SSH日誌

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【SSH】出前講座Ⅰ

1.行事名 


出前授業Ⅰ

2.実施場所 


本校(物理講義室・化学講義室)

4.参加者 


 1年生・2年生希望者

5.実施概要


【化学】「有機化学で働く分子を作る」 

  お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系

    准教授 矢島 知子 氏

有機化合物とは炭素と水素を含む化合物で、生体反応はすべて有機化学反応である。
矢島先生の研究室ではフッ素を含んだ有機化合物を扱っている。
フッ素は炭素との結合が強かったり、水素と大きさがほとんど変わらないことなど様々な特徴を持つ。
その特徴を活かし、様々なフッ素化合物が生み出されている。
フッ素の良点と欠点を見極め、含フッ素化合物を利用していくことが大切さについてお話いただいた。



出前授業Ⅰ 化学



【生物学】  「味と香りの話」
  お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系

    准教授 近藤 るみ 氏
 
まず、味覚と嗅覚について簡単な実験を2つ紹介していただいた。
 実験(1)ある種の苦みを感じる人と感じない人がいる。
 実験(2)鼻をつまむと何の果物の種類の飴か分からない。
それをもとに、生物が生きていくために味覚と嗅覚をどのように使っているか。
生き残るためにどのように味覚と嗅覚を利用して進化して来たかについてお話いただいた。



出前授業Ⅰ 生物



アンケートの応答状況はどの項目とも良好であった。
講師の先生方が1年生の学習状況に合わせて講話の内容をわかりやすくお話しいただいたためと思われる。
ご自分のキャリヤについてもお話いただき、生徒が進路についても考えるきっかけを与えていただいた。

【生徒の感想】
・味覚の実験で苦みについて個人でこんなに差が出るものなのかと驚きました。。
・理系にはもともと興味がありましたが、理系の中でも生物の勉強が楽しそうだなと思いました。
・香りがないと味がよくわからなくなるというのが面白かったです。
・自分はとても保守的で自分のそういう部分が嫌いですが、今回の講演を聴いて失敗を恐れずに革新的に生きていきたいと感じました。
・習ったことがない化学は難しかったですが、面白かったです。フッ素が私たちの生活において極めて重要だということがわかった。
・最初にフッ素と言われてもピンとこなかったのですが、実は身の回りのものに沢山使われていて、使い方によって一長一短な部分があり、化学の勉強をすることの大切さを改めて感じた。

【SSH】感動する数学!講演会

1.行事名 


  感動する数学!講演会

 2.実施日時 


  平成29年5月27日(土)

 3.実施場所 


  本校 第一体育館
 

 4.参加者


  1年生 及び 2年1組(SSクラス)、希望者
  

 5.実施概要 


 (1) 講師
  サイエンスナビゲーター 桜井 進 氏

 (2) 演題
 

  「わくわく数の世界の大冒険」
    ~世界は数学でできている~

 3) 内容
  
〇 数と数字の現場 いつ と どこで
  〇 MathMagicマスマジック 数学手品
  〇 sin、cos何の役に立つ!?三角関数誕生物語
  〇 驚異の数、円周率π
  〇 地球を測り続けてきた人類

作り込まれた映像・音楽・そして明快な説明とご自身の数学との関わりを交えながらの素晴らしい講演だった。

数学講演会1


SSH1学年講演会2


数学講演会3


数学講演会4 
【生徒の感想】
・自分で何かを発見しようとすることが大切だと感じた。
 興味をもったことはとことん取り組むことが、自分の将来の可能性を広げる第一歩になると感じた。
・数学には面白い法則や公式がたくさんあって、もっと色々調べたいと思いました。
・今まで苦手意識が強かった数学が、今日の講演を通して数学は面白いんだなと感じることができました。
・桜井先生の数学を「学ぶ」姿勢に感銘を受けました。
・世界中の色々なものすべてが数学につなげられるという考えが新鮮でした。
・math maticsは数学ではなくギリシャ語で「人が学ぶべきこと」ときいて驚いた。
・人間が地図を作り時を刻むために数学が生まれたということは、説得力があって感動しました。

【SSH】新SSクラス春季宿泊研修

1.行事名 


  新SSクラス 春季宿泊研修

 2.実施日時 


  平成29年3月28日(火)、29日(水)

 3.実施場所 


  1日目:海洋研究開発機構本部
  2日目:日本科学未来館
 

 4.参加者 


  新2年生SSクラス

 5.実施概要 


 (1) 日程・実施内容
  1日目【海洋研究開発機構本部 (神奈川県横須賀市貝島町)】
     ・女性講師による講話
     ・施設見学
     ・質疑応答
      【宿泊場所】
     ・科学研究ガイダンス

