校長室便り

2022年6月の記事一覧

【中3】「総合的な学習の時間」の授業見学(3学年団)

⒍月21日(火)6・7限目、中学3年各クラスの「総合的な学習の時間」の授業を見学しました。この学年は昨年度「教育と探求社」による「コーポレートアクセス」(オンラインインターンシップ)を進めてきましたが、今年度も同社と連携して「シンカゼミ」をシンカさせています。


「教育と探求社」のテキストに基づき、一歩上を行くプレゼンに挑戦しています。


生徒たちは、これまでに身近な「あるある」を洗い出し、アイディアを出し合う作業を進めてきました。(廊下に掲示してあります。)

好きな「あるある」、もっとも「あるある」、予想外な「あるある」、そうした「あるある」の中には、それを解決できたら凄いね、といった宝物が隠されていたりします。

今回は、その「あるある」をヒントに、新商品を開発することで、課題解決につなげられないかを考えました。各班は、まず3分間で新商品を説明します。



各班の発表に対して、1分間、生徒たちは次々に質問し、鋭いツッコミを入れてきます。


質問に対しては、どの班も懸命に答えています。なるほど、そうだよね、と納得する質問も満載でした。
どんな質問や意見であっても、なんでそんな質問するんだ、とか、それは違うだろ、と否定することは一切なく、周囲も発表者、質問者の発言を認めているところが素晴らしいです。安心して議論できる雰囲気は、自由な発想を生み出す土壌であると思います。

さらに、生徒は各班のアイディアに対して、「この商品の良いと思ったところ」「この商品をもっとよくするためのアドバイス」を書いて、本人たちにわたします。このように、質問とアドバイスというフィードバックを受けて、アイディアはどんどんブラッシュアップされていきます。

 

「身近なあるある」→「商品開発」→「課題解決」という一連の作業から、自由な発想が生まれ、クリティカルシンキングを活かし、社会に貢献できる創造力が育まれていくのではないかと思いました。

現在、中1から中3まで、「教育と探求社」という外部の力をうまく活用して、「探究力」や「人間力」の育成に向けた新たなプログラムを構築しています。少なくとも、県内では間違いなく最先端のプログラムです。探究することの根源に関わる、奥の深い、考え抜かれたプログラムとして、さらにブラシュアップされることを期待しています。

 

【中1】「総合的な学習の時間」の授業見学(中村先生)

⒍月21日(火)6限目、中学1年3組の「総合的な学習の時間」の授業(中村先生)を見学しました。「身近な環境問題について調べよう」という大きな目標の下、各班で自分たちの研究テーマを設定します。その際、環境という言葉から連想される言葉で、一人一人「マンダラチャート」を作成しています。

お互いのマンダラチャートを見ながら、興味関心が共通する内容に焦点を絞り、課題を設定しています。

この班は、「森林破壊」を連想した生徒が多かったので、森林破壊を研究テーマにすることにしました。


さらに、テーマの吟味を行い、どんな問題が生じているのか、その原因、事例などについて、調べていきます。



ある程度、研究の方向性が固まってきたら、リサーチを開始します。


このようなシートにまとめていきます。



作成したシートをもとにして、発表用のポスターの構成をB4の紙に下書きをします。


最後は模造紙を使ってポスターを制作し、9月3日の旭城祭で保護者などに向けて発表をするそうです。


*とても中1の活動とは思えないほど、システマティックに研究を進めていました。やり方に戸惑う生徒はおらず、班で協力したり相談しながら、研究の内容を考える事に集中しているところが素晴らしかったです。

【中学】「全国ディベート甲子園」予選1日目・暫定4位

6月19日(日)、「第27回全国中学ディベート選手権(ディベート甲子園)」の関東甲信越地区予選がオンラインで行われました。全国大会は、8月6.7.8日に立教大学を会場に行われますが、その前に、各地区で予選が行われています。今回は出場15校による地区内の予選リーグ(予選1日目)が行われ、佐附中チームは、予選リーグを暫定4位で通過しました。(最終的に、地区の上位6校が全国大会に出場することが出来ます。)

