日誌

2019年4月の記事一覧

交流する力でミッションを ~中1宿泊学習~

 4月19日~21日、附属中学の1年生が2泊3日の宿泊学習を行い、私も(日帰りでしたが)19日と20日の二日間参加しました。
 初日は、帝京大学の宇都宮キャンパスにて、情報電子工学科長の荒井正之教授からコンピュータビジョンについての講義を受けました。先端技術のお話に、生徒たちの知的好奇心や探究への興味は大いに喚起されたと思います。講義後の質問では、「AIが感情を持たせることはできますか?」といった質問が相次ぎました。生徒たちが主体的に話を聞いていたということが、その質問から感じられました。

 その後は、格納庫で航空宇宙工学科の先生方から航空機の解説を聞きました。コックピットに試乗するという貴重な体験をする機会もありました。
 

 二日目以降の活動場所は冒険活動センターとなります。午前中の野外炊飯では、生徒たちはカレー作りに挑戦しました。分業と協力により、段取りよく調理を進めることができました。中には、なかなか火を大きくすることができなかった班もありましたが、「会話」と「対話」の力で工夫を重ね、太い薪にも燃え移らせることができました。
 新緑の中で味わう自分たちで作ったカレーライスは、最高のご馳走でした。
      
 午後は、イニシアティブゲーム、ニュースポーツ、ウォークラリーに分かれて活動しました。例えば、イニシアティブゲームでは、各人の体験や、体力、体格的特徴などをもとに作戦を話し合い、次々とミッションをクリアしていきました。
 共同で何かを作り出すためには、まず交流することが大切であることを実感した体験だったと思います。
  
 


自らの安全を自ら ~交通安全指導~

  本年度も年6回の交通指導が実施されます。4月17日、18日にも、登校時の生徒たちに、PTA安全育成部の皆様、高校の生徒会役員、高校・附属中学の風紀委員、交通係職員が、安全運転を呼びかけました。
 特に、中学1年生にとっては初めての自転車通学となります。高校生徒会長の挨拶にもあったように「自らの安全を自らが守る意識」を持つことが大切なのだと思います。
  

3つのCを目指した探究の日々 ~iP-U修了式参列~

 4月7日、宇都宮大学の工学部キャンパスにあるアカデミアホールにて挙行された平成30年度のグローバルサイエンスキャンパス(iP-U)終了式に、本校生6名とともに参列しました。
 修了式に先立って実施されたポスターセッションでは、本校生も探究活動の成果を熱心に説明していました。
 
 修了証書の授与式では、本校の高校1年生(30年度本校附属中学校中学3年生)が代表として証書を授与され、宇都宮大学の石田学長と握手を交わしました。
 全員が、修了の証でもあるスカイブルーのリボンを首に掛け、とても誇らしげな表情でした。
 石田学長のご挨拶のお言葉の中にもあったように、一人一人が
 Challenge   挑戦
 Change      変化
 Contribution  貢献
に取り組んだ日々であったことがうかがえます。 

春季高校野球地区予選観戦記



 4月6日、本校野球部は1回戦の高根沢高校戦に臨みました。私も清原球場で行われたその試合を観戦しました。
 1回表に先制した本校でしたが、5回に逆転を喫し、最後はそのまま押し切られてしまいました。序盤と終盤が緊迫した守り合いだっただけに中盤の失点が悔やまれますが、選手たちにとってはこれもこの上なく貴重な経験になったと思います。
 ピンチでも声の掛け合いを忘れない明るいチームです。夏に向けて、今後の成長がとても楽しみです。

鵬(ほう)の視点 ~入学式式辞より~



 半世紀前、アメリカの宇宙船アポロ11号が、月面に到達したとき地球以外の天体に立った初めての人類がニール・アームストロング船長です。「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ。」という言葉が有名ですが、その偉業が達成されたときの次ような言葉が残っています。
「平和を望む人々、探究心と好奇心を持って 未来を目指す人々、彼らを代表してここに立っていることを、とても光栄に思います。」
 もしかすると、「探究心と好奇心を持って未来を目指す人々」という 全人類的な視点は、別の天体からこの青い地球を眺める、という新たな視点の獲得から生まれたものなのかもしれません。皆さんの「探究心と好奇心」という知性の翼を、この宇都宮東高等学校、附属中学校で存分に育て欲しいと思います。
 さて、アポロ11号から一世紀前には、ジュール・ヴェルヌによる『月世界旅行』が刊行されました。さらに遡ること約三世紀。シラノ・ド・ベルジュラック作の『日月両世界旅行記』が刊行されました。
 さらに、遡ること二千年、中国の思想家「莊子」は、想像上の大鳥である「鵬(ほう)」について次のような予言的な言葉を残しています。
天の蒼蒼たるは其れ正色なるか。(天が青いのは空そのものの色なのだろうか。)
其れ遠くして至極する所なければか。(それともどこまでも果てるところが無いから青く見えるのか。)
其の下を視るや、亦是くの若くならんのみ。(九万里の彼方に舞い上がった鵬が、その視点から下を見るならば、地上は、空と同様に青く見えているに違いない。)
 どんな偉業も「想像すること」あるいは「夢見ること」無しには誕生しないものなのかもしれません。
 次の時代「令和」では、間違いなく人工知能(AI)や遺伝子工学などの先端科学が劇的に進化し、人類は次の一歩へと歩み出すでしょう。産業や生活が一変するだけではなく、そうした技術を使って人間が何を求めるべきなのか、あるいは、そもそも人間とは何者なのかという、本質的な問いが私たち突きつけられてくるでしょう。いずれにせよ、皆さんが将来専攻するであろう学問は、それが何であろうとも、人類の次の一歩につながっているはずです。宇都宮東高等学校、附属中学校で、自分自身の関わり方を探して欲しいと思います。
 アームストロング船長は、次のような言葉も残しています。「私たちが月に行くのは、『挑戦(チヤレンジ)する』ということが、人類の根元的な性質であるからだと思います。それは、人間の魂の中で 奥深くにある性質です。私たちは挑戦(チヤレンジ)をせずにはいられないのです。」
 この「挑戦(チヤレンジ)をせずにはいられない性質」もまた、皆さん一人一人の心に息づいているはずです。
 失敗をしないためには挑戦をしなければいいわけですが、自分ら挑戦すること無しに、成長や成功はもたらされません。特に、「学校」という空間は、「失敗することの許される場所」むしろ「チャレンジして失敗することが求められる場所」であるはずなのです。
                                      (平成31年4月5日 入学式式辞より)

春休み満開の桜の下 ~宇東高部活動風景~

 春休み、満開の桜の下、部活動にいそしむ生徒たちの姿がありました。
 中には、入学式前の附属中学校卒業生が高校生とともに活動をする、あるいは、部として附属中学校と高校が合同の練習をするなど、中高一貫校ならではの風景も見られました。

顧問の先生も一緒に走る(バドミントン部)

中・高合同で練習 中学生に球出しをする高校生(ソフトテニス部)

格技場にて猛稽古(中・高剣道部)

入るか?3ポイント(バスケットボール部)

ナイススパイク!(バレーボール部)

まずは入念にストレッチ(陸上競技部)

桜並木を背景に(サッカー部)

満開の桜の下、白球を追う(野球部)

桜並木に向かって打て!(附属中学野球部)

本番さながらに(弓道部)

心静かに筆を運ぶ(書道部)

コンサートが終わっても気を緩めません(音楽部(中))