、塩原明莉さん(副部長、3-1)、植木麻央さん(1-2)

 

今回、美術部は、初の作品集を40部作製しました。タイトルは「綺羅星に向かう君へ」です。

美術部総勢11名によるイラスト&マンガ作品集で、創作テーマは「擬人化」です。部員それぞれが、興味あるもの、こだわりのあるものを擬人化して表現しています。

今回、作品集を制作したきっかけや苦労したこと、楽しかったこと、各自が作成した作品について説明してくれました。イラストやマンガは、パソコンやスマホで制作することが多いそうです。水彩や色鉛筆で作成した作品は、スキャナーで読み取り、データ化しました。

永島春佳さん(部長、3-2)

 

塩原明莉さん(副部長、3-1)

二人は附属中2年生の時に、好きなマンガ「文豪ストレイドックス」がアニメ化されたことがきっかけで、アニメの世界に引き込まれました。また、高校の美術部で「GIFアニメ」を制作したことから、アニメーションの制作に興味を持ちました。お互いに影響し合って、今があるそうです。

 

磯村二葉さん(1-2)

 

植木麻央さん(1-2)

磯村さんと植木さんは、なんと附属中1年から高校1年までの4年間、すべて同じクラスだそうです。思わず、偶然にそうなる確率を計算してしまいました。(108分の1でしょうか。)そのせいか、息もぴったりでした。

 

顧問の大田原先生。美術部員としっかりなじんでいました。

 

今回の作品集は、希望者に無償で配布しているそうです。美術室から図書館へと向かう通路沿いに展示しています。

あと10部くらいしかないそうですが、もし希望者が多い場合は、増刷を考えるそうです。

 

*美術部の皆さんは、とても仲が良く、もう楽しくて仕方がない、といった感じでした。こうした仲間に巡り合えたことは、とても素晴らしいと思います。また、とても素敵な作品集ができて、良かったですね。旭城祭に展示する作品制作も楽しみにしています。

【卒業生】「おてつたび」で地域創生

7月1日(金)、日本テレビの「ZIP」(7:27頃から)で、本校の卒業生「大芦さくら」さん(大学3年生)が登場しました。今、大学生などの間で大人気となっている「おてつたび」の体験インタビューが放送されました。

(日本テレビ「ZIP」のテレビ画面より)

 

番組は「日経トレンディ」編集長が、2022年の下半期の流行予想の特集で、旅部門で「おてつたび」が取り上げられていました。「おてつたび」は、お手伝い(仕事)と旅を掛け合わせた造語です。

「人手不足で困っている農家や旅館などの事業者」と「知らない地域へ行ってみたいという若者」をマッチングする「地域創生のビジネスモデル」でもあります。

大芦さんは、長野県のフルーツ農園で、短期の「おてつだい」(仕事)をしていました。「おてつだい」といっても仕事ですので、しっかりアルバイト代をもらうことができます。

(「おてつたび」の仲間からも、HPで紹介する許諾を得ています。)

 

大芦さんは、「おてつたび」の常連のようです。これまでに、さくらんぼ農家の収穫のおてつたび古民家の改築のおてつたび畑作業のおてつたび、などに参加しています。人気のある「おてつたび」は3~5倍の倍率になるそうです。

(大芦さん提供の写真です)

 

大芦さんは、大学生という立場を最大限に活用し、いろいろなことにチャレンジしています。

今年の1月から4月にかけて、島根県の隠岐諸島にある海士町(あまちょう)の町役場でインターン(職場体験)をしていました。海士町は、隠岐島前高校で実践されている教育モデルを基に、ブータンでの教育改革に協力するプロジェクト(海士ブータンプロジェクト)を進めており、大芦さんは、海士町とブータンをつなぐ仕事をしていました。

(左から2番目が大芦さん)

大芦さんは、将来、LGBTQなど、少数者の権利を守ることに寄り添った仕事をしたいという思いがあり、「ダイバーシティ&インクルージョン」に関わる仕事もしています。(ダイバーシティ&インクルージョンとは、性別、年齢、障がい、国籍などの外面の属性や、ライフスタイル、職歴、価値観などの内面の属性にかかわらず、それぞれの個を尊重し、認め合い、良いところを活かすこと、とされています。)

