SSH日誌

SSH日誌

【SSH】企業見学会

1.行事名


SSH企業見学会

 2.実施日時 


平成29年12月7日(木)

 3.実施場所


花王株式会社栃木工場(芳賀郡市貝町)

 4.参加者


1.2年希望者
  

 5.実施概要


 ・工場見学(おむつ製造ライン)
 ・研究者による講話(業務、研究、キャリアなどについて)
 ・質疑応答

企業見学1


企業見学2


企業見学3


  昨年度見学を依頼したものの日程が合わず、2年越しの実施となった。オムツ製造ラインの見学では、ほぼ無人化されたスピーディかつ精巧な工程に驚いた生徒が少なくなかった。講話担当の研究者は本校卒業生、なおかつ在校生の保護者で本校生の実情や指向をよく理解してくださっており、高校時代から就職、結婚、出産、海外生活から現在にいたるご本人のキャリアを踏まえた、具体的でわかりやすい話をいただけた。「内容が理解できた」「興味関心が向上した」の数字が高いのはそのせいであろう。「進路の参考」の数値が相対的に下がるとはいえ、大半の生徒は「参考になった」と答えている。全員が「参加してよかった」と答えており、実りの多い見学であった。

【生徒の感想】
・よく使っている製品が素早く正確につくられているのを見て感動した。
・商品開発だけでなく、さまざまな面で社会貢献している会社だとわかった。
・よりよい製品をつくるため、専門の異なる人たちがアイディアを出し合っているのがすごい。
・生活用品関係の研究に携わりたいと考えているので、とても参考になった。

【SSH】物理チャレンジ対策講座

1.行事名 


  物理チャレンジ対策講座

 2.実施日時 


  平成29年11月25日(土)

 3.実施場所 


  本校 明鏡寮ホール

 4.参加者


  1・2年生希望者・他校生(宇都宮高校3名)
 

 5.実施概要 


 (1)講師
     東京大学理学部物理学科 
     教授 長谷川 修司 氏
 
 (2)演題 

     物理チャレンジトレーニング プレチャレンジ at 宇都宮女子高校  

 3)内容
     講座1 物理チャレンジの紹介と実験レポートの書き方
         ・物理チャレンジの内容紹介
         ・実験レポートの評価の観点
         ・全国大会の紹介

     講座2 LEDの電流電圧特性を測定する
         ・発光ダイオードとは
         ・発火王ダイオードを点灯する電気回路の作成(2人1組)
         ・発光開始電圧の測定



物理チャレンジ対策講座1



物理チャレンジ対策講座2

 

物理チャレンジ対策講座3



本年度初めて企画・実施した内容であるが、多くの生徒が希望し参加した。
物理チャレンジの内容を知りたい、参加したいという生徒が希望しているためアンケートの応答状況は非常に良い。この中から多くの生徒に物理チャレンジにエントリーしてもらいたい。

【生徒の感想】
・物理チャレンジについて色々知ることができよかった。 課される課題について自分で方法を考え実験するので楽しそうだと思った。実習内容を理解するのに時間がかかってしまい、最後まできちんとデータがとれなかったのが残念だった。講師の先生にいろいろ助けてもらいありがたかったです。

・自分は物理か生物のどちらを選んだらいいのか迷っていたので、今日の講座に参加できてとても良かったです。大学入試とはまた違った物理の面白い一面を知ることができ、大学で物理を専攻したら、こんなことができるんだと興味が沸きました。物理チャレンジにぜひ挑戦したいと思います。

・今回、実験や測定、まとめ方のこつを教えていただいてとても参考になりました。文理選択を考えるうえでも役に立ちました。

・友達と協力して回路を作り、測定し、グラフに細かくまとめるという作業は今回はじめてで、とても難しかったし、とても疲れました。でも、沢山のことを学べて本当に貴重な経験ができて楽しかったです。

【SSH】2年文型講演会

1.行事名 


  SSH 2年文型講演会

 2.実施日時 


  平成29年11月25日(土)

 3.実施場所 


  本校 明鏡寮ホール

 4.参加者


  2年文型生徒
 

 5.実施概要 


 (1)講師
     宇都宮大学教育学部 
     教授 伊東 明彦氏
 
 (2)演題 

     「自然科学との関わり方」
      ~文系女子に理科は必要ないのか?~

 3)内容
     第1部 なぜ理科を学ぶのか
         (現在社会の特質)
     第2部 自然科学との関わり方
         (環境問題の本質、日本で生きるための必須科目-地震防災-)



2年文型講演会1



2年文型講演会2

 

2年文型講演会3



 理科を学ぶ必要性、科学の歴史、自然科学との関わり方(環境問題、地震防災)を中心にお話いただいた。
 昨年から明鏡寮ホールで実施している。アンケートの結果は、ほぼすべての項目で昨年度同様良好な回答が多かった。
 文型理型問わず、これからの社会を生きていくには、それぞれが科学や科学技術とどう向き合えばよいのかを考える良いきっかけとなったと思われる。

【生徒の感想】
・動画やグラフを交えたお話でとても分かりやすかったです。科学技術に依存している今だからこそ、これからの意思決定には理科を学ぶ必要があるのだとあらためて思いました。

・理科は嫌いな科目で、受験勉強も苦労していますが、受験のためだけでなく、これから生活していくためには必要な知識や考え方であることが分かりました。そういったことを頭に置きながら勉強していきたいと思います。

・地震波で地中や海の底のしたの断層を推定できるのはすごいと思いました。中学のときに地震については少し勉強しましたが、あらためて日本は本当に地震が多く、それがプレートの動きに関わりがあることを再認識しました。地震災害もありますが、一方温泉など自然の恩恵も受けていることも考えなければと思いました。

・理科は知識のみを学ぶだけでなく、考え方を学ぶために必要なのだということが良く分かった。環境問題と人類との関わりについて、今回のように考えたことがなかったので、頭の中が整理できたと思う。また、地震についてのお話で、地震・津波に対する備えや起こったらどうするかを常に考えておくのは日本で暮らしていく上でとても大事なことだと思った。

【SSH】小学生のための科学実験講座

1.行事名 


  小学生のための科学実験講座

 2.実施日時 


  平成29年11月19日(日)

 3.実施場所 


  宇都宮市立西原小学校

 4.参加者 


  受講者:小学生約60名
  授業者:39名(2年SSクラス39名)
  

 5.実施概要 


 1.事業の形態

 宇都宮市立西原小学校の文化祭において、同校の児童を対象とし、斜面に物を転がす実験、クロマトグラフィー、偏光板、指示薬を扱った実験などを参加者が各ブースを回る形式で実施。
 また、気体分子に関するカードゲームも実施した。

 2.講座内容

  1.どちらが速く転がるか、いろいろなものを転がしてみよう。
    (位置エネルギーと運動エネルギーに関する実験)
  2.壁(ブラックウォール)を通り抜けるピンポン球(偏光板を使った実験) 
  3.インクの色は一種類?(クロマトグラフィーを扱った実験)
  4.どんな文字が浮き出てくるかな?(指示薬を扱った実験)
  5.パイプの上に鉄球を乗せられるか?(慣性の法則を実感する実験)
  6.「ぶんしっし」のカードゲーム

小学生講座1



小学生講座2

 

小学生講座3



9月に文化祭で実施したクラスでの企画を小学生向きに手直しをして実施した。さらに慣性に関する実験やカートカードゲームも用意した。
小学生向けに分かりやすく、実験の内容や方法について説明するのに苦労していた。

【生徒感想】
・実験を見せるだけではつまらないので、予想を立ててもらったり、実験の結果がどのように応用されているのかも説明して、小学生が楽しめる内容に工夫するのが楽しかったです。私達自身も楽しんで実験することができました。
・2歳から小学校6年生までの子供達が来たので、その子に合わせた説明をするのが大変だった。
・楽しそうに遊んでくれたり、何回も来てくれたりして興味を持ってもらえてので良かった。
・子供達に説明してみて、自分達が十分に実験の内容や現象についての理解をしていないことに気がついた。
・小学生の反応がとても良く、説明していて楽しかった。
・科学的な現象を使って、楽しんでもらえたり、遊んでもらえたりしたのがうれしかった。
・分かりやすい説明を心がけた。小学生の素直な反応がうれしかった。今後のプレゼンの役に立つと思う。

【SSH】2年理型講演会

1.行事名 


  SSH 2年理型講演会

 2.実施日時 


  平成29年11月18日(土)

 3.実施場所 


  本校 第一体育館

 4.参加者


  2年理型生徒
 

 5.実施概要 


 (1)講師
     東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター 
     特任教授 窪川 かおる氏
 
 (2)演題 

     「海洋生物と進化 ~ナメクジウオと海~」

 3)内容
     ・経歴
     ・海についてのおさらい
     ・日本海の特徴
     ・生命誕生と進化
     ・ナメクジウオ
     ・性差



2年理型講演会1



2年理型講演会2

 

2年理型講演会3



アンケート結果はほぼ例年通りの結果で良好である。
自由記述を見てみると、講師の先生の進路選択、海のフィールドワーク、研究対象のナメクジウオなどについて多岐にわたっていた。

【生徒の感想】
・海はまだ分かっていないことがたくさんあってとても魅力的だと思いました。海の生物の研究は、太古の生物たちや現在の地球環境など幅広い分野との関わりがあって面白そうだと思いました。

・先生の経歴の紹介を聞いて、自分の意思がしっかりしていればその方向に進路選択ができることを学びました。海洋調査を5~6年行ったと聞いて、自分のやりたいことは時間がかかっても、きちんと行うべきであると感じ、自分も頑張りたいと思いました。

・今回あらためて無脊椎動物と脊椎動物がいることを再認識した。人間のような複雑なものを知りたいときには、ナメクジウオのような人間に比べて単純な構造を持つものから解明していくという研究方法のやり方を学ぶことができた。

・私は物理選択なのですが、とても興味く楽しい講演でした。ナメクジウオという生物について初めてききましたが、研究対象として面白い生物だと思いました。
 深海の生物について、もっと知りたいと思います。

・研究をするのには、フィールドワークや実験室での飼育など時間と労力、費用がかかるんだなと思った。ナメクジウオの産卵の動画で、オスとメスが別々に放精、産卵するのが興味深かったです。

・ナメクジウオは一見私達と何の関係もない生物に思えましたが、海の小さな生物を研究することによって生物の進化について明らかにすることができるのは、とても面白いと思いました。

【SSH】出前授業Ⅲ

1.行事名 


  出前授業Ⅲ(医学)

 2.実施日時 


  平成29年11月1日(水)

 3.実施場所 


  本校 明鏡寮ホール

 4.参加者


  全学年希望者
 

 5.実施概要 


 (1)講師
     医療法人社団高砂会 飯田病院 理事長
     東京女子医科大学 東医療センター 前理事長 
     上野 惠子(うえの えいこ)氏
 
 (2)演題 

     「先輩が語る女医のJOY ~2017~」

 3)内容
     ・経歴
     ・放射線医療とは
     ・東医療センター 理事長となって
     ・自立して生きるために必用なこと、心がけ



SSH出前授業Ⅲ



SSH出前授業Ⅲ

 

