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2018年6月の記事一覧
『追試』の意味 ~中大連携教育事業より~
6月19日、本校中学1年生を対象とした、宇都宮大学の山田洋一教授による科学実験講座「科学的な見方や考え方」が開催されました。
「科学的に考える」とはどういうことであるのかについて、実験講座を通じて学ぶことができました。それは、自然科学に限らず、人文科学にも、社会科学にも通じる学問の基礎的な姿勢なのだと再認識しました。
その中の「実証性」に関するお話の一つに、「『追試』可能であること」いう条件がありました。普段私たち教師は、「インフルエンザのために大学入試センター試験を欠席し『追試』を受ける」とか「課題テストで合格点に達しなかった者に『追試』を課す」といった使い方に慣れているため、この言葉が『再現実験』といった意味で用いられたのを久しぶりに聞いたように感じました。
「科学的に考える」とはどういうことであるのかについて、実験講座を通じて学ぶことができました。それは、自然科学に限らず、人文科学にも、社会科学にも通じる学問の基礎的な姿勢なのだと再認識しました。
その中の「実証性」に関するお話の一つに、「『追試』可能であること」いう条件がありました。普段私たち教師は、「インフルエンザのために大学入試センター試験を欠席し『追試』を受ける」とか「課題テストで合格点に達しなかった者に『追試』を課す」といった使い方に慣れているため、この言葉が『再現実験』といった意味で用いられたのを久しぶりに聞いたように感じました。
JRC高校連絡協議会新入生歓迎会に参加
宇都宮市中央生涯学習センターにて、JRC高校連絡協議会新入生歓迎会がありました。本校からも、新入生を含む3名の社会部の生徒が参加しました。
6階の大ホールが満席の盛況であったこと、特に新入生の参加率が高かったこと、そして、生徒たちが役員を中心として主体的に運営していたことなどに驚かされました。こうしたことからも、生徒たちは、他者への、あるいは社会への貢献に関心を向けていることが伺えます。
自らの意思による主体的な活動を通じて、自己有用感、自己効力感を培ってくれればと期待しています。
ボストンバック一つしかないとしたら、
さて、何を持って避難しようか・・・
異年齢集団の交流の中で ~体育祭雑感~
晴天のもと、5月26日土曜日に体育祭が開催されました。
その開会の挨拶でも申しましたが、中高の6学年が「正」「剛」「寛」の縦割りのチームを編成して競う本校の体育祭は、「縦割り」であるところに大きな意味があるのだと考えます。5年もの年齢差がある生徒が同じチームの一員として協力し合いながら戦い、あるいは大会を運営するわけですが、この異年齢集団での活動が生徒たち一人一人を大きく成長させるのだと思います。
例えば、知恵を寄せ合って考えたパフォーマンスを物怖じせずに演じたり、主体的に考えて大会を運営したりする先輩の姿を、小学校を卒業してわずか2ヶ月の中学校1年生が目の当たりにし、憧れを抱きます。一方、年長の生徒は、競技においても運営においてもリーダーとして年少者を気遣わねばなりませんが、その「大人としての振るまい」が生徒の内実をその行為に相応しいものに変えていきます。
このような異年齢集団は、かつて、たくさんの兄弟姉妹がいた時代の家庭、あるいはその頃の濃密な親戚関係や地域のコミュニティーには、至極当たり前に存在していました。子どもたちは、その環境において、自分の役割を自覚し、あるいは人との関係の在り方を学んで大人になっていきました。しかし現在、そうした環境は自然なものとしては失われており、子どもたちは生のロールモデルを目にしないままに成長し、ネットワーク上の希薄で危い人間関係に居場所を求めたりなどしています。
中高一貫の公立共学校という、本県での誕生から十余年しか経過していないこの極めて新しい教育形態が、実は、古き良き時代の子ども集団が持っていた教育的機能を最もよく保持していると考えると、感慨深いものがあります。