6月21日(火)昼休みに試合の報告に来てくれました。
(左から)〇落合宥來、田所桜空、島田琉睦(以上3-1)、秋葉ひなた(3-2)、黒田詩乃(3-1)

 

今回のディベートの演題
「日本は中学生以下のスマートフォンなどの使用を禁止すべきである。是か非か」
・ここでいうスマートフォンなどとは、テザリング機能を使用せず携帯電話回線を直接使用し、インターネットのサイト閲覧や SNS 使用ができる情報端末とする。
・スマートフォンなどを所有することと、継続的に借用することを禁止する。
・心身の障害など、やむを得ない事情の場合には使用を認める。

 


第1試合
佐附中(51)3-0 女子聖学院中(42)×
( )内の数値はコミュニケーション点です。基本的に、この数値が高い方が勝利します。

第2試合
×佐附中(48) 0-3  開成中(53)〇

→ここまでで、佐附中は暫定7位

上位8校による第3試合
佐附中(58) 3-0  開成中(56)×
*ここでのコミュニケーション点58は、参加15校中の全試合中最高の数値でした。ジャッジからお褒めの言葉をいただきました。

→佐附中は、2勝1敗、コミュニケーション点の合計(157)で、6月19日時点の暫定4位

全国大会に出場するには、さらに予選2日目(7月17日)に、1日目の9~15位(+新たな参加校)の敗者復活戦?の上位4校のいずれかと対戦し、その結果次第で全国決定(4校)! 負けた場合は予選3日目(7月18日)に残りの2枠をかけた試合で決定!

かなり複雑ですね。しかし、今回の1日目で暫定4位となったことで、あと一歩で全国大会初出場が決まります。

今回の試合では、第2試合0-3で敗れた開成中に、第3試合で3-0で勝利できたことが凄いと思いました。これは、選手として出場した生徒が、参加15校中、最高のコミュニケーション点(58点)をとったことと、直接試合にでていない生徒が手分けして、すべての出場校の対戦を詳細に記録し分析していたことが大きいと思いました。つまり、相手がどんな立論をしてくるかが事前にわかっていたため、その立論を封じる作戦を立てることができました。まさに、全員一丸となって情報戦を制したと言えるのではないでしょうか。見事な戦いぶりですね。

中学の日本語ディベートは、年々「シンカ」をし続け、ついに全国大会まであと一歩、というところまでやってきました。リーダーの落合さんによると、この学年(中3)から、生徒が増えていきましたが、それまでは少なかったため、中1から試合に出場し、経験を積めたことが良かった。中2の秋頃から手ごたえを感じるようになってきたそうです。

 

予選2日目(7月17日)も平常心で力を発揮してください。応援しています。

【高2】ラグビーの「レフェリー」デビュー

6月19日(日)佐野市運動公園第1多目的球技場で「第13回佐野ラグビーフットボール会長杯」が行われ、高校2年4組の寺内音和さんが、県内初の女性レフェリーとして、初めての主審を見事に務めました。

主審終了後の寺内さん

寺内さんは、去年の2月に、「スタートレフェリー」の資格を取りました。さらに「C級レフェリー」の資格を取るためには、実際に試合でレフェリーをすることが必要です。そこで、今回、U13の試合(12分×2)の前半は主審として、後半は副審として、デビュー戦を飾りました。




































こうして、見事に主審の仕事をやり切りました。レフェリーの先生方からも大きな拍手が送られました。よくやりました。




試合終了後、「U13の試合だったので、選手が予想外の動きをすることが多く、焦ってしまいました。落ち着いてできるようになりたいです。」と語ってくれました。

*焦っているようには全く見えず、堂々と笛を吹いていたのが印象的でした。
今後の活躍を楽しみにしています。

【中学】ラグビー部女子、念願の「トライ!」

6月19日(日)、佐野市運動公園第1多目的球技場で、「第13回佐野ラグビーフットボール会長杯」が行われました。男子3名は「栃木JrU15」チームで、女子7名は「栃木県Jr女子」チームで参加しました。