  2日目【日本科学未来館(東京都江東区青海)】
     ・ワークシート「わたしたちが暮らす未来」 (1時間)
     ・班発表 (質疑応答含め50分)
     ・館内自由見学 (2時間)

新SSクラス春季宿泊研修1



新SSクラス春季宿泊研修2



新SSクラス春季宿泊研修3



新SSクラス春季宿泊研修4

講演会・研修ともに参加して良かったと答えた生徒が多く、満足できる研修であったと考えられる。
講演会の内容に関しては、1年生には難しい部分もあったため、理解するのが難しい部分もあったと思われるが、質問等も活発であり満足度は高かった。
地学の授業を実施していないこともあり、地学分野について学習する良い機会であり、女性研究者としての働き方について具体的に考えるきっかけを与えることができた。
科学研究ガイダンスを通してSSHクラスの活動とはどういうものか、また年間の活動日程や内容について具体的なイメージを掴む事ができたようである。

【生徒の感想】
・物事に対するメリットとデメリットを考えることの大切さ、環境への配慮、世の中での様々な人の立ち位置などを改めて学びました。
・1つのテーマに対して様々なアプローチで研究する人がいたり、逆に同じ方法で調査している人たちも異なる目的を持っていることを知り、テーマ設定の難しさと重要さを感じた。
・研究しながら女性として家事や子育てをする人の声を聞けてよかった。

【SSH】生徒研究発表会

1.行事名 


  平成28年度 SSH生徒研究発表会

 2.実施日時 


  平成29年3月16日(木) 9:30~15:00

 3.実施場所 


  栃木県教育会館 大ホール

 4.参加者


  発表者:SSクラス42名
  参加者:1・2年生全員
      運営指導員
      管理機関
      大学関係者
      他校先生・生徒
      保護者
       

 5.発表テーマ一覧 


(1) 口頭発表

   1.セルロースの加水分解
   2.エタノール燃料電池を作る
   3.栃木県内の水系微生物調査
   4.振動反応
   5.耐性遺伝子伝達に赤信号!
   6.打楽器の物理  
   7.色素分解と触媒
   8.ウォードの染色性に関する研究~季節変動に着目して~
   9.相対性理論
 10.オオカナダモの育成条件に関する研究
 11.ゼニゴケの生活環境をコントロールする
 12.ミジンコの生活環境
 13.ミジンコの休眠卵


(2) ポスター発表(口頭発表と同じ)


生徒研究発表会1

生徒研究発表会2

生徒研究発表会3

生徒研究発表会4

生徒研究発表会5

生徒研究発表会6
栃木県教育会館大ホールで、2年SSクラスの生徒が1年間行ってきた課題研究について口頭発表とポスター発表を行いました。1・2年の全生徒と、運営指導委員、管理機関、課題研究をご指導いただいた宇都宮大学、獨協医科大学の先生方、他校の生徒さん、先生方、保護者の方々のご参加をいただきました。8分の発表の後、質疑応答を含めて1グループ15分で次々と発表を行いました。他校の生徒さん、本校生から発表後たくさんの質問が出て、活発な質疑応答が行われました。また、先生方からは研究へのアドバイスをたくさん頂きました。口頭発表の後は、ホワイエでポスター発表が行われました。詳しい研究の内容や口頭発表では触れられなかった点などについて発表を行いました。

【参加者の感想】
・研究が一つ一つ丁寧で、熱が伝わってきました。
 自分も課題研究をやっていますが、「私も頑張らねば」と思いました。発表の態度も堂々としていて、これはすごいと思いました。
 とても参考になりました。ありがとうございました。(他校生徒)

・うまく結果が出なかった研究もありましたが、結果を出すことよりも、探究のプロセスが大切ですので、いろんな意味で勉強になったことと思います。
 探究のプロセスという観点で見ると、問題を見いだす力や条件制御などにまだ課題が見られる研究もありました。今後の研究に期待します。(大学関係者)

・生徒の研究レベルが大変高く、このような研究テーマ、方法等を指導するご苦労は大変だと思います。
 先生方の努力の結晶だと思います。大学と高校の関係をもっと密にする必要があることを、貴校の発表を見て痛感しました。(他校教員)

・これから社会に出て行く子供達にとって、とても貴重な体験をさせていただき感謝しています。(保護者)