SSH出前授業Ⅲ



 すべての項目で良好なアンケート結果となっている。
 タイトルや講師の経歴から医学関係の講座であることがわかりやすいので、興味や目的意識の高い生徒が集まったからとも言えるが、講師の先生がご自分の具体的な経験をもとに具体的にお話いただいたためと思われる。

【生徒の感想】
・「生活の基盤がある事で人生における選択の幅が広がる」という言葉がとても印象に残っています。将来、やりたいことをやれるようにするためには、手に職をつけたいと思いました。また、私は小さなことで悩んだり、くよくよしたりしてしまうことが多いですが、先生の「できない理由を言うより、前向きに考えるようにしたほうがいい」という言葉を聞いて、考えを変えてみようと思いました。これから壁にぶつかってしまったときに、今日の講座を思い出します。

・社会に出てからも女性ならではの力を活かして、細かいところを丁寧に改善していくことを、諦めずに続けていくことが、大きな成功への道になるのだと学びました。女性として職を持つことは、大きな強みになるし、男性と女性とがお互いの良さを理解し、協力しあえる社会を作って行けたら、よりよい日本になると感じました。先生のおかげで、自分の可能性を信じることの大切さを学ぶことができたし、すばらしい先輩がいることを知って良かったと思いました。

・周りの人の意識を変えるために、目に見える環境から変えていくというお話がとても印象的でした。これを自分にも当てはめて、モチベーションを高く保ちたいと思いました。また、世界を目指していく姿勢もすばらしいと思いました。自分もそうならなくては…と思いました。

【SSH】1学年講演会

1.行事名 


  SSH 1学年講演会

 2.実施日時 


  平成29年10月20日(金)

 3.実施場所 


  本校 第一体育館
 

 4.参加者


  1年生 及び 希望保護者
  

 5.実施概要 


 (1)講師
     東北大学大学院生命科学研究科
     教授 渡辺 正夫 氏

 (2)演題
 

     「大学教授からの進路選択アドバイス」  
       ~進路、就職、人生を戦略的に考える~

 3)内容
  
   【第1部】植物に関すること
      ・花、花粉、花粉管伸長
      ・自他認識、自家不和合

     【第2部】進路に関すること
      ・科学者になる夢、得意不得意
      ・道のりの整理
      ・師匠との出会い
      ・人として大切なこと
      ・勝つための組織論

SSH1学年講演会1


SSH1学年講演会2



 

 

 例年通り良好な回答状況結果であった。ご自分の研究のお話からはじまり、今の職にいたるまでの経緯を具体的にお話いただいた。自家不和合性についてや身近な植物の不思議を考えたり、講義を聴いての感想などを書き込めるワークシートもご用意いただいた。

【生徒の感想】
・遺伝学の分野は前から興味がありましたが、今回のお話を聞いてさらに興味がわきました。
 知らなかったことを沢山学べました。
・自称文系人間として生きてきた私には、今回のお話はきっと難しく正直興味がわくことはないだろうと思っていたのですが、お話を聞いているうちに、だんだん引きこまれていきました。
 まだ、明確に進路の方向性が決まったわけではありませんが、これからの選択の上で、今日のお話を役に立てていきたいと思います。
・今まで疑問に思っていなかったことでも、言われてみると不思議だと思うことが、けっこうありました。何気ないことでも少し考えたりすると不思議なことが見えてくるのかなと思いました。色んなことに注意を払って考えていくようにしたいです。
・規則にも理由がある。今まで私は規則を疑問に感じず、何も考えずに守っていた。研究をするにあたってはグレーゾーンやチャレンジする精神が必要だと知ったので何事も疑問を常に抱いていこうと思った。
・「大学に入ったら何かが待っているわけではない」という言葉が胸に刺さりました。自分で何をすべきかを考え、行動していかなければいけないと痛感しました。

出前講座Ⅱ

1.行事名

 出前講座Ⅱ

2.実施日時

 平成29年9月27日(水)
 
3.実施場所

 本校 物理講義室、化学実験室、明鏡寮ホール

4.参加者

 希望者

5.実施概要
 

【工学】「制御工学×車の動き」

 本田技研研究所 二輪R&Dセンター  勝又 美樹 氏

自動運転などの制御工学は、今、高校で学習している様々な内容の組み合わせであるので、今、学んでいることが大事であること、また、自動車エンジニアの仕事の内容やそのやりがい、進路や職業選択の観点についてもお話いただいた。

出前授業Ⅱ 1





【材料工学】「からだの中で活躍する金属」

 東北大学工学部材料科学総合学科 准教授 上田 恭介 氏 

東北大学工学部の概要から始まり、人工関節、ステントなどに用いられる金属についてお話いただいた。工学分野の研究の成果なしでは、医療技術の発展は望めないとのことであった。

出前授業Ⅱ 2





【医学】「自治医科大学循環器研究の最前線」
 
 自治医科大学内科学講座循環器内科学 教授 苅尾 七臣 氏

循環器の疾患の発症に大きく関与している血圧の時間的(日変化、季節変化、加齢による)変化の研究成果、さらに今後どのような研究を行っていくのか、自治医科大学のミッションについてお話いただいた。

出前授業Ⅱ 3





   
 


 希望者を対象としているため、参加生徒の意識は高いことがうかがえる。終了後、生徒から同時進行で授業があると、どちらも聞きたい場合に選択に困るとの意見が複数寄せられた。実施の仕方を再検討してもよいと思われる。以下は生徒の感想である。


【生徒の感想】
(機械工学)講師の方の大学受験のお話や大学生活、今の仕事に就くまでの経緯も伺うことができて、とても参考になりました。物を作り、それを人に使ってもらうまでには、様々な分野の人が協力が必要なのだと再認識しました。
(材料工学)材料工学という言葉を今日初めて知りました。「材料」は物のすべての基本なので、いろんな分野に関わることができることに魅力を感じました。また、今回の授業で研究とは何かを学べた気がします。
(材料工学)今まで工学部というと、ロボットなどのイメージしかなかったので、「材料」という分野を知ることができた。体に金属を入れるということが最初は分からなかったけれど、骨とくっつく金属があることが分かり、面白いとおもいました。
(医学)脳卒中や心筋梗塞は肥満などその人の体質だけが影響しているものだと思っていましたが、時間や曜日、気温などの要因が影響していることを初めて知りました。
(医学)これからの人生の中で本当に大切なものを知ることができました。「自分にしかできない」と情熱を持って取り組めることを見つけて、限りある命を有意義に使っていきたいと強く感じる授業でした。

理系卒業生のキャリアプランについての講演

1.行事名 


  理数系卒業生 キャリアプランについて講演会

 2.実施日時 


  平成28年9月13日(水)

 3.実施場所 


  本校 明鏡寮ホール
 

 4.参加者


  希望者41名
  

 5.実施概要 


【目的】
  今の研究等の活動を、将来のキャリアとつなぐことを考えさせる。
  第1部 全体会(卒業生によるプレゼンテーション)
     (内容) 大学・職場の紹介  研究内容等の紹介  高校から現在までの経緯  高校生へのメッセージ

  第2部 座談会(個別討論会)
      (内容) 質疑応答  ディスカッション

【参加卒業生10名】
  宇都宮大学大学院農学研究科生物生産科学専攻 修士1年3名
  宇都宮大学大学院工学研究科物質環境化学専攻 修士1年1名
  東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻 修士1年
  東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻 修士1年
  東京大学農学部応用生命科学課程生命化学・工学専修 修士1年 2名
  東北大学農学部生物生産科学科生物海洋学コース 修士1年
  千葉大学大学院融合理工学府地球環境科学専攻 修士1年
  


卒業生との座談1










卒業生との座談会2










卒業生との座談会3


 1年生で文理選択に迷っている生徒もかなり参加していたようである。
説明した卒業生は、SSクラスの出身なのでパワーポイント等を使ってプレゼンすることには長けており、一人3分間という短い時間設定だったが、それぞれ興味深い話をしてくれた。
そのお陰もあり、内容を理解して興味関心が向上し、進路の参考になった生徒が多かったようである。
以下は、在校生の記述である。

【生徒の感想】
・私はまだ大学で学びたいことが決まっておらず、またそれ以前に大学で学ぶというイメージができていなかった。
 今回の座談会でいろいろな先輩の話を聞くことで、すこしイメージできたと思う。
・自分が考えてもいなかった大学や分野の研究の話のことを知ることができ、とても有意義だった。
 自分の興味だけにとらわれず、今はこのような機会に沢山参加してみるのが良いと思った。
・一口に理系といっても、さまざまな研究分野があると実感した。
 自分の進路を決める場合には、希望以外の分野についても良く調べてから決めようと思った。
・先輩方がSSクラスで学んだことの良さを話してくれたので、とても参考になった。
 SSクラスの選択も検討してみようと思った。

【SSH】大学実験講座

1.行事名

 大学実験講座

2.実施日時

 平成29年8月24日(木)
 
3.実施場所

 宇都宮大学教育学部

4.参加者

 1・2年生希望者

5.実施概要
 

【物理学】 「身の回りの色のしくみ」

 宇都宮大学教育学部  教授 堀田 直巳 氏

①虹のしくみの学習後、ビーカーに入った水を水滴にみたて、白色光を照射し観察。
 さらに、色による屈折の違いを詳しく観察するため、プリズムでの観察後、虹プレートを作成し実際に虹を観察。
②青空と夕焼けの違いについて懸濁液で観察。
③簡易分光器を作成し、光源の観察を行った。
④スリットと回折格子を用い光の波長を求めた。

大学実験講座1





【化学】 「-200℃の世界」

 宇都宮大学教育学部 教授  山田 洋一 氏

液体窒素の温度の確認。CO2、Ar、O2,Hg等を冷却し、その変化や様子を観察。
その中で、ドライアイスを加圧して液化させたり、固体と液体のエタノールの密度を比較したり、O2が磁性を持つことなどを観察。
さらに、電気抵抗が減少する様子や、マイスナ-効果の観察を行った。大学実験講座2





【生物学】 「ゲル電気泳動」
 
 宇都宮大学教育学部 教授 井口 智文 氏

変態生物である両生類のイモリは、幼生時の胃と成体時の胃では構造だけでなく働く酵素の種類も違ってくる。
イモリを解剖し、内臓を観察、消化器を取り出して試料を得る。
この試料も含め、他の両生類の幼生時消化器と成体時消化器から得た試料をゲル電気泳動させ、さらに活性染色させ、消化酵素の種類を同定した。

大学実験講座3





   
 


 宇都宮大学のGSC事業と連携して実施している。
 課外の最終日に設定したためか昨年よりもやや参加者が減ったが、アンケート結果の「そうである」「どちらかといえばそうである」の割合は例年通り高い値であった。


