野球部

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に 
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News
FEB 2021 Vol.59

 新型コロナウイルスの感染拡大による2度目の非常事態宣言に加え、両崖山の大規模な山火事。先行きの見えない不安が続きますが、それでも新しいシーズンが開幕します。全体練習が大幅に制限され、個人でのトレーニングに明け暮れた選手には、待ち遠しかったことと思います。この冬は、もう一段階上のレベルにステップアップするための総合的な身体能力の底上げ。ケガをしない体作り。さらに、課題となっているバットを振る力のアップや取れるアウトを取る力に加え、精神面の強化を目指してきました。現状では、十分な準備ができたとは言えませんが、一冬を越え、選手には逞しく成長した姿を見せてくれることを期待しています。
 そして今シーズンも例年同様、多くの試合を計画しました。特に、春先のゲーム数が多いのは早い段階で多くの実戦経験を積み、厳しい戦いが強いられる南部地区予選に自信を持った形で臨みたいということ。さらに、この冬の努力で成長した多くの選手にチャンスを与え、新たなレギュラー争いを行うために必要と考えるからです。切磋琢磨して、チーム全体のレベルアップを図るためということをご理解下さい。
 また、今年も3月25日(木)から28日(日)の車中泊を含む3泊4日で関西遠征を予定しています。近畿地区の強豪チームを相手にしての練習試合。さらに甲子園球場での選抜大会観戦と、またとない機会となるはずです。多くの収穫を得て、夏に繋げたいと考えておりますので併せてご理解、ご協力をお願いします。
 最後に、部員1人1人が「今シーズンに向けての抱負・意気込み」を書きました。ご覧頂き、足工グラウンドで懸命にプレーする選手を温かく見守り下さい。そして、今年度も記録集 第5号 「2019~2020“夏の足工”伝統校のプライドを胸に」とDVD「2019~2020 足利工業野球部の軌跡」を完成させることができました。この場を借りて、お礼申し上げます。今シーズンも変わらぬ支援をお願いします。


“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に 
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News
JAN 2021 Vol.58

 令和3年も幕を開け、2年生にとってはいよいよ最後、勝負の年となりました。
 新チームのスタートからここまで本当に早かった気がします。そんな中、保護者会の協力を頂き、1月3日(日)に必勝祈願を実施することができました。この場を借りてお礼申し上げます。必勝祈願は最勝寺にて護摩を焚いて頂き、厳かな雰囲気の中、今年1年をケガなくプレーでき、良い結果を残せるよう祈願しました。部員一同、気持ちを新たに精進していきたいと思います。改めて、気持ちの引き締まる思いがありました。
 その一方で、36㎞マラソンについては緊急事態宣言が再発令されたことで中止となりました。個人的には、一度始めたことは最後までやり切ることの大切さを感じています。36㎞という気の遠くなるような距離にも、挫けそうな自分に打ち克ち、歩かずに完走することで“達成感を得る”“裏づけのある自信をつける”そして“チームの絆を深める”という3つを得ることを目的としていました。さらに、保護者の皆様にも入念な準備をして頂いていただけに残念に思います。部員には、本来はこのマラソンで得られるべきだったものを何で得るか。日頃の練習で、どう補うかが課題となります。
 選抜出場校も決まり、春もそこまで来ています。足工野球部としても秋のベスト8進出という結果は大きな自信となりました。その一方、準々決勝以上で勝負するには決定的に実力が足りないことも事実です。本気で“甲子園”を狙えるレベルに到達できるよう、選手にはなお一層、足工グラウンドでの日々の練習を大切にして、来るべき春に備えて欲しいと思います。21世紀枠での選出が有力視されていた石橋高校は、残念ながら選出されませんでした。この悔しさを胸に練習に取り組み、さらに手強い相手になることを感じています。
 最後に、部員1人1人が「新春の抱負」を色紙に書きました。今年の目標、決意表明となっています。ご覧頂き、選手を温かく見守り下さい。本年も変わらぬ、ご支援をお願いします。

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に 
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News
DEC 2020 Vol.57

 今年は、新型コロナウイルスの感染拡大により大変な1年でした。かつてないこういった状況を経験したことで、今まで当たり前だと思って生活できていたことが、どれだけ幸せかということを実感しています。そんな中でも本校野球部は、来春の飛躍を目指して、苦しいトレーニング期に入りました。もう一段階上のレベルにステップアップするための総合的な身体能力の底上げ。ケガをしない体作り。そして課題となっている打撃力の向上や、守備での基本の徹底に加え、精神面の強化も、この時期に図りたいと思います。そのためには単調で、つらい練習の繰り返しが、どうしても必要になります。何事も根気強く、継続しないことには大きな成果はありません。冬のトレーニングを通じて、部員の1人1人が身体面だけでなく、精神的にも逞しく成長してくれることを願っています。来シーズンに思い切り暴れるには、この時期の過ごし方が鍵を握ります。今は土の中に潜り、大きく根を張ることに専心したいと思います。
 そして合同練習を11月21日(土)、22日(日)、12月6日(日)に、それぞれ足利大附属、足利清風高校、足利高校と行いました。部員にとっては他校の良いところを学び、刺激を受け合う、またとない機会となったはずです。これらのチームとはグラウンド上ではライバルとはいえ、同じ“甲子園”という目標を持つ仲間でもあります。互いに切磋琢磨しながら高め合い、足利勢同士で甲子園出場を懸けた決勝戦を戦えたらと願っています。
 また、部員1人1人が“今シーズンを振り返って”という作文を書きました。正しい自己分析と反省がなければ、大きな進歩は望めません。ご覧頂き、選手の頑張りを温かく見守り下さい。伝統校のプライドを胸に部員一同、頑張ります。
 なお、1月17日(日)には過酷な36㎞マラソンを予定しています。今後とも本校野球部の活動にご理解頂き、変わらぬご支援をお願いします。