 (右上の司会者が大芦さん)

大学生ということを最大限に活用して、さまざまなことにチャレンジしている姿には、圧倒されるものがありました。これも、SGH校であった本校で学んだことが基盤になっているそうです。

 

なお、大芦さんは、8月18日(木)に本校で開催される「大学説明会」~卒業生との交流会に、参加してくれることになっています。具体的なお話を聞きたい人は、是非、参加してみてください。生徒の皆さんへの案内は、もう少し先になるかもしれません。

 

【高3】野球部3年生の試合結果報告

7月11日(月)放課後、野球部の3年生5名(選手4名、マネージャー1名)が、10日に行われた高校野球1回戦の報告とお礼に、校長室まで来てくれました。新チームの結成から最後の試合まで、よく頑張ったことを称えました。

 

来てくれたのは、野球部3年生の若田部夢翔君(3-2)、松本響輝君(3-3)、猿橋広大君(3-2)、古橋悠斗君(3-4)、松井梓紗さん(3-3)の5名です。チーム結成時は、大嶋監督によく怒られていましたが、よくぞここまで成長したな、としみじみと感じました。その頑張りを考えると「表彰カード(No.3~7)」に値すると思いました。

これからは、それぞれの進路実現に向けて、勉強頑張ってください。これまで以上に応援しています。

【高3】全国高校将棋「竜王戦」県予選・竹熊君優勝!

7月9日(土)・10日(日)、宇都宮市の教育会館で開催された「第35回全国高校将棋竜王戦栃木県予選」で、3年4組の竹熊柊君が優勝し、「栃木県の竜王」となりました。おめでとうございます。竹熊君は、8月17・18日福岡市で行われる全国大会への切符を手にしました。

 

今大会には、高校生(学年、男女を問わず)約80名が参加しました。本校からは、竹熊君の他、荒川成瑠君(3年1組)、渡辺将有君(2年2組)が参加しました。優勝するまでには、予選で2回、決勝トーナメントで6回、計8回、対戦しなければなりません。1日目(9日)でベスト4が決定し、2日目(10日)は、準決勝、決勝が行われました。

準決勝では、本校生の渡辺将有君と対戦し、1時間半以上の大接戦を制しました。竹熊君は「事実上の決勝戦だった」と受け止めていました。渡辺将有君は4位になりました。

決勝の相手は、昨年度の新人戦で優勝した宇都宮高校の生徒で、「序盤は一進一退の攻防が続いたが、中盤に竹熊君が仕掛けて優勢に転じると、最後まで攻めの将棋を貫き、勝利をたぐり寄せた」そうです(7月11日付け、読売新聞15面の記事から引用)。県内では敵なしだった竹熊君が、前回の新人戦で、初めて負けた相手だったので、不安はありましたが、今まで以上に挑戦する気持ちで臨みました。優勝できて、ほっとしたと同時に、嬉しさがこみあげてきたそうです。

8月17,18日の全国大会は3年ぶりの開催で、各県の「竜王」たちと対戦します。「ずっと出たかった全国大会なので、出場できることが嬉しくて、すごく楽しみ」と喜びを語っていました。さらに「これまでの個人戦全国大会の最高成績であるベスト8を超えていきたい。ベスト8に入れる実力があれば、優勝できるレベルなので、最初で最後のチャンスをつかみ取りたい。」と力強く宣言してくれました。

また、全国高校将棋竜王戦(福岡市)では、あの藤井聡太竜王が審判長(特別ゲスト)で参加されるそうです。これは凄い大会ですね。

 

*これまで県内敵なしでしたが、初めて負けたことで、新たに挑戦者となり、一回り大きく成長したように感じました。全国大会での活躍を期待しています。応援しています。

竹熊君にも、ささやかながら、校長からの「表彰カード」(No.2)を授与しました。

【高校】高校野球1回戦「 vs 宇都宮北高」 

7月10日(金)清原球場の第2試合で、1回戦「宇都宮北高」と対戦しました。試合前から気合が入り、満を持しての対戦の火ぶたが切られました。結果は惜敗でしたが、実力校相手に互角の戦いを見せてくれました。

 