【生徒の感想】
・分光器やビーズを作った実験はいつもみている光が異なる色に見えてとても面白かった。(物理)
・今まで物理で学んだ波は音波だけであったが、光も電磁波であり、同じ波なので関係があることがわかった。(物理)
・冷やすと体積が小さくなることはどの物質にも共通していたが、酸素は色が変化したりゴムが伸びなくなったりという違いがあった。(化学)
・様々なものをマイナスの温度まで下げると、普段の生活ではみることができない液体の二酸化炭素や酸素をみることができて貴重な体験になった。(化学)
・タンパク質の大きさや形によって種類を区別できる電気泳動の原理が良く分かった。(生物)
・生物は幼生と成体で酵素の種類が異なることに驚いた。生物の分野は新しい発見がたくさんあって、世界初の研究も沢山あるとあらためて感じた。(生物)

【SSH】SSH指定女子高校研究交流会

1.行事名 


  SSH指定女子高校研究交流会

 2.実施日時 


  平成29年8月21日(月)

 3.実施場所 


  お茶の水女子大学
 

 4.参加校


  群馬県立前橋女子高等学校  
  茨城県立水戸第二高等学校
  埼玉県立川越女子高等学校
  埼玉県立浦和第一女子高等学校
  埼玉県立熊谷女子高等学校
  栃木県立宇都宮女子高等学校
  
  本校 2年生SSクラス
  

 5.実施概要 


 (1) 日程 

  1.開会行事 
     茨城県立水戸第二女子高等学校 校長 松山 修 氏
     お茶の水女子大学 学長 室伏 きみ子 氏
 
  2.コンテンツ別実習
     数学、物理、化学、生物、情報、人間工学、建築環境
     10グループに分かれて懇談会と実習

  3.6校交流会

  4.閉会行事 
     お茶の水女子大学 副部長 青木 和義 氏
     埼玉県立川越女子高等学校 校長 関口 恭裕 氏

SSH指定女子校研究交流会1

SSH指定女子校研究交流会2

SSH指定女子校研究交流会3

SSH指定女子校研究交流会4

SSH指定女子校研究交流会5

SSH指定女子校研究交流会6


参加した生徒の自由記述は、以下の通り。コンテンツ別実習、交流会とも良好な回答状況だった。

【生徒の感想】
・実習の内容は自分の課題研究のテーマとは別のものだったが、とても興味深いものだった。こんな研究もあるのだと視野が広がった。
 交流会では、宇女高とは違ったやり方で研究を進めていることがわかり、とても参考になった。
・実習も交流会も想像の何倍も楽しかった。実習ではらせん構造について扱い、それを数式で表すのはとても難しいものだった。
 今までに習った数学をもとに今研究で学んでいる行列も使ったが、理解するのは難しかった。
 実習でプロジェクタを分解して実験につかうものを取り出したが、構造をよく理解してから分解するととても簡単だった。
 実習を通して自分で課題を見つけていく能力が身についたと思う。
・閉会行事のときにお話が印象的だった。自分が驚くような現象に出会ったとき、その現象がどうして起こるのかを考え、そして調べるには「勇気」を持つことが大切だというお話だった。
 研究を進める上で「勇気」という意識は全くなかったが、どういう意味なのかよく考えていきたい。

【SSH】ウィルス学体験講座

1.行事名 


  ウィルス学体験講座

 2.実施日時 


  平成29年8月4日(金) 13:00~17:45
  平成29年8月5日(土) 10:00~12:30

 3.実施場所 


  獨協医科大学病院
 

 4.参加者 


  2年生希望者
  

 5.実施概要 

 

   
(1)開校・講師紹介
   (2)ウイルスに関する解説
   (3)電子顕微鏡の解説
   (4)体験
    ①インフルエンザの検査
    ②ウイルスの電子顕微鏡観察
    ③ウイルスの感染細胞への影響 等

 【担当指導者】

 石川 知弘(獨協医科大学)
 大塚 裕一(獨協医科大学)
 篠崎 由季(獨協医科大学)
 西村 秀一(国立病院機構 仙台医療センター)
 布矢 純一(獨協医科大学)
 増田 道明(獨協医科大学)
 吉田 里実(獨協医科大学)
 野中 里佐(獨協医科大学)
 村木  靖(岩手医科大学)
 松山 欽一(獨協医科大学)


 

ウィルス学体験講座1


ウィルス学体験講座2


ウィルス学体験講座3
 

【生徒の感想】

 ・実際に医学部で行われる実習を体験できて、とても参考になった。
 ・電子顕微鏡の試料作製コーナーに心が躍りました。
 ・ウイルスの分類方法などをもっとよく知りたいと思うようになりました。
 ・インフルエンザの判定実験では、自分で実際に判定することができ、しくみも理解できたので、とても勉強になった。
 ・今、自分が学んでいる生物学の知識が、実際にこのような形で応用され使われていることが分かった。
 ・今までは医療系というと現場での職業や臨床医などのイメージが強かったが、研究者になる道もあると分かり良かった。
 ・来年も後輩に混ざって、ぜひ参加したいと思った。

参加者全員が充実した2日間を過ごし、ウイルス学への興味関心が高まった。
進路研究においても高い効果があった。 

【SSH】夏季宿泊研修(物理)

1.行事名 


  夏季宿泊研修(物理)

 2.実施日時 


  平成29年7月27日(木)、28日(金)

 3.実施場所 


  日本原子力研究開発機構 那珂核融合研究所
  筑波大学
  高エネルギー加速器研究機構
 

 4.参加者 


  2年生SSクラス 物理選択者
  

 5.実施概要 


 (1) 日程・実施内容
   7月27日(木)
   【日本原子力研究開発機構 那珂核融合研究所】
    ・講義  概況説明
    ・見学  展示館  JT-60施設  機器収納棟
         超伝導磁石研究施設  遠隔保守措置

   【筑波大学】
    ・講義  大学概要説明
    ・見学  計算科学研究センター  中央図書館

   7月28日(金)
   【高エネルギー加速器研究機構】
    ・講義   概況説明
    ・見学   Belle測定器  富士KEKBトンネル 放射光施設
    ・実習   手作り霧箱
    ・講義   宇宙のはじまりと素粒子

【SSH】夏季宿泊研修(物理)1

【SSH】夏季宿泊研修(物理)2

【SSH】夏季宿泊研修(物理)3

【SSH】夏季宿泊研修(物理)4

【研修実施後の生徒アンケートの結果】
・「内容が理解できたか」との問いに対しては、「どちらかといえばそうである」が最も多く62.0%であった。
物理の授業で、まだ学習していない原子核や素粒子に関する内容で難しい部分もあったが、実際の装置など見ながら説明を聞くことで理解できたのではないかと考えられる。
・「興味・関心が向上したか」との問いに対しては、「そうである」と回答した生徒が最も多く81.0%であり、生徒の知的好奇心を大いに刺激する内容であったと考えられる。
・「進路の参考になったか」との問いに対しては、「そうである」の62.0%と、「どちらかといえばそうである」の38.0%を合わせると100%であり、多くの生徒が進路選択の参考になったと回答している。
・「参加してよかったか」との問いに対しては、「そうである」が最も多く86.0%で、ほとんどの生徒にとって満足度の高い研修であったと考えられる。

【SSH】夏季宿泊研修(生物)

1.行事名 


  夏季宿泊研修(生物)

 2.実施日時 


  平成29年7月26日(水)、27日(木)、28日(金)

 3.実施場所 


  お茶の水女子大学湾岸生物教育研究センター  館山臨海実験所(千葉県館山市)
 

 4.参加者 


  2年生SSクラス 生物選択者
  

 5.実施概要 


 (1) 指導者

  
    お茶の水女子大学大学院 人間科学研究科
      準教授    清本 正人 氏
      準教授    嶌田 智 氏
      特任助教   吉田 隆太 氏
      特任講師   大類 穂子 氏


 (2) 日程・実施内容
  7月26日(水)
    ・ウニの受精と発生の講義と実験
    ・海の動物の講義
    ・ウミホタル採集、観察

  7月27日(木)
    ・ウニの発生観察
    ・船にてプランクトン採集
    ・ドレッジ採集
    ・磯の動物採集、観察、同定
    ・採集した動物の観察と同定
    ・薄層のクロマトグラフィーの実験
    ・海藻の同定、標本作製

  7月28日(金)
    ・ウニの発生観察
    ・海藻標本のパウチ




【SSH】夏季宿泊研修(生物)



【SSH】夏季宿泊研修(生物)2



【SSH】夏季宿泊研修(生物)3





 


【生徒の感想】
 ・海には陸とは比較にならないほど多くの種類の生物がいたことを知った。今後、磯の生物の観察会があったら参加したい。
 ・栃木県ではなじみの薄い海洋生物について、実際に採集し観察する機会を得たことが良かった。
 ・船に乗ってプランクトンの採集をしたことが嬉しかった。ただ海水を集めただけであれほどのプランクトンが採集できることを知り驚いた。
 ・ウミホタルの採集と観察はとても新鮮で光も鮮やかで感激した。
 ・海藻や貝などの同定は難しく、一目見ただけで識別できる研究者の方々はすごいと思った。
 ・ウニの発生の観察では、だんだんと育っていくウニが面白く可愛いと感じられた。
 ・卵が精子と受精して受精卵になるまでの過程が1分程で、自分が思っていたよりも非常に短く驚いた。
 ・偏光板を使うことで、ウニの骨格が鮮やかに浮き上がってきて、透明で分かりにくかったウニの構造がしっかり分かった。
 ・SSHに入って、この研修に参加できて、本当に良かった。
 ・図表に載っていることはほんの一部だと思った。

以上、アンケート結果より、生徒の海洋への興味関心は非常に高まった。

【SSH】出前講座Ⅰ

1.行事名 


出前授業Ⅰ

2.実施場所 


本校(物理講義室・化学講義室)

4.参加者 


 1年生・2年生希望者

5.実施概要


【化学】「有機化学で働く分子を作る」 

  お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系

    准教授 矢島 知子 氏

有機化合物とは炭素と水素を含む化合物で、生体反応はすべて有機化学反応である。
矢島先生の研究室ではフッ素を含んだ有機化合物を扱っている。
フッ素は炭素との結合が強かったり、水素と大きさがほとんど変わらないことなど様々な特徴を持つ。
その特徴を活かし、様々なフッ素化合物が生み出されている。
フッ素の良点と欠点を見極め、含フッ素化合物を利用していくことが大切さについてお話いただいた。



出前授業Ⅰ 化学



【生物学】  「味と香りの話」
  お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系

    准教授 近藤 るみ 氏
 
まず、味覚と嗅覚について簡単な実験を2つ紹介していただいた。
 実験(1)ある種の苦みを感じる人と感じない人がいる。
 実験(2)鼻をつまむと何の果物の種類の飴か分からない。
それをもとに、生物が生きていくために味覚と嗅覚をどのように使っているか。
生き残るためにどのように味覚と嗅覚を利用して進化して来たかについてお話いただいた。



出前授業Ⅰ 生物



アンケートの応答状況はどの項目とも良好であった。
講師の先生方が1年生の学習状況に合わせて講話の内容をわかりやすくお話しいただいたためと思われる。
ご自分のキャリヤについてもお話いただき、生徒が進路についても考えるきっかけを与えていただいた。