男子の「栃木JrU15」チームは、群馬県のシルクスと対戦しました。




女子は、埼玉県の「ハルカス」と対戦しました。

朝からみんな元気です。

相手は格上のチームですが、1トライを決めることを目標に定めました。


相手と互角に渡り合い、力強いプレーが目立ちました。







ハーフタイムになりました。よく頑張っています。

後半、ついに「トライ」を決める瞬間がやってきました。





最後は、藤本優奈さんが、抜け出してトライを決めました。



お見事でした。素晴らしいトライです。

試合は、5-20で敗れましたが、充実感、達成感が感じられました。


石井総監督からは、全員の頑張りをほめるとともに、このトライは一人で達成できたものでなく、みんなでつないだからこそ成しえたものである、というお話がありました。

生徒からは、
「ワントライを目指してきたので、達成できて良かった。」
「今までやってきて良かった。」
「トライできるとは思ってなかった。」
「嬉しすぎた。」
などの感想がありました。

*本当にナイスゲームでした。よく頑張りました。

【高校】「哲学カフェ」第5回

6月17日(金)放課後、寮の1階で第5回「哲学カフェ」が行われました。阿見拓男先生をファシリテーターとして、「友情とは?」といったテーマで対話を深めました。

「哲学カフェ」は、お菓子やコーヒーなどが用意されています。自由な雰囲気の中で、相手の考えを聞きながら、自分の考えを語ったりしています。知らず知らずのうちに考えが深まっていきます。


パソコンで打ち込みながら、考えを整理する生徒も増えてきました。one note を使って皆で共有しています。

毎回、参加している生徒もいますし、ふらっと、初めて参加する生徒もいます。基本的に、テーマはその日ごとに決めて対話を始めます。

参加者は3年生が多いですが、1年生もいます。

「入試で小論文を書く際に、こうした対話はとても役に立ちます。」とか、
「自分は数学に興味があります。昔の哲学者は数学者でもあったので、どんな関連があるのかと思って参加しました。」
「哲学、というと難しいイメージがあるので、「Amiカフェ」としたらどうかな。」

などの言葉が飛び交っていました。
「哲学カフェ」(今のところはこう呼んでおきます)は、毎週木曜日と金曜日の放課後、寮で行われます。気になった生徒は参加してみてください。



【高3】「英語研究」の授業見学(久保田先生)

6月17日(金)5限目、文Ⅱコースの選択授業英語研究」の授業(12名選択、久保田先生)を見学しました。この時間は、イタリアからの留学生「ガブリエル」君に、それぞれが、これぞ My「Cool Japan」として紹介したいものをパワーポイントにまとめ、英語でプレゼンしました。


Iizuka Riko  飯塚莉子さん → 食品サンプル?



Akino Hitomi 秋野仁美さん → お茶



Nakada Shuta  中田脩太君 → ソロバン



Negishi Aina 根岸愛奈さん → お茶のお菓子



Imai Risa 今井莉紗さん → 侍?



Arakawa Naru 荒川成琉君 → 将棋



Okada Harua 岡田 晏歩さん → 墨



Hukuchi Hinata 福地陽向君 → おにぎり




*以上で、今日の発表する予定だった生徒のプレゼンが終了しました。
皆さんのプレゼン、簡潔でユーモアに富んでおり、とても良かったです。
しかし、それ以上にガブリエル君に驚かされました。ガブリエル君は、生徒たちの繰り出す「Cool Japan 」をすべて知っていました。逆に教えてくれたものもありました。ガブリエル君、凄すぎます。

ガブリエル君は、日本文化に強いあこがれを持ち、3年間、日本語を特訓しただけあって、ちゃんとわかっていました。本校に来て、さらに「茶道」と「剣道」に興味を持ったようです。

さて、ガブリエル君にとって「Cool Japan」は何なんでしょうか? 今度会ったら、教えてください。

【中学】ラグビーフットボール部女子

6月17日(金)昼休み、中学生のラグビーフットボール部の女子7名が、試合の報告に来てくれました。6月12日(日)、宇都宮市の西川田で「東日本U15中学生ラグビーフットボール大会(7人制)」が開催されました。