選手や応援団は、試合開始(11時)の1時間以上前から会場に入り、入念な準備を行っていました。

 

第1試合の終了が11時30分であったため、第2試合の開始は12時10分となりました。

  

ピッチャーの古橋君は最後まで力投しました。よく頑張りました。

 

<攻撃>

何度も3塁まで進みました。あと1本が出なかったことが惜しまれました。

 

<守備>

何度も本塁でアウトにしています。追加点は最小限に抑えていました。

 

<応援団>

 みんなの気持ちがぴったり合い、心のこもった応援でした。

このような応援をしてもらえる選手たちは幸せだと思います。

 

<試合終了>

選手たちには悔しい気持ちが溢れていました。

3年生はこれで引退となりますが、持てる力を発揮した結果であることに悔いはないと思っています。

本当にお疲れさまでした。

応援委員会の3年生です。彼らも夏の思い出を共有することが出来ました。

 

PS:7月11日付け、下野新聞15面の記事を掲載します。(掲載許可は得ています)

 

【中学】佐野市総体バレーボール大会

7月8日(金)アリーナたぬまで、「佐野市総合体育大会バレーボール大会 女子の部」予選リーグの様子を見学・応援しました。この日は、高校野球の開会式がありましたが、終了後直行し、11時からの佐野北中との試合に間に合いました。

 

 

気合を入れて試合に臨んでいました。

 

伸び伸びとしたプレーが随所に見られました。

 

特に、各人のサーブはとても良かったと思いました。

 

*試合は、惜しくも敗れましたが、実力的には全く互角だったと思いました。

3年生の皆さんは、よくここまで頑張りました。負けはしましたが、普段の練習のおかげで、この日があったと思います。

ご苦労様でした。

 

【高校】高校野球「開会式」

7月8日(金)、9時から県営球場で「第104回 全国高等学校野球選手権栃木大会」の開会式がありました。61校58チームが勢揃いし、佐野高校も気合いの入った行進を見せてくれました。

 

開会式の来賓祝辞で、福田富一知事からこんなお話がありました。

「夏になると、毎年思い出すのは、50年前、自分が中学生、そして高校生だった時、最後の大会で負けた試合のことだけである。勝った試合のことは覚えていない。負けたくやしさ、同時に、やり切ったという気持ちは人生の宝物でもある。どのチームも勝ち残れるわけではないし、勝つことがすべてではない。この夏の経験が、皆さんの人生にとって宝物になるよう、頑張って欲しい。」といった内容でした(記憶が間違っていたら、ごめんなさい)

このお話は、高校野球だけでなく、様々な部活動をやっている高校生に共通することだと思います。

高校野球だけが特別というわけではなく、一人一人にとって、全力で燃焼できるものがあることが、これからの人生をさらに豊かにしてくれるのではないかと思います。

そうした皆さんの頑張りを本校は全力で応援しています。

 

なお、本日、開会式に先立ち、部長・監督として、永年貢献されてきた方の表彰式がありました。

本校の大嶋俊彦監督が、20年表彰を受けました。おめでとうございます。

【高校】高校野球「開会式」前日!

7月7日(木)放課後、第二グランドで練習している「野球部」を訪問しました。

 

野球部員は、明日の開会式に向けて、気合が入っていました。

まず、部長の若田部夢翔君(3-2)に、今の気持ちと抱負を語ってもらいました。

「明日の開会式は3年ぶりに開催されますが、自分たちにとって初めての体験です。試合と同じくらい気合を入れて、行進したいと思います。また、1回戦の宇都宮北高校は練習試合で戦ったことはありますが、強いチームです。しかし、この1回戦に勝利し、一気にベスト8まで勝ち上がります!」

*力強い言葉に感動しました。自分たちに自信を持っていることが伝わってきました。

この後、一人一人、大会に向けた決意を語ってくれました。

素晴らしいコメントの連続で、チームとしての一体感を感じました。

古橋悠斗君(3-4)、猿橋広大君(3-2)

松本響輝君(3-3)、三品遥人君(2-4)

 

田中大喜君(2-1)、大門侑之将君(2-3)

須永涼雅君(1-3)、宮田光君(1-3)

 

仁木大登君(1-1)、小林累偉君(2-3)

郷煌太朗君(2-2)、仁木育君(1-4)

 

松井悠人君(1-2)、飯塚蕪我君(1-2)

米田陸玖君(1-3)、堤崎宗司郎君(1-4)

 

松井梓紗さん(3-3)、原島亜純さん(2-2)

青木優奈さん(1-3)、新井柚香さん(1-3)

 

明日の開会式、そして、10日(日)の1回戦、全力で頑張ってください。

学校全体で応援しています。

【高2】クビアカツヤカミキリの駆除作戦!