【生徒の感想】
・味覚の実験で苦みについて個人でこんなに差が出るものなのかと驚きました。。
・理系にはもともと興味がありましたが、理系の中でも生物の勉強が楽しそうだなと思いました。
・香りがないと味がよくわからなくなるというのが面白かったです。
・自分はとても保守的で自分のそういう部分が嫌いですが、今回の講演を聴いて失敗を恐れずに革新的に生きていきたいと感じました。
・習ったことがない化学は難しかったですが、面白かったです。フッ素が私たちの生活において極めて重要だということがわかった。
・最初にフッ素と言われてもピンとこなかったのですが、実は身の回りのものに沢山使われていて、使い方によって一長一短な部分があり、化学の勉強をすることの大切さを改めて感じた。

【SSH】感動する数学!講演会

1.行事名 


  感動する数学!講演会

 2.実施日時 


  平成29年5月27日(土)

 3.実施場所 


  本校 第一体育館
 

 4.参加者


  1年生 及び 2年1組(SSクラス)、希望者
  

 5.実施概要 


 (1) 講師
  サイエンスナビゲーター 桜井 進 氏

 (2) 演題
 

  「わくわく数の世界の大冒険」
    ~世界は数学でできている~

 3) 内容
  
〇 数と数字の現場 いつ と どこで
  〇 MathMagicマスマジック 数学手品
  〇 sin、cos何の役に立つ!?三角関数誕生物語
  〇 驚異の数、円周率π
  〇 地球を測り続けてきた人類

作り込まれた映像・音楽・そして明快な説明とご自身の数学との関わりを交えながらの素晴らしい講演だった。

数学講演会1


SSH1学年講演会2


数学講演会3


数学講演会4 
【生徒の感想】
・自分で何かを発見しようとすることが大切だと感じた。
 興味をもったことはとことん取り組むことが、自分の将来の可能性を広げる第一歩になると感じた。
・数学には面白い法則や公式がたくさんあって、もっと色々調べたいと思いました。
・今まで苦手意識が強かった数学が、今日の講演を通して数学は面白いんだなと感じることができました。
・桜井先生の数学を「学ぶ」姿勢に感銘を受けました。
・世界中の色々なものすべてが数学につなげられるという考えが新鮮でした。
・math maticsは数学ではなくギリシャ語で「人が学ぶべきこと」ときいて驚いた。
・人間が地図を作り時を刻むために数学が生まれたということは、説得力があって感動しました。

【SSH】新SSクラス春季宿泊研修

1.行事名 


  新SSクラス 春季宿泊研修

 2.実施日時 


  平成29年3月28日(火)、29日(水)

 3.実施場所 


  1日目:海洋研究開発機構本部
  2日目:日本科学未来館
 

 4.参加者 


  新2年生SSクラス

 5.実施概要 


 (1) 日程・実施内容
  1日目【海洋研究開発機構本部 (神奈川県横須賀市貝島町)】
     ・女性講師による講話
     ・施設見学
     ・質疑応答
      【宿泊場所】
     ・科学研究ガイダンス

  2日目【日本科学未来館(東京都江東区青海)】
     ・ワークシート「わたしたちが暮らす未来」 (1時間)
     ・班発表 (質疑応答含め50分)
     ・館内自由見学 (2時間)

新SSクラス春季宿泊研修1



新SSクラス春季宿泊研修2



新SSクラス春季宿泊研修3



新SSクラス春季宿泊研修4

講演会・研修ともに参加して良かったと答えた生徒が多く、満足できる研修であったと考えられる。
講演会の内容に関しては、1年生には難しい部分もあったため、理解するのが難しい部分もあったと思われるが、質問等も活発であり満足度は高かった。
地学の授業を実施していないこともあり、地学分野について学習する良い機会であり、女性研究者としての働き方について具体的に考えるきっかけを与えることができた。
科学研究ガイダンスを通してSSHクラスの活動とはどういうものか、また年間の活動日程や内容について具体的なイメージを掴む事ができたようである。

【生徒の感想】
・物事に対するメリットとデメリットを考えることの大切さ、環境への配慮、世の中での様々な人の立ち位置などを改めて学びました。
・1つのテーマに対して様々なアプローチで研究する人がいたり、逆に同じ方法で調査している人たちも異なる目的を持っていることを知り、テーマ設定の難しさと重要さを感じた。
・研究しながら女性として家事や子育てをする人の声を聞けてよかった。

【SSH】生徒研究発表会

1.行事名 


  平成28年度 SSH生徒研究発表会

 2.実施日時 


  平成29年3月16日(木) 9:30~15:00

 3.実施場所 


  栃木県教育会館 大ホール

 4.参加者


  発表者:SSクラス42名
  参加者:1・2年生全員
      運営指導員
      管理機関
      大学関係者
      他校先生・生徒
      保護者
       

 5.発表テーマ一覧 


(1) 口頭発表

   1.セルロースの加水分解
   2.エタノール燃料電池を作る
   3.栃木県内の水系微生物調査
   4.振動反応
   5.耐性遺伝子伝達に赤信号!
   6.打楽器の物理  
   7.色素分解と触媒
   8.ウォードの染色性に関する研究~季節変動に着目して~
   9.相対性理論
 10.オオカナダモの育成条件に関する研究
 11.ゼニゴケの生活環境をコントロールする
 12.ミジンコの生活環境
 13.ミジンコの休眠卵


(2) ポスター発表(口頭発表と同じ)


生徒研究発表会1

生徒研究発表会2

生徒研究発表会3

生徒研究発表会4

生徒研究発表会5

生徒研究発表会6
栃木県教育会館大ホールで、2年SSクラスの生徒が1年間行ってきた課題研究について口頭発表とポスター発表を行いました。1・2年の全生徒と、運営指導委員、管理機関、課題研究をご指導いただいた宇都宮大学、獨協医科大学の先生方、他校の生徒さん、先生方、保護者の方々のご参加をいただきました。8分の発表の後、質疑応答を含めて1グループ15分で次々と発表を行いました。他校の生徒さん、本校生から発表後たくさんの質問が出て、活発な質疑応答が行われました。また、先生方からは研究へのアドバイスをたくさん頂きました。口頭発表の後は、ホワイエでポスター発表が行われました。詳しい研究の内容や口頭発表では触れられなかった点などについて発表を行いました。

【参加者の感想】
・研究が一つ一つ丁寧で、熱が伝わってきました。
 自分も課題研究をやっていますが、「私も頑張らねば」と思いました。発表の態度も堂々としていて、これはすごいと思いました。
 とても参考になりました。ありがとうございました。(他校生徒)

・うまく結果が出なかった研究もありましたが、結果を出すことよりも、探究のプロセスが大切ですので、いろんな意味で勉強になったことと思います。
 探究のプロセスという観点で見ると、問題を見いだす力や条件制御などにまだ課題が見られる研究もありました。今後の研究に期待します。(大学関係者)

・生徒の研究レベルが大変高く、このような研究テーマ、方法等を指導するご苦労は大変だと思います。
 先生方の努力の結晶だと思います。大学と高校の関係をもっと密にする必要があることを、貴校の発表を見て痛感しました。(他校教員)

・これから社会に出て行く子供達にとって、とても貴重な体験をさせていただき感謝しています。(保護者)

【SSH】出前講座Ⅲ

1.行事名 


  出前授業Ⅲ(医学)

 2.実施日時 


  平成28年12月14日(水)

 3.実施場所 


  本校 化学講義室 

 4.参加者


  1、2年希望者
 

 5.実施概要 


 (1) 講師
  自治医科大学分子病態治療研究センター 分子病態研究室
  教授 西村 智(にしむら さとし)氏
 
 (2) 演題 

   「趣味を仕事にするには?カメラ・電子工作・パソコンオタクの医学基礎研究」

 3) 内容
   自作のレーザー発生装置を用いながら、体の中が見える顕微鏡の仕組みについて解説していただいた。

 ・医療職における医師の立場 
 ・医学科卒業生の動向
 ・生きた動物の心臓、血管、白血球、心筋梗塞
 ・体の中を見る仕組み
 ・研究はだれもやっていないことをやると価値がある
 ・実験、再現性、統計解析
 ・特技を10文字で言えるようにしよう
 ・特技を生かして仕事をしよう



SSH出前授業Ⅲ



SSH出前授業Ⅲ

 

SSH出前授業Ⅲ

ほとんどの項目で良好なアンケート結果となっている。
医学の講座であったが、内容的には工学的な要素も多く含まれていたので、工学に興味がある生徒にも、もっと参加を促すようにすべきであった。
医学関係であると、生徒は臨床と捉えがちであるが、研究の分野もあると視野の拡張につながる内容であった。

【生徒の感想】

・医師でも、患者を診たり医療の研究をするだけでなく、いろんなことをする人がいると分かった。
 医療技術はどんどん進んでいるけど、それでもまだ分からないことがあるのだと思った。
・お医者さんで、イメージと全く違う研究をしていて成功しているのがすごく驚きました。
 勉強とか将来の仕事とかに関係なさそうな特技や趣味が大きく繋がるという言葉が一番印象に残りました。特技を見つけます。
・面白かったです。視野が広がったと思います。生きた状態で体の中を見られるのは楽しそうです。
 私は、卵から成体になるまでの過程が見ていて美しいと思うので、それを生きたままで見ることが出来たらいいなと思います。

【SSH】企業見学会 久光製薬

1.行事名 


  SSH企業見学会

 2.実施日時 


  平成28年12月2日(金)

 3.実施場所 


  久光製作株式会社宇都宮工場

 4.参加者


  1.2年希望者
  

 5.実施概要 


 ・工場見学
 ・製造責任者(薬剤師)による講話(業務、製薬、薬剤師について)
 ・質疑応答

企業見学会1


企業見学会2



 生徒のアンケートでは、「興味関心が向上したか」との問いに対し、82%が「そうである」、残り18%は「どちらかといえばそうである」と回答した。「進路の参考になったか」との問いに対しては、77%が「そうである」、23%が「どちらかといえばそうである」と回答した。
このことから、生徒の知的好奇心を満足させる内容であり、さらに進路意識の向上にも寄与があったと考えられる。
後半の製造責任者(男性薬剤師)および製造担当者(男性薬剤師)の講話では、現在の仕事内容とともに、
高校~大学進学~就職活動~現在に至るまで、どのような選択をしてきたのかについて具体的な話を聞くことができた。
内容的にやや高度な点もあり、「内容が理解できた」の数字が他項目に比較すると低い。
とはいえ、生徒がこれからの進路をどのように選択していくのかについて良い参考となったことがアンケートの結果にもでている。


【生徒の感想】

・よく使っている製品が素早く正確につくられているのを見て感動した。
・TDDSの技術が印象に残った。そのメリットなどについてもっと知りたい。
・製薬の仕事だけでなく、薬剤師の多様な場面での活躍について知ることができた。
・理系と文系、薬学部にするか法学部にするかで悩んでいたので、講義がよい参考になった。

