日誌

2019年3月の記事一覧

一人一人にとっての黄金の釘 ~中学校卒業式~



 劫初(ごうしよ)よりつくりいとなむ殿堂にわれも黄金(こがね)の釘一つ打つ (与謝野晶子)


  誰もが高い建物や広い庭を造れるわけではない。でも、ただ、そこに住まわせてもらっているだけじゃない。自分もその「つくり営む」人間の一人である。自分は、(文学という美の殿堂に)たった一本の釘を打つことぐらいしかできない小さな存在かもしれないけれども、でもその一本は、紛れもない価値を持つ「黄金」の釘なのだ、という自負。それが与謝野晶子の思いでしょう。     <中略>
 高校の3年間は、一人一人の人生にとっての「殿堂」とそこに打つ「黄金の釘」が一体何なのかを見つける時間でもあるのだと思います。
 皆さんの高校生活に、そして未来に、「幸多かれ」と祈念し、卒業式に当たっての校長式辞といたします。
           (3月15日 宇都宮東高校附属中学校 卒業式式辞より)
  

梅花匂う春の日・・・高校合格発表

 3月12日、高校の合格発表がありました。本校の場合は、既に内定が通知されていましたが、合格者の皆さんは、合格者番号一覧の前で記念写真を撮り、喜びを改めて噛みしめ、そして、笑顔で書類を受領していました。
 皆さんの高校生活が、実り多きものとなりますように。
  

幽玄の舞い ~能楽教室~

  3月12日、ふれあい文化教室として能楽教室が開かれました。中学2年生にとっては、「鶴亀」を謡うのも、「羽衣」を舞うのも、おそらくは舞扇を手にするのすら初めての体験だったと思います。それでも生徒たちは、力強く、荘厳に謡い、静かに、滑るように、凜として舞っていました。

" Silence is not gold " ~English Camp at Windy Nasu~

 3月7日から9日の3日間、中学2年生は、英語漬けの3日間を過ごしました。プレゼンテーションの場面だけではなく、日常生活でも自然に英語が口に出るまで、生徒は英語に馴染んでいきました。
  私も、最終日のプレゼンテーションを見に、那須高原に上りました。生徒の工夫された表現と自信に満ちた態度、そして外国人講師の先生方への心遣いに胸を打たれました。

       

永久(とわ)に幸あり ~宇都宮東高等学校卒業式~

 近代細菌学の父パスツールは次のような言葉を言っています。
 「偶然は構えのある心にしか恵まれない」
 その「構え」が、出会いに気づくセンサーの感度を上げるはずです。幸運の神は、知的好奇心の旺盛な者、人生に対して誠実な者に好意的なはずなのです。
 「正しく 剛く 寛く」あろうと誠実に高校生活を送った皆さんの人生に、幸運な出会いがもたらされますように。そしてその出会いによって生み出された価値が、皆さん自身の人生と、皆さんを取り巻く人々や社会の未来に、永久(とわ)に幸(さち)をもたらすよう祈念して、式辞といたします。                                   (3月1日 卒業式 校長式辞より)