7月4日(月)放課後、「外来種クビアカツヤカミキリの駆除」をテーマに研究している高校2年生の課題研究班が、佐野高校のサクラを守るために何ができるかをプレゼンしてくれました。

(左から)山田ふうこさん(2-3)、海原透矢君(2-4)、門脇行貴也君(2-4)

研究班の生徒たちは、専門家から効果的な駆除対策についてレクチャーを受けており、事務室の小倉さんにも同席してもらい、本校でできる具体的な対策について検討しました。

課題研究班の山田さんと海原君は、中3のシンカゼミでも「クビアカツヤカミキリ」研究を行っています。本種の生態や被害の実態、駆除方法などについて、小学校で模擬授業を行っています。

その当時と比べて、クビアカはどんどん生息地を広げていることから、高2での課題研究のテーマとして、駆除作業に取り組む事にしたそうです。山田さんたちは、本校の敷地内のサクラにクビアカの幼虫が生息していることを確認してくれました。また、⒍月下旬からは成虫を確認しています。

クビアカツヤカミキリの成虫

 

そこで、校内のサクラと梅の樹から出てきた成虫が他に飛んでいかないように、また、他から成虫が入ってこないように、目の細かいネットで樹の周りを覆うことから、始める事にしました。

事務室の小倉さんは、すぐにネットを購入してくださいました。

樹の周りに落ちている木くずは「フロス」と呼ばれており、幼虫が樹の中を食い荒らしている時に出てくるものです。これが見られると、その樹に幼虫がいることが分かります。

7月⒍日(水)

班員3名と小倉さん、事務長さんと一緒に作業に取りかかりました。

このように、ネットで樹木を覆います。

成虫を見つけたら、直ちに捕獲し駆除します。

ためらわずに殺処分しなければなりません。

保健室前の梅の老木にもネットで覆いました。

 

校庭の北側のサクラの樹(5本分)にもネットをかぶせました。約2時間の作業でした。

佐高の象徴でもあり、入学式を彩るサクラを守りたい、という生徒たちの熱い思いが伝わってきました。

 

この後、駆除の第2段階として、成虫を捕獲するワナをたくさん作って設置することで、被害を食い止めようと考えているそうです。先行事例の文献を調べて、設計図を作っていました。

 

佐高のサクラの樹を守るため、ここまで頑張ってくれている生徒たちを頼もしく感じました。

 

 

 

【中3】宇都宮大学 iP-U 合格!

7月6日(火)昼休み、中学3年1組松葉紳一郎君が、宇都宮大学の「令和4年度グローバルサイエンスキャンパス(iP-U)」に合格したことを報告に来てくれました。

 

宇都宮大学グローバルサイエンスキャンパス(iP-U)は、高校生が大学で科学に触れるだけでなく、実際に大学生と同じように研究することができる高度な内容です。当然、高校生を対象にしていますが、今回、中学3年生で応募したところ、非常に高い倍率であるにもかかわらず合格しました。筆記試験と動画による自己アピールにより決定しました。

7月23日に、宇都宮大学で開校式が行われますが、私も出席することになっています。なお、今回、佐野高校生も2名合格しています。(佐高・佐附中合わせて3名合格しました)

 

 なお、松葉君のように、様々な活動の成果を報告に来てくれる生徒はどんどん増えています。そこで、そのような生徒の頑張りを称える「表彰カード」を作成しました(限定150枚)。佐野市の特産物である「飛駒和紙」による名刺サイズの「表彰カード」です。業者に特注して作りました。

今回の松葉君の偉業は「表彰カード」の第1号として、授与いたしました。我こそはという生徒は、是非、校長室まで報告に来てください。楽しみにしています。