小学生のための科学実験講座

1.行事名 


  小学生のための科学実験講座

 2.実施日時 


  平成28年11月27日(日)

 3.実施場所 


  宇都宮市立西原小学校

 4.参加者


  受講者:小学生約50名
  授業者:25名(2年SSクラス25名)
  

 5.実施概要 


 1.事業の形態

  宇都宮市立西原小学校の文化祭において、同校の児童を対象とし、
実験に関するクイズやパズルなどの  各ブースを回る形式で実施。
また、気体分子に関するカードゲームを別に実施した。

 2.講座内容
  1.マッチ棒を使ったクイズ
  2.立体や平面のパズル  
  3.種の中から実験を選び結果を予想してもらい実験で確認するクイズ
  4.ミトコンドリア型のボードの通路をワイヤーと接触しないように金属棒を通過させるゲーム
  5.見本のリンゴの重さを覚えて、同じ重さのリンゴを4つの中から探すゲーム
  6.「ぶんしっし」のカードゲーム







 


【生徒感想】
 ・小学生に楽しんでもらえるか不安だったが、実際にやってみると楽しんでくれているように思えたのでうれしかった。
 ・楽しそうに遊んでくれたり、何回も来てくれたりして興味を持ってもらえてので良かった。
 ・理科に興味を持って欲しいと思いました。
 ・小学生の視点は自分たちとは違っていて、面白かった。
  自分も今後の研究では多面的に現象を見ることを意識したいと思った。
 ・自分の知っていることを分かり易く伝える良い練習になった。
 ・小学生向けに分かり易い説明を心がけたり、飽きさせないように工夫した。
 ・小学生は飲み込みが早いので、もっとたくさんの事を教えてあげたいと思いました。

【総括】
 9月に文化祭で実施した企画をほぼそのままの形式で実施した。
 小学生向けに分かりやすく、ルールや実験の内容・結果について説明するのに苦労していた。

【SSH】英語プレゼンテーション講座(中級・初級)

    

1.行事名 


  英語プレゼンテーション講座(中級・初級)


 2.実施日時 


  〈中級〉 平成28年5月28日(土)、7月16日(土)
  〈初級〉 平成28年11月12日(土)、11月26日(土)


 3.実施場所 


  2年1l組教室、社数室

 4.参加者 


  〈中級〉2年SSクラス全員
  〈初級〉1年希望者

 5.実施概要 


 (1)講師

  Gary Vieheller(ギャリー・ヴェイアヘラー)氏
  Sachiyo Vieheller(幸代・ヴェイアヘラー)氏
      有限会社 インスパイア


英語プレゼンテーション1


英語プレゼンテーション2


英語プレゼンテーション3
 (2)内容
  〈中級〉1日目 プレゼンーションの効果的な方法をデモンストレーションや演習を交えて学ぶ。
      2日目 ポスターを用いたプレゼンテーションの実践およびジェスチャーや質疑応答の練習。

  〈初級〉1日目 プレゼンーションの効果的な方法をデモンストレーションや演習を交えて学ぶ。
      2日目 ポスターを用いたプレゼンテーションの実践およびジェスチャーや質疑応答の練習。


 中級・初級とも生徒の満足度は高く、参加したことでよい経験となり今後に役立つことを学ぶことができたと感じている者が多い。
 以下は生徒の感想からの抜粋である。

【生徒の感想】
〈中級〉
 ・ポスターを示しながら説明することが難しかった。SSでの発表にも生かしたい。
 ・他の人のプレゼンを見せてもらうことで、先生だけでなく仲間からも学ぶことができた。
 ・失敗を恐れず、練習を重ねてよいプレゼンができるようにないたい。
 ・人前で話すことを楽しむことができ、自信になった。ジェスチャーの有効性を学ぶことができた。
〈初級〉
 ・実践的プレゼンの方法を学ぶことができた。学んだことを生かして魅力的なプレゼンができるようにしたい。
 ・研修を通してジェスチャーの大切さを学び、またミスすることをあまり恐れなくなった。
 ・話すことの難しさと同時に楽しさも知ることができ、人前で話すことに少し抵抗がなくなって嬉しい。
 ・自分には無理と思っていたことが気づいたら出来ていることに驚いた。自分がレベルアップしたと感じた。

【SSH】数学オリンピック(JMO)対策講座

1.行事名 


  数学オリンピック(JMO)対策講座

 2.実施日時 


  第1回 平成28年 6月18日(土)
  第2回 平成28年10月22日(土)
  第3回 平成28年11月 5日(土)

 3.実施場所 


 本校
  第1回   社数室 
  第2・3回 明鏡寮ホール
 

 4.参加者


  宇都宮女子高等学校 1年生10名
            2年生13名
  大田原女子高等学校 2年生13名
  真岡女子高等学校  2年生 2名
  

 5.実施概要 


 (1) 講師
  東京大学数理科学研究科修士1年 峰岸 龍氏   

 (2) 内容 

  第1回 数学オリンピック(JMO)についての説明。JMO問題の講義と演習。
  第2回 「数え上げ」「漸化式」「中国剰余定理」「SET(カードゲーム)」に関するJMO問題の講義と演習。
  第2回 「約数」「代数」「円周角の定理・方べきの定理」「図を変形して解く幾何」に関するJMO問題の講義と演習

数学オリンピック対策講座1 


数学オリンピック対策講座1


数学オリンピック対策講座3
 



 数学の問題へのアプローチの仕方、背景にある考え方などを、数学オリンピック予選(本選)の問題演習と講義を交えながら学習し、
数学への興味関心と問題解決力をつけることを目標に、今年度から実施した。
 県内の女子高にも声を掛け、大田原女子高と真岡女子高の生徒とともに学習した。
 グループごとの活動では、他校生と自分の考え方を交換し合い、数学的ゲームを行う中で、いろいろな考え方に触れることができた。
 以下は生徒の感想である。


【生徒の感想】
・自分が解いた方法とは別の解法もたくさんあって、なるほどと思うことが多かった。
・他の人と意見を交換することでより理解を深めることができました。
・学校の授業では数学を分野ごとに勉強しているので、その概念に縛られていたが、今まで習ったことが最終的にいろいろなことに使えるのがすごい。
・数え上げは考え方を少し工夫するだけで計算がすごく簡単になって感動しました。
・定理を知っていても、どう使うかが見えてこないと全然意味がないと思いました。どう使うかが大切だと思いました。
・数学オリンピックの問題は難しいと思ってやったことはなかったが、自力で解けたものがあってうれしかった。これを機会にもっと挑戦してみたい。

【SSH】2年理型講演会

1.行事名 


  SSH 2年理型講演会

 2.実施日時 


  平成28年11月5日(土)

 3.実施場所 


  本校 第一体育館
 

 4.参加者


  2年理型生徒
  

 5.実施概要 


 (1) 講師
  東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター
  特任教授 窪川かおる 氏
  TA      岡佳実 氏  
  TA      神喰由加 氏   

 (2) 演題 

  「海洋生物と進化 ~ナメクジウオと海~」

 3) 内容
  ・
私の履歴
  ・海についてのおさらい
  ・日本海の特徴
  ・生命誕生と進化
  ・ナメクジウオ
  ・性差



SSH2年理型講演会1 窪川先生

SSH2年理型講演会12岡先生

SSH2年理型講演会3神喰先生
 

SSH2年理型講演会4

講演終了後も個別に相談する生徒が
しばらく絶えませんでした。
 アンケート結果はほぼ例年通りの結果で良好である。
 自由記述を見てみると、進路のことに関することについての記述が多く、物理選択者にとっても参考になるようであった。


【生徒の感想】
・理系の研究のことだけでなく、社会に出てから働くことについても講演していただけて、物理選択の自分にとってとてもためになる講演だった。
・学生時代に物理を学んでいたにもかかわらず、最終的に生物の研究をしている事に驚いたが、自分も物理選択なので今回は楽しく聴くことができた。
・将来の自分について考え直すいい機会になった。自分はまだ好きなことも特性も見つかっていないので、これから様々な分野に触れて探したい。
・陸の生物と海の生物の嗅覚細胞が異なるということを初めて知りました。

【SSH】Skype交流

1.行事名 


  Skype交流

 2.実施日時 


  平成28年11月4日(金)

 3.実施場所 


  生物講義室

 4.参加者


  2年SSクラス希望者、1年希望者
  

 5.実施概要 


【交流相手校】 Chulabhorn Science High School Phitsanulokk(チュラボーン科学校)
       (担当 Ms.Lapatrada Sukhanite)

【第1部】 13:15~13:40
  ・参加生徒 SSクラス生徒、国際交流部員 
  ・内容   自己紹介、SSクラスでの研究について、タイとの交流について など。


【第2部】 13:40か~14:00
  ・参加生徒 1年希望者 
  ・内容   自己紹介、学校のことや日本の文化にてなど。

アドバイザー Kaitlyn Klema(本校ALT)     





Skype交流1



Skype交流2

 


Skype交流2



参加者は少数であったが、その分事前に何度か準備期間を持って原稿の準備や質疑応答のシミュレーションをすることができた。
特にSSクラス生徒3名が、自分の研究について英語で説明することができ、まだまだ不十分ながらも有意義なやり取りができた。
また、2年生の国際交流部生徒は、以前タイを訪問していたため、その経験を共有することができた。


【生徒の感想】
 ・自分の言いたいことを説明することの難しさも感じたが、言いたいことが伝わるのがこんなにも嬉しいことなのだと気づいた。 
 ・タイの高校生の積極的に質問する姿勢が素晴らしいと思い、自分も見習いたいと思った。
 ・自分の研究について、質問や感想を言ってもらえたことが嬉しかった。タイの高校生の研究についてももっと聞いてみたい。
 ・スカイプがなかなかつながらないというハプニングもあったが、短い時間ながら充実した会話ができた。
 ・海外の学生と初めて英語で話し、本当に通じたことに感動した。
 ・会話する楽しさや達成感を感じた。お互いの考えが同じだったり違ったりすることがとても面白かった。
 ・準備段階で話すことを考えたりする中で、新しく覚えたこともあってよい経験となった。失敗もあったが、今後の糧にしたい。


【SSH】2年文型講演会

1.行事名 


  SSH 2年文型講演会

 2.実施日時 


  平成28年10月22日(土)

 3.実施場所 


  本校 明鏡寮ホール
 

 4.参加者


  2年文型生徒
  

 5.実施概要 


 (1) 講師
  宇都宮大学教育学部
  教授 伊東 明彦 氏
 

 (2) 演題 

  「自然科学との関わり方」 
   ~文系女子に理科は必要ないのか?~

 3) 内容
  
第1部 なぜ理科を学ぶのか (現代社会の特質)
  第2部 自然科学との関わり方(環境問題の本質、日本で生きるための必須科目 ~地震防災~)

SSH2年文型講演会1


SSH2年文型講演会2

 