“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に 
ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News
NOV 2020 Vol.56

 足利市内大会では、たくさんの応援を頂きありがとうございました。秋季県大会後は、この大会で優勝することに目標を切り替え、練習してきました。しかし、結果は足利高校を相手に0対7での敗戦。何もできないまま終わってしまい、実力の不足を思い知らされました。この舞台でできないのは、力が足りないということです。チームのスローガンともなっている“伝統校のプライド”を胸に秘めながら今後も練習に取り組み、この悔しさは来春に晴らしたいと思います。
 また、例年であれば11月は、監督会主催の練習会において県の選抜選手を選び、大学生との試合を行うことで県全体のレベルアップを図ったり、中学生を対象とした強化練習会も実施していました。しかし、今年度は新型コロナウイルスによる影響で、これらの取り組みはすべて中止となっています。これらの取り組みにより刺激を受けたり、普段とは違った立場から野球に接することで基本を再認識すること、さらに、教えることの難しさを実感する良い機会となっていただけに残念に思います。1日でも早く、今まで通りの日常に戻れたらと願わずにはいられません。
 最後に、11月21日の試合を以て、今シーズンの全試合日程が終了しました。新チーム結成以来、皆様のお力添えにより58試合もの試合を消化できたことに感謝申し上げます。結果は28勝30敗となりました。振り返れば、気持ちの整理もつかないままでの新チームスタート。土浦遠征をはじめ、猛暑の中、実力校との対戦が続いた練習試合。そして、大会での悔しい敗戦など実に様々なことがありました。この経験を生かし、前進していきたいと思います。
 前チームは1年前の同時期で50試合を消化したものの、春からは休校等の措置により予定した試合のほとんどが中止となり、最終的には58試合しかできないまま高校野球を終わりました。現チームは、すでに同数の試合を経験したことになります。これから何試合できるか分かりませんが、野球ができるのは当たり前ではないこと。さらに好きな野球ができることに感謝して、1日1日を大切にしたいと思います。これからオフ・シーズンとなりますが、この時期の過ごし方が来シーズンの飛躍の鍵を握ります。“良いチーム”そして“勝てるチーム”となれるよう、これからも地道な努力を続ける所存です。今後も変わらぬご支援をお願いします。

“夏の足工”伝統校のプライドを胸に

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ASHIKAGA TECHNICAL High School Baseball Club News
OCT 2020 Vol.54

 10月は、例年であれば修学旅行をはじめとした学校行事が続き、慌ただしい1ヶ月となりますが、今年度についてはそういった行事のほとんどが中止となり、改めて今までにない1年であることを感じました。ただ、そのような状況の中でも1年生大会が実施され、今回もたくさんのご支援を頂いたことに感謝しています。
 しかし、結果は栃木工業を相手に1対7での敗戦。1年生チームでの大会ということで上手くいかなくて当然ですが、勝負に挑む姿勢をはじめ多くの課題が浮き彫りとなりました。その反省をもとに、もう1試合、戦う機会があればという気持ちがあり、その部分を残念に思います。それでも今大会は、部員不足から合同チームでの参加も目立つ中、本校は単独出場でき、恵まれていることも感じています。1年生には、この時期の貴重な経験を今後に生かして欲しいと思います。
 また、本校野球部としても例年であれば10月に学生野球の“聖地”神宮球場で、東京六大学野球・秋季リーグ戦を観戦していましたが、今年は新型コロナウィルス感染の見地から中止の判断をしました。高校球児が甲子園に憧れるように、大学生の目標は神宮球場でプレーすることと言われます。甲子園で活躍した選手。将来はプロ野球で活躍するであろう選手も多く、高いレベルの野球を肌で感じる良い機会だっただけに、こちらも残念でした。本校でも、教育実習も行った中野航大(関東学園大学4年)など大学野球部に在籍する先輩部員の他、これから大学野球で頑張ろうとしている部員もいます。足工野球部としての目標は甲子園出場です。しかし、本校部員にはそれで終わることなく、その後も各々が目指す舞台で活躍して欲しいと願っています。
 また、11月14日(土)からは、今シーズン最後の大会となる秋季市内大会を控えています。新チームで臨んだ県大会では、県立高校としては唯一の2年連続ベスト8進出は果たしたものの、準々決勝では悔しい敗戦を喫しました。今回の大会も本校の他、白鴎大足利が県大会ベスト8入りしたことからも、意地と意地のぶつかり合う、ハイレベルな戦いが繰り広げられるのは間違いありません。笑顔で今シーズンを締め括れるよう、部員一同、日夜グラウンドで練習に励んでいます。選手の懸命なプレーに温かいご声援をお願いします。