本校は「千葉・茨城・栃木の合同チーム」として出場し、3試合を行いました。

1試合目は、東京都チームと対戦しました。「チームの連携がうまくいかず、こてんぱんにやられた」そうです。

2試合目は、埼玉県チームと対戦しました。この試合は連携がうまくいき、トライ数では同じでしたが、トライ後のキックの差で、10-14で惜敗しました。この試合に出場した部長の森田日和子さん(3-1)は、公式戦で初めてのトライを決めました。これには、部員だけでなく、応援に来ていた保護者の多くも、感極まって号泣したそうです。ラグビー人生での記念すべき初トライ、おめでとうございます。

3試合目は、東北の合同チームと対戦しました。20点以上の大差で勝利しました。


最後に、部長の森田さんに話を聞きました。

Q1:初トライを決めた時の感想を聞かせてください。
→「その時は無我夢中でした。今思うと、とにかくボールを落とさないで前へ出ることだけを考えていました。気が付くと、トライしていて、自分でもびっくりしました。このトライでチームは同点に追いつき、ナイストライ、と言われました。今までラグビーをやってきた中で、1番うれしかったです。」

Q2:練習の成果を発揮できましたか?
→「先生方からは、いろいろなケースでのプレーの仕方を繰り返し教えていただきました。自分でも気づかないうちに、反射的にそういうプレーが出来ていたとしたら、うれしいです。また、試合には負けましたが、合同練習で他県の人と一緒にやれてスキルアップできました。」

Q3:次の大会はいつですか?
→「今週末の19日に、赤見の第1多目的球技場で、「佐野市ラグビー会長杯」の大会があります。前回は負けてしまった埼玉県チームも出場しますので、成果が出るように頑張ります。」

*合同チームで対戦することで、普段の練習では得られないより実践的なことを学べたことは、とても良かったと思います。2本目、3本目のトライができるよう、頑張ってください。

【中高】♬ももクロ 佐野市とコラボ♪

6月16日(木)、本日付けの下野新聞の19面(県南・両毛版)で、「ももクロ 佐野市とコラボ」というタイトルで、明日(17日)佐野市文化会館で開催される「ももいろクローバーZ」のコンサートの紹介記事が掲載されました。

(下野新聞にHP掲載申請済)

 

このコンサートでは、佐野高と佐附中の生徒からなる「ももクロプロジェクト」28名が、佐野市の広報ブランド推進課と県のデジタル戦略課と連携して、デジタルスタンプラリー「めぐるんさ佐野市」を計画しています。

詳細は以下のページをご覧ください。

MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR "祝典"
おいでよ佐野市

デジタルスタンプラリー企画
めぐるんさ佐野市

なお、このデジタルスタンプラリーは、コンサートに参加しない人も、誰でも楽しむことが出来ます。

【中高】しもつけ随想「第3の制服」

⒍月15日(水)、本日付の下野新聞の15面「しもつけ随想」に、あしぎん総合研究所主任研究員の野内比佐子様のご寄稿が掲載されました。タイトルは「第3の制服」。本校の取組が紹介されていました。

(HP掲載については、野内様ご本人の了解を得ています。)
下野随想 第3の制服 (R4.6.15).pdf

本日、あしぎん総合研究所主任研究員の野内比佐子様には、取り上げていただいたお礼を電話で伝えました。その際、今年度「第3の制服」を選択してくれた生徒が多数いたことを伝えました。

野内様からは、「第3の制服」があることによって、心地よい学校生活を送れている生徒がいることをもっと多くの人たちに知って欲しいことと、第3の制服を選んでくれた生徒たちが、社会に出て職場に入ったときに、がっかりさせてはいけない、大人たちこそ意識を変えていかなければならない、ということをお話くださいました。

本校から発信した「第3の制服」が、私たちの気づかないところで、少しずつ波紋を広げていることを知りました。社会は、少しずつ変わりつつあるのかもしれないと思いました。