昨年度に実施し好評であったので、今年度もほぼ同様の内容で実施していただいた。
実施会場を昨年度は体育館で実施したのを今年度は明鏡寮ホールでの実施となった。
アンケートの結果は、ほぼすべての項目で昨年度より良好な回答が多かった。
文型の生徒だけに進路の参考になった生徒はほかの項目に比べると少ないが、それでも過半数の生徒は参考になったとしている。
文型の職業でも自然科学的な考えが必要な場面もあるということを認識してくれれば、こちらの意図するところである。

【生徒の感想】
・なぜ理科を学ぶのかという問いに対しての答えとして、政治的、歴史的な観点が関わっているということを学び
 改めて理科という教科を見つめ直すきっかけになった。
・自分の進路と理科とをかんがえると離れた存在に思いがちだが、今回のテーマの地震といった自然科学は
 生活と密接に関わっているため、身近なものに感じられた。
・地球環境に対する考え方について深く知ることができ、科学的に客観的に考えることの重要性を改めて強く感じた。
 また、地震のことをよく知って、日頃から地震に備えていかなければいけないと感じた。
 科学リテラシーが必要であるということがわかった。

【SSH】出前授業Ⅱ

1.行事名 


  出前授業Ⅱ

 2.実施日時 


  平成28年10月19日(水)

 3.実施場所 


  本校 物理講義室、生物実験室、明鏡寮ホール
 

 4.参加者 


  希望者
  

 5.実施概要 


 【工学】 「機械工学 × スクーターの開発」
   本田技術研究所 二輪R&Dセンター
   畠井 文子 氏
   
   自動二輪車(スクーター)の開発における機械工学の関わりについて話を聞いた。
   材料力学は部材の変形量、強さの評価を対象とする学問であること、自動車エンジニアの仕事、
   進路や職業選択の観点について学んだ。
 出前授業Ⅱ1
 
 
 【農学】 「小さくても実はスゴい!ミジンコの環境適応能力」
   宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センター
   准教授 宮川 一志 氏
   
   ミジンコの持つ環境適応能力について講義と観察で学んだ。
   顕微鏡を使いミジンコの餌の食べ方、血液の流れ方などについて細かく観察。
   小さなミジンコの持つ大きな散在能力に驚き、生命の持つ力について考えさせられた。
 出前講座Ⅱ2
 
 
 【医学】「先輩が語る女医のJoy!?」 
   東京女子医科大学 東医療センター
   病院長 上野惠子 氏
   
   女性が手に職をもつことの意義、職業観、子育てとの両立、部下との関わり方など、
   広く人間の生き方についての話を聞いた。
   周囲の人達の応援団になること、同僚や部下ひいては家族を愛することについて考えさせられた。
 出前授業Ⅱ2

希望者を対象としているため、参加生徒の意識は高いことが、アンケート結果から窺い知れた。
それぞれの分野において、興味関心の向上や進路の参考につながったと思われる。
以下は生徒の感想である。


【生徒の感想】
(農学)説明だけでなく、実際にミジンコを観察しながらの講義だったので、ミジンコの構造や生態についてがよく理解できました。
(農学)獣医学志望なので、研究の楽しさを感じた。ミジンコは小さい生物だけど、化学物質の影響などミジンコを通して学ぶこともあるのだと感じた。
(工学)工学部の中にも様々な学科の種類があることがわかったので、もっと知りたいと思った。
(工学)企業に勤めている方のお話を聞く機会はなかなかないので、とても新鮮だった。
    活躍している理系の女性の話を聞いて、将来の仕事への不安が軽くなりました。
(医学)成功したことも失敗したことも次につながっていて、いろいろな経験をすることは大切だとわかった。
(医学)1人の女性として人に応援されるような立場でありたいと感じた。

【SSH】1学年講演会

1.行事名 


  SSH 1学年講演会

 2.実施日時 


  平成28年10月14日(金)

 3.実施場所 


  本校 第一体育館
 

 4.参加者


  1年生 及び 希望保護者
  

 5.実施概要 


 (1) 講師
  東北大学大学院生命科学研究科
  教授 渡辺 正夫 氏

 (2) 演題
 

  「大学教授からの進路選択アドバイス」
    ~進路、就職、人生を戦略的に考える~

 3) 内容
  
【第1部】植物に関すること
   ・花、花粉、花粉管伸長
   ・自他認識、自家不和合

  【第部】進路に関すること
   ・科学者になる夢、得意不得意
   ・道のりの整理
   ・師匠との出会い
   ・人として大切なこと
   ・勝つための組織論

SSH1学年講演会1


SSH1学年講演会2


SSH1学年講演会3
 

アンケートの結果は「参加して良かった」が98.5%を初め、例年通り良好な結果であった。
昨年は、放送機器の不具合もあったせいもあり、若干厳しめの評価があったが、
今年は問題なく実施できたため、元の高い評価に持ち直した。
講義の内容も重要であるが、講義を聴く環境もアンケート結果には反映されるようである。
人数の関係で、生徒は体育館で床に座っての実施としているが、もっと整った環境で実施すると、さらに良い結果になるかもしれない。

【生徒の感想】

・今まで疑問に思っていなかったことでも、言われてみると不思議だと思うことが、けっこうありました。
 何気ないことでも少し考えたりすると不思議なことが見えてくるのかなと思いました。
 色々なことに注意を払って考えていくようにしたいです。
・規則にも理由がある。今まで私は規則を疑問に感じず、何も考えずに守っていた。
 研究をするにあたってはグレーゾーンやチャレンジする精神が必要だと知ったので何事も疑問を常に抱いていこうと思った。
・自分には明確な夢がまだ無いが、自分の得意分野や楽しく探求精神を持って取り組めそうなことに挑戦してみたいという気持ちが深まった。
 自分が将来望む未来を描くために、辛いことがあっても頑張り続けたいと思えた。

【SSH】サイエンスダイアログ

1.行事名 


  サイエンスダイアログ

 2.実施日時 


  平成28年10月17日(月)

 3.実施場所 


  本校 社数室、明鏡寮ホール、生物室、教室
 

 4.参加者 


  1年生
  

 5.実施概要 


 【物理学】「見えない世界への旅ーーマイクロ、ナノを覗く」
  理化学研究所 Maria Vanessa C. Balois博士(フィリピン)
   
 ナノサイズの物質の物理的、科学的特性をラマン分光器(Raman spectroscope)を使って解明する。
 サイエンスダイアログ1
 
 
 【医学】 「腎不全と心臓病」
   東京大学医学部付属病院 Suang Suang Koid 博士(マレーシア)
   同行者:下澤達雄 先生
   
   心臓と腎臓の緊密な機能的関連性と臨床における現状。
 サイエンスダイアログ2
 
 
【生物学】「遺伝子操作による干ばつに強い作物の開発」
  東大大学院総合文化研究科 Saumya Awasti 博士
   
  品種改良の現状と課題。
  イギリスでの客員研究生時代、結婚、子育てと研究の両立など生徒の興味を引く話題があった。
 サイエンスダイアログ3
 
 
 【化学】「対称性と物質の生成」
   東京工業大学科学技術創成研究院 Aude Bouchet 博士(フランス)
   同行者:今野裕貴 先生
   
   アミノ酸イオンクラスターにおけるキラル分子認識の研究。
 サイエンスダイアログ4

 4講座とも女性の講師で女性研究者をめざす生徒にとっては大変参考になるお話だった。
 1年生は、生物と物理は履修しているものの、化学の知識はほとんど無い中で講義をしていただいた。
 図表や実物モデルで分かりやすく説明していただいたものの、難しく感じた生徒はいたようである。
 いくつかの講義で実施された実験は一様に好評であった。
 英語については「予想外に理解できてうれしかった。」と「理解できず、英語の大切さを痛感した。」があったが、
いずれにせよ今後の取り組みに活かされるものと期待できる。

【生徒の感想】
 (物理)・英語なので全くわからないかと思ったが、意外と理解できた。実際にやってもらったものも(実験?)楽しくて、より理解が深められた。
     ・難しい単語は「~に似ている」などと具体例を出して説明してくれたのでよくわかった。
     ・先生が明るかった。
 (医学)・医学についてだけでなく英語も同時に学べた。参加型(グループワーク)なのが良かった。
     ・人によって臓器にも個性があって、同じ病気でも一様にならないことがわかった。
     ・実際の写真を見ての診断体験が興味深かった。医学への意欲が増した。
 (生物) ・専門的な単語が多く難しかったが、図がわかりやすく理解できた。
     ・女性の研究者のお話が参考になった。
     ・干ばつに強く、かつおいしいお米を作るロマンを感じた。
     ・作物生産(?)は大切な仕事だとわかった。英語をもっと勉強しなければと思った。
 (化学)・実験や模型でわかりやすかった。
     ・専門的な化学知識を学ぶとともに英語の聞き取り力や単語力が鍛えられた。
     ・これから化学を学習する上での関心が高まった。
     ・エナンチオーマーという鏡面関係がとても興味深かった。偏光性は難しかった。

【SSH】理数系卒業生 キャリアプランについて講演会

1.行事名 


  理数系卒業生 キャリアプランについて講演会

 2.実施日時 


  平成28年9月14日(水)

 3.実施場所 


  本校 明鏡寮ホール
 

 4.参加者


  希望者41名
  

 5.実施概要 


【講師の所属】
  宇都宮市保健所総務課
  栃木県下都賀農業振興事務所 経営普及部いちご園芸課
  東北大学大学院医学系研究科
  東北大学薬学部薬学科 
  武蔵野大学薬学部薬学科
  大阪大学大学院医学系研究科 
  千葉大学理学部生物学科
  東京大学理科二類
  北海道大学水産学部
  慶應義塾大学理工学部
  

【内容】 第1部 卒業生からのプレゼンテーション
        ・学校(職場)の紹介
        ・研究内容等の紹介
        ・高校生からの経緯

      第2部 質疑応答


卒業生との座談1










卒業生との座談会2










卒業生との座談会2

1年生中心の参加であったが、進路のことで考えている3年生も多数の参加があった。
説明した卒業生は、SSクラスの出身なのでパワーポイント等を使ってプレゼンすることには長けており、興味深い話をしてくれた。
そのお陰もあり、内容を理解して興味関心が向上し、進路の参考になった生徒が多かったようである。
以下は、在校生の記述である。

【生徒の感想】
 ・勉強をすることの大切さがわかった。
  SSHで得られる経験はとても大きなものだと知ることができ前よりも興味がわいた。
 ・1,2年の時にも参加しておけばよかった。先輩方のプレゼンや話の内容から感じられる人間性が素晴らしかった。
 ・様々な学部の先輩の話を聞くことができ、自分の希望している学部以外にも興味を持つことができた。
 ・SSクラスに入ればよかったと少し思いましたが、通常理型クラスでも多くのプログラムがあり経験を積めるので、それを生かしていきたいと思いました。

【SSH】科学英語ディベート講座

1.行事名 


  科学英語ディベート講座


 2.実施日時 


  平成28年6月11日(土)

 3.実施場所 


  本校 明鏡寮ホール
 

 4.参加者

 

  栃木県立宇都宮高等学校
  栃木県立佐野高等学校
  栃木県立足利高等学校

  本校希望者


 5.実施概要 


 (1) 講師
  大阪府立大学 大学院工学研究科 機会工学分野
  助教 中川 智皓 氏

 (2) 内容
  
経験者、初心者などでチーム分けをして、
  ジャッジ等役割を決めラウンドディベートを実施

 

(3) 論題 

  1. A robot dog is better than a real dog.
  2.Automatic driving cars bring more benefit than harm.










 
 今年度も、科学英語ディベート指導の第一人者である、大阪府立大学助教の中川智皓(ちひろ)先生をお呼びして、即興型ディベートセミナーを開催した。本校を含め、4校の生徒及び職員の参加があり、基本レクチャーを受けた後、各チームに分かれてゲームを行った。50分間のレクチャーの後、論題が発表され、15分間の準備、10分間の発表となった。
 初心者にはかなりハードルの高いものであったが協力しながら実践ゲームをすることができた。経験には差があったが自分の考えを発表したり、相手に反論したりと、メモや単語リストを頼りに有効に時間を使うことができた。
 今年は新たに、足利高校の生徒の参加があり、裾野が広がった。初めは緊張していたが、チーム内で協力することで負荷が軽減され、2ラウンド目は余裕が見られた。普段は馴染みのないロボット犬や自動運転車に関するテーマを考えるよい機会となったようだ。

 本校は1年生のみ13名の参加があり、実施後のアンケートにおいては極めて満足度の高い結果となった。参加者のほとんどは英会話部の生徒であったが、更に興味関心が深まったと答える生徒が多く、進路選択の参考になったと考えているようだ。
 また、自由記述欄には、「即興型は考える時間が少なくて大変だが、チームで協力して取り組めるので楽しい」との意見も多く、協同学習の実践にもつながるのではないかと思う。
 今後の課題としては、裾野をどれだけ広げられるか、ディベートの楽しさを多くの人に知ってもらえるような取り組みを考えたい。

大学実験講座

1.行事名


 大学実験講座
   

2.実施日時 


 平成28年8月24日(火) 

3.実施場所 


 宇都宮大学教育学部

4.参加者 


 2年生希望者

5.実施概要 


【物理学】 「身の回りの色のしくみ」
 宇都宮大学教育学部 教授 南 伸昌氏

光と物質との相互作用(吸収、反射、屈折、散乱、偏光)による色の見え方について学んだ。フィルターを通しての補色による色の見え方の違い、虹プレートの作成、懸濁液による光の散乱、偏光板を用いた実験・観察を行った。



大学実験講座1


【化学】 「液体の金属、水銀の科学」
 宇都宮大学教育学部 教授 山田洋一 氏 

水銀の凝固点や沸点、密度、蒸気圧、電気伝導性などの物理的性質を概説を聞いたした後、水銀の密度、冷却した際の水銀の状態変化、電気伝導性を観察。さらに、トリチェリの真空を観察し、圧力計の原理を考察した。



大学実験講座2


【生物学】 「魚の染色体の観察」
 宇都宮大学教育学部 教授 上田高嘉 氏
 

タイリクバラタナゴにコルヒチンを注射し、細胞分裂中期で分裂を停止させた。解剖し腎臓を取り出し、処理を行い染色体標本を作製し、観察した。染色体、魚類の体のつくりなどを学んだ。



大学実験講座3

 
 【地学 「珪藻観察からみる地質学」
 宇都宮大学教育学部 松井誠一郎氏

示相化石、示準化石について説明を受けた後、鶴田沼と塩原湖成層の堆積物の含まれる珪藻化石のプレパラートを作成し観察した。珪藻の種類による採取した場所の環境の違いについて学んだ。
 

大学実験講座4





   宇都宮大学のGSC事業と連携して実施している。移動にバスも用意していただき、生徒にとって参加しやすい環境になった。結果、参加する生徒が例年より1.8倍程度に増えたが、アンケートの結果、理解度や興味関心は例年通り良好な結果になっている。


【生徒の感想】
・物理と聞くと複雑な計算などあまり好かれないイメージがあるが、身の回りの現象と結びつけることで自分の中に疑問が生まれ、より知りたいという意欲が芽生えるいいきっかけになった。
・金属が温度が低いほど電流が流れやすいということを聞いたときは予想と違い驚いた。また、水銀を使って真空を作る実験を実際に見て昔の人のすごさがわかった
・生きている魚から細胞を取り出し、処理をし標本にするまでの過程を体験することとと、授業で学んだ内容が結びついてより理解が深まった。染色体のことだけでなく、染色体の研究の歴史や方法を学ぶことができとてもためになった。
・生きている魚から細胞を取り出し、標本として処理する過程を見ることで授業で学んだ内容をより深く理解することができた。

【SSH】SSH指定女子校研究交流会1

1.行事名 


  SSH指定女子高校研究交流会

 2.実施日時 


  平成28年8月23日(火)

 3.実施場所 


  お茶の水女子大学
 

 4.参加校


  群馬県立前橋女子高等学校  
  茨城県立水戸第二高等学校
  埼玉県立川越女子高等学校
  埼玉県立浦和第一女子高等学校
  埼玉県立熊谷女子高等学校
  
  本校 2年生SSクラス
  

 5.実施概要 


 (1) 日程 

  1.開会行事 
     埼玉県立前橋女子高等学校 校長 金井 尚之 氏
     お茶の水女子大学 学長 室伏 きみ子 氏

  2.基調講演「相転移 ~記事仮名問題を例にして~~」
     お茶の水女子大学理学部情報科学科 准教授 工藤 和恵 氏
  
  3.分野別実習

  4.6校交流会

  5.閉会行事 
     お茶の水女子大学 理学部長 吉田 裕亮 氏
     茨城県立水戸第二高等学校 校長 石﨑 弘美 氏

SSH指定女子校研究交流会1











SSH指定女子校研究交流会2











SSH指定女子校研究交流会3


 



大学の先生、学生、他校の生徒など、様々な立場からの貴重な話を聞くことができ、有意義な交流会となったようである。

【生徒の感想】
・大学生や他校生と話すことができ、視野を広げることができてよかった。
・学ぶだけでなく考えることが重要であることが分かった。
・相対論と素粒子論の結びつきを知れて研究への関連づけの参考になった。
・普段はあまり使うことができない双眼実体顕微鏡をたくさん使うことができ、使い方を学べてよかった。
・他校生との交流によって視野が広がるとともに、自分の研究テーマについても説明することで整理することができた。
・大学生や大学院生から生の声を聞くことができてよかった。
・情報の整理の方法・条件分けの方法など、学校では教わらないことを学習することができ、実験でも生かすことができると思った。

【SSH】SSH生徒研究発表会(神戸)

1.行事名 


  平成28年度SSH生徒研究発表会 (神戸)

 2.実施日時 


  平成27年8月10日(水)、11日(木)
   ※ 発表者は8月9日(木)事前準備

 3.実施場所 


  神戸国際展示場
 

 4.参加者 


  3年生(SSクラス)   4名(ポスター発表)
  2年生(SSクラス)  10名(一般参加)
  

 5.実施概要 


 (1) 日程 

  8月10日(水)
    1.全体会(開会・講演) 
    2.ポスター発表・アピールタイム
    3.全体会  代表発表校選出、講評

  8月11日(木)
    1.全体会  代表発表校による口頭発表
    2.ポスター発表
    3.研究者ミニライブ講演
    4.表彰、全体講評


 (2) ポスターセッションの概要
    「色素分解~過酸化水素の分解過程を解明しよう!!~」


生徒研究発表会(神戸)1



生徒研究発表会(神戸)2



生徒研究発表会(神戸)3
 


生徒研究発表会(神戸)4

 参加したのは、発表者3年生4名、見学者2年生10名で、いずれもSSクラスの生徒で、研究に対する意識が高い生徒なので、興味関心等を向上させるのに大きな効果があったことが、アンケートその他から伺うことができる。
 発表者は、それなりに準備をして発表会に臨んでいたが、聞く側からするともっと様々な疑問点が上がることが分かった。
 見学者は、1年後に発表するのにイメージを大分わかせることができた。

【生徒の感想】
・【発表者】質問対策をして発表会に臨んだが、用意した以上の質問が飛んできていろいろな角度から自分たちの発表を見つめ直すいい機会になった。
・【発表者】自分たちの発表を専門の方たちに聞いてもらったことで、3月の本発表よりも活発な質問をしてもらえたのでやりがいがあった。
・【見学者】常に「なぜ」という気持ちを忘れずにいることの大切さを実感した。
  先輩の発表もわかりやすく、また実験での工夫の仕方も学ぶことができたので、自分たちの研究にも生かしたい
・【見学者】どれもハイレベルでわからないことも多かったが、とても面白かった。発表会でしか学べないことも多く学べたのでこれから生かしていきたい。

【SSH】ウィルス学体験講座

1.行事名 


  ウィルス学体験講座

 2.実施日時 


  平成28年8月5日(金) 13:00~17:45
  平成28年8月6日(土) 10:00~12:30

 3.実施場所 


  獨協医科大学病院
 

 4.参加者 


  2年生希望者
  

 5.実施概要 

 

   
(1)開校・講師紹介
   (2)ウイルスに関する解説
   (3)電子顕微鏡の解説
   (4)体験
    ①インフルエンザの検査
    ②ウイルスの電子顕微鏡観察
    ③ウイルスの感染細胞への影響 等

 【担当指導者】

 石川 知弘(獨協医科大学)
 大塚 裕一(獨協医科大学)
 篠崎 由季(獨協医科大学)
 高篠 絢子(東京都医学総合研究所)
 布矢 純一(獨協医科大学)
 増田 道明(獨協医科大学)
 吉田 里実(獨協医科大学)
 猪村 亜弓(東京都医学総合研究所)
 小池  智(東京都医学総合研究所)
 巣鷹 祐衣(東京都医学総合研究所)
 圓谷  勝(獨協医科大学)
 野中 里佐(獨協医科大学)
 村木  靖(岩手医科大学)

 

ウィルス学体験講座1


ウィルス学体験講座2


ウィルス学体験講座3
 

【生徒の感想】

 ・将来的になりたいものに近いことを体験することができ、感動した。
 ・2日間とても充実していてとにかく楽しかった。前より生物が好きになった。
 ・将来就きたい仕事のことが少し分かった。将来につながった。
 ・高校にはない機械(電子顕微鏡等)にたくさん触れることができた。実験方法も高校より精度が高い方法を体験できた。
 ・指導して下さった先生が皆丁寧に説明して下さったので、分かりやすく楽しくできた。

【SSH】第6回 高校生バイオサミット in 鶴岡(山形)

1.行事名 


  第6回高校生バイオサミット

 2.実施日時 


  平成28年7月31日(日)~8月2日(火)

 3.実施場所 


  鶴岡メタボロームキャンパス(山形)
 

 4.参加者 


  3年生SSクラス 4名
  

 5.実施概要 


【発表内容】

  「ミジンコを用いた毒性試験」
  「イチゴは多数決を理解するのか」

【日程】
  1日目 ・開会式
       ・成果発表部門 研究発表(予選)

  2日目 ・成果発表部門 研究発表(決勝)
       ・計画発表部門 研究発表
       ・講演 
          慶應義塾大学先端生命科学研究所 所長 富田 勝 氏 
       ・ラボ見学(鶴岡メタボロームキャンパス、慶義塾大学バイオラボ棟)
       ・大学生による研究発表

  3日目 ・表彰式・閉会式
 
   

  


第6回高校生バイオサミット1


第6回高校生バイオサミット


第6回高校生バイオサミット3


第6回高校生バイオサミット4 

【結果】
 成果発表部門 決勝出場 優秀賞 「イチゴは多数決を理解するのか」
 成果発表部門 決勝出場     「ミジンコを用いた毒性試験」

【SSH】夏季宿泊研修(生物)

1.行事名 


  夏季宿泊研修(生物)

 2.実施日時 


  平成28年7月27日(水)、28日(木)、29日(金)

 3.実施場所 


  お茶の水女子大学湾岸生物教育研究センター  館山臨海実験所(千葉県館山市)
 

 4.参加者 


  2年生SSクラス 生物選択者
  

 5.実施概要 


 (1) 指導者

  
    お茶の水女子大学大学院 人間科学研究科
      準教授    清本正人 氏
      準教授    嶌田  智 氏
      特任講師   広瀬慎美子 氏
      TA        後藤 裕子 氏
      TA        小林穂ノ佳 氏


 (2) 日程・実施内容
  7月27日(水)
    ・ウニの受精と発生の講義と実験
    ・海の動物の講義
    ・ウミホタル採集、観察

  7月28日(木)
    ・ウニの発生観察
    ・船にてプランクトン採集
    ・ドレッジ採集
    ・磯の動物採集、観察、同定
    ・薄層のクロマトグラフィーの実験
    ・海藻の同定、標本作製

  7月29日(金)
    ・ウニの発生観察
    ・海藻標本のパウチ

夏季宿泊研修(生物)1




夏季宿泊研修(生物)2




夏季宿泊研修(生物)3
 


【生徒の感想】
 ・全ての実習が興味深く本当に充実した楽しい3日間だった。SSクラスに入って本当に良かったと思った。
 ・なかなかではできない貴重な実習、体験ができ、普段見ることのできない動物を見られてとても良かった。
 ・資料集でしか見たことのないウニの受精、発生の過程が分かり、感動した。
 ・船でプランクトンや海の底にいる生物を採集したのがとても楽しかった。船は気持ちが良かった。
 ・潮の引きが少なく磯採集が少ししかできなかったが、それでも自分でヤドカリを採集したりして楽しかった。
 ・夜の海でウミホタルがたくさん採集できて良かった。ウミホタルがとても美しかった。
 ・海藻の種類を学んでからびクロマトグラフィーで確認実験をしたことにより、種類の違いがよく分かった。
 ・皆と協力して実習を行うことでクラスの皆と更に仲良くなれて良かった。

【SSH】夏季宿泊研修(物理)

1.行事名 


  夏季宿泊研修(物理)

 2.実施日時 


  平成28年7月28日(木)、29日(金)

 3.実施場所 


  日本原子力研究開発機構 那珂核融合研究所
  高エネルギー加速器研究機構
 

 4.参加者 


  2年生SSクラス 物理選択者
  

 5.実施概要 


 (1) 日程・実施内容
   7月28日(火)
   【筑波大学】
    ・講話
    ・研究室見学

   【日本原子力研究開発機構 那珂核融合研究所】
    ・講話
    ・JT-60制御室見学
    ・機器収納棟見学
    ・中性粒子入社装置についての説明、見学
    ・高周波加熱装置についての説明、見学
    ・液体窒素を用いた実験

   7月29日(水)
   【高エネルギー加速器機構】
    ・電子・陽電子衝突型加速器と素粒子物理についての講話
    ・放射光施設の説明、見学
    ・Bell測定器の説明、見学
    ・富士KEKBトンネル見学
    ・霧箱製作実習
    ・講義「研究者とテニスボール」

夏季宿泊研修(物理)1



夏季宿泊研修(物理)2
 



夏季宿泊研修(物理)3



夏季宿泊研修(物理)4

【研修実施後の生徒アンケートの結果】
・「内容が理解できたか」との問いに対しては、「そうである」が最も多く60.0%であった。
 物理の授業で、まだ学習していない原子核や素粒子に関する内容が主であったが、説明が分かり易く実際の装置など見ることができたため、理解しやすかったためと考えられる。
・「興味・関心が向上したか」との問いに対しては、「そうである」と回答した生徒が最も多く80.0%であり、生徒の知的好奇心を大いに刺激する内容であったと考えられる。
・「進路の参考になったか」との問いに対しては、「そうである」の65.0%と、「どちらかといえばそうである」の35.0%を合わせると100%であり、多くの生徒が進路選択の参考になったと回答している。
・「参加してよかったか」との問いに対しては、「そうである」が最も多く95.0%で、ほとんどの生徒にとって満足度の高い研修であったと考えられる。

出前授業

1.行事名 


 SSH 出前講座 Ⅰ

   

2.実施概要 


 平成28年6月15日(水)

3.実施場所 


 本校(物理講義室・化学講義室・視聴覚室) 

4.参加者 


  1年生・2年生希望者

5.実施概要 


【物理学】 「世の中に役立つバブルな話」
  筑波大学大学院システム情報工学研究科
  准教授 金子暁子氏

  (1)泡の種類と運動の違い
  (2)泡の運動のしくみについて
   (速度勾配と摩擦係数、表面張力と界面活性剤のはたらきなど)
  (3)泡のさまざまな分野への応用
   (水質浄化などの環境分野,切削油洗浄などの機械分野、がんや結石治療などの医療分野など)
  (4)ニュートン流体と非ニュートン流体,ダイラタント流体について
画像や映像を交えて聞いた。




【化学】 「有機化学で働く分子を作る」
  お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系

  准教授 矢島知子氏

有機化合物とは炭素と水素を含む化合物で、生体反応はすべて有機化学反応である。
矢島先生の研究室ではフッ素を含んだ有機化合物を扱っている。フッ素は炭素との結合が強かったり、水素と大きさがほとんど変わらないことなど様々な特徴を持つ。
その特徴を活かし、様々なフッ素化合物が生み出されている。
フッ素の良点と欠点を見極め、含フッ素化合物を利用していくことが大切である。



出前授業Ⅰ 化学



【生物学】 「味と香りの話」
  お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系 

  准教授 近藤るみ氏
 
人間の五感の中で味覚と嗅覚という化学物質を感知する感覚に着目した。
 (1)ある種の苦みを感じる人と感じない人がいる
 (2)鼻をつまむと何の果物の種類の飴か分からない
等、生物が生きていくために味覚と嗅覚をどのように使っているか、生き残るためにどのように味覚と嗅覚を利用して進化してきたかを興味深く聞いた。



出前授業Ⅰ 生物


【講演について】

アンケートのほとんどの項目で良好な結果となっている。「内容が理解できたか」の質問に対しての回答が、「どちらかといえばそうではない」の答えが他の質問項目に比べて多くなっている。これは、物理の授業で、1年生に加えて2年生も20名ほど聴講に来ていたので、内容の難易度を少し上げていただいたことによるものと思われる。ただ、参加した1年生は「参加してよかった」と全員が回答しており、良い刺激になったと思われる。

新SSクラス春季宿泊研修を実施しました。

1.行事名 


  新SSクラス 春季宿泊研修

 2.実施日時 


  平成28年3月28日(月)、29日(木)

 3.実施場所 


  1日目:海洋研究開発機構本部
  2日目:日本科学未来館
 

 4.参加者 


  新2年生SSクラス

 5.実施概要 


 (1) 日程・実施内容
  1日目   【海洋研究開発機構本部 (神奈川県横須賀市貝島町)】

    ・女性講師による講話
    ・施設見学
    ・質疑応答

  2日目   【日本科学未来館(東京都江東区青海)】

    ・ワークシート「わたしたちが暮らす未来」 (1時間)
    ・班発表 (質疑応答含め50分)
    ・Bell測定器の説明、見学
    ・館内自由見学 (2時間)

新SSクラス春季宿泊研修1



新SSクラス春季宿泊研修2
 



新SSクラス春季宿泊研修3



新SSクラス春季宿泊研修4

 講演会・研修ともに参加して良かった生徒が多く、生徒としては満足できる研修であったと考えられる。
 講演会の内容に関しては、専門的で1年生には難しい部分もあったため、理解するのが難しい部分もあったが、質問等も活発であり満足度は高かった。
 地学の授業を実施していないこともあり、地学分野について学習する良い機会であり、女性研究者としての働き方について具体的に考えることができた。

【生徒の感想】
・海洋開発研究機構では女性研究者から最先端の海洋研究を間近で見ることができ、地学分野に興味を持つきっかけになった。
・「ちきゅう」の船内では毎週避難訓練が実施されたり、計器や機械は必ず二つ同じものがあるなど、危機対策のしくみに驚いた。
・科学未来館では2030年の世界を想像しながら、様々な立場で科学技術を見たりを体験することで、科学の重要性と面白さをあらためて感じることができた。
・今まで話したことのなかったラスメイトとの親睦が図れ、友達になれた。

SSH指定女子高校 課題研究発表会に参加しました。

1.行事名 


  平成27年度 SSH指定女子校 課題研究発表会

 2.実施日時 


  平成28年3月25日(金)

 3.実施場所 


  お茶の水女子大学
 

 4.参加校


  埼玉県立浦和第一女子高等学校
  埼玉県立川越女子高等学校
  埼玉県立熊谷女子高等学校
  群馬県立前橋女子高等学校
  
  茨城県立水戸第二高等学校
  
  栃木県立宇都宮女子高等学校

  本校は2年生SSクラスの生徒が参加
  

 5.実施概要 


 (1) 日程 

  1.開会行事
            ・挨拶 群馬県立前橋女子高等学校長 金井尚之 氏
          お茶の水女子大学学長 室伏きみ子 氏
 
  2.課題研究ポスター発表 36件
  3.課題研究口頭発表 10件
 
  4.懇談会・大学見学
  5.閉会行事
     ・講評 お茶の水女子大学理学部長 吉田裕亮 氏
     ・講評 科学技術振興機構 理数学習推進部 先端学習グループ
                                    関根康介 氏
     
     ・挨拶 埼玉県立熊谷女子高等学校長 羽田聡 氏

【受賞研究一覧(本校)】

 
 ・優秀賞          「色素分解」
 ・探究賞          「素数について」
 ・プレゼンテーション賞 「アミノ酸の種類とメイラード反応の速度の関係」
 ・プレゼンテーション賞 「低温刺激処理におけるメダ胚の染色体倍加」
 
 

SSH指定女子校発表会1











SSH指定女子校発表会2











SSH指定女子校発表会3








 



SSH指定女